王様の絵日記

猫好き漫画家の毎日のあれこれ

「星のとりで」10話掲載ウィングス発売・義経鬼最終巻発売中です。

2018-02-28 13:16:14 | お仕事

ウィングス4月中、本日発売です。

「星のとりで」10話、今回はカラー扉とカラーページがついてます。
本文漫画は32ページです。


今回も元気な島田さん。
島田さんは本当にブレの無い土方ファンで、いつもとっても描きやすいです。
銀英伝なら確実にビッテンフェルトポジよね。


榎本さんも久しぶりに登場です。

今回はネーム段階で「榎本さんかっこいい人ですね」と担当さんが仰ったんですが、かっこいいんですよ榎本さんは。
というか脱走軍の幹部はほんとに視野が広い知識人が多くて、こんな人々が最後まで粘った戦なんだなあと改めて考えさせられます。


一方、土方さんを真ん中にしたそれぞれの思いも見えてきます。
このあたりの微妙なポジションがこのあと2部の展開へと繋がっていきます。

今回の扉の裏ページは、白馬に乗った土方さんの絵です。
松前城下に宿陣中の土方さんが白馬で馬坂を登ってお城に通っていた、というエピソードがありまして、それを絵にしてみました。

白馬で登城は遊撃隊の人見さんの話として残っていたりもするので、どちらが本当なのか、両方だったのかはちょっと分かりませんけども、白馬に跨る土方さんなんて聞くと、やっぱりちょっと描いてみたいじゃないですか。
このページはコミックスにカラー収録されませんので、お手元に置いておきたいという方は、雑誌のページを保存しておいてくださいましね。


そして、今回の掲載分までが、2巻にまとまります。
おそらく今回の扉あたりに告知が出ているのではと思いますが、2巻の発売も6月に決定しました。
ご希望の多かった番外編「満天の星」も、2巻に収録して頂けることになりそうです。


書き下ろしはコミックスのページ数とのかねあいですが、またできるだけ入れたいと思ってます。
雑誌でおいかけて下さってる方も、新たに楽しんでいただけるように。
頑張りますね。


WINGS(ウィングス) 2018年 04 月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
新書館


連載を読んで下さった皆さま、よろしければご感想など呟いて戴けると大変励みになります。
ツイッター等ですと拾いにまいりますし、拍手でもお手紙でも大変喜びます。
どうぞよろしくお願いします。




そして、2月16日に「義経鬼」最終巻となる6巻が発売されました。

発売日翌日にツイッターで呟いたこぼれ話を転載しておきます。


「義経鬼」全6巻。
急ぎ足ではありましたが一応予定通りに進み、予定通りに着地させて頂きました。
4年の連載で3人の担当さんに関わって頂きましたが、とてもスムーズに引き継いで頂き、仕事の不都合が全くなかったのはとてもありがたかったです。
とりあえず思いつくまま、いくつかこぼれ話を。

「義経記」「御曹司島渡」等の「義経が兵法書を持つ男の娘と通じて兵法を手に入れる」という説話に義経二人説や北行譚をまぜて物語のベースに。
大きな流れは歴史準拠、吾妻鏡、平家物語等からエピソードを拾ってアレンジ。
最終巻前半までは日付も合わせてましたが、最後まではさすがに無理でした。

開始前に設定は二本できていて、もう一本はやんちゃ系義経と生真面目少女郷御前こと河越重頼の姫の物語だった。
「ヒロインを必ず物語の中心にしてほしい」「戦の場もヒロインが居なければダメ」との編集部リクエストで皆鶴の物語の方を選んだけども、やんちゃ系のかっこいい義経も描いてみたかった。

継信は初代担当さんの推しで、かっこよくなりすぎてコントロールが難しかった。
忠信はアシkの推しで、義経に対抗心を持つブラコン設定あり。学園物なら彼が絶対相手役とアシkは力説していた。
三郎はアシYの推しで、やたらアクセサリーを丁寧に描いてもらってた。
アシМと元アシさんたちは弁慶推し。

一の谷の後あたりからの義経と頼朝と後白河院の攻防は調べれば調べるほど複雑で面白くて、「こんなに面白いのにどうして歴史通りに描いちゃいけないの」と一番辛かったあたり。
もし歴史物として描けたら、頼朝も義経も藤原泰衡ももっと深く魅力敵な人物にできたなあと切なくも申し訳なかったところ。

直垂、狩衣等、男性の袖が長い時代の装束は描いてみると想像以上に楽しくて(直垂素襖はもともと好きだった)、烏帽子も楽しかった。侍烏帽子は色んな方向から見た時の形をとるのが難しくて、やっと困らなくなって来た頃連載が終わった。甲冑も騎馬戦も船戦も吐きそうに大変だったけど楽しかったです。

私はやはり少女漫画カテゴリで歴史を描くのが大好きなんで、またこんな風に戦あり恋ありイケメンあり、できれば政治もありの歴史物語を少女漫画で描く機会を与えて頂けるといいなあなどと思ったりもします。
まあ「星のとりで」あたりもかなり硬めに行かせて頂いてるんでありがたいんだけども。

あと、わかりやすくするために呼び名はできるだけ絞りました。
この立場の者が諱で呼ぶわけない、それは分かっていても三郎多すぎですし無理ですねとか。
頼朝あたり佐殿武衛呼び分ければ雰囲気出るけどもうぜんぶ鎌倉殿に統一ですねとか。


思いつくままの羅列でしたが、とりあえず。
ご感想等、ツイッターで呟いて戴いたものはエゴサRTさせて頂きました。
どうもありがとうございました。

また呟いて下されば、拾って読みにまいります。
こちらもご感想のお手紙等も、お待ちしております。


義経鬼~陰陽師法眼の娘~ 6 (プリンセスコミックス)
クリエーター情報なし
秋田書店




そして、新作の準備も始めました。
今度は近代、明治時代を舞台にした、ラブロマンスになる予定です。

現在いろいろ下調べ中。
また、詳細を発表できる段階になりましたら。




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既刊もよろしくです!!

星のとりで~箱館新戦記~(1) (ウィングス・コミックス)
クリエーター情報なし
新書館



義経鬼~陰陽師法眼の娘~(5)(プリンセス・コミックス)
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義経鬼~陰陽師法眼の娘~ 4 (プリンセス・コミックス)
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義経鬼~陰陽師法眼の娘~ 2 (プリンセス・コミックス)
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義経鬼~陰陽師法眼の娘~ 1 (プリンセスコミックス)
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