王様の絵日記

猫好き漫画家の毎日のあれこれ

年越し

2006-12-31 23:55:52 | 日記
夜までかけて碧也はおせち作り、ダンナ様は大掃除。忙しい年末でした。

風邪っぴきの妹夫婦が自宅で年越しすると言うので、年越し蕎麦作りに母が妹宅へ。夫婦2人の大晦日となりました。2人とも疲労からくる腰痛でよたよたしていたので、ちょっとホッとしたり。

毎年なら年末から最上稲荷(岡山で最も参拝者が多い巨大稲荷)に向かい、境内で年越しするのですが、渋滞回避のため八時過ぎには家を出ねばならず。疲れたのでもう今年は家でゆっくり年越ししようという話になりました。


例年ならダンナ様が運転するので飲めないのですが、今年は飲んでもOK。年越し蕎麦と黒豆、数の子をつつきながら小樽の美味しいお酒をいただきます。


今年の黒豆。豆は妹のダンナ実家(農家)から戴いた美作の黒豆です。ダンナ母伝授の煮方で、漬け込み一晩煮続け6時間という大変に時間のかかるものですが、ふっくらつやつやぷりぷりで大変美味しく上がります。


年が変わると近所の氏神さまにお参り。古い神社なのですが、結構な人出でびっくりしました。いつも元日の昼間にしか行かないからなー。並んでお参りの順番を待ちます。


お参りのあと、生姜をたっぷり入れた熱い甘酒をふるまって頂けます。松明の周りに集まった人々とともに戴くあつあつの甘酒は格別。のんびりした年越しも良いものですね。明日は朝からお雑煮作りだし、きょうはお風呂入ってゆっくり休もう。

今年はよく働いたし、よく作りよく食べました。西は長崎、北は北海道とずずずいっと日本を移動したし。よい年でした。

2007年も、よい年になりますように。
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賭け

2006-12-29 04:29:34 | 日記
冷蔵庫を掃除しました。

普段から気をつけているんですが、それでも出てきますね、捨てなければならないもの。チーズなんか賞味期限過ぎて二ヶ月でもなお問題なく食べられるのは知ってますが(先日ようやく片付きました、パン用のノンメルトのサイコロゴーダチーズ)、さすがにそれ以上経過したクリームチーズはちょっと…。未開封だったんで賭けでチーズケーキを焼くべきかどうか悩んだんですが、諦めて捨てました。この前見た時は賞味期限超え20日程度だったんだけどな…。

しかし、やってしまいました。外袋を捨ててしまったため、賞味期限がいつか全く不明のビビンバ用味付野菜(真空パック入り)。冷凍豚肉と賞味期限ちょい越えのキムチとともに炒めて、晩御飯の「キムチビビンバ丼」作ってしまいました。味はおかしくなかったんですが、これはきっと時限爆弾ですな。12時間越えて何事も起こらなければ起爆装置がついてなかったという事で。

外袋は捨てちゃいけませんな。教訓にしてみよう。

もいっちょ、冷蔵庫の片隅で眠っていた、おそらく昨年くらいに戴いた生チョコ。正確に言うと、スプーンですくって食べるタイプの特殊なウォーターインチョコ。大変美味しかったのですが、戴いた2個のうちの1個を大切にしまったっきり忘れていた模様。おそるおそる食べてみると味が全く変わらず美味しかったので、こんなものを作ってみました。


チョコシフォンケーキ。ええ、美味しかったですよ。問題なく。

年末はこんな風に賭けでお掃除ご飯を作っちゃう主婦の皆様もいらっさるのではないでしょうか。きっと俺様だけではないはずだ。と言ってみる。だってもったいないじゃんかよ…。

ここはあえて、狂牛病のプリオンに向かって啖呵を切ったメリケン人のオマージュで一言。

「食中毒なんて、俺様の胃袋でやっつけてやるぜ」

…ドキドキですとも。



今年最後のお絵描きノルマ、年賀状も作り終えました。

しかし!ちょっと、声を大にして言いたいわよ、こら、民営化予定の日本郵政公社!!

今年のインクジェット用年賀はがき、質悪すぎます!!!

ためし刷りに一昨年の余り年賀はがきを使っていて、色調もコントラストもベストに合わせて、いざ今年の葉書に印刷してぶっ飛びました。一瞬にして何かプリンターに問題が起きたのかと思ったわよ。何というかね、今までの葉書が「スーパーファイン用紙」なら、今年のはがきはいいとこ「ファイン用紙」。下手したら普通紙に毛が生えた程度ですよこれ。線はにじみ、色はつぶれてドドメってるし。ためしに普通のスーパーファインはがきに刷ってみたら、やっぱり綺麗に出るし。これは間違いなくはがきの問題、とよくよく見たら紙まで薄い。

「年賀状を出す人が激減した」と嘆き、「年賀状を出そう」というCMまで作っておきながら、ひっそりとお値段据え置きで質を下げるなんて全く何事なんでしょう。民間企業になったらこんなの許されませんわよ。…っても、どうせ気にせずやるんだろうけどさ

もうこんなじゃ来年からは買えません。ついでに、読者の皆様にはこれじゃ出せませんので、ちゃんとスーパーファイン用紙に刷って切手貼って出すことにしますね。ご挨拶用には仕方なくこれで出すけど、残りはさくさく切手に変えてやるー。ぷんぷん


天然酵母はじめました。まずは試しにりんご酵母。成功すれば初焼きは来年です。

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年の瀬

2006-12-28 00:19:47 | お仕事
なのにまだお絵かきしてますよ。例年ならクリスマス頃以降はオフになってる筈なんですが、今年はちょっと特別ですね。

とはいえ、カラーの仕事は何とか今朝方終わらせました。今日明日で年賀状を描き終え、冷蔵庫の掃除を済ませたらもうホントに年の瀬です。お節を作って、年越し蕎麦を作って、ダンナと母と妹夫婦に食べさせたら例年通り神社に初詣して、そこで年越しの予定。年始もずっとばたばたと忙しく、そうこうしている間に仕事初めの時期になるのでしょう。年末年始の休みなんて忙しいばっかだー。ばたばた。


今朝方描き終えた「B・G」文庫最終巻の表紙です。これは2月発売。かきおろし続編「何処にもない場所」収録です。

2月は鬼外カルテシリーズ最終章「非常ノヒト」1巻と、同じく鬼外カルテシリーズの最初の章「水中童子」文庫も同時発売となります。「水中童子」はじめ鬼外シリーズは表紙等をコミックス版と揃えていく事になりました。ですので表紙等カラーのかきおろしは少なくとも今回発売が決まった3作(『水中童子』『Golden child』『花も雪もきっと…』)に関してはありません。後書きを数枚ずついれていく予定ですけど…。

「鬼外」の文庫はまだ全巻発売がきまったわけではなく、最終章の文庫での発売は全くいつになるかすら分かりませんので(10年後とか?)、まずはコミックス版で読んでいただけると幸いです。


おやつは「黒ゴマみたらし」と「苺大福」です。どちらも自家製。黒ゴマみたらしは、母が某お菓子屋さんで買って、仕事場に差し入れてくれた「黒ゴマみたらし」がすごーく美味しかったので、真似して作ってみました。ゴマなのに甘辛で香ばしくも美味しいのです。苺大福はイマイチ勝手が分からず、わたわたしながら作ったのですが、食べてみるとちゃんと苺大福でした。ウマシ。

さあ働こうか。年賀状、楽しみにしててくださいねー
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めりくり~♪

2006-12-25 00:32:40 | 日記
22日に今年最後の修羅場を終えました。あとはカラーが一枚と、年賀状制作、新人大賞の講評等、細々とした仕事を残すのみ。今年一年、特に後半がキツかったです。といっても10年前の仕事量(月産モノクロ100枚カラー平均5枚前後、おまけに漫画の原作まで書いたりしてた)に比べれば全然少ない筈なんですが、やっぱ年齢ですかね…。あ、主婦になったんで家事に時間とられるせいもあるかも。しかし体調面ではしっかり年齢が反映されてまして、今回胃の調子がすばらしく悪かったです…。胃薬のお世話になりっぱなし。いかんな…

しかしクリスマスには間に合ったので、せっせとディナーを作りました。イブにごちそう食べに行くと、お高い上に給食みたいに皆でずらっと同じメニュー食べてたりして、何やら味気ないのでお家クリスマスに切り替えて3年目。毎年結構楽しくやってます。


今年のメニュー。オードブルは生ハムイチジク、スープはクラムチャウダー。メインに牡蠣のグラタンとローストチキンマッシュポテト詰め。生ハムと小エビのサラダ。全粒粉入りの自家製クッペ。クッペとは名ばかりの変ちくりんな形のハードパンになりましたが、皮がパリッとして中はふかふかで美味しかったです。ハード系のパンはこれからの課題。自家製酵母にも挑戦するぞ。



大物、約2kgのローストチキン。注文しておいた丸鶏に下味をつけて、詰め物をして焼きます。とにかくでっかい。お座りさせて、首の皮を竹串で縫い合わせて、お尻から詰め物を入れて、今度はお尻をちくちく縫い合わせる。どっしりとお座りさせるとかなりの貫禄です。一昨年、うずらの丸鳥に詰め物をした時はちんまり可愛かったのですが…。


中身をほぐすとこんな感じ。鶏レバー・にんじん・玉葱・にんにく・セロリ・マッシュルーム・乾しぶどう・香草(庭に生えてるタイムや乾燥タラゴン)を入れて炒め、マッシュポテトと混ぜ合わせたもの。乾しぶどうの甘みとレバーの香りがアクセントになってました。鶏が薄めの味付けだったので、添えて食べるといい感じでした。

一昨年はうずらのロースト、去年は牛肉の赤ワイン煮と、クリスマスは普段作らないようなものが作れて面白いです。丸々1日仕事だけど。でもお節料理よりは楽かな。


プレゼントを頂きました。お友達たちから素敵な花束。


ダンナ様がくれた巨大スティッチ。何か持ってるなと思ったら


こんな可愛い猫アクセでした。これはペンダント。このほかにピアスと携帯ストラップ。すっげ可愛いの。


スパークリングワインをあけて、あとはコーヒーとクリスマスケーキ。美味しいイブでした。

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卵を貰いました。

2006-12-14 00:33:41 | 食べもの

こんな卵です。


ちなみに普通の卵と比べるとこんな感じ。でかいです。

前回の仕事始めの日、Y田に「卵要ります?」と訊かれて「欲しい♪」と答えたら、こんなとんでもない色とサイズの卵が登場。阿鼻叫喚の仕事場。


お母さんはこんな鳥です。エミューといいます。えーと、ダチョウのちっと小さいサイズ(と言っても150cmぐらい)です。

アシY田ん家は野生の王国なんですが、去年ぐらいから「えみかず」「えみじ」という二羽のエミューを飼ってまして、男兄弟と信じていたらしいんですが、ある日これがおっこちていたらしく…。どうやら「えみかず」が産んだらしいとの事。

「こんなキモイのいらんんんんーーーっっ!」と叫んでいたら「貰って卵焼きにすけばいいのにー♪」と人事のようなアシの皆さん。そんなにおっしゃるならと、仕事場みんなのためにケーキを焼いてあげる事にしました。嫌がっても手遅れだからさ。食えよ。

というわけで割ってみました。「いつから落ちてたか不明」というY田の恐ろしい言葉を思い出しつつ、半生ヒナエミューが入ってませんようにと天に祈りつつ割ってみました。しかしこれが硬いのなんのって。さすが、高い位置から産み落としても割れないようになってるわけですな。


重さを量ったら、中身だけで370gもありました。卵6~7個分ですよ。しかも黄身がでかい!ついでにものすごい粘度で、混ぜるだけでも重労働。


何とバターケーキが3つできる量です。


はい焼き上がり。


手前からココアマーブル、ココア、ブルーベリーです。

ココアマーブルは仕事までストック、ココアは妹にお持たせ、ブルーベリーを食べてみる事にしました。


うぬっ。見た目はかなり普通のケーキだけど。びくびくしながらダンナ様が一口ぱくり。

「…無茶苦茶ふつう。普通にウマイ」

本当です。もう何の変哲もなく普通のバターケーキ。そういえばどっかの農業高校が、自分たちで育てたエミューの卵で「エミューどら焼き」なんて作って販売してたな、なんて思ったりしながらぱくぱく。黄身の比率がとっても高い卵なので、シフォンケーキには向きませんが、バターケーキやプリン作るにはいいんじゃないかな。

ぐりとぐらの絵本に出てくるみたいな、大きいパンケーキも作れそうです。
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面食いしました

2006-12-13 00:04:29 | 日記
ええ、面食いしたんです。何をってこれ↓

東芝スチームオーブン・カロリエです。

とにかくハード系のパンが焼きたかったので、新しいオーブンを買おうとずっと計画しておりました。三菱の新機種にするか、ナショナルのビストロか…。顔を見てから決めようと思い、量販店に行ったらこの人に一目ぼれ。

東芝の石釜オーブンは、前機種が非常に評判が悪く、それゆえ候補には入っていませんでした。ああそれなのに。彼の容姿に胸がときめいてしまいました。家に帰って悩む事約半月。クリスマスまでには決着をつけようと、もう一度量販店に行って試しにお勉強して貰ったら、ネット最安値(価格コム)より更に安くなったんですねこれが。でもう即決して連れ帰ってしまいました。

とりあえず、今までと同じくパンを焼いてみました。

コンベクション機能といいまして、熱風が回って焼き上げてくれるこの機械。どきどきしながら覗いていたら、みるみるうちに………おお!見事、片側だけに焼き色がついていくではありませんか!

こ…これが噂の 焼きムラ!!

…なんて、感動してる場合じゃありません。慌てて途中で取り出して、天板の向きをひっくり返しました。またこの天板が重いのなんの。ひっくり返したにもかかわらず、焼きムラは健在でした。真ん中に置いたパンがあんまり焼けず、左右がよく焼け、奥はちっとこげぱん気味……噂どおりです。ダメじゃん。


新作パンです。えーと、肉団子パンと肉団子ミニパン。ミニパンの方はこげぱん気味ですね。

ついでにおやつのプリンも作ってみました。こちらはスチーム機能。プリンを入れて自動調理メニューでスイッチオン!しばらく眺めていると、前面の下の方から水蒸気もくもく、水滴ポタポタ。

こ…これが噂の、水漏れ!!

どうやら、前機種で様々に指摘されていた問題点、ちっとも改善されてないようです。ただもう格段に顔が良くなっただけ。そしてオイラみたいに面食った奴をひっかけるのですね。

仕方ない。面食っちまったんだから壊れるまでは付き合いましょう、この難しいオトコと。癖が飲み込めれば使いこなせるはず。うんきっと。

でもプリンはとっても綺麗にできました。口当たりも滑らかでgood

碧也はプリン萌えハートが無いのでイマイチ分かりませんが、プリン大好きマンのダンナ様が「ウマシ!!」と大喜びしていたので良いみたいです。

さて、仕事に戻ろう。未だ文庫の後書き製作中。これが終わったらネームです。クリスマス直前まではびっちり忙しいっす…。

そうそう、ご質問もあったので、改めて年賀状の申し込み方法をば。新書館(雑誌「ウイングス」か「鬼外カルテシリーズ」コミックス)、幻冬舎コミックス(「姫様の花束」コミックス)、ホーム社(「八犬伝」「BLIND GAME」文庫)の、それぞれ奥付住所の編集部の「碧也ぴんく」宛てに、感想のお手紙か来年の年賀状を出して下さい。各編集部が碧也まで転送してくれますので、御返事として「八犬伝」年賀状をお送りします。去年出してくださった方々はすでに要領がお分かりと思いますが…。

あ、去年も書きましたが、角川書店宛にだけは絶対に出さないで下さい。碧也が描いていた雑誌や編集部は既にありませんし、会社の体質上、もしかすると永遠に転送されてこないかもしれませんので…。

というわけでどうぞよろしくです。
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硫黄島からの手紙

2006-12-10 11:57:09 | 映画
観てきました。以下ネタバレですので読みたくない方は本日はパスよろしく



アメリカさんが撮った日本軍の映画という事で、実はあんまり気が進まなかったのですが、ここんとこよく特集されている陸軍中将栗林忠道氏の絵手紙に大変興味があり、ついでに妻子にあてた優しく細かい気遣いの手紙に惹かれ、心配指数60%のままダンナ様(「父親たちの星条旗」を1人で観に行った人)にくっついて映画館に向かいました。

何しろ「パール・ハーバー」「ラスト・サムライ」ですからね…。始まってすぐの栗林中将の「お勝手の下から吹き上げる風の措置をしてこなかった事が気がかり」という実際の手紙にいきなり涙したものの、その後からぶっ続けの違和感攻撃。しかも「パール・ハーバー」みたいに「笑っちゃうほど大外れ」というわけでも、「ラスト・サムライ」みたいに「あんた一体日本をどんな国だと思ってるんですか」というほどでもなく、何やらびみょーーーーーな、しかしどうにもひっかかる違和感の連続。

うわあ。愚痴だるまの一兵卒!うわあ!上官に口答え! しかも座ったまんまで上官の話聞くし! 返事しないし!ちょっと待て!指揮官の前で肘すけしてタバコ!? それになぜ整列しない!? 何故敬礼しない??ねえこれってどこの日本軍?顔は日本人だけど、中身アメリカンだし!!!

と、我に返って我に返って仕方なかったので、とりあえず「これはSF!架空の戦争!宇宙世紀0079…」と脳内で呪文を唱えながら観る事1時間余。「もうだめかもしれない…やっぱり入れないかもしれない…」と思っていた頃、来ました。

まず馬と犬とバロン西こと西中将にやられました。そっから後はもう目玉が洪水。戦局が無茶苦茶になってきた頃から、わたくしももう細かい事はどうでもよくなってきました。というか、あれですね。「生」と「死」の狭間にある頃になると、国籍関係なく人間の本能や本質みたいなものが浮き上がってくるのかもしれません。

「ラスト・サムライ」の時に、どうにもきっとアメリカさんには「武士道は死ぬ事とみつけたり」とか「死に狂い」という葉隠精神は理解できないものっていうか、クレイジーでパーフェクトな謎の自滅行為=武士の美意識と勘違いされてるなと思ってしまったのですが、いや今回も所々にそういうどうしようもない認識のズレは見えたのですが、それでも。それでも何かこうぐぐっと、近づいてきた瞬間はあったような気がします。

例えば、西中将の死に様。例えば、スコップを振り回す西郷の気迫。「クレイジー」と作中で米兵に言わしめた彼らの内包する何かは、ぐっと大和魂に近づいたような気がしました。

「パール・ハーバー」や「ラスト・サムライ」で大玉砕した碧也ですが、「硫黄島からの手紙」は、各所に違和感は残しつつも「良い作品だったよ」と言える映画でありました。

しかしあれですね。日本人がこんなに関わってるのだから、せめて整列とか敬礼とかS字立ちで「自分はァァァ!××でありますゥゥゥ!」みたいな喋り方とか、そういう事に気をつけられなかったもんでしょうか。それだけでも随分印象が違ったのになーと思います。今時の小学生じゃないんだから、座ったり立ったりよそ見したり手悪さしたりぶらぶらしたりしながら上官の話を聞くなんてありえねーだろ…とか。あと何で敬礼が殆ど無かったんですかね。口を引き結んで敬礼するシーンなんて、もうそれだけで涙腺の蛇口全開なんですが…。

シナリオが良かった分だけ、ちょっとした演出の荒さが惜しかったです。残念。役者さんもみんな良かったですよ。
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本日の夕飯

2006-12-08 23:53:13 | 食べもの

ワタリガニとシーフードのトマトパスタ、サラダと焼きたてパン数種。

仕事明けすぐに仕事再開、ついでに雨降りなので買い物に行けず(碧也免許持ってないので自転車組)、冷蔵庫のありものだけでご飯を作る事にしまして。二ヶ月程前に妹に貰っていたボイルワタリガニが冷蔵庫に眠っていたので、同じく冷凍ストックのイカリング(スルメイカが安い時に買ってさばいておく)とホタテ、ワタリガニと一緒に入っていたエビを使ってパスタを作る事にしました。仕事前につかっていた酵母もパンが8個ばかり焼けるくらいは残ってたし。

解凍したワタリガニの甲羅の内側がやけにドロドロと黒っぽくなっていたので、嫌ーな予感を感じつつそれでも調理に突入。パターと白ワインとニンニク、各種シーフードにベイリーフを一枚入れて蓋をして蒸し焼きに。蓋がコトコト持ち上がる頃、何だか得体の知れない異臭が混じった香りがしはじめました。で、慌ててダンナ様を召喚。

「…何か臭くない?」
「ん?(くんくん)別に臭くないよ」

スープを味見してみるといい出汁が出てる感じなので、そのままトマト煮と炒め玉葱を投入。塩と胡椒と隠し味の砂糖と牛乳少々を加えると、異臭は気にならなくなりました。で、とりあえず食べてみることに。

ソースやパスタは美味しいんです。問題なく。しかしワタリガニ本体の身をほじくって口に入れてみると。

「く…臭っっっっ!!!!」

臭いって臭いってこれマジに!慌ててダンナ様を止めると

「もう食べちゃったよー」

って、あまり気にならなかったのかしら、この異臭が。

何というかね、蟹のニオイじゃなかった感じです。むしろ魚の死体っぽいニオイ。いやこれも確かに蟹の死体なんだけど…。ワタリガニのパスタは過去何度か作った事あるけど、蟹がこんなニオイだった事は一度も無かったです。あまりに不吉なので蟹の身を食べる事は諦めて、パスタと他のシーフードのみ食べる事に。ソースは問題なく美味しいんですけどね。微妙な異臭はあるけど。

ヨロヨロと食べ終わった後、蟹の出自を確かめるために妹に電話。何しろ二ヶ月も前の事なので妹の記憶も朧ながら、どうやらこの蟹は一度某港町の店に出された残り物を誰某から貰い、それを妹一家が食べた更に残りものをくれた模様。

って、ねえ一体何時間常温の中にいたんですかこの蟹さんたち!!

そういう事は冷凍前に言って欲しかった。二ヶ月前(ひょっとしたら三ヶ月前かも)って、まだまだ暖かかったよねえ確か

妹がくれるものには結構ロクデモナイものが多いという事を肝に銘じるべきでした。腐る寸前のぶどうとか、腐りかけのトマトとか、賞味期限ギリギリのヨーグルト(しかも大量)とか。
そんなものばかり勝手に貰って来ないで下さい、そして勝手に冷凍庫に入れないで下さい、母よ。

というわけで、明日あたり碧也が食中毒で倒れていたらこの蟹パスタのせいであります。年末進行前に玉砕したらすみません、各社担当の皆様。

決戦は12時間後。俺様の胃袋と腸内細菌が勝利しますように。びくびく
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仕事あけで

2006-12-07 23:39:00 | 日記
今日はふらふらと寝たり起きたりしていました。

本当は早々に仕事復帰しようと思ってたんですが、雨が降ってるせいか体調と気力の回復が遅く…。
人間がまだちっこい生物で、穴の中で暮らしていた頃の名残なんですって。雨が降ると体がだるかったり古傷が痛んだりするのは。とりあえず今日は休んで明日から仕事に戻ります。


「BLIND GAME」文庫2巻できてきました。12月14日発売予定です。下の茶色の毛の塊はダンナ様の愛人(愛猫というよりまじに彼女)ちびさんです。普段は碧也にくっついて来ることはあまりないのですが、今日はじっとりした寒さに負けたみたいで、膝に乗っかってきました。猫ってこういうキャッシュな感じがいいのよね。

明日からは文庫3・4巻の後描きに入ります。それから「姫様」「非常ノヒト」それぞれネーム。あと32ページ仕上げたら今年の原稿は終わりです。

以前告知した通り、猪年の年賀状も八犬伝にしようと思ってます。欲しい方は新書館か幻冬舎かホーム社経由で年賀状下さい。

猪と言えばオイラの中では信乃…。全員にするか、信乃と誰か等少数にするか…(悩)。国府台組だと信乃と現八なんですけどね。

年賀状ついでにもういっちょ、「ウィングス」現在発売号で直筆カラーイラスト年賀はがきをプレゼントしております。絵柄は鬼外と猪。鬼外のイラストもこれが最後かもしれません。記念にされたい方、ご応募よろしくです。
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