『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
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フルート奏者・白川真理

公開レッスン『古武術に学ぶ楽器奏法』とコンサート 10月8日(日)稲毛音楽室

2023-10-09 21:41:33 | 音楽・フルート
お陰様で無事終了しました。

早朝からの長旅も色々と変わる景色が楽しいものです。
稲毛の空は海の光を映しているような湿り気を帯びた様子。

今回、最初のレッスン受講を予定されていた方2名がご事情によりキャンセルとなり、急遽、参加型のワークショップとなりました。

「古武術奏法のいろは」ということで、過去のなどなどふりかえりつつ、大元の原理から。

そして様々なワークを紹介した後、最新の「ソの字立ち」「顎の位置」など。

レッスン受講は前回フルートで受講されたTさん。
今回はピッコロとフルートでの受講。

フルートで前回御教えしたことをかなりご自身で消化されていましたが、ピッコロとなると急に緊張が邪魔して、色々と固くなっていたのを修正。

息を吐いてから吹いていただいたり、顎の位置のイメージを提案した後、「ソの字立ち」

これでかなり音に芯と輪郭が生れ、艶やかに。

フルートとピッコロとは狙うエッジの角度が違うこと、なども。

フルートはやはりまだ高音域で息を曲げていたので、それをしなくても出るように身体の奥から変化させるための稽古法など伝授。

意識が外に外に向かってしまうのを内側にするだけでも大きく変化。

「よく何かに祈る、という時、天を仰いで、というイメージだけど、それではなく、自分自身の内側に向かって祈るのは?」

で、パンと何もかもが変化されたことに驚きました。
内側から姿勢が整う。

・・これは自分にも言い聞かせなくては・・

いつもレッスンの時には、受講生、生徒さん達の影響か、自分でも思っていなかったことがスルルっと出て来ることがありますが、この時もそう。
レッスンや講座は本当にありがたいです。




3時からはコンサート。
自分でも驚きましたが、「ソの字立ち」の効果が凄かった。
もちろん本番独特の緊張感もあるのだけれど、ドキドキ感が全くない。
甲野先生が「安心感がある」と仰っていたことが、こうした緊張の場だからこそ、より感じられました。

写真でも、軸の立ち方の違いが歴然。




4月に演奏した時よりも、より自由にやりたいことが出来たと思う。
お客様からの反応も、何人かは涙を流してくださっていたのがわかり、有難かったです。

自分の興味関心だけで突き進んできたことが、教えるにしても演奏するにしても、誰彼かに喜んでいただけて、役に立っている、ということがとても嬉しく感じられて、ただただ感謝の一日でした。

吉岡由貴さんのピアノもより粒立ちが際立ち、楽しいアンサンブルとなりました。

パートナーで館主の海宝さんと共に、本当に心配り溢れるおもてなしに今回も感動です。

元、お茶屋さんの倉庫を道場に改装し、そこでそのままコンサートという、まさに武術と音楽が融合したこの会場に来ると、御二人やそこに集う皆様のお人柄のお陰もあり、本当に寛げて、ほっとできます。

控室となった倉庫の天井が素敵でした。






皆さま、本当にありがとうございました!

・・・
本日は雨で肌寒い一日でしたが、猫風邪からすっかり回復し甘えん坊になったピピとゴロゴロした一日でした。
なんといっても、これほど、脚全体がチリチリと疲れたのは始めてのことです。
でも決して嫌な疲れ方ではなく、心地よさもある。
その上、首肩周辺はむしろラクになっている。・・肩が落ちるからか?
「ソの字立ち」凄い。それを再発見された甲野先生、凄い!
お陰様で、顎の位置も変わって、新たなフェイズを迎えることができました。
ただただ有難いです。



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