PLANET LULU GALAXY!

ルルの日記

再び18歳の頃のはなし....

2013-07-24 12:21:03 | 心象風景

・・・そういえば、今名古屋弁で日記を綴る若手ミュージシャン(三十路くらい?)のブログを読んでて想い出したのだけど、以前、名古屋出身のバンド、割礼の打ち上げに時々お邪魔させていただいてた頃、割礼のローディーの“シゲちゃん”と呼ばれている同じく名古屋出身の中性的な美少年(当時22歳)が居て(168cmで体重42kg とか言ってたよ!!! それ聞いてダイエットしようと思ったわ。。。)、女の子みんな目がハートマークになってた.... 毒舌大将(でも実は一番オトメな)みっちゃん(21歳)なんか、手編みのマフラーを編んでシゲちゃんに渡してました。シゲちゃんのそれを巻いて「ぬくいわー」って言った名古屋弁強烈に憶えてる・・・・・(可愛過ぎたから...) 私もご多分にもれず、シゲちゃんに好意を持ってて、シゲちゃんの片想い中の彼女が28歳の今で言うと麻生久美子みたいな繊細な雰囲気の“詩人”さんで2人丸ごとで憧れて(そういうこと、私は多いのです パティ・スミス&トム・ヴァーレイン みたいな感じで...  2人とも好き 三浦真樹さんと彼女さんのことも素敵ー 2人の空間が真綿に包まれてるみたい... と思ってました)それで、私も感性をたくさん磨いて、ああいう雰囲気のある詩人さんになれれば良いなぁ、と思ってたのでした

 

それと、割礼のギタリストの山際さんは、とても親切で(紳士で、寛大で...)優しいお兄さんで(どうやら、私が居ない時に女の子みんなで山際さんちに押し掛けた時があったみたいで、〈最初うちに泊めてって言われたんだけど次の日仕事だったetc.で断った。。。〉それをみっちゃんからの電話で武蔵小金井のレオパレスの自宅で聞いて おい!うらやましいぞ!!! ふて寝してやるとか思ってた)、とても優しく接していただいたのを憶えています...   私、よくやっちゃいがちなんだけど。。照れのあまりこんな風に書いてしまって、ほんとに申し訳なく思ってます。。。 ・・・シゲちゃんのことも書いてたんだけど、あまりにもテンションがヘンだったので消したのでした。。。

 

P.S.G&Vo宍戸さんは神秘 Bass今井さんは渋いオトナ Drums島さんは陽気なお兄さんって18歳の小娘なりの印象でした... またも余計なこと言ってたらごめんなさい。。。  

 

P.S.2・・・ついでにいうと(セキが切れた。。。)、シゲちゃんが酔って宍戸さんに寄り添って肩にもたれかかってたのも憶えてる・・・ こちらも真綿のような美しさであった・・・・


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サヌールのシティちゃんと再会☆☆

2013-06-01 19:52:32 | Girls

そうそう、可愛い女の子と云えば、前回のサヌールでお友達になった、チャンティーインドネシア語で可愛いって意味♪)な娘っこ、ハーディーズのシティちゃんと再会してきましたよ~~~ (柄のポーチと桜の形の石けんを日本からおみやげに持っていきました~~ でも、プレゼントとかより私たちとクタとかに遊びにいきたかったみたい...  ええこやのう。。 こんどはきっと..... asobiniikouze~~

 

シティちゃん、ワタシの顔見るなり「〇〇〇SA~~N!!!」(←私の本名)って飛びつく&抱きついてきてくれました~~!!!(勢い強すぎて顎の辺りガフッてなったけど、←顔がイノキだから イノキ... なんかとても嬉しかった。。。 こういう感じ、学生時代ぶりかも。。。 ジーーン  ...ダンナさんにまた可哀想な子だったんだねって言われた。。

 

この前も、すごく褒めてくれたんだけど、、(ホントの歳言っても信じてくれなかった。。。)KAWAII~~って挨拶してくれて(かわいいのはシティちゃんじゃんよぅ。。。)、私も(日本語でイヤイヤかわいいのはあなただからっていいながら...)チャンティ~~~って返しました←たぶん相コトバみたいなもの。。。

 

念願のおしゃしん撮りましたよ シティちゃん、あの時19歳だったけど、現在21歳になりました グロウアップ~~

後ろが水着売り場w シティちゃん、この前はバリの伝統的なフェミニンな民族衣装を着てたけど、今回はアクティブなパンツスタイルでした~~!!!

 

シティちゃんのお顔が小顔過ぎて往年の小泉今日子の如く。。)、少し後ろにさがる私。。。(ww

何度も言うけど、シティちゃんのお顔が小さすぎるのよっ!!! 多分、私は普通サイズ。。。(と言い張る)

シティちゃんいい笑顔 去年よりお仕事に慣れたのか、(お仕事の“たいへん話”をFacebookから小耳に挟んでたりしてたんだけど... そして心配...←やっぱオバちゃん)館内のアナウンスを流暢に仕事人っぽくクールにこなしてたり、かっこ良かったです

 

だんだんノリノリになってきて(調子に乗ってきて。。)シティちゃんのお背中に張り付く私。。。(蝉??

ほんとは19歳頃彼女を産んでてもおかしくない年齢差なのですが、シティちゃん、お友達ノリで一緒にキャピキャピしてくれて嬉しかったです~!!!

今度サヌールに“里帰り”するときはきっと絶対一緒にクタに行こう~~!!!


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Treepeople - Liquid Boy

2013-06-01 09:38:41 | 音楽

多分21歳くらい(←半分女 脳内は多分♂を目指してた頃。。)の時にハマりまくった曲Treepeople の Liquid Boy

 

Treepeople - Liquid Boy

 

もう、なんともいえない。。。

複雑に個々にだが呼応するように絡まりあいエモーショナルに嗚咽し合うギター。。。。。

 

訥々とした投げやりな空虚な抑えたパッション狂気を内に秘めたような(しかし、時々、抑えられない熱さ、感情がなんとなく頭角を現す感じがなんとも“よい”..)Vo.とギターの音の饒舌さとの相性がなんともいえないです。。。語りきれないっす。。。)

 

追記:朝からこんな感じで盛り上がってたのですが、その後(ダンナさんが起きてきたので)切り替えて家事やってきてました(今PM1:50


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人に歴史あり

2009-09-12 11:58:47 | 心象風景


21歳の頃のルル。。。

ダンナさんにも付き合い始めた頃に見せました

この頃(10代後半~20代前半)の度胸試しの無理がたたってローラーコースターの類いもすっかりダメになってました・・・(ひでーの乗った覚えが。。。)

しかし今また興味を持ち始める・・・

ホント、“人に歴史あり”ですな・・・




履いてるブーツはモッズ御用達のLoakeのサイドゴアブーツです~~

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アイリッシュ版若気の至り疾走ロックの雄、Power Of Dreams

2008-10-17 12:16:45 | 音楽

若気の至り系青春疾走ポップバンドつながりで思い出したのが90年代にひそやかに花を咲かせたこのバンド。

スーパーグラスと同じく90年代10代デビュー組のアイリッシュポップバンド、パワーオブドリームス。

初期U2(同じくアイルランド出身..)が好きすぎるあまり、「今のU2ははっきり言ってクソだ!」と言い放った、フロントマンのギターボーカル、クレイグ・ウォーカー。この青臭さ・・・

The Jokes on Me (Power of Dreams) - (HDV)
↑イャぁ~~YouTube、これ一曲しか無かったよ...仕方ないね~.. (いつのまにか消えてしまってたので。。2013年5/14日、貼り替えました☆

実は今まで観た来日ライブの中で、一番ライブ会場が暑苦しくてお客さんが(特に男の子...踊り過ぎて、足がつって?フロアに倒れ伏しても本人何故か嬉しそうに笑ってたり。。それを周囲が助け起こす...ルルはギャハハやれやれ...と思いつつ見てましたわ...)楽しそうだったのはこのバンドでした・・・(^_^;)

私が観に行ったのは、川崎クラブチッタでのライブだったのですが、ライブ前にメンバーが川崎の街を散策とかしてて、ルルたち、声かけたりしてました(喋れなかったけど。。汗 フィーリングでネ☆)

イミグランツ・エミグランツ・ア

ポリドール

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↑gooの“アフィリエイト投稿”にあったのもこのアルバムのみ...何枚も出してたんだけどね..でもルルの記憶にはばっちし刻まれてるよ☆☆


ライブ後にクレイグと一緒に記念写真も撮りました☆(左側20歳のルル←ダイナソーJRの“クール・ウィズ・ミー”のブルドック黒Tシャツを着てた~。右側ドレッド頭&革ジャン姿のクレイグ←1個上21歳
恥ずかしいから小さめにup...

やっぱりルルは写真もあまりでかくはせず控えめにする方が性に合ってるみたいです...(しかもまた昔ばなし、めちゃ恥ずかしい~~。。


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ホワイトさん

2008-08-12 14:54:44 | 素敵グッズ
そういえば(二度め)3ヶ月位前、ダンナさんにぬいぐるみを買ってもらったのでした・・・(ホワイトさんがルルっぽいということで..なまけものとかあついさんっぽくもないか..??)

ダッコして寝てます・・・(←末期)

ナノも横で寝るから、川の字・・・

ダンナさんも寝るから“州の字”??(←ちょっと違う..)

お仕事で一緒になった女の子(21歳)が、カピバラさんのぬいぐるみをいっぱい集めてたけど(写メ見せてもらった..カピバラばなしで盛りあがりました..^_^;)、私もちょっと集めたくなった~~

〈おまけ〉ホワイトさんと仲間たち情報...


P.S.ホワイトさんの名前は“カピコ”です...(まんま。。)カピコ大好き

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もうひとつのMOJOばなし

2007-04-15 22:28:22 | 音楽
もう一つMOJOばなしを・・・。

先日、大変なシンクロがあった・・と書いたのは、偶然心ひかれて手に取ったはずの音楽雑誌“MOJO”に付いていたCDに、私が22歳頃から(最近昔話ばっかりで申し訳ないっす。。)猛烈に激烈に好きだった曲のカヴァーが入っていたから・・・。

世の中と調和をしていない(コメントをいただいていたのに、自閉的にそんなことを思ってしまい、団長さま、くっぞこさま、Cottonさま、ゴメンナサイ...)、誰も味方が居ない、と思っていた時、この曲“MY WORLD FEEL DOWN”を耳にして、そして、私のお気に入りページ(最近コメントをさせていただけてませんが、相変わらず大ファンでございます☆)モスコさんとこのGood Timin'で、この曲のオリジナル版が入っている、サジタリアス「PRESENT TENSE」が紹介されていた。(モスコさんもまた、仲良しの音楽友達さんからのインスパイアでいらっしゃったのですよね・・?)
またもお酒がかなり入っていたのもあり、ボロボロえぐえぐ... と泣いてしまった・・・。
本当に“音楽”というものの存在に感謝をします・・・。
たった一人で居ても、幾人の人たちの脳裏に同時に流れる、(離れてても同時に)心に流れる、音楽によって、孤独から離れて、あたたかい気持ちになることができるのだなぁ・・と思いました。(・・でもこの曲がもの哀しすぎるメロディである・・ということもあり、悲劇的な気分に“浸って”しまいました。。でも嬉しかったんですよ・・。救われました・・。モスコさん、またも本当にありがとうございます・・m(__)m)

ちなみに、何回も(しつこく)出させていただいてる記事なのですが、サジタリアスのアルバム「PRESENT TENSE」のことは、過去に、この記事で書かせていただいてます。

“MY WORLD FELL DOWN”を初めて聴いたのは、たしか、21歳くらいの時に友人に借りた60年代ものの企画アルバム〈サマー・オブ・ラヴ〉シリーズの何枚目かにこの曲が入っていたから・・だったのですが、このアルバムに入っていたヴァージョンは、終わりの部分がもう少し複雑に長く作り込まれていて、効果音で赤ちゃんの泣き声etc.が入っていたり・・、かなりサイケデリックで素敵でした(もう一度そのヴァージョンを聴いてみたい...)

昨日、ダンナさんが荷物まとめて出てっちゃった時にこの曲の歌詞がめちゃくちゃ心に痛かったです・・・。



〈追記〉見つけました♪このCD↓でございます・・

Summer of Love, Vol. 2: Turn on (Mind Expansion & Signs of the Times)
Various Artists
Rhino / Wea

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近い内買います・・・スローンの「ネイヴィー・ブルース」も引き続き欲しいんだけど・・・。
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ダンナさんの身辺との不思議なシンクロ。

2006-11-14 17:52:07 | 事象への想い
週末に、ダンナさんのmixiでのマイミクの方のページで私が10代の頃によく通っていたバンドの人脈であった雑誌フールズメイトの元編集長北村昌士さんが亡くなったのを知ってショックを受けました。(私が仲良くさせていただいていた年上の友達と、北村さんは恋人関係だったんです。。彼女のことが、今すごく心配。。でも彼の死からもう半年経っているのだけど。。)(それと、ダンナさんのマイミクの方々、ごめんなさい..m(__)m
時々足跡を残しているのは私です。。ダンナさんのお友達たちの考えていることにすごく興味があって。。)

もうあの時よく会ってた人達とは全く連絡を取っていないのだけど、こういう風に、ダンナさんのお友達から、訃報を聞くことになるなんて・・。

・・30過ぎてから今までの私の交友関係とは全く別の所で出会ったはずのダンナさんの身辺との不思議なシンクロに驚くことが今までもあった・・・。

私が今リンクを貼らせていただいている『Tigerlily Scribble』『Tigerliliyland...Momo Nonaka』を運営していらっしゃる野中モモさんは、私が*22歳の時に一人っきりで池袋を彷徨。フラッと入った詩の本を主に置いてある本屋さんで、心が魅かれて私が手に取った一冊の同人誌を創った人。
水色の装丁でビートルズのサージェントペパーズ~のように人物がギッシリ埋められたデザイン。一目惚れして家に連れて帰る・・。
家に帰って読んでみる。“団塊ジュニア”を自称される同世代の(しかもモモさんの方が少しお若い..)野中さんの文化的嗅覚に脱帽して、文章力に唸る...。私はその頃、自閉症的な、まるでパズルのような、ぽつぽつとしたつぶやきしかかけなかったから・・・。
ジェネレーションXと言われる世代のウィノナ・ライダーへの愛情を知ったのも野中さんの本から。
森鴎外の娘、森茉莉の描いたロココ調小説のことも・・。

それから10年が経ち、私は付き合い始めたばかりのダンナさんの部屋にその本を持ち込む。
「この本素敵でしょ?」
「どれどれ・・・。あっ!これモモさんの本じゃん!!」

とてもビックリ・・。
私がシンパシーを感じて(だってそこ光ってたもん。。)偶然手に取った本の作者の方と10年後の恋人が友人関係だとは・・。

モモさん、勝手にリンクを貼らせていただいてますが、いつかご挨拶しようしようと思っていましたm(__)m(←私のページ見ていらっしゃらないかもしれないのに勝手に挨拶・・
例えば、一ヶ月前に家出した時・・。
鈴木いづみの本を紹介しようと思った時にモモさんの本“ビウィッチド”のことをお話ししようと思ってました。
鈴木いづみは17歳の時に宝島の70年代特集の別冊本で読んで“ヘンな70年代のヒト”としか認識していなかったのだけど、「恋のサイケデリック」など、彼女が大好きだったGS(グループサウンズ)へのオマージュの詰まった魅力的なSF作品を書く才能溢れる女性なんだということを、モモさんの本で読んで初めて知りましたよ!(今から12年前。干支ひとまわりですね・汗)


P.S.北村さんと私が通っていたバンドのことはまた今度(近い内に..?)お話ししようかなと思います。

ちなみに北村さんの音楽誌は、フールズメイト→MIX→REMIXと雑誌の形態が変わっていったようですが、版権元と喧嘩して雑誌社『ガロ』に移ったりいろいろ大変だったみたいですね。。私はMIX時代が一番好きでした・・。特集がめちゃくちゃ面白かった!REMIX時代はポール・ウェラー表紙率高し!
・・今のフールズメイトはビジュアル系ど真ん中になっているようで、私は声高に言いたいけど、日本のビジュアル系はヨーロッパ耽美主義を歪んでうけとっているのであって、THE CUREとかBAUHAUSとかKILLINGJOKEとかDEAD CAN DANCEに影響受けたとか自分のファンに吹聴しないで欲しいと思う(汗)←毒舌。。問題あったらこの一節消すかも・汗



〈追記の“注”〉*20歳か21歳だったかもしれません。。
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効果的な仕返しは“タイムレス・メロディー”

2006-08-02 16:27:04 | 音楽
昔、男の子のことを手ひどい感じで振ってしまったことがあって、
彼は、別れの時に、パトリス・ルコント監督の「仕立て屋の恋」の中の主人公の台詞を添えて、私に一枚の編集テープをくれた。

「君を恨んではいない。ただ、死ぬほどせつないだけだ。」

テープを聴いてみた。
終始、胸を打つせつない曲が続く。
その中に男の子の嗚咽が込められているようだった。
罪悪感と共に、その美しさと切なさに、どうしようもなく泣いてしまった。
初めて、私と同じくコミュニケーション下手の、不器用なその男の子の想いが、ダイレクトに伝わってきたような気がする。

罵倒する以外に効果的な復讐の方法というものは存在するんだ。と21歳にして初めて知った。

男の子のまごころを踏みにじると、あとで大変な想いをします・・・。


・・・そのテープは、彼が好きだった、ネオアコ、ギターポップ中心のつくりだったと思うけど、どんな曲が入っていたのか解らないのが、今でも心残り。まだ心の中に響いている曲もあるのに・・・。(たぶん、オレンジ・ジュースも、ペイル・ファウンテンズも入ってたんです・・・。)

今日は、彼が大好きだったヴェルヴェット・クラッシュを載せます!
ほんとうは、ヴェルクラの前身バンドのCHOO CHOO TRAINが良かったかもしれないんだけど、画像がまったく無かったなぁ・・・。
ヴェルクラ的なせつなさが、私の中で、20代半ば頃になって解るようになったのが不思議だった。
人生の悲哀を知ったってコトかな?(悲哀→挫折を経験して、いろいろとままならぬ人生の“痛み”が解るようになった・・ということデス。。。)

ブックレットを読んでみて、メンバーのリック・メンクが、花屋の配達のアルバイトが創作の糧になってくれたと言っていたのが印象的でした。
ピンポーンと、インターホンを鳴らす。部屋から出てきて、リックが持っている花を目にするときのパーっと広がる笑顔がすごくいい笑顔なんですって!
極上の笑顔らしい。(お花を見ると、みんなそんな表情になるのかなぁ・・?


In the Presence of Greatness
Velvet Crush
Ringers Lactate

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ティーンエイジ・シンフォニーズ・トゥ・ゴッド
ヴェルヴェット・クラッシュ
ソニーミュージックエンタテインメント

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タイムレス・メロディー
ヴェルヴェット・クラッシュ
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創造とコミュニケーションとフェミニズムのためのプレイリスト

2006-05-19 13:43:44 | 音楽
こんにちは、ルルです
おかげさまで、毎日を順調に過ごしております。
お弁当作りも毎日やっております。朝ご飯も夜ごはんも、前よりも工夫して作るようになりました。
お掃除も毎日。昼頃起きていた時よりもメリハリのある生活ができてるような気がします。
先週、土曜日、今の生活が本当に耐えられないとダンナさまに泣きながら訴えたのですが、ダンナさまのふとした一言から自分がやりたいこと、世の中のためにできることが光が降りてきたように(宗教がかってますが・・・。)見えてきて、今、その為に徐々に努力をしていく途中です。
主婦という仕事も本当に大切だと思うけど、やはり直接的に世の中の役に立てているという実感が欲しいのかもしれません・・・。
そして、そうすることで(世の中を見ることで)ますますダンナさまの大切さが解り、もっともっと彼を大切にできるような気がします・・・。

以上、決意表明でした!
どうか、暖かく見守ってやってくださいm(__)m

えーと・・・、最近の話ですが、うちに通い猫が来るようになりました。
茶トラの2歳くらい?の女の子なのですが、やはり動物のいる生活っていいですねぇ・・・。世界への慈しみの心が生まれますね・・・。
彼女、夜中12時頃来て、ごはんを食べて、私たち夫婦と少し遊んで、一眠りして帰って行きます・・・。うーん・・・、ワンコが欲しかったのだけど、猫も可愛いぞう(笑)

これから3連続くらいで、過去に好きだった音楽の記事をアップして、そして、それなりに過去との問題を整理して引き出しの中にしまい直そうかなぁと思ってます。
過去好きだった音楽の記事をアップすると、血気盛んだった昔の感覚を思い出すのか、いきりたってしまい、気が強くなり、大抵ダンナさまとケンカになってしまいます・・・。
なので、過去の問題は、今回アップしてある程度満足したら、封印しようかな?と思います。・・・書くにしても、もう少し、もう自分は夫を支えなければならないオクサンなんだよ、ということを自覚してコントロールしながら書かないと・・・。
なんて、ブツブツすみませんっ!

今日は、1999年、浅草・浅草寺(せんそうじ)での再会から始まった、音楽家(志望)と詩人(志望)(←コレが私)の直接的な闘いの、宣戦布告の印となった?記念すべき編集テープのプレイリストについてお話しします。(ほんとココに辿り着くまでの前置きが長くってスミマセンでした~。)

宣戦布告・自己紹介・創造への手助け、と三つの意味合いを持つプレイリストです。

冒頭の“北村透谷”とは、江戸末期・明治初期に生き、日本文化の純潔性について説き、外国文化を取り入れる風潮をなげき、若くして自殺した天才詩人です。
彼の書いた論文「移動の時代」の朗読と、それについての私の考察(コレ実は学校の課題だったんです・・・。)のブツブツ・・・を吹き込んだものをテープの冒頭に持ってきたのですよね・・・。私は一体何を考えていたのでしょうか?(笑)

北村透谷「移動の時代」への考察とは、
明治以前の日本も、果たして純粋だと言えただろうか?
日本は中国からの影響をすごく受けてきたはず。
時代の気風を敏感に感じ取る文学者の多くが、時代の変化に順応できず、死を選ぶ人もでてきたかもしれないけど、それらの精神はひじょうに排他的だと。
そして、第二次世界大戦の敗戦国である、ドイツ・イタリア・日本こそ、文化的に面白いものが多く出てきた。それは、敗戦で価値観が崩壊し、何でもありになってしまいその中から文化的に面白いものが出てくるのだと思う・・・なんて話ですが、何しろ幼稚な21歳の小娘が考えたことなので、論理性のかけらも無く、思いつきでものを言ってるような感じですね(笑)
最後の決めセリフは、「・・・いいものが出来ると思います☆」
そのセリフは、その後も長らく対立関係になる、音楽家を志す友人たちに宛てたものだったのだと思います・・・。心情的には・・・。仲間に入れてもらえなくてほんと悔しいけど、おまえら頑張れよ!みたいな・・・(笑)今は負け続けかもしれないけど、志し続ければきっと、必ずいいものが出来るって・・・。それは私自身にも宛てた言葉だったのかもしれません。
そして、それから6年ほど後、1999年に、直接この言葉を彼(ら)に渡すことになります。

このプレイリスト、ダンナさまに捨てられてしまったと思い、数日前の朝、取っ組み合いのケンカになりました。
でも、見つかったので・・・、この場を借りて、「ダンナさま、ほんとーーーーーーーーにごめんなさい!!!!!!



SIDE:A

1.北村透谷「移動の時代」朗読、それについての考察「音楽と文学について」。
2.CANDY SAYS・・・・・・The Velvet Underground
3.New Age Woman・・・・・・Les Visible
4.See Emily Play・・・・・・Pink Floyd
5.Lazy Sunday・・・・・・The Small Fases
6.2-4-2 FOX TROT(The Lear Jet Song)・・・・・・The Byrds
7.New York Telephone Conversation・・・・・・Lou Reed
8.Hello Goodbye・・・・・・The Beatles


SIDE:B

1.Bye Bye Baby・・・・・・マリリン・モンロー
2.It's in his Kiss・・・・・・サンディ・ショウ
3.Walk On By・・・・・・The Four King Cousins
4.Outlaw Blues・・・・・・The Great Society
5.As Tears Go By・・・・・・マリアンヌ・フェイスフル
6.Supercalifragilistic expialidocious・・・・・・ジュリー・アンドリュース
7.Alice in Wonderland Medley・・・・・・Chris Calabrese ーPianoー
8.Poor Little Rich Girl・・・・・・ジュディ・ガーランド
9.Moon River・・・・・・オードリー・ヘップバーン
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小説(無題)

2006-01-30 16:40:16 | 小説
 それは、いつか会ったことがある少年の顔だった。

 彼女と僕が出会ったのは電車の中。
 僕の20歳の最後の日と21歳の誕生日のはざまに彼女と出会った。
 
 いつか会ったことがある少年の顔だった。


 
 僕は、島で生まれた。
 
 根拠も理由もない、傲慢な意味なき自信に満ち溢れた、嫌味な子供だった。

 それは、四方八方からその場所を取り囲む、のん気にも、不気味にも見える、凪
いた海のせいだったのだろうか・・・?

 とにかく、毎日僕は、海を見ていた。

何も動かない、何もやってこないように見えるその海は、外側から僕の自信を支えていた。

 四兄弟の内の、いくぶん年の離れた末息子だった僕は、家の中の、上にいる男たちの権力におびえながらも、その分外ではその権力に守られ、強く出ることができた。
 根拠のない自信とは、そこらへんから生まれたのだろうか?

 僕は、狭い島の中の、極小な少年の社会の中では、自信に満ち溢れた権力者だった。
 友人はいなかった。でも僕は、権力者の立場にいるだけで満足だったから、友人はいらなかった。


 彼は、ハードルの選手だった。
 小鹿のような、しなやかな肢体。向かい風をうけながら、空気を動かしながら、ハードルを乗り越えて、走りぬけていく。
ゴールに着いた時には、満足げな笑顔を浮かべた。
あふれんばかりの笑顔。少しの屈託も感じられない。
一体なんで、あんな顔ができるんだ?

 僕は、生まれて初めて、他人に羨望と嫉妬を覚えた。
 そして、生まれて初めて、家族以外の人に、興味を持った。

 彼は、権力などには、全く興味がない風(ふう)だった。
 ただただ感覚的に生きているように見えた。

 走る、越える。
 走る、越える。

 僕は、教室の窓から、ただ彼を見ていた。
 彼の体は、羽がはえてるかのようだった。
 ハードルを跳び越えるその瞬間、空にとけこむかのようだった。

 美しく、完璧な瞬間だった。



 中学2年生になったくらいから、僕自身を囲んでいた頑丈な外枠は、しだいに周囲ととけ始めていった。
 ハードル少年B(ビー)に興味を持ったことをきっかけに、学校の中に居る、他の人物にも興味を持ち始めたからだ。
 いろいろな人がいる。人は、個人個人いろいろな特性を持っている。ひじょうに興味深い。
 自分とはちがう、他人の中の世界に、興味をもち始めた。
 その内、友人すら出来始めた。これは、悪くなかった。案外。
 時間が止まったかのような、小さな島の中の、小さな子供たちの社会。(少し先の未来に来るであろう、学歴社会、競争社会の中のしのぎをけずる争いなどは、凪の中の海の遠くに見える、ぼやけたユーラシア大陸みたいなもんだ。)その中で、ひまつぶしをするには、一人よりも、多勢の方がすごしやすい。
 とにかく、僕にとって、この時期は、ものすごく楽しかった。

 Bはある時僕に言った。
 渡り廊下を、友達と談笑しながら歩いてる時、ポンと肩に手を置くやつがいた。
振り返ると、Bだった。
 ヤツは、例の屈託のない笑顔を浮かべながら、僕に言った。
 「君、丸くなったよね。その方がずっといいよ。」
 どうやら、彼も、僕を見ていたらしい。


 僕は、18歳の時に、その島を出た。
 何もかもが、飽和しはじめたからだ。
 家族の中も、島も、すべてが狭くるしかった。
 Bは、その島に、残った。




 僕は、20歳の時に、彼女と出会った。
 正確にいうと、20歳から21歳に移りかわるその間・・・。
 僕の視界に、彼女が映った時、ハッとしたのは、彼女がBに似ていたからだ。
 彼女は僕を見た。一瞬、目を見開き、口元をキュッとしめ、緊張したようだが、すぐに表情を崩した。
 「○○くんだよね!話は聞いてるよ!今日は、イン?アウト?私の方はアウト。人とケンカしてきたばかりなんだ!」
 たたみかけるように、一度に話し始めた。

 僕は、彼女の崩れた表情に、興味を持った。

 ところで、元権力者の僕の元にも来るべくして来る競争社会のことだが、僕にはくだらない争いのように思えたので(島育ちだし、本土のことは傍観的にみる。なんつって。)自ら、枠の外に出ることにした。僕はそんなことには、興味がない。
 東京に出てくれば思うことだが、このスバラシイ世の中は、何をしても生きていける。
 何でも受け入れてくれる」、スバラシイ都市、トウキョウ。
 出てきてよかった!あんな、小さくて息苦しい孤島から!
 スバラシイよ!人生ってスバラシイ!
 ただただ、アホウみたいに素晴らしい時期だ。10代から20代にかけて見た、桃源郷みたいに素晴らしい時代。(あぁここは、おぼろげに見えた、ユーラシア大陸?イヤ、僕はそれをさけて来たから逆側だね。ってことは、ここは、オージーか!?ドロシーがたどりついた、オズの国?!)
 モゥ、大陸さえ転がせそう。僕は、はしゃぎまくってた。調子に乗りまくってた。
 大学生だったし、島の実家が裕福なので、何も心配はなかった。

大学の授業が終わると、夜はクラブに行ったり・・・遊びまくってた。
学校に行かないで年上の友達と音楽バナシしたり?さすがトウキョウには、音楽にかなり詳しい奴等が集まってくるね。

 僕が音楽を聴き始めたのは、中学生の頃だ。
 その頃、日本ではYMOの全盛期だった。
 僕は、一番仲の良かった次兄の影響で、クラフトワーク、ディーボ、トーキング・ヘッズなどを聴いていた。同時に長兄がプログレッシヴロックを聴いていた影響で、キング・クリムゾン、イエス、ジェネシス、ピンク・フロイドなどの有名どころを聴いていた。あと、一番影響を受けたのは、フランク・ザッパだな。
 これだけでも、わかるでしょ?僕がサラブレッド並の偏屈人間として培養されたこと。

 僕が行ってたクラブは、80Sのニューウェーヴ、ネオサイケから、90Sのジャンク、オルタナティヴ的な音楽を中心にかけていた。(あとノイズなんかも・・・)
 それらは、僕のもろ好みってわけじゃないけど、なんか新しい世界って感じで、クラブの空間そのものに高揚した。
 
 彼女も、そのクラブに来ていた。
 週一回くらい、そのクラブで顔を合わせることになった。
 彼女は、ソニックユースとか、マッドハニー、昔の音楽だったら、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドとか、ストゥージースが好きだと言っていた。
  
 ソニックユースがかかると、彼女は音楽に合わせて踊り出す。
まるでハードルを跳び越える時のBの姿のようだった。森の中で、猟師から逃げまわる小鹿のようでもあり、音楽から追い立てられているようでもあった。

 僕は、島から出て来た、ダサい大学生だったけど、それもキャラクターだという自信はあった。だって僕は頭がいいし、島での元権力者という実績もある。正統な戦いをしなくても、ニュートンやアインシュタインやコリン・ウィルソンみたいに、中島らもや、フランツ・カフカやフィリップ・K・ディックみたいに、いずれは、伝記にもなる人間に成れると信じてた。

 その時のことを考えてみろ!
 今は、まだ、その序章なんだ!



 そのうち、彼女は、そのクラブのDJと恋に落ちた。


 わかってる。競争社会は幻想だと思ってるけど、人はとかく、その幻想にまどわされやすいものだ。
 王道の競争社会は、避けて通ったけれど、他の道でも競争なんてある。いくらでもある。

 彼(DJ)は、僕が一目置く存在だった。年は同じだったけれども・・・。
 見てくれがかっこいいってわけじゃない、きっと。少し、母性本能をくすぐる容姿っていうの?
 背は低いし、痩せてて、中性的な雰囲気で・・・。黒ずくめの“うすい”印象・・・。彼女はそういうところに、魅かれてたんだと思う。

 でも、外見の印象なんて、意味がないよ。
 彼は、故郷の××では、いけてない、さえない類だったかもしれないけど、ここ、トウキョウでは、同じ幸うすい人種が、集まってくるから、(僕を含めて)そこが重宝がられる。土着が意味をなす、故郷の土地がらとは違って、ここトウキョウでは、うつろいやすいのが魅力、消えやすいのが魅力、浮き足立ったのが魅力。
(しかし、彼女には、彼の故郷でのありようが透けてみえなかったのか?やはり、女っていう生きものは、愚かだ。思慮が浅い。ほんと、憤懣やるかたない。)

 彼(DJ)は、僕の友達だった。僕が彼を認めたのは、音楽の知識量が膨大だったからだ。僕は脱帽した。彼を認めた。それが一時的なものでもね。
 まぁ、未来の偉伝の為に必要なのは、目の前に仮想敵国を作ること。それが地道な努力かもしれない。トウキョウでは、常に二番手でいること。それが追い落とされない為の賢人のやり方だ。

 しかし、僕は落ち込んだ。
 東京に出てきて、はじめての挫折感だ。

 彼女なんて、すぐに征服できそう」だったのに。
 だって、彼女は、僕の島の友人にそっくりだったから。
 彼は、僕を見ていた。

 彼と彼女なんて、同じようなもんだ。
 一体どこが違うんだ?同じような容姿で、同じような身のこなし。

 しかし、彼女は僕を無視しているかのようだ。
 初めて会った時は、あんなに、おびえて、あんなに僕をみつめていたのに・・・。



 ある時、彼女から電話があった。どうやら、彼(DJ)に、振られたらしい。
 僕は、冷たくあしらってやった。

 女なんて・・・愚かだ。
 容姿は同なじだが、島にいるBの方がずっと美しい。高尚だ。完璧だ。ずっと、尊い。

 女なんて、大嫌いだ。
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ダンナさまの決心 届いた一枚の年賀状

2006-01-05 23:32:53 | Weblog
ダンナさまが、重要な決心をしたと、今日会社から帰って来て、私に話しました。
「支えてね。」と言われました。
妻としても、決心が必要なのかもしれません。

今日、一枚の年賀状が届きました。
私に来た、唯一の年賀状です。

私が、23歳の時に知り合った、5歳年下の男の子。
21歳の時から通っていた、球体関節人形の学校で出会いました。

彼は私にとてもひとなつこく話しかけて来てくれて、とても可愛い子でした。
ルルに“プリンちゃん”というあだ名を付けてくれました。

彼は、後に青年歌舞伎研修生になって、歌舞伎役者になってしまいました。(ホントの話です。)

人形学校に居た時は、飄々とした感じだったけど、研修生時代は、大変な修行を耐えぬいたそうです。
すごく頑張りました。

彼は、長らく私の希望の星でした。
もちろん今も、希望の星です。

Tくん、年賀状どうもありがとう。
また、素敵な舞台で、魅せてくださいね。
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「ファンタスティック・プラネット」という映画の魅惑

2006-01-03 04:59:18 | 映画
Cottonwoodhillさまが、私が、ピンク・フロイドの「狂気」を聴いて、ルネ・ラルーの映画「ファンタスティック・プラネット」を思い出したとの記事を読んでくださって、“七福神”というお名前で、2001年に書かれた「ファンタスティック・プラネット」のレビューを当ブログに貼付けて下さいました!

Cottonwoodhilllさま、ありがとうございました☆☆☆

私が、「ファンタスティック・プラネット」を知ったきっかけは、21歳の時に買った、1冊の本からでした。
メタローグ社の「映画の魅惑」という本なのですが、表紙の絵は、版画家山本容子氏によるもの、そして、この本の編集をしたのは、カリスマ的編集者である、安原顯氏でした。
彼の晩年はいわくつきで、病気の宣告により死期をさとった彼は、聴力が衰えていく中、完全に聴力を失う前に、とにかく最高の音で、好きな音楽を聴きたいと、オーディオに財産をつぎ込み始めたそうです。その時に、オーディオの師範となったのが、ジャズ喫茶「メグ」のオーナーで、ジャズ評論家の寺島靖国氏だそうです。なんかすさまじい晩年ですね・・・。感動します・・・。編集者としてだけではなく、安原氏自身が書いた文章もかなり面白いそうです。
そのいわくつきのカリスマ編集者、安原顯氏がプロデュースした映画本「映画の魅惑」は、やはり、一風変わったものでした。
大学教授、評論家、デザイナーなどの文化人が、それぞれ、文芸映画、青春映画、ミュージカル映画、B級アクション映画などの各ジャンル(ひとりにつき1ジャンル)で、自分にとってのベスト50の作品をレビューするというもの・・・。
私はこの本を、10年以上に渡って愛読し(買った当時は、安原氏のことは知りませんでしたが・・・)すでにボロボロになってなお、花嫁道具として実家からこの家に持って来ました。(見終わった映画から、片っぱしから○印をつけていってます。)

この本の中のSF&ファンタジーという項目に、「ファンタスティック・プラネット」が紹介されていました。(レビューを書いたのは、コリン・ウィルソンの著作品の訳者としても知られる評論家の風間賢二氏でした。)その他に紹介されていたのは、「メトロポリス」「フリークス/神の子ら」「オズの魔法使」「美女と野獣」「遊星よりの物体X」「博士の異常な愛情」「ミクロの決死圏」「バーバレラ」「猿の惑星」「2001年宇宙の旅」「エル・トポ」「惑星ソラリス」「ロッキー・ホラー・ショー」「ブラック・ムーン」「イレイザー・ヘッド」「エイリアン」「サブウェイ」「ブレードランナー」「レポマン」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「未来世紀ブラジル」「カイロの紫のバラ」「ラビリンス」「アリス」「デリカテッセン」(年代順)などなど。独特な、私情の入ったレビューで面白く、このレビューをきっかけにほとんどの作品を見ました。

ごめんなさい・・・。「ファンタスティック・プラネット」の話・・・。その本に書いてあった、「ファンタスティック~」に出てくる生物の姿が、わたしにとってすごく興味をひくもので、ずっとずっとこの映画を見たいと思っていました。

“身体を変体させて、精神をシャボン玉のように飛ばして瞑想する異星人”
“アリ喰いのように人間を食べる怪鳥”
“脳ミソのようなシワシワの道”
“服を編む虫”

その念願がかなったのは、「映画の魅惑」の中の「ファンタスティック・プラネット」の記事を読んでから3年後。その頃始まった、パーフェクTVで、当時あったチャンネル〈スカイ名画座〉にて見ました。
私は“不思議の国のアリス”のような、ファンタジックな幻想世界をイメージしていたのですが、(でも、実はルイス・キャロルの書いた“不思議の国のアリス”の原作は、多くの人が持っているであろうイメージとは違う、隠喩含みの言葉遊びだらけのナンセンス文学で、一筋縄ではいかないものですよね。)「ファンタスティック~」を見て、幻想的なのですが、かわいた感じのする悪夢の世界というイメージを持ち、トラウマになるほどでした。しかし、実際、強烈な印象を残した作品であり、今でもあのイメージが頭を離れません。もう一度観てみたいです・・・。そして、1番衝撃だったのが、人間をペット、奴隷として支配するドラーグ人の正体・・・。あのシーンが幻想的で美しく、忘れることができません。
コメント (11)
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