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ルルの日記

サージェント・ペパーズ進化論 ~60年代ロックに捧ぐ~

2005-11-30 20:52:42 | 音楽
今日はビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」を中心とした音楽ばなしをしようと思いました。

一度、ダンナさまのたずさわっているロック雑誌の企画として、「サージェント・ペパーズ~」がその後の音楽シーンにどういう影響を与えたのか?という題名で文章を書き始めたことがあるのですが、知識不足ゆえに途中で頓挫しました。
(以前、このブログの中で、井の中の蛙状態で、語ってしまいましたが、他の方がやってらっしゃるブログを見に行って、その詳しさを知ってしまうと、自分の知識不足を実感しますね。気分を害した方がもしいらっしゃったら、ほんとうにゴメンナサイ。)
60年代に起こったこの文化の動きが、あまりにも素敵すぎるので、時間をかけて追求していきたいと思う。いつの日か“サージェント・ペパーズを中心とした音楽進化論マスター”になりたいものです。

私が持っていて、聴き込んだ、「サージェント・ペパーズ~」周辺と思われるアルバムから紹介します。

ザ・ビートルズ・・・「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
Sgt. Pepper`s Lonely Hearts Club Band
The Beatles
Capitol

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“すべてはここから始まった”といわれる、サイケデリック文化全盛の67年に発表された歴史的なアルバム。ジョン作の“Lucy In The Sky With Diamonds”の歌詞はジョンの敬愛するルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」に着想を得たと言われてますね。私も影響受けて、“Lucy~”チックな詩を書いたことがありマス。

ビーチ・ボーイズ・・・「ペット・サウンズ」
ペット・サウンズ

EMIミュージック・ジャパン

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このアルバムは、逆に「サージェント・ペパーズ~」誕生に影響を与えたようです。「ラバーソウル」→「ペット・サウンズ」→「サージェント・ペパーズ~」という構図。ブライアン・ウィルソンは、はっきりとビートルズの存在を意識していたみたいですが、ポール・マッカートニーはブライアン・ウィルソンのことを純粋に尊敬していたそうですね。ポールがブライアンを訪ねて行った時に、ブライアンが怯えてベットの下に隠れたという話はほんとうでしょうか?・・・私はこのアルバムの8曲目、“ゴッド・オンリー・ノウズ”がそうとう好きです。ポール・トーマス・アンダーソン監督の映画「ブギー・ナイツ」で聴きなれたこの曲が流れた時、体中の液体が全部流れだしそうになり、P・T・アンダーソンと私は脳のどこかがつながってるんだという錯覚すら覚えました。日本のアイドル、スマップの何枚目かのアルバムジャケが「ペット・サウンズ」へのオマージュですよね。

ゾンビーズ・・・「オデッセイ&オラクル」
オデッセイ・アンド・オーラクル
ザ・ゾンビーズ
テイチクエンタテインメント

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アル・クーパーが米国コロンビアに発売を進言し、このアルバム中の曲“2人のシーズン”が世界的なヒットになったというのは最近知りました。68年当時はこのアルバムの出来の良さに値する評価はされなかったらしい。魔法がたっぷりつまった夢のようなアルバムです。私の持っている〈60年代のアルバムジャケット〉というハードカバーのごっつい本(←実家に置いてあるので題名は間違ってるかもしれません)の中で、“野暮なサイケデリック”として紹介されてたのには憤慨しました。そんなに野暮かなぁ?

スモール・フェイセス・・・「OGDEN'S NUT GONE FLAKE」
オグデンズ・ナット・ゴーン・ブレイク
スモール・フェイセス
ビクターエンタテインメント

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タバコ缶にCDが入ってる!というのがものめずらしく、お茶の水のユニオンで、22歳の時に買いました。物語性のあるコンセプトアルバムというところを見ても、「サージェント・ペパーズ~」の影響が感じられます。きっかけはどうあれ、後にこのアルバムの魅力にズブズブはまっていきました。2曲目“アフターグロウ”の出だしに魔法があるという人は多い。このイントロがないバージョンの“アフターグロウ”は魅力が半減とも。私は6曲目“Lazy Sanday”ののん気で陽気な感じが好きです。

ザ・バーズ・・・「THE NOTORIUS BYRD BROTHERS」
The Notorious Byrd Brothers
The Byrds
Columbia/Legacy

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以後、カントリー路線に方向を変えてしまうバーズの“カントリー以前”最後のアルバム。3曲目の“Wasn't Bone To Follow”は、映画「イージー・ライダー」の挿入曲にもなりました。4年前くらいに、パーフェクTVで最近のバーズのライブを見たのですが、60年代当時マッシュルームヘアだったロジャー・マッギンは額は後退したものの、ますますロックしてるおじさんになってました。かっこよかったけど、カントリーはどうなったのかなぁ~?

フランク・ザッパ・・・「WE'RE ONLY IN IT FOR THE MONEY」
We`re Only in It for the Money
The Mothers of Invention
Video Arts

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ジャケは「サージェント・ペパーズ」のパロディ。(いろいろとバージョン違いがあるそう・・・。やはり問題になったのだろうか?画像は「サージェントペパーズ」のパロディのものではありません・・・。)私が20歳くらいの時、よく通っていたイベントで、このアルバムの中の“ダンスに服はいらない”がたびたびかかっていて、印象に残っています。

サジタリアス・・・「プレゼント・テンス」
プレゼント・テンス
サジタリアス
ソニーミュージックエンタテインメント

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ミレニウム・・・「ビギン」
ビギン
ミレニウム
ソニーミュージックエンタテインメント

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カリフォルニアに生まれた、ゲイリー・アッシャーとカート・ベッチャーによる二つのプロジェクト、サジタリアスとミレニウム。めくるめく魔法がこの両アルバムの中に存在します。・・・ちなみにさっきから連呼している〈魔法〉とは、ラビン・スプーンフルの“魔法を信じるかい?”の中の『女の子の中にある魔法を信じるかい? ひとたび音楽が流れだしたら、彼女はどれだけ解き放たれるかを・・』という歌詞からであり、私はれっきとした音楽用語だと思ってマス。

その他、ザ・ムーヴ、ローリング・ストーンズ、ボンゾ・ドッグ・バンド、ホリーズ、ザ・フー、ジュライなんかに「サージェント・ペパーズ~」からの影響が見られると思います。

まずは、勉強、勉強ですね。じっくりと音楽探索していこうと思います。

今日はダンナさまは飲み会。これからきれいに掃除して、ダンナさまを待つことにします。またCDをちらかしてしまった・・・。急いで片付けます。

それでは、また・・・。
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8 コメント

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Unknown (Cottonwoodhill)
2005-12-04 18:47:35
TBありがとうございます。お綺麗な方ですね。俗に「サージェント・ペパーズ・シンドローム」なんて言われていますが、こうした界隈の作品は私も大好きです。



私の過去の記事ですが。

Blossom Toes / We Are Ever So Clean (1967)

http://cottonwoodhill.hp.infoseek.co.jp/music/1960/Blossom_Toes.html



Skip Bifferty / Skip Bifferty (1968)

http://cottonwoodhill.hp.infoseek.co.jp/music/1960/Skip_Bifferty.html



こんなバンドも存在します。恥かしい幼稚な過去の記事なので笑わないで読んで下さい。
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コメント、どうもありがとうございます☆ (ルル)
2005-12-05 07:49:28
お褒めいただきすごくうれしいです~。Cottonwoodhillさんのサイトはいつも拝見していて、とても勉強になってます!うちのダンナさまも誠実な音楽の聴き方をしてる方だねと言ってました!Blossom Toesの記事、私の興味のある60年代の音楽現象が詳しく、わかりやすく書かれていて、目からうろこが落ちました!Skip Bifferty知りませんでした!60年代には魅力的なバンドがまだまだあるんデスネ!
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こんばんわ (Cottonwoodhill)
2005-12-05 19:48:43
丁寧なご返事ありがとうございます。さて、真に勝手ながら当方のブログからルル様のブログへリンクを張らせて頂きました。もしリンクをする事がご都合悪いようでしたら、ご返事頂きたく思います。すぐに対処しますので。
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とても光栄でございます~!! (ルル)
2005-12-05 22:30:36
ほんと、おそれおおいです!オーディションに受かったような気分です!これからも音楽探究していきたいので、いろいろ教えてくださいませ☆☆☆ちなみに、今日書いた暗~い日記にCottonwoodhillサマへのメッセージを書きました!ブログ慣れしていない若輩ものの私ですが、これからもよろしくお願いします☆
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Unknown (evergreen)
2006-05-12 01:54:10
お久し振りです!

元気?

この間、ミレニウムのメンバーのアルバム、えらくマイナーものですが書きました!

私もミレニウム凄く好きで、ちょうどこの記事、昔読んだことを思い出しましたので、日にちがたちましたが、TB送りますね!
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evergreenサマ、お返事大変遅くなりました!!!m(__)m (ルル)
2006-05-14 16:33:03
evergreenサマの、Iron Rosalyも、Phantom Potionも、ほんとよく読ませていただいてるんです・・・。

でも調子が悪かったのもあるのですが、学生時代から、同級生たちがワイワイ仲良くお話ししてるところに、なかなか、入っていけないような厄介な性格が災いしてしまっていました・・・

 

昼休みに、同級生が外でドッチボールをしているのを尻目に、教室で本を読んでいるような感じでした・・・

ちと、淋しかったですけどね・・・



>昔読んだことを思い出し

あぁっ!!!読んで下さっていたのですね!!!!!

ほんとうに嬉しいです!!!!!



この頃は、外の光が見えない状態で記事を書いていました・・・。

アクセス数から、見て下さってる方はいるのかな?とは思っていたけど、全てに置いて手探り状態でした・・・。

今は、外に光が存在することを知ったのだから、心を閉ざして、再度、光が見えなくなるようなことに気を付けないと・・・。

なんて・・・、頑張ります!!!



TB、ほんとうにありがとうございます!!!
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サージェント・ペパーズ (muse)
2006-06-21 19:02:36
こむにちは!

ビートルズのこのアルバムは本当にすごい曲ぞろいで好きなんですが、麻薬のにおいもかなりする作品ですよね。ルーシーの曲名に「LSD」が入ってるとか、「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」の歌詞とか、全体の曲調とか、かなりやばくて、面白いです。
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museさん、こむにちは♪♪ (ルル)
2006-06-21 20:26:42
>麻薬のにおいもかなりする作品



そうですね~!

昔、横尾忠則・画 寺山修司・台詞 のビートルズ漫画を読んだことがあるのですけど、それも麻薬の匂いプンプンで、すんごいトリップ感に具合が悪くなるほどでした~

60年代は、“創造”と“麻薬”は密接に繋がってたみたいですよね・・・



でも、困ったことに、私はサージェントペパーズ~そのものよりも、サージェントペパーズ~に影響を受けた数々のアルバムの方が好きだったりするのデス・・・(ビートルズのアルバムで好きなのは、マジカル~とホワイトアルバムとアビーロードです・・・。)



ちなみに宇多田ヒカルと倉木麻衣だったら倉木麻衣、椎名林檎と矢井田瞳だったら矢井田瞳、木村カエラと大塚愛だったら大塚愛が好きになってしまうヒネクレ者です~・・・

二次的に出てきたものの方が好きになってしまうという・・・(ちょっとビミョーな比喩を使ってしまいました~
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