前の記事のR.ダルトリーと対称をなすように、映画版『トミー』撮影中、6時間遅刻というような大名出勤を重ねていたらしい「アーニーおじさん」役のキース・ムーン。予想をはるかに上回る自由奔放ぶりに、ケン・ラッセル監督は彼の出番をどんどん減らすしかありませんでした。で、その減らしたぶんは、「フランクおじさん」のオリバー・リードに託したそうです。トミーがトラウマを負う、あの殺人も、当初はアーニーが犯すことになっていたというから驚きです。ストーリーもかなり違ってくる大きな場面をまかせたことからも推察できますが、もともとオリバー・リードの起用は監督のたっての望みだったそうです。
「ロック・オペラ」にふさわしく、アン・マーグレットも「女優」の肩書きには納まりきらない見事な歌唱を聞かせるこの作品で、カラオケな歌いっぷりのO.リードですが、あれはヘタうまでなく、とにかく歌は苦手なのだそうです。また口パクもからきしだめ、というので、The Whoサイドはかなり渋っていたといいます。・・・が、K.ムーンとは意気投合し、キースは自分の役をこれ以上減らさないように監督に言ってくれ、とO.リードに頼んだとか。「オレがいなきゃ~キースの出番はもっと減ってたんだぜ」てなこともフランクおじさんは語っています
さて日本版『トミー』も、なんだかキャスティングがよくわからないところが面白いですよね。しかし、ピンボール・チャンプ役と最初お聞きしたROLLYさんのケヴィンはさまになりますね~。「ピンボールの魔術師」はBW版ではLads(若者たち)とケヴィンのかけあいです・・・ということは??? どこが誰の出番になるのか、いろいろ予想して楽しめそう
「ロック・オペラ」にふさわしく、アン・マーグレットも「女優」の肩書きには納まりきらない見事な歌唱を聞かせるこの作品で、カラオケな歌いっぷりのO.リードですが、あれはヘタうまでなく、とにかく歌は苦手なのだそうです。また口パクもからきしだめ、というので、The Whoサイドはかなり渋っていたといいます。・・・が、K.ムーンとは意気投合し、キースは自分の役をこれ以上減らさないように監督に言ってくれ、とO.リードに頼んだとか。「オレがいなきゃ~キースの出番はもっと減ってたんだぜ」てなこともフランクおじさんは語っています
さて日本版『トミー』も、なんだかキャスティングがよくわからないところが面白いですよね。しかし、ピンボール・チャンプ役と最初お聞きしたROLLYさんのケヴィンはさまになりますね~。「ピンボールの魔術師」はBW版ではLads(若者たち)とケヴィンのかけあいです・・・ということは??? どこが誰の出番になるのか、いろいろ予想して楽しめそう
資料によって話が食い違っているのでしょうか…?(資料を読んでいると記述が正反対だったりする事ってよくありますよね。)アン・マーグレットは映画でエルビスの相手役もつとめた方ですし、レコードも出しているようですよ。で、オリバー・リードは、本当に歌えず一節一節レコーディングし、つなげて歌っているように聞こえさせたそうです。ムーンとも仲が良く、一緒にいるときはずっと女性や演技についての話をしていたそうです。
で、初めはアーニーおじさんが愛人だったのですか!! …そうなるとトミーは母の愛人に虐待されるという事になってさらにダークな世界になってしまいますが…そうとも取れてしまう原曲のニュートラルさも…趣あります(他に適切な言葉が見つかりません(汗))。
Rollyさんは3役以上やるとかいう話もあります、もしや以前に「演じたい」とコメントしていたアーニーおじさんもやるんじゃないかと思ってしまいます。BW版を見るとメインで「Pinball Wizard」を歌っているのはケヴィンなので「チャンプ」→「ケヴィン」に配役名を変更という事も考えられますが、いのうえ氏がはじめ「チャンプ役にRollyさんを」と発言していたので、どうなるか全く想像がつかず、楽しみです。青山航士さんのジャンプ、どのように使われるかも楽しみです。それではまた。
書くときは、オフィシャル物か、同じような内容の記述が2つ以上あるものを中心に書いています。で、キース・ムーンの撮影中のマイペースぶりは軽く10件ほど(ははは)見ました。自分の作品の出演者を公の場でけなす監督っていうのも、チトいただけませんので、ケン・ラッセル監督は懐の深いところを見せておられるのでは~、というのが私の推測です。
アン・マーグレットは自伝も書いていて、次あたり書こうかな、と思っています。彼女はかなり綿密に役作りする女優さんのようです。
映画制作当初の配役・・・これはアーニーおじさん=愛人、ではないかもしれませんが、確かに微妙なところですよね。とにかく逸話が多すぎて、そのどれもが、少し違うところを持ってはいます。でもそれが、芥川龍之介の『藪の中』/黒澤明監督の『羅生門』の世界みたいに、同じ一つの事実を語っても、それぞれによって受け止め方どころか話自体も違う、っていう感じで、それがまた面白くて、ついつい書いてしまいます。
いのうえさんのバージョンも、”Tommy”という同じ作品でも、創り手によってこれだけ違う、というものが見せてもらえそうな雰囲気ですね。
原曲を聞き込み、来日版を見ておられるTakAyaさんの感想が今から楽しみです。ご覧になられたら是非感想聞かせてください短くても長文でも大歓迎です
1年間ですか、お疲れ様です。キースの記述10件も…そんなにあると間違っていると言い切れませんね(汗)。
来日ツアー版の感想、ちょっと体調崩しましてあまり多くかけませんが、トミーのイメージ(ギターを持ったロジャー・ダルトリー風)と、ラストの解釈がブロードウェイ版と違いました。一人残されたトミーが子供時代のトミーにギターを渡され、ギターを弾きながら「Listening to you」を歌う(同時に舞台が明るくなり、他キャストが白い服に着替え、後ろで踊る)という終わり方になっています。正直言って唐突に終わりすぎて、しばらく良くわからなかったのですが、後になって感動がきまして…もう一回見たかったと思いました。
ただ、大変勝手ながら、ご紹介いただいた映像は、著作権法にふれる可能性がありますので、よく考えた末、リンクに関する部分を編集させていただきました。ご好意で教えてくださったものを申し訳ありません。
ネットをご覧になる方ならどなたでもご存知のページではありますが、私に問題が発生した場合の対処能力がないということで、失礼とは知りながら、どうかご理解くださいますようお願いいたします。また、判断が遅くなりましたことも申し訳ありません。
さて、名作だからそれ以上さわって欲しくない、と思われるファンの方もたくさんおられると思いますが、この"Tommy"は、色んな意味で「ものをつくるひと」達を刺激するところがあるんだと思います。2009年に記念プロジェクトも考案中とのこと、何通りのトミーが生まれるでしょうか。
ラストシーンは、「ピンボールの魔術師」とはぜんぜん違う、精神的なヤマをここに持ってくることになるので、かなり創り手の個性が出やすいような気がします。アルバム発表当時から比べると、テクノロジーは格段に進歩した中で、どんなROCKな音作りをするのかも興味津々です。