王様の絵日記

猫好き漫画家の毎日のあれこれ

滋賀・4日目

2009-09-22 04:26:52 | 日記
ホテルをチェックアウトして、安土へ。
途中、瀬田の唐橋を取材。



「唐橋を制するものは天下を制す」
といわれた有名な橋で、現在の位置に移したのが信長様だったり、本能寺の後、唐橋を守っていた山岡氏(前日に見た光浄院もこの山岡氏ゆかりの寺院)がこれを落として安土に向かう明智軍を止めた…と言われる橋であります。

信長様が船で琵琶湖を突っ切って上洛する時の、上陸コースのひとつでもあったりするので、このあたりは一度見ておきたいところでした。

その後、4度目となる安土へ。
特別展を見た後、安土山の周りをぐるっと車で走ってみました。


例えば安土山をバックにした馬場なんかを描いて貰う時

「この角度の山の形が分んないんすよ!!」

…などと、アシさんズによく文句を言われていたので、想定できる安土の町やら馬場やらからの角度から、撮れる写真を撮ってきました。

その後、ふと思い立って、古地図と現代の地図の山の形を合わせつつ、「七曲り」と呼ばれる登り口を探してみる事に。

唯一現存するという、安土山の家臣団の家の配置まで入った古地図は、江戸期に描かれたものなので信憑性はイマイチはっきりしないのだそうですが、それによるとこの七曲の真上あたりが乱丸の屋敷跡なんであります。

車で移動しつつ、地図の地形と照らし合わせ、降りては歩いて探していると、古い五輪の頭をお地蔵さんのように祭った一角を発見。
その上に、古い野面積みの石垣。




「もしかして、このあたりじゃね?」

…と、木の間を透かして見れば、山肌に古い石垣や道らしきものが見えるような。

「多分このあたりだよ、きっと!」

と、2人でぐるぐるとそのあたり一帯をいったりきたりして。


平成元年から20年計画で進められていた安土山の発掘調査は、結局安土山の一部を調べたのみで、昨年でその計画を終えてしまったのだそうで。

見学できるコースやルートもしっかり決められていて、搦手や七曲道を見たり、その道に入ったりする事はできません。
ペーパーにも少し書きましたが、馬廻たちの武家屋敷があったのはこの七曲道を下って安土の町に続く辺り、乱丸の屋敷があったと言われるのは七曲を昇った先の、長谷川さん家の下辺り。

素人的に勝手に想定したり、想像したりする事しかではないんだけど、きっとこの上辺りに乱の屋敷があったんだよなあ…と、石垣の上の山をしみじみと眺めてきました。


こうやってね。
その場所に立って、色々考えたり想像したりするうちにね。

そこがだんだん恋しい場所へと変っていくのが、歴史の面白くも素敵なところなのです。

さよなら安土、また来るねと、安土山を眺めながら彦根へ移動。


時間があれば本当は長浜まで行って、国友鉄砲資料館を見たかったんですが、安土で時間をとられすぎたので、彦根城見学に予定変更。


ちょうど開国150年展をやっていたので見て、時間の許す限り城内を回ってきました。


城前のお茶屋さんの色々お団子。
どれも全部美味しかったです。


今回の旅で、どーーしても食べたかったけどまだ食べられてなかった鮒鮓。
念願かなって、夕食でようやく食べられました。
例によって写真を撮るのを忘れてしまったので、麹の一部だけ。

パワフルなお味でしたよ。
でもニューヨークチーズケーキ好きな虎なら、きっと行ける…ハズ(本当か?)。
ちなみにオイラは好きでした。

渋滞が少し緩和された高速道を走って、岡山に着いたのは午前一時半。
運転手のダンナ様、ご苦労様でありました。

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コメント (4)
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