platea/プラテア

『ゲキxシネ五右衛門ロック』『The Musical AIDA』など、ミュージカルの話題作に出演の青山航士さんについて。

バロン・コージの秘密

2006-03-28 | うたっておどろんぱ!
 『ビューテイフルゲーム』開幕中ですが、あゆあゆさんのレポでも触れられていた、青山航士さんの跳躍を想像するうちに、オタク心に歯止めがかからなくなりました。
 フロアを蹴って上がってから、「ふわっ」と空中でさらに浮き上がるような青山さんのジャンプに心を奪われた方、とても多いのではないでしょうか。あの「浮き上がる」感覚をバレエでは「バロン(Ballon)」と呼んでいます。
 身体が一度床を離れてしまえば、そこから人体がさらに「浮き上がる」というのは物理的には無理なのだそうです。跳躍する瞬間の、垂直方向と水平方向への力はひとつの放物線を描くだけなのです。でも私たちの目には青山さんが「浮き上がっている」ように見える。それは運動の重心ではなくて、跳躍している身体の重心を空中で引き上げる-具体的には腕を上げたり脚を広げたりする-ことに成功しているために、そう見えるのだそうです。
 自分の身体の重心を空中で引き上げる・・・ある程度以上の滞空時間も必要とされるうえ、口で言うほど簡単ではなく、また跳躍運動が描く放物線にうまく合わないと「浮いている」ようには見えないそうです。コンマ何秒の世界なので、それは本当に「一瞬の技」なのです。また練習したからといって必ず身につくものでもないようです。
 「精巧」という言葉がぴったりの青山さんの身体は、この重心のコントロール力がとにかく並外れて高いと思います。バロンはそのひとつにしか過ぎませんが、あの「ふわっ」と浮き上がるようなジャンプには、誰だって目を奪われますよね。オールド『うたっておどろんぱ!』のプロレスパロディ、WWDダンスバトル編で青山さんのリングネームは「バロン・コージ」でした。これはBaron(男爵)でも素敵ですが、Ballonのほうがぴったりです。
 

あゆあゆさんから『ビューティフル・ゲーム』初日レポ!!!!

2006-03-28 | ビューティフル・ゲーム
おはようございます。あゆあゆさんから『ビューティフルゲーム』初日レポを前記事のコメント欄に頂きましたので、こちらにコピーします。青山さんのファンは興奮する内容です。覚悟の上、読んでください



『ビューティフル・ゲーム』初日参戦! (あゆあゆ) 2006-03-28 01:16:04

行って参りました、本日27日の初日『ビューティフル・ゲーム』!!!

ほとばしるような若いエネルギーと、青春の甘さや切なさ、歴史に翻弄される個人、「戦い続けること」の意味・・・、途中20分の休憩を挟んで、2時間35分、私のなかで様々なことが駆けめぐったような気がしています。

なるべく落ち着くように自分に言い聞かせているのですが、興奮状態ですので、何卒おゆるしを~。青山さん、危険なぐらいにカッコよすぎますから、どうぞ皆様ご注意ください。なんと言っても、青山さんの「見せ場」、と言いますか、このミュージカルの「見せ場」は、「決勝戦」のシーンです。「演技者。」の番組に関するコメントで、「スローモーション」のことには触れましたが、それは勿論、青山ファンなら、もう感涙もののシーンです。客席に座っていながらにして一瞬「無重力状態」を味わえるジャンプの各種(スミマセン、バレエの用語で説明したら、きっともっと具体的に視覚化できますよね・・・)!とにかく、マクニーリーさんが「バレエの要素を取り入れた」というだけあります!それから、パンフレットに同じくマクニーリーさんの言葉としてあったのですが、ダンサーが学ぶ機会を作るために、サッカー教室を開いた、というだけあって、ダンスとサッカーが見事に融合したような動き、とっても迫力のある、インパクトのあるシーンとなっています。もうこれは、青山さんのためのシーンといってもよいぐらい!舞台で青山さんのああいう動きを見るのは、少年隊版、そして嵐版の『ウエストサイドストーリー』以来でしょうか。「ダンス」ということなのでしょうが、いわゆる「ミュージカルのダンス」という感じでもないような気がして、舞台をサッカー場に移した『春の祭典』と言う感じもしました。(コレとっても思いつきの感想ですので、なんだかトンチンカンなこと言ってるファンがいるな~、ぐらいに考えてください。へーまさん、バレエ初心者のたわごとだと思いますから、ご覧になった暁にはどうぞ訂正してくださいませ~~~)ちなみに青山さんは、濃い目の水色のユニフォームの11番ですよ!お見逃しなく!

それから、「パーティー」のシーン!つまり、先日のコメント欄で取り上げたサントラCD版のThe Craicにあたるシーンです。やはりこのシーン、「決勝戦」で勝ち抜いたジョンたちが、その打ち上げパーティーをするという場面で、今回の作品のダンスシーンのなかでは、一番「ミュージカル」らしい場面と言えるダンスシーンでしょうか。私個人としては、この曲、初めてサントラCDを聞いて、イントロ部分のリズムとメロディーに触れたとき、青山さんがこういう曲で踊るの見たかったのよね~~~、と無性に思ってしまったものでして、ものすごく期待していったのですが、期待を遥かに上回るものでした。とにかく「カッコイイ」のです、青山さんが!!!ダンスもしぐさも衣裳も、とにかく青山さんがカッコイイ!!!決して激しく動き回るようなダンスではないのですが、ファンの皆様なら、帰り道に「ボトルのギネスビール」を一気に飲み干したくなること間違いなし!激しくネタバレしてしまいそうなので、これぐらいにしておきます。あれはもう「罪」です。

あととても短いですが、アイリッシュ・ダンスを踊るシーンもあります。また監獄などのシーンでは、影がさす青山さんの「ダークサイド」の魅力が印象的でした。言うまでもなく、やはり舞台での立ち姿、存在感、オーラは圧倒的で、アンサンブルを引っ張っているような印象を受けました。

パンフレットには、アンドリュー・ロイド・ウェーバーとベン・エルトンの対談形式のインタビューが掲載されているのですが、ウェーバーは、エルトンの「憎しみを抱えて生まれてくる子供などいない」という草稿段階の台詞を読んで、このミュージカルのアイデアの重要さを自覚したのだそうです。それに対してエルトンは、自分の父親もナチス・ドイツからの亡命ユダヤ人であることを述べていて、その父親の少年時代の体験というものに発想を得ている、というようなコメントをしていました。今回の『ビューティフル・ゲーム』は、『グランドホテル』とは全く趣を異にする作品ですが、ミュージカルというものをつくりあげている人々をつないでいる何かを感じてしまいました。

今日は、マクニーリーさん、そして、V6の坂本さんが客席に座っておられました。休憩時間には、ホールを出たすぐのベンチに一般客に混ざってマクニーリーさんが座っていらして、談笑されていました。
取り急ぎ、乱文、興奮しすぎ初日レポですが、送信します~。