おばんです。碧也です。
現在6ページ目を彩色中です。
えーっと…。
漫画家20年、色々な修羅場を潜ってきましたが
こいつぁ屈指のキッツイ仕事でありんす…。
1日15時間機械の前に座っても、1枚上がるか上がらないかって何事…。
そんなに手は遅い方じゃないんだけど、あれー…
漫画ってモノクロームの世界だからクリアできてた部分も
結構あるんですねとしみじみ。
例えば、フランス軍事顧問団のブリュネさん。
とってもイケメンな彼のホトガラをいくら見つめても…。
髪と目と、モールとファーがモフモフのお洒落な軍服のカラーリングがさっぱり分りません。
今更フランス軍史まで調べる時間の余裕ねえっすカラ!
年末年始と走り回って集めたり借り集めたりした資料をひっくり返して探したら
1枚だけ着彩された図があったんで、このカラーリング信じますよ。
髪と目は心の眼で見えた色塗りますよチクショーメ。
他にも銃のパーツをちょこまか塗り間違えたり
五稜郭外壁の石垣と土塁の絶妙のコラボレーション(全部石垣にする
お金が無かったって本当ですか…)にぶち切れそうなったりしながら
毎日牛の歩みで色を塗り続けております。
考えてみたら、フルカラー歴史漫画ってなんてイカレた企画なんだ!
イェイ!
それでもですね…。
ちらちらと画面に出てくる京都新撰組のあのだんだら羽織に
初めて鮮やかな浅葱色を塗った時は
ちょっと鳥肌立ちました。
…感動で。
やっぱり新撰組って、間違いなく自分のルーツのひとつなんだなと
しみじみ思いましたよ。
「八犬伝」にしろ、新撰組にしろ、自分のルーツとも言えるものに
仕事で携わらせて頂けるのは、とても幸せな事なんだなあと思います。
だからオイラ頑張るんだ!
ヨレヨレでも!
ヘロヘロでも!
本日のこぼれ話。
箱館時代の土方さんは、幾度か新撰組の方々に「母」という言葉で表現されています。
はて。
男に「母」に例えられる男とは、いったいどのような存在であろうか。
女にはイマイチ分らない感覚ですので、身近な男であるところのわが夫に訊いてみましたらば。
「別に性的な意味じゃないと思うよ」
(そんな事はわかっておる…下手にBL献本慣れしたわが夫よ)
「だから、オカンみたいな人だったんとちゃう?」
「オカンみたいてどういう事?」
「いつも自分らをちゃんと見てくれてる、分ってくれる人やて事やろ」
…なるほど。
そういう意味では京都新撰組の頃から、土方さんの細やかとも言える動きは「母」っぽかったかもしれませんですね。
京都時代が孟母(というより猛母)なら、箱館時代は慈母。
立場や状況の違いがその変化を生んだのかなあと、考えていたら色々切なくなりましたが。
余談ですが、昔仕事場で確か「ツキアイゲノム」だったか何だったか、「エゴグラム」ベースの性格診断が流行った事がありまして。
細かい事は忘れちゃったのですが、診断結果でいくつかのタイプのキャラに分かれるのですが、それによるとアシさんたちは全員揃って「ジェネラル(将軍様!)」、オイラは「キャプテン」というキャラになりました。
女たちが揃って将軍だの主将だのという野郎様な結果を出していた時、たった一人の男であるところのわが夫のキャラは。
「オカン」。
…割烹着にオバちゃんパーマのオカンキャラ。
確かに、仕事に半分以上頭を持って行かれたままご飯を頬張る妻に向かって
「ご飯食べてる時はご飯に集中しなさいよ」
とか
「よく噛んで飲み込みなさいよ」
とか
声をかけて注意を促す(オイラ過去に2度喉を切って吐血した事がありますからね)わが夫は、われら仕事場の女の誰よりも細やかな気配りと気遣いができる人なわけでして。
そんな夫が言うのだから、土方さんも結構なオカンだったのかもしれないと、箱館エピソードのあれやこれやと照らし合わせて考えながら思ったりしたものでした。
以上、本日のこぼれ話でした。
拍手、拍手コメント、いつもありがとうございます。
更新していなくても毎日パチパチ頂ける拍手は、皆様のエールだと思い、とっても励まして頂いております。
また一週間頑張ります。
年賀状のお返事、まだしばらくかかりそうです。
どうか待ってやって下さいませ。
文庫版「ささら さや」(全1巻)発売になっております。
まだお読みでない方、この機会にどうぞです。
ポチッと応援してやって下さい!
現在6ページ目を彩色中です。
えーっと…。
漫画家20年、色々な修羅場を潜ってきましたが
こいつぁ屈指のキッツイ仕事でありんす…。
1日15時間機械の前に座っても、1枚上がるか上がらないかって何事…。
そんなに手は遅い方じゃないんだけど、あれー…
漫画ってモノクロームの世界だからクリアできてた部分も
結構あるんですねとしみじみ。
例えば、フランス軍事顧問団のブリュネさん。
とってもイケメンな彼のホトガラをいくら見つめても…。
髪と目と、モールとファーがモフモフのお洒落な軍服のカラーリングがさっぱり分りません。
今更フランス軍史まで調べる時間の余裕ねえっすカラ!
年末年始と走り回って集めたり借り集めたりした資料をひっくり返して探したら
1枚だけ着彩された図があったんで、このカラーリング信じますよ。
髪と目は心の眼で見えた色塗りますよチクショーメ。
他にも銃のパーツをちょこまか塗り間違えたり
五稜郭外壁の石垣と土塁の絶妙のコラボレーション(全部石垣にする
お金が無かったって本当ですか…)にぶち切れそうなったりしながら
毎日牛の歩みで色を塗り続けております。
考えてみたら、フルカラー歴史漫画ってなんてイカレた企画なんだ!
イェイ!
それでもですね…。
ちらちらと画面に出てくる京都新撰組のあのだんだら羽織に
初めて鮮やかな浅葱色を塗った時は
ちょっと鳥肌立ちました。
…感動で。
やっぱり新撰組って、間違いなく自分のルーツのひとつなんだなと
しみじみ思いましたよ。
「八犬伝」にしろ、新撰組にしろ、自分のルーツとも言えるものに
仕事で携わらせて頂けるのは、とても幸せな事なんだなあと思います。
だからオイラ頑張るんだ!
ヨレヨレでも!
ヘロヘロでも!
本日のこぼれ話。
箱館時代の土方さんは、幾度か新撰組の方々に「母」という言葉で表現されています。
はて。
男に「母」に例えられる男とは、いったいどのような存在であろうか。
女にはイマイチ分らない感覚ですので、身近な男であるところのわが夫に訊いてみましたらば。
「別に性的な意味じゃないと思うよ」
(そんな事はわかっておる…下手にBL献本慣れしたわが夫よ)
「だから、オカンみたいな人だったんとちゃう?」
「オカンみたいてどういう事?」
「いつも自分らをちゃんと見てくれてる、分ってくれる人やて事やろ」
…なるほど。
そういう意味では京都新撰組の頃から、土方さんの細やかとも言える動きは「母」っぽかったかもしれませんですね。
京都時代が孟母(というより猛母)なら、箱館時代は慈母。
立場や状況の違いがその変化を生んだのかなあと、考えていたら色々切なくなりましたが。
余談ですが、昔仕事場で確か「ツキアイゲノム」だったか何だったか、「エゴグラム」ベースの性格診断が流行った事がありまして。
細かい事は忘れちゃったのですが、診断結果でいくつかのタイプのキャラに分かれるのですが、それによるとアシさんたちは全員揃って「ジェネラル(将軍様!)」、オイラは「キャプテン」というキャラになりました。
女たちが揃って将軍だの主将だのという野郎様な結果を出していた時、たった一人の男であるところのわが夫のキャラは。
「オカン」。
…割烹着にオバちゃんパーマのオカンキャラ。
確かに、仕事に半分以上頭を持って行かれたままご飯を頬張る妻に向かって
「ご飯食べてる時はご飯に集中しなさいよ」
とか
「よく噛んで飲み込みなさいよ」
とか
声をかけて注意を促す(オイラ過去に2度喉を切って吐血した事がありますからね)わが夫は、われら仕事場の女の誰よりも細やかな気配りと気遣いができる人なわけでして。
そんな夫が言うのだから、土方さんも結構なオカンだったのかもしれないと、箱館エピソードのあれやこれやと照らし合わせて考えながら思ったりしたものでした。
以上、本日のこぼれ話でした。
拍手、拍手コメント、いつもありがとうございます。
更新していなくても毎日パチパチ頂ける拍手は、皆様のエールだと思い、とっても励まして頂いております。
また一週間頑張ります。
年賀状のお返事、まだしばらくかかりそうです。
どうか待ってやって下さいませ。
文庫版「ささら さや」(全1巻)発売になっております。
まだお読みでない方、この機会にどうぞです。
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