王様の絵日記

猫好き漫画家の毎日のあれこれ

「…ねえ…」

2009-03-27 22:50:27 | お仕事
「…女房酔わせて、どうするの?」


…と、石田ゆり子が上目遣いで色っぽく語りかけるCMがあった気がするんですが。



わたくしも、夫に一言。


「…ねえ…」

「…女房『レキジョ』にして、どうするの?」



…これですよ、これ↓



昨日、会社帰りに(安土城塗装用ラッカーを買うために)ホムセンに寄ったというダンナさまが


「こんなんあったから買って来たー!」


…と、ワタクシの携帯に貼り付けてくれた織田家の紋でございます。


「『愛』ってシールもあるんだけど、要らない?」


うん、要らないから。


「えー要らないの?アシのみんな、要らないかなー?」


要らないと思います。


「せっかく4枚あるから、ここ(アシの皆の机・4つ)に一枚ずつ貼っちゃおっかなー」
なんて言ってるダンナさま。
多分迷惑がられるからやめて下さい。
いえ、直江兼継様ご本人に対しては、何の思うところも無いのでございますが。

「森家の紋は無かったの?」なんて、つい訊いちゃう私も私ですな。
グッズに興味は無いのですが、「武家ようかん 森蘭丸」つーのはちょっと気になります。
まあ単に、箱に鶴の紋が入ってるだけなんだろうけどもさ。


「天下一!!」7話のネーム、半日遅れでこれから入ります。
トビラ・トビラ裏のカラー(結構イカレてて気に入ってます)と、もう一枚イレギュラーなカラーに思いの他時間を取られました…。


考えてみたら、この人を絵にするのは初めてかもしれない。
ちょっと、いやかなり緊張したせいか、時間かかったのなんのって。

モザイクかけまくってるのは、ラフな下描きだけでも、気づいちゃう勘の良い方がきっといらっしゃるからであります。

安土城跡の石段の写真だけで、天下一の題材に気づかれた方が2人ぐらいいらっしゃったですからねえ…。

もしモザイク画面で何か感じた方がいらっさっても、しばらくはそっと心に秘めておいて下さいませ。
あと2ヵ月ぐらいで公表できるはずです。


たぶん急展開な感じの「デアマンテ」掲載の「スピカ」4月号は、本日配信。
どうなる虎!の「天下一!!」掲載の「ウィングス」5月号は明日発売です。

さて、ネーム頑張ります。
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サムライジャパン

2009-03-24 23:46:41 | 日記
おめでとうございます~!

ぶっちゃけ、野球観戦には全く、興味ありません。
昨日から突然観始めました。
こんなワタクシでも、今日はもう手に汗握って心臓バクバクでした。

すごいなー。
サムライだサムライ。ほんまもんのサムライ。
「サムライ」って、頭につけるの嫌いなんですが、今日は本当の侍魂を見せて頂きました。
ここ一番、この瞬間に勝ち抜く、あの強さと精神力は見習いたいモノです。

よいもの見せていただきました。


カラー3枚同時進行でお仕事中。


来月(4月発売号)の「天下一!!」は、カラー2枚頂いてます。
ちょっとアホアホな感じでも行けるのがこの漫画のいいところ。
賑やかで楽しいです。




もう一枚、まだオープンにできないイレギュラーなお仕事のためのカラーも描いてます。
こっちはなかなか大変…ちょっと緊張。



悩みながら描いていたら、下描きが2枚出来てしまって、どっちを使うかダンナさまに相談してみましたら。

「こっちかなあ?」

と、今日描き直した方を選んで。

「こっちの方が安定した感じ。もう1枚は、何かヅカっぽい」



…ヅカ…



何となく、言わんとする事は分るんだけれども。
ちょっと脚長く描いたんですよね。
そうかヅカか。

そう言われると、もうヅカの男役にしか見えなくなってきたよ…。


というわけで、ヅカっぽくなくて重心が安定した(つまり脚が短い)方を選びました。
俯瞰気味の絵なんで、その方が正しいのでありますけども。


遅くなりましたが、ようやく年賀状を発送いたしました。
みなさま、超季節はずれの賀状が届きますが、驚かれませんようにとご家族の方にお伝えくださいませ。
一週間経っても届かないようでしたらお問い合わせ下さい。

ではでは、カラーのお仕事に戻ります。
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また増えた…

2009-03-20 16:10:18 | 日記
「ホワイトデー、遅れてごめんねっ!」

…と、妹と姪っ子が、突然現れました。
…スティッチのぬいぐるみ持って。

ありがとう。だが妹よ。



君(と、うちのダンナ様)は、一体何個のスティッチで
我が家の少ない空間を埋めてくれるつもりなのか!!


…ちなみに、上から2個目が今年くれたやつ。
んでその下が去年くれたやつ。
色がちょびっと違いますが、そっくりです。
その前の年にくれたやつは、今私の頭の下でソファー用枕になってます。
一番でかいのは50cmぐらいあるんだよなー。

こんな風に、部屋の一角に貰いもんスティッチのオブジェが出来ております。
他にもあっちこっちに居るので、このままでは家中がこの謎の宇宙生物に占拠されそうです。
こいつってばもうなまじカワイイだけに罪深いんだよな、ちくしょう。

「天下一!!」第6話の仕上げと、「デアマンテ」かなと金剛編第2話の仕事を昨日終わらせました。


今回のかなと金剛。
イェイ。
こちらは今月末(28日)配信の「スピカ」4月号掲載。
先月、どうなる虎!なシーンでヒキだった「天下一!!」、続きの6話は同日発売の「ウィングス」5月号に掲載です。


昨日の夜、ダンナさまが注文していたらしい「おくりびと」のDVDが届いていたんで、観ました。

この監督さんには「壬生義士伝」で散々泣かされたんですが、この作品もまた泣けました。
泣きのツボがピタッとはまるタイプなんでしょうかね。
半分もいかないうちにオチが読めたし、脚本の次のセリフなんかも大半読めちゃうんですが、それでも泣ける。

個人的には、「おくりびと」である主人公やおじいさんが、家に帰る前に銭湯に足を向ける事について、ある意味深い物を感じてしまいました。
日本の民俗学的な死生観や、死への概念が随所に織り込んであって、そういう意味でも深いんですが、そのあたりを全く説明せず、ただ人の生死、厳密には生から死へのゲートの儀式を描くことで、人と人の繋がりや思いを描く手法は、シンプルかつ見事だと思いました。

得るものはすごく多かったです。
表現の手法についても、色々考えさせられました。
「それでもボクはやってない」みたいに寸分の隙も無いつくりっていうわけでは無く、例えば主人公の妻があんなに主人公の仕事を拒絶する理由とか、現代感覚しかない筈の都会の女性にあるもんかな?とちょっと思ったりはしたんですが。

しかし人に対する目の温かさや人物描写は実に精密で、例えばこの棺に入った女性と、喪主のご主人、家族の関係はこんな風だったんだろうなと、少ないセリフから、全てこちらにきちんと想像させるつくりになっていました。

想像力を持って観るほどに、描かれていない部分を思うほどに、深く深くなっていく。
たとえば2時間の映画なのに、その何倍何十倍の時間を描いてある。
良く出来た、良い映画だと思います。


そういえば、先日書いた「悼む人」とも被る部分が沢山ありました。
こういう話が世界中や、事に米国あたりで受け入れられるっていうのは、やはりそこに国や人種や言葉や文化や風俗や、そんなものを超えた人としての真実があるっていう事なんでしょうかね。


「これも死体だ。
死んだものの体を、生きるものが食う。
生きるためには食うしかない。
食うなら旨い方がいい」


そんな事を言いながら、美味そうに焼いたふぐの白子(大丈夫かそれ)を食うおくりびと。
植物(命ですな)を育てる事と、食う事が好きなおくりびと。


真理だと思います。
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独りで仕上げやってます。

2009-03-09 00:06:51 | お仕事
黙々とやってます。

仕上げの頭照りベタを延々入れてて飽きてきて、ふと気がついたらこんな落描きしてました。
せっかくだから貼っておきます。↓


えーと、藤若こと世阿弥と足利義満公。
杉本苑子先生の「華の碑文」のイメージで。
隠れてますが、足元に犬がおります。

この時代の装束も好きなんですが、あまり描く機会が無いんですなあ。

てか、何で今突然この絵なんか、自分でも全くもって不明です。
しかも手の下に敷いてベタ塗ってた半分折りのコピー用紙にいきなり描いたんで、筆の試し描きだらけという…。


まああれですね…。
落描きって楽しいですよね…。
これが原稿に描くとなるととたんに大変なんですが。



それはそうと、ダンナ様の安土城天守閣築城は着々と進んでるっぽいです。


屋根の木組み。
鯱と破風はもうくっついてます。
てっぺん部分が赤いのは、屋根瓦が赤くなるから、らしいです。


照明の関係で見えにくいですが、最上階の壁は青。
この方がやたら赤と青に拘ったのはイエズス会の影響、という説が。


内側には早くもちっこい障壁画が!!
「信長公記」にある通り、中国の賢人たち…のようでありますね。

しかしこの安土城、最上階の屋根がすでにかなりでっかいです。
なんか、よく観光地の博物館とかに置いてある城のレプリカって感じですよ。

安土城の天守閣自体は、安土山の頂上に築かれただけあって、後の平城の天守閣と比べてもかなり小さめな気がします。
先日見てきた姫路城に比べると、柱なんてすんごい細い感じです。
7階建てにしても6階建てにしても、よく持ったもんだなーと感心します。
立地条件から見ても、風とかもかなりキツく直撃してたんではないかと思うし。

実は天正8年に1回崩れたって話が、加賀だったかの文献にのみ、ぽちっと残ってるって話をどっかで読みましたが、あっても不思議は無い事のような気もしますね。



では、もう一分張り仕事に戻ります。
ふう





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本日の美の巨人たち

2009-03-07 22:41:25 | お仕事
…で、円山応挙の「大乗寺障壁画」を特集してました。→公式ページはこちら

実は先日の取材コースの1つに、この大乗寺を入れておりまして、応挙の障壁画を見てきたばかりなのであります。

…いや、別に応挙を描くとかそういう予定があるわけではないんですが、「非常ノヒト」を準備していた頃から美術関係に色々とご縁がありまして、あちこちで専門の先生方に色々お話を伺ったり、絵を見たりしている間に、夫婦揃ってそっち関係に興味が出てきた感じでして…。
この障壁画も現物が見られるのがこの3月まで(保存のため、今後はレプリカの展示になるのだそうです)という事で、周辺の取材ついでに見てきたのであります。

単に鑑賞するつもりだったのですが、現行の仕事絡みでもいくつか得るものがありまして、色々とラッキーでした。
例によって、変な質問ばかりするおばちゃんになってしまい、お寺の方には怪訝そうな顔をされましたが…。

「大丈夫。先生は今きっとどこでも立派に歴女(レキジョ・歴史ミーハーな女性のこと?)と認識されてると思いますよ」

…と、アシさん。

レキジョ…。
まいっか、あながち間違いでも無い気がするし。


「天下一!!」第6話の仕上げの途中で、昨日一度解散しました。
次回の仕事は13日開始予定なのですが、それまでに、えーと…。

「天下一!!」の自分パートの仕上げを片付けて、来年頭のイレギュラーなお仕事(もうしばらくお待ちください)の予告関係で一枚ラフを描いて、「デアマンテ」金剛とかな編第2話のネームを仕上げねば…。

…き、今日1日だけは休んだけど、明日から仕事します…。げふげふ。



「天下一!!」第6話に登場の某ナイスおやじ。

「セリフが『cv・大塚明夫』で聞こえる!」

…と、仕事場で言われております。
さて一体誰でしょう。
次回の「天下一!!」をお楽しみに。

しかしこの漫画、「タイトルが『天下一』だけでは寂しい」と、アシさんたちが勝手にサブタイトルをつけてくれました。


「天下一!!~ドキッ♡男だらけの安土城~」


…だ、そうです…。

ぐっ…じょぶ…
ありがとう、みんな…。

というわけで、えーと、心の中でそっと、そう呼んでやって下さい…。





初夏~夏向けに、ビルケンサンダルを買いました。
安く見つかって、しかも可愛い!


この仕事トンネルを抜けたらワタシ、これを履いて遊びに行くんだ。
抜けるような5月の青空の下に。


…いや、死亡フラグじゃないっすよ。
ゴールデンウィークまで、頑張りますよ。






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