王様の絵日記

猫好き漫画家の毎日のあれこれ

まったりとぴったり

2011-08-28 16:54:52 | お仕事

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お約束の、まったり乱虎イラスト、出します。

虎は何かあると、乱丸の着物をきゅっと掴む癖があるんですけどね。
勇ましい女の子が時々見せる、可愛い癖なんじゃないかと思ってます。

それともう1枚。

アシさんどうし、仕事場でたまに漫画の貸し借りなんかしているのですが、ある日アシさんがじーっと、某少女漫画レーベルのコミックスの表紙を見ながら

「少女漫画つっても、うちのにはこんな表紙無い」

と、一言。

つまり、男の子と女の子がぴったりくっついてカメラ目線っていう少女漫画らしい表紙が無いって事なわけです。

男の子と男の子がぴったりくっついてカメラ目線っていうのは、かつてBL系のイラストを担当させて頂いた時に描いたような記憶はあるんですが、確かに自分の漫画では無い…気が…する。

…というわけで、乱虎で1枚描いてみました。

虎はともかく乱丸にはちょっとハードルが高かったようで、何やらちょっと抵抗してますが。
ぴったり乱虎イラストは、拍手に仕込んでおきましたので、見たい方はパチパチしてみて下さい。

拍手のイラストはランダムに出てきますので、あまりに出ないと申し訳ないので、虎・乱丸・松寿・虎松4人のイラストを、かわりに一度下げさせて頂きます。
あのイラストも「好き」と言って下さる方が多いので、しばらくしたらまた上げますね。

(本当はメインの上様とお小姓ズの個別イラストもそろそろ新しくしたいのですが、実はあの上様、自分で結構気に入ってましてね…)

パチパチついでに、何かコメントを落として頂けると、作者やり甲斐を感じて喜びます。
ウィングスのご感想、「花族」のご感想、イラストのご感想、なんでもおっけーです。


そして、早々に今月のウィングス「天下一!!」のご感想を下さったみなさま、どうもありがとうございます。
超超超嬉しいです。

頂いたご感想からどこかつまもうかと思って見てたんですが、今回何を出してもネタバレになってしまうので、わたくし1人でありがたく読ませて頂く事にします。

乱虎好きのみなさま、喜んで下さってます。
まだまだ行きますよ。
どうか、お目を離すことなく。

読んで下さった方、これから読んで下さる方、拍手に是非一言落としていってやって下さいまし。


そして「花族ワルツ」コミックスのご感想も、続々とありがとうございます。


「続きが気になって我慢できずWebスピカ購入しました!
8月号でコミックの続きが読めて嬉しかったです。でもでもやっぱり続きが気になるっ!!10月号が待ち遠しいです」


わ、スピカ購読組になって下さるんですね。
どうもありがとうございます。
毎月頂けるご感想が1つ増えるの、とても嬉しいです。


「おもしろかったですッ!!
なにがどうおもしろいかと聞かれたら、目的がはっきりしてるコト、
主人公が健気で一生懸命でポジティブなコト、脇を固める男性陣が色っぽいコト、
衣装が可愛らしいコト、とかですね☆
タイツを履いた足首が美しいのも羨ましい限りです~!」


ありがとうございます。

みどりは虎とはまたちょっと違うタイプの正統派元気少女なんですが、すっきりと好感を持って下さる方が多くて、やっぱり朝ドラヒロインタイプなのかもなー…なんて思ってます。

色っぽい男性陣(…の中に森君は入っているんだろうか…。いや、「森君が素敵」というご感想は、実は一番乗りで頂いてたんですが、何故かうちのアシさんたちにはモブ顔扱いされてるんで…)のうち、今のところ長男智堯さん、次男仁舜さんでは、仁舜さん派の方がちょっと多いのかな?って印象です。

私としては家令の萱野様に一番筆が乗ってるわけですが、次に描きやすいのは、実は森君だったりします。

仁舜さんは最初動かなくて動かなくてかなり苦戦してたんですが、ティーダンスシーンあたりからパーンと動きやすくなってくれて驚いてます。
キャラって面白いなあと思う瞬間。
いきなり命が入る事があるんですよね。

智堯さんは、割とずっとへラッと描きやすいです。
彼もこれからまた違った顔が見えてきますので、お楽しみに。


衣装は私も描いていて楽しいのですが、本当にお好きな人が多い感じですね、大正ロマン。
着物好きのY田がみどりの着物のトーンを選びながら

「着せ替えみたいでちょーたのしーっ!!」

とよく言ってます。
以前も書きましたが、女性陣の年齢、立場、状況等のTPOで、着物の着方や帯結び等全部変えてありますので、そういうところもじっくり楽しんで頂けるとよいかもです。

ちなみに長女で女優のよう子さんのヘアスタイル(耳隠し)と、胸元を大きく開けた着物の着方が、この頃の最新流行のモードなんであります。

「花族ワルツ」は大正後期が舞台なので、かなり昭和よりの風俗なんですが、もう少し時代が下ると洋装がぐっと増え、アールデコ+モボモガで、またちょっと違った感じのお洒落な画面になります。
そのあたりのスタイルは大昔、創作同人をやっていた頃、好きでよくイラストに描いてました。


「全2巻と言ったら2巻なんでしょうね」

残念、と言って下さる声が多くて、私もちょっと残念です。
通常なら反応次第で延ばして頂ける事もあるのかもしれませんが、今回は新創刊の雑誌での新連載を予定しているので無理のようです。
とはいえ、もともと2巻で組んでいた話なので、このまま勢いよく、一本の映画を観るように、生き生きとしたキャラたちとめまぐるしく展開していく物語をを楽しんで頂けたらと思います。

まだまだご感想、お待ちしてます。どうぞよろしくです。


「十分にせくしぃショットかと。むしろ凛々し」
「晒しに紐パンな虎ちゃん、色気は無いかも知れないですけど、
スーパーモデルみたいでクールですよ!!!」


前回の虎ちゃんに頂いたお言葉です。
ありがとうございます。


ちなみに次回は、松寿イラストで更新を予定しています。
松寿にリクエスト下さった方、他の松寿好きの皆様
「あなたの松寿です
って感じのイラストですんで、お楽しみに。

あともう1枚、学園版乱虎も。

現在「花族ワルツ」9話のプロットネームに入ってまして、来週末にはアシさんが来て締め切りに入る予定ですが、上記の2枚の落描きとともに、それまでに何度か更新する予定です。

いつも拍手、拍手コメント、ありがとうございます。
大変楽しく、励みに読ませて頂いてます。これからもどうぞよろしくです。



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発売日更新!!

2011-08-27 01:34:25 | お仕事
本日、「天下一!!」第23話40ページ掲載、ウィングス10月号発売日です。



そして、「花族ワルツ」番外編4ページ掲載、スピカ配信日です。


…と書こうとして、はっ!!

拍手にご感想頂いて、既に配信されている事実を知る。
今月のスピカ、配信が2日も早かったんですね。

配信前にお知らせできなくて、すみません…。

今月の番外編は、弥生とみどりの女学生時代のエピソードです。
一応コミックス2巻に収録の予定ですが、もし最終的にコミックスのページが足らなくなれば、収録できなくなるかもしれません。
その時は編集部に許可頂いて、ブログで公開させて頂きましょうかね。

今読んで下さった方は、色々とヒントになる事が隠されてるかもしれません。
後で読んでも「なるほど」と思えるかなと、そんな風に作ってみました。
「花物語」っぽい雰囲気の、女学生たちの乙女らしい日常のエピソードです。

アシさん入らず、ひとりで黙々とフルデジタル製作しました。

「大好きなので全2巻は本当に寂しいです。
最後まで大切に読ませていただこうと思います」


と言って下さった方、どうもありがとうございます。
「大好き」、本当に嬉しいです。
少しでも面白くなるように、私もうんと頑張ります。

そして

「来年の新連載2本もあるのですか!?
どんな話になるのかすごく楽しみです~。」


そうなんです。
2本もあるんです。

「天下一!!」と合わせて、連載3本になります。
キャキャーッ!!

1本は時代もの題材になる予定、もう1本はまだ未定です。
どれもめいっぱい頑張りますので、どうぞお楽しみに!


「花族ワルツ」コミックスのご感想も、続々と頂いてます。
本当にありがとうございます。
すごくすごく嬉しいです。

「天下一!!」初買いで「花族」「デアマンテ」もポチって下さったという方も、ようこそ、いらっしゃいませです。
これからもどうぞよろしくです。

ブログを読んでふと感じた呟きも、作品やイラストのご感想も、言葉は無いけどパチパチも、全部ありがたく頂いてます。
ほんとに何でも、聞かせてやって下さいね。


「まさか先生の白虎隊士を見ることが出来るとは・・・!!!!!!!感激であります!!!
 20数年前のドラマ白虎隊はご覧になりましたでしょうか・・・(森繁さんが出ているやつ)
それはもちろん名作でしたが最近放送された山下智久君主演の白虎隊もいいです。」


ドラマ、どちらも観ました。
20年前の方は、今思い出せるのが「沖田総司が中川勝彦(しょこたんのパパ)だったという事実だけなのが哀しいところなんですが。

日新館の復元施設にはでかでかと山下君白虎隊のポスターが貼ってあって

「あのドラマの主人公の少年をご存知ですか」

と静かに仰る学芸員のおじ様に

「やまぴー

…と即答した大馬鹿者はこの私です。
学芸員さんは、役名の元白虎隊士・酒井峰治さんを知っているか、とお訊きになりたかったようです。
すみませんすみませんいい歳こいてやまぴーとか。
学芸員の方の困りきった顔が印象的でありました。

「何が良いかと言うと白虎隊って決まった隊服が無いのですがそれを出来る限り忠実に再現しているのです。」

戊辰戦争は軍装軍備、諸外国のお古ばかりだったんですが、白虎隊もそうだったんでしょうか(それともご母堂の手作りとか?)。

去年描いた「マンガ日本史 土方歳三」で市村鉄之助君が着ているのも、外国から売りつけられたお古の軍服、という設定にしてます。
だからサイズもダボダボで、袖口を折り上げて着てたりしてます。
一緒にいる伝習隊はちゃんと揃いの軍服を着てるんですが、新撰組はバラバラ。

でもこの先、もし箱館を描くとしたら、去年描いた落描きみたいにオソロの白いラインの軍服にしたいなあ。
理由はかっこよくて萌えるから、それだけなんですが。

白虎隊も黒の詰襟に白鉢巻、ライン袴っていうのが、やっぱ萌えるスタイルではありますね。
新撰組のダンダラや、赤穂浪士の火事装束と同じように、様式美なんですが。

お小姓ズのお揃いの肩衣袴もそうだけど、ずらりお揃いって好きなんですよね。
制服萌えなのかな、これも。


それと、以前いただいてたご質問についてでっす。

「虎ちゃんは生理のとき、何をあててで凌いでるんでしょうか・・・?
(タイムスリップ物のタブーでしょうが・・・)
いえ、純粋にこの時代の女の方はどうしてたのでしょう・・・」


これですねえ。

どっちかっていうと少女漫画的にタブーもタブーかもなんですが、実は「この時代」と限定すると、私も具体的にはよく知らないのです。

ですんで、もう少し下った時代的に。


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うわあオマエまた何を描くかこの少女漫画家がっ!!

…というイラストですみませんが、この虎ちゃんがしてる褌、「もっこ褌」といいまして、女形さんなんかもこういう下着をつけてたようですが、江戸期の女性のお月様の時にも使われたりしていたようです。

たぶん虎は日常的にもこのひもパンを着けてると思うんですが、これにプラス当て物、もしくは詰め物をしてたかなと思ったりします。
雲母さんがきっと、ベストな方法を教えてくれたんだと思いますですよ。

ついでに「つぎ虫の薬」についても、検索かけて調べられてる方が時々いらっさるようですが、すみません、これも正確には戦国の薬ではありません。

私は鬼外の時に手に入れてた書籍にたまたま載っていた、江戸期の生薬(家伝薬だったかな)を参考にしました。
「つぎ」は宮中の言葉で「月経」の事ですし、「虫」は「痛み」とか「症状」という意味で使われるので、別にこの時代にあっても不思議はないかなと思って。

弓さんは隠の里の人ですが、伊賀甲賀の忍は製薬に長けていたようですんで、おそらく自家製の鎮痛剤を持っていた…という設定にしております。
実のところどのぐらい効果があったものかは、分かりませんけれど。


以上、ご質問のお答えと余談でした。


しかし、このアマゾネスかアスリートかっていうおなごの勇姿を見て

「虎、色気ねぇなー!!」

と一言ぬかしたゲゲ亭が

「おっ?こっちはなんかちょっと色っぽいな」

と言った虎のイラストも、続けて出します。
乱丸と2人のまったりイラストで、オイラ結構気に入ってます。


というわけで、本日発売「ウィングス」掲載の「天下一!!」、雑誌派の方は拍手にいっぱつ、どうぞどうぞよろしく!!
「花族ワルツ」も引き続き、よろしくお願いしまっす!!


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どうもありがとうございます

2011-08-26 01:59:54 | 日記

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新暦ですが、一昨日(8月23日)は、白虎隊市中二番隊の少年たちが、飯盛山で自刃した日でした。
「江戸」最後のこの年は閏月で四月が二回あったそうで、旧8月23日は新暦に置き換えると10月8日。
会津若松ではもう秋も深まるその日、少年たちは雨の中で鉄砲が濡れて使えなくならないよう、銃口に指を入れてじっと寒さに耐えていたそうです。

猪苗代湖から飯盛山まで水路を辿って辿りつく事ができたのも、そこがいつも少年たちが遊んでいた場所だったから…というのがなんとも切なくなりますよね。

「数え14歳から17歳って、みんなまんま中学生やん…」

可哀想に…と、あちこちで説明を読んでは思わず口をついて出てしまう、そんな旅でありました。

鶴ヶ城には飯盛山で自刃した白虎隊の少年たちのリアルなイメージ肖像画があるんですが、その絵と一人ひとりの説明を読んでじわーっと涙腺が緩んでいたら、目の前で同じく説明を読んでた小学生の男の子が、横に居たお兄ちゃんを振り返って

「なんか自殺多くね?」

と大真面目で言ったのには、思わず吹き出してしまいましたが。

そうだねえ。
白虎隊って学校じゃあんまり教えて貰わないし、アニメにもゲームにもなんないし知らないよね。
でも「自刃」って言葉の意味は何となく分かったんだな少年。
何で自殺が多いのか、興味を持ったら本を読んでみるといいよ。


そんなこんなでふと思いたって、1枚描いてみました。

ここ2日ばかり、家事と打ち合わせ電話の時間以外はせっせと落描きばかりしていたので、「天下一!!」関連の楽描きが3枚仕上がりました。

虎・乱虎・学園版乱虎です。

「ウィングス」発売日もすぐですんで(今月は28日が日曜なんで発売が1日早くなる…と、読者様の書き込みで初めて知った)明日から続けて出しますね。

お楽しみに。


「花族ワルツ」早速にご感想頂いた皆様、どうもありがとうございました。

今のところ頂いたご感想の感じだと、

1・弥生ちゃんの相手は誰か
2・みどりは兄弟のどちらかとラブになるのか


等が一番興味を持って頂いているところのようですが、どうぞ後半の展開をお楽しみに。
まだまだこれから、ジェットコースターですよ。

「全2巻予定」に驚いて残念がって下さったのは、スピカで連載を追って下さってる方々でしょうか。
どうもすみません…最初からこの尺で組んだ話なのです。

どちらといえばキャラよりもストーリーを楽しんで頂こうと思って作った話なのですが、思いの他、キャラを愛して下さる方もたくさんいらっしゃって、おかげさまでみどりたちも生き生きと命を持つ事ができております。

通常より少し厚めのコミックスになっておりますので、あと1冊といっても普通のコミックスよりは話数も多く、何割か多めの話が展開できます。
どうぞ最後まで物語の行く先と、キャラたちのドラマを楽しんで頂ければと思います。

これから読んで下さる方も、読み終えたら拍手にて一言お聞かせ下さると、作者大変喜ぴます。
ご感想は本当に、創作者の心の糧なんでありますよ。

そしてご質問頂きましたが、「花族ワルツ」の後の連載についても一応予定しております。(時期的には来年の話になりますが…)
ただ次回作については、もしかしたらwebではないかもしれないので、こちらについては詳細をお待ち下さい。

まだ水面下ですが、来年は更にもう1本、新しい連載の予定も視野に入ってます。
もちろん「天下一!!」も、いっそう萌え上がり盛り上げて頑張ります。


というわけで、明日も更新の予定でっす。

いつも拍手、拍手コメント、ありがとうございます。
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もうじき発売なので

2011-08-23 05:03:50 | お仕事


告知です。

「花族ワルツ」(幻冬舎バーズコミックスガールズコレクション)1巻
8月24日発売


となります。
どうぞどうぞよろしくお願いいたしますですー。

前作「デアマンテ」終了後、何を描くかと話し合っていた中で、「今まで碧也さんが描いた事がない時代という事で、大正舞台で描いてみませんか」と、当時の担当さんからご提案頂いたのが昨年の春。

近代全然自信ないわー、なんてぴいぴいしながら資料をあたりはじめ、ようやく連載のネタを2つばかり搾り出したのが夏ごろ。

最後まで迷った挙句没にしたもう1本の話は、所謂「復讐譚」というヤツでして、実現していたら私の漫画としては珍しい、美しく残酷なダークサイドストーリーになる予定でした。

実は本命はそっちだったんですが、没にした最大の理由は、描いているうちに私自身が精神的な消耗に耐えられなくなるかも…という懼れが強かった事。
今年の3月、あの大きな災害があった後、この話を選んでなくて良かった…と、しみじみ思いました。
救いの少ないストーリー展開に、本当に耐えられなかった気がするので。

モチーフとしては面白かったので、元気があればまたいつか挑戦するかもしれません。
もっとも、孵らなかったネタの卵は山のようにネタ墓場で眠っているので、その中のひとつとして永遠の眠りにつくかもしれませんが。

まあ、そんなこんなで孵す事になった卵が「花族ワルツ」だったわけであります。

大正後期の東京市、華族のお屋敷が舞台。
女学校を卒業したばかりの主人公・みどりが、成瀬子爵家の女書生になるところから物語は始まります。

元々「貴族」とか「特権階級」と言う言葉に脳が反応しないタイプですんで、「華族」にも全く興味が無かったんですが、華族制度は調べていくとなかなかに歪んだ面白さがありまして。
江戸以前の家格が分かっていると五爵の配分なんかも中々に興味深く、直前に戊辰戦争を調べこんでた関係もあって、なるほどあの先はこう続くのか…と、それまでとそれからについて腑に落ちる部分もありました。

このあたりの制度についてガンガンに詰めていくと自分的にはすごーく面白いんですが、多分少女漫画的に受けないんで、いつもどおり硬派は下敷き程度に留めまして。

ジェットコースタードラマを目指しつつ、「大正時代=昼ドラテイスト」という、お決まり的に刷り込まれたイメージの路線で行く予定だったんですが、いざ作ってみると、なにやらだんだん「朝ドラテイスト」になってきまして、ですね。

これはひとえに、主人公・みどりの(虎とはまた違った方向で色気が無い)キャラのせいであるかと思われます。

というわけで、スッキリ爽やかにドロドロと前向きな(!?)朝ドラテイスト大正ロマン少女漫画1巻、どうぞ宜しくお願いします。

予断ですが、華族関係の記録なんか読んでると、戦国武将の名前がゴロンゴロン出てきて不思議面白いです。
織田伯爵とか、森子爵とかですね。
(成瀬家は架空の家ですが、家格的には森家に近い感じです)



先日の湯浴み虎ちゃんに拍手とコメントいっぱい頂きまして、どうもありがとうございました。
誰か分かんない気がしてボツにしようかしら…とも考えたりしていたんですが、何だか予想外に喜んで頂けたようで、出してみてよかったです。

「ちゃんと虎ちゃんと分かる」
…って、皆様に言って頂けました。
よかったよかった。

「ヴィーナス」
というお言葉も何故かたくさん。
じーっと絵を見なおしたら、なるほど。
意識してなかったんですが、ボッテッチェリの「ヴィーナスの誕生」をちょっと思い出す表情とポージングなんでありますね。
いやホントよかったなあ、虎。

「女の子らしい」「大人可愛い」「美しい」
と、虎に頂くとは思えぬお褒めの言葉とともに、ずらり揃った

「色気より健康的」

…。
そこんとこもやはり、虎なんでありました。


「ああ、綺麗・・・乱丸にどうにかして見せてあげたいです。
リアル知り合いなら即行写メするのに!」


…というお言葉がツボに入りましたんで、描いてみました。


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…スマホかよ乱丸…私より先行ってんな。

それはともかく。
乱丸は最近対外的なお仕事が多くてあちこち飛び回ってますんで、どこでメール開いちゃうか分かったもんじゃありません。

大変、マズイです。
が、普段冷静な彼の動揺っぷりを想像すると、うふふでございます。



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「乱丸の前髪、なーんかカワイイなあと思っていいたら、ひよこ饅頭隠してたんですねー(非常食?)」

乱丸の前髪についてもいっぱいコメント頂いたんですが…。

…ひよこまんじゅう???

前髪からひよこ饅頭。
それってどこの黒柳徹子もしくはレディ・ガガですか。

でも、乱丸のポンパドールって確かにひよこ饅頭っぽい形だわ。
…とか思いながら描いてみました。

シュール!


以上、花族ワルツ番外編を描き終えたあと、そのまんまコミスタでちゃきちゃきっと落描きしてみました。
おそまつ!!


明日(ってもう全然今日)は時間がありますんで、描きかけ時間切れでストップしてた落描きイラストの続きを描こう。
あと、頂いてるご質問にも、もしかしたら簡単に図説できるかも。

「花族ワルツ」に続き、「ウィングス」の発売日もやってきます。
そんなこんなで、月内はちょこまか更新予定です。



いつも拍手、拍手コメント、ありがとうございます。
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やっぱ誰か分かんないよーな

2011-08-20 02:30:47 | お仕事

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本編では虎ちゃんは最初から髪をアップにしてまして、女装ダンパの時にゆるふわにした以外は、ずっと纏めっぱなしなんですよね…。

「髪下ろしたら誰か分からん顔になるかな?」

「なんか特徴薄くなりそうですよね」

「虎は髪まとめないと可愛くないっす。学園版のショートが一番可愛いっす」

…とアシさんズが言うので1枚描いてみたけど、やっぱこれは誰か分かんないかも…。
まあでも、せっかく描いてたんで載せときます。

湯浴み洗髪後の虎ちゃんです。
カラーなんでおっぱいは隠しておきました。


髪と言えば、時々仕事場で話題になるのがコレ。


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…どーなってるんでしょーね?
真ん中だけだらーっと長かったりしたら、かなり面白い絵面になるんですが。

乱丸のキャラデザをしていた時、真ん中から左右に振り分ける普通の前髪じゃ面白くないなーと思いつつ、手持ちの資料を捲っていたら。

こんな風に、正面をポンパドールにした、安土桃山~江戸初期の若衆の前髪の絵が出てきたんですね。
「角前髪」の変形みたいな感じ?
その絵では、正面で膨らませて結んだ部分の先っぽは片側にはじいて、前髪と一緒に流してありましたが。

それをベースにしつつ、少女漫画ヒーローとしてはちょっと特殊かつ個性的な、この髪型が完成したんであります。


あーでもないこーでもないとアシさんたちと話した結果、2巻のカバー下のお百姓BOYS(乱丸似の)みたいになるんかもなー?という所に落ち着きました。

「でも多分このポンパドールが無くなると、乱丸だと分かりにくいですな」

「やっぱりこれが乱丸の本体!」


…と、いうわけで、鋤さんの眼鏡、みどりの眉毛に続き、乱丸のポンパドールにアシさんズの「実は本体」認定、入りました。
もっとも乱丸の場合、「下睫毛が本体」説もあるんですけども。



「恋愛マンガは恥ずかしいぐらいでちょうど!というのが持論です。
何しろ2次元に3次元の者を引っ張り込むんですから
次元を超えるくらいの『きゅうっ』がないと無理でしょう!」


…先日のブログに対して、頂いた拍手レスなんですが。

おお!!これは名言!!
なるほど、次元超えさせるぐらいの「きゅうっ」ですか。

「なので、のたうちまわるぐらいの、期待してます」

うっし、頑張ります!!
どうもありがとです!!

ついでに、石原ケイコちゃんにも教えてあげよう。
おーい読んでるかケイコちゃん!!


「納涼虎ちゃん,可愛くて色っぽい(但し幼い)ですね♪
こんなの虎松が見たら,きっと苦しんじゃうんだろうって思います。」


色っぽいと言って頂きましたぁ
よかったな、虎

「柄杓で水かけっこ」の相手が、一体誰かって事ですよね。
乱丸や松寿はまずやらない感じだし。

これはむしろ、虎松ならありそうかも。
もし虎松だったら、びしょ濡れ虎の笑顔にきゃんきゅん来てますかね。
相変わらず性別に気づいてないのが不憫ですが。

あとは、千丸あたりかなあ。
…いや、上様だったりして。


他に拍手や拍手レス下さった方々も、どうもありがとうございました。
今後もどうぞ、パチパチとか、思いついた事とか、心の餌をどしどし与えてやって下さいまし。


それから、先日頂いていたご質問。
虎の家族構成について。
連載開始前に作ったプロットから、そのまんまコピペします。


☆武井 青天(たけい せいてん)
虎の父。武井流・21代宗家。49歳。子供たちを厳しく躾ける。娘に「虎」なんて名前をつけてしまう、ある意味社会的通念からは少し外れた気質を持っている。

☆武井 蒼天(たけい そうてん)
虎の兄。武井流22代宗家を継ぐ予定で一子相伝の技を授けられている。地元の国立大学の教育学部に通う21歳。穏やかな気質でのんびり屋、ちょっとオタクっぽい雰囲気もある。

☆武井 裕美(たけい ゆみ)
虎の母。45歳。「お父さんにききなさい」が口癖の、良妻賢母型の母親。青天とは恋愛結婚だったらしい。


…で、これに虎が入って4人家族です。

お祖父さんお祖母さんについては特に設定してなかったみたいですね。
もし存命なら多分同居で、お祖父さんは「天」がつく名前で、先代宗家という事になるんでしょうけど。


連載開始前に作ったこのプロットは、400字詰め原稿用紙にすると、ざっと60枚ぐらいあります。

この後2回ばかり大きな流れを作り直しまして、更にまた巻ごと、その回ごとに何度も何度も細かく修正を入れつつ、完成形に近づけていってます。

最初の設定時に比べたら、みんな育ったなあと、読み返しながらしみじみと。
この時はまだまだ遠くて、ぼんやりしてたなあ。

今は仕事じゃない時もすぐ近くに居て、色んな姿を見せてくれてる感じですよ。
うんと近くにいられるうちにしっかり描いて、愛して下さる皆様に見て貰わきゃね。


…というわけで、「花族ワルツ」番外編を描きつつ、気分転換に落描きなんかもしてます。
今日は仕事のノルマをこなすのがせいいっぱいだったけど、今描いてるのは仕上がりがちょっと楽しみだったり。

しばらくは割とまめまめと更新しますんで、ちょくちょく覗きに来て下さいまし。


いつも拍手、拍手コメント、ありがとうございます。
大変楽しく、励みに読ませて頂いてます。これからもどうぞよろしくです。



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会津行ってきました・その2 オイシイ

2011-08-17 00:49:10 | 日記
こちらは会津で食べた、美味しいモノ色々。

甘すぎず辛すぎず、素材を生かすナチュラルな味が多くて、何を食べてもとっても美味しかったです。


会津のB級グルメ、ソースカツ丼。
手前はオイラが注文した普通のソースカツ丼。
甘辛ソースがたっぷり絡めてあります。

色だけ見ると「うわあっ」って感じですけど、これが見た目ほどしょっぱくない。
シャキシャキのキャベツと、ちょっとソースが染みたご飯と一緒に頬張ると、えもいわれぬ美味しさなんであります。

そして奥のはゲゲ亭注文。
カツをソース味の出汁(!)で煮込み、更に卵で閉じたという、卵とじソースカツ丼。

いったいどんな味なんジャー!?想像もつかねーし!!

…と思いつつ一口貰って食べてみたら、あ、これはこれでイケるし。
サラサラしたデミグラスっぽい、でもちょっと和風でなんとなく懐かしい味の不思議な丼でした。
ちなみに卵とじソースカツ丼は、このお店でしか食べられないメニューなんだそうですよ。


旅館の夕食のお料理各種。
震災の関係で、名物の郷土料理パイキングコーナーはお休み中でしたが、とっても美味しかったです。


1日目先付け。
ニシンの山椒煮は、会津の家庭料理なんだそうです。
家によって味が少しずつ違うとか。
さっぱりして、少し酸味があって、滋味でした。
お酒のあてにも良いけど、夏場はお茶漬けで食べても美味しそう。


2日目先付け。
蛸の酢味噌がコリコリで美味しかったです。


1日目、鍋物は豚しゃぶ。


2日目は会津地鶏の石焼。
1日目も2日目も、ちょっと甘みもあって出汁のよくきいたポン酢で頂くのが美味しかったです。

他にも色々たっくさん出てきましたが、いつも途中で食べるのに必死になって、写真撮るの忘れてしまうんですよねん。

鯛の兜煮とアナゴのから揚げが特に美味しかったです。
兜煮って自分じゃ作れないから(そもそもでっかい魚の頭が手に入らない)、出先でたまに食べられるとすんごく幸福。



白虎隊も食べた(んではないか)という、名物味噌田楽。
お店のご主人がこんな風に、炭火で黙々と、でも手際よく焼き続けてます。

会津のお店や博物館等の施設は、エアコン入ってないところが多かったです。
このお店も、火のそばに座り続けるご主人のための扇風機が一台だけ。
それでも通りぬける風がひんやりと涼しくて、真夏でもやっぱり北国の空気は違うなー…と思いました。



待つ事一時間弱(ひっきりなしにお客さんが来ていつも満席)。
こんがり焼きと上がった味噌田楽。
厚揚げ×2、お餅×2、ニシン、蒟蒻。
甘辛いお味噌が炭火でちょっと焦げて、えもいわれぬ香ばしさをプラス。
無言でひたすら頬張ってしまうような美味さでした。

あー、もう一度食べたいなあ…。
でも田楽食べに行くには、会津はちょっと遠すぎるなあ…。



酒蔵カフェでコーヒータイム。
スイーツは酒カステラ。



駅カフェでコーヒータイム。
スイーツはブラウニーとスコーン。


大内宿で食べた打ちたてのお蕎麦。
大内宿では蕎麦を打つのは女性と決まってるそうで、女将がひとりせっせと蕎麦を待つのを、沢山のお客さんがのんぴりと待ってました。

待ってる間に食べた岩魚の塩焼きがすんごく美味しかったです。
炭火で二度焼きしてあって、頭から尻尾までぱりばり全部食べられちゃう。
ここもエアコンも扇風機も無かったけど、通り抜ける風が気持ちよかったです。


…というわけで、駆け足の旅日記でした。


昨夜遅く、フラフラになって帰り着きましたが(例によって…帰省シーズン・空のラッシュで飛行機遅れ→空港バスと新幹線との乗り継ぎで、地獄の猛ダッシュ→何も食べる暇も無く、空腹と疲れで倒れそうになりながら帰宅…)、今日からもう働いてます。

「花族ワルツ」今月は番外編4ページ。
ネームが出来て、現在コミスタにて下描き中。

気分転換に落描きなんかもしてます+しますんで、まだ出してなかった休み前のと一緒にポロポロ出しますね。
質問のお返事その他も合わせて更新しますので、またまた覗きに来て下さい。

「花族ワルツ」1巻発売も近くなってきましたんで、そろそろ改めて告知もしなければっ。


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会津行ってきました・その1

2011-08-16 23:04:52 | 日記
3日間ほど夏休みを取りまして、去年から行きたい行きたいと言っていた、会津若松に行ってきました。

本当はGWに行く予定にしてたんですけど、予約を入れるべく東山温泉のお宿を調べていた最中に、あの大きな災害がありましてですね…。

GWはまだ温泉も営業を休んでいるとの事で、無理だったのでした。
その後無事再開したとの話を聞きまして、それならちょっと休みが取れる、夏に行きましょうかと。

温泉のお宿は今も被災者の方を受け入れてらっさるようで、私たちの左右隣の部屋にはどちらも紙の表札が出てました。
表札にはポケモンシールがいっぱい貼ってあって、ああちっちゃいお子さんがいらっしゃるんだなあと。
被災者の皆様が少しでも早く常の日々を取り戻せますよう、陰ながらお祈りしてます。

というわけで、旅の写真と、簡単なコメントをだだだーっと行きまーす。


今回の旅の第一目的は「赤瓦になった鶴ヶ城を見る事」なんでありました。
昭和の再建の時、グレーの瓦を葺かれてしまった鶴ヶ城ですが、去年、赤瓦に葺き替えて、幕末の姿に戻ったんだそうです。


城内のお稲荷さん。
子狐がきゅっと踏まれてるのが可愛いんですが、これって何か意味があるんでしょうか?
参道の階段に並ぶお稲荷さん、それぞれ色んなものを踏んづけてました。

京都の伏見稲荷のお狐さんは、色んなものを咥えてたけどな。
会津では狐も狛犬も、咥えるんじゃなくて踏んづけてました。

ちなみに岡山では、どっちも見た事が無いし…。


七日町にある新撰組資料館では、再来年の大河に先んじて、山本八重子さん関係の展示をしてました。

そこで発見、後装七連発のスペンサー銃!!
初めてホンモノを見て、ちょっと興奮。
スペンサーってあまり残ってないみたいで、現物を見た事なかったんですよねー。
想像よりより小ぶりで短めの銃でした。


2日目に行った、会津藩校日新館(白虎隊、市中一番隊二番隊も学んだ学校)の完全復元施設。
あまりの広さと建物の素晴らしさに大興奮で写真取りまくり。
学芸員の方に長々と話を聞かせて頂いて、すんごい面白かったです。
相変わらずどこにいっても変な質問ばかりする変なおばちゃんなわけですが、行った先々で色んな方のお話を聞いて、初めて描けるセリフの一言もあったりするんですよね、ホント。
写真は乗馬の訓練に使ったと思われる、鞍の付いた木馬です。



白虎隊市中二番隊の十九人が自刃した飯盛山。
そこにある謎の建物「さざえ堂」。
宮崎駿御大が好んで描きそうな、ちょっと変わった形の建築物です。



飯盛山の近くにある、天寧寺。
土方さんが近藤さん処刑の事実を知った後、松平容保候に頼んで建立した、近藤さんのお墓があります。
すぐ隣には、土方さんの慰霊碑も建ってました。


東山温泉はちょうどお祭りで、盆踊りをやってました。
川の上に組まれた光の櫓が、水面に移りこんでとても綺麗。


東山温泉は、土方さんが左足の弾疵を癒した場所でもありまして。
…それにしても、このホテルの壁イラスト…。


上の写真の左下部分にあるのが源泉。
今も川湯として滾々と湧いてます。
足モデルはゲゲ亭なり。


滝沢本陣(白虎隊が容保候と別れて出陣した本陣)は、建物がまるまる保存されてまして、内部も公開されてました。
珍しく、中まで入れたトイレとお風呂。
トイレの真ん中には、黒いおまるがポツンと置いてありました。


最終日に行った、大内宿。
今回の旅で一番人が多くて、観光地っぽい雰囲気の宿場町でした。



大内宿のお店にいたまねき猫、黒猫の「キューちゃん」。
とっても人懐こくて可愛い小柄な女の子でしたけど、写真は嫌いみたいで、じたばたじたばた。



ようやく撮れたのがこの2枚。
黒猫って色のせいか焦点合わせにくいのよね…。
何となくビンボケてぷんすかご機嫌斜めな写真になっちゃったし…。
実物はもっともっと可愛かったですん。


ばたばたと回った3日間だった訳ですが、会津は大型の完全復元施設や、中まで見られて写真も撮れる文化財がいっぱいで、時代好き+時代もの描きにとっては転げまわりそうなお素敵な町でありました。

この他にも、会津武家屋敷、斎藤一さんのお墓、博物館等々、回れる限り回って来ました。

取材ではなく、純粋にオフ旅行のつもり…だったんですけどね…。

「すごく意味不明なコトバを口走りながら、変な動きで写真撮ってた」

と、ゲゲ亭の言うとおり、復元施設や建物の素晴らしさに糸の切れた凧の如く舞い上がって、ぴゅーぴゅーとひたすら写真を取り捲った3日間でした。

まったく、これだからモノカキって奴ぁ…。

しかも、白虎隊に娘子隊に会津総決戦ですからね…。
行く先々で、汗やら涙やら分からん流水に化粧を全壊させつつ、説明を読んだり聞いたり。
もう大変でありました。


というわけで、その2に続きますぅ。


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納涼

2011-08-13 03:06:26 | お仕事

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もうじき残暑とは思えない暑さですんで、虎ちゃん納涼イラストを1枚。
柄杓で水の掛け合いっこにでもなっちゃいましたかね。

同時にあと1枚虎ちゃん描いたんですけど(こちらはまた後日)、何やらお肌露出気味になっちゃったのは、暑さのせいかしらしら…。


「例の、ネタばれイラストを見たとき→『おぉ!でも、まぁこんなイラストもいいよね♪』
後日のブログ→『ネタばれ?!まさかの展開??でも、決定的に書いてあるわけじゃなし・・・コミック派はしばし我慢!』
こんな感じでブログを追っていた私にとっては、10日のブログがネタばれです(笑)」


……。

かっ、返す返すも、…どうも、すみませっ…っ。


「雑誌買わなくてどうもすみません」とか「雑誌は処分に困るので(保管したいが嵩張る(T-T)買わないようにしてるのですが…」とか、コミックス派の方々にとっては怒涛のネタバレブログで大変申し訳ないです。

がっ。

ここでバレてない部分もたっくさんありますんで、どうぞバレネタに想像を膨らませつつ、コミックス発売をお待ちくださいましまし。


そして乱虎好きの方々、早々の心強いエールをどうもありがとうございます。
恥ずかしいんだけど思いっきり描きたい気持ちでいっぱいですんで、「恥ずかしくて何があかんの」とかきっぱり言って頂けるとすっげ勇気貰えまっす。

何しろ一生懸命な2人ですから、作者も一生懸命描かなきゃ描ききれません。
ぎゅうっと抱きしめたくなるような愛しさが、どこまで表せるかしら。
雑誌で毎号追って下さる皆様には、目を離さず楽しんでいただけるよう、うんとこ頑張りまっす。
キタと思われました時は、どうぞオイラと一緒に踊っておくんなさいまし。


そして、松寿を心配して下さる方々も。

「なかなかいい男っぷりですよ

…と、今回松寿好きアシさんの墨付いてますので、どうぞ見てやって下さい。



またまたお原稿こぼれ話。

着物のトーン貼り作業は修羅場のクライマックスにあたりまして、眠気と残り時間との戦いの中、皆ふらんふらんになりながらひたすら黙々とトーンを貼り続けるのですが。

「あ、長谷川さんは全部私に回して下さい」

と、やけに強い口調のY田。

んで、仕上がってきたのが、コレ。



「…ちょ…!!この時間が無い時に、ナニ凝り倒してんのよっっ!!」

他の人は必要な箇所にペタッと貼るだけなんですが、長谷川さんの小袖だけ2色の砂目をはり分けた上に柄を全部削り出すとか、どんだけ。

「長谷川さんは、いいんですっっ!!」

…ってキミ、それ全然理由になってないし。

上様の死後秀吉に仕えて、後の不遇を知ってからこっち、「だって長谷川さん可哀想だから」とかいうイマイチ意味不な理由で、Y田にヒイキされてる長谷川さん。
おかげで毎度、他人よりちょっと凝った柄の着物を着てたりするわけです。



よく長谷川さんとセットで出てくる堀さんは、いつも花柄の小袖を着てます。
いかついお兄ちゃんだけど、どの花柄もちゃんと似合うから不思議。

意外かもしれませんが、江戸初期頃までは武士も好んで花柄を着てたりしたようです。
戦国は男が華やかな時代なんですよね、孔雀の牡みたいに。


そして「おしゃれ番長」はやはりこの方。



奇抜な柄モノがスゴクお似合いの上様。



「やーね、何でこんな変なの着こなしちゃうかしら…」

「レース+バイソン(ヘビ革)ですからね…」

…と毎度毎度、Y田と柄あわせしながら唸ってます。

何しろこの方、学園版でもイタリアンスーツにファーコート、アニマルプリントをすっきり着こなしてましたからね。
本気出したらどこまで着こなせるのか、時間に余裕がある時に一度試してみたい気がしますよ。


明日(14日)から二泊で、会津を旅してきます。
赤瓦になった鶴ヶ城や、白虎隊の少年たちの自刃の地、飯盛山を見てきます~。

戻ったらすぐ「花族ワルツ」番外編の仕事に入りますが、何だかんだで月末までは1人の仕事なんで、しばしば落描きやブログ更新すると思います。

またちょくちょくと覗き来て下さいましまし。

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終わったおわった

2011-08-10 22:25:48 | お仕事
長かった、ですぅ~。

2日徹夜の後、修羅場が明けたのは昨日の夜なんですが、鍼行って爆睡して、今日は早々に起き出してコミスタで扉イラスト描いてました。

何しろ編集部も印刷所もお盆休みに入ってしまいますんで、とにかくそれまでに全ての作業を済ませねばねばなんであります。

「天下一!!」関係のお仕事は、これにて無事に終了。
今月の「花族ワルツ」は短い番外編なんですが、明日その打ち合わせを済ませたら、お盆前の仕事は全て終了となります。


いつも通り、コミスタで扉イラスト。

虎ちゃん、全裸で走ってます。


着物着ました。


はい完成。



本文原稿39ページ、ぐわっしと前のめりに頑張りました~。
いくつか大丈夫そうなところを拾ってみたんですが、何しろお見せできないカットが多いんで、雑誌の発売を楽しみにしていて頂けるとありがたいです。


冒頭部はオヤジーず三昧。

「このあたりは少女漫画とは認めません」

…と、アシさんに言われました…。
「少女漫画オヤジ」と認めていいのは上様までで、明智様からは認められないんだそうです。

「無二だって、よく見たらケツ顎だし

…ケツ顎、ダメですかねえ。
無二って結構描きやすくて好きなんだけど。


「続きが気になって気になって、今日ついに雑誌を買ってしまいました!
まさか、虎と乱丸が両思いになっているとは・・!!
乱虎を応援していますが、松寿も大好きですv
けっこう押せ押せな松寿にびっくりしたと同時に、頑張って!と思ってしまいました。」



…と、例のネタバレイラスト以降、この子たちのそんなこんなあんなどんなが気になって、雑誌に来て下さる方のコメントも、相変わらず有難く頂いております。
(すみませんすみませんそしてどうもありがとう





今回、わたくしが落涙しながら(!)切ったネームであるにも関わらず、原稿受け取ったアシさんズの反応が。


「はいはいはいはいリア充リア充

とか

「この人たちって今後、自分が仕事場で見てきた中で最も恥ずかしい2人(何ソレ!!)になるんじゃないかって気がします」

とか、なんだかヒドイんだから。


いいじゃん。
だって「運命のカップル(笑)」かもしんないわけじゃん。
ゴキブリの法則(!)から言えば、オイラの他に30人は盛り上がってくれる人がいる筈だしい!!


「でも本当に、男っぽくなってきましたねえ、乱丸も松寿も」

虎松はっ!?

…と、思わないでもありませんが、中性的なイメージの強かったお小姓さんたちが、どんどん大人の男に育っていくさまは、私も描いていて楽しいのです。


ボーイ・ミーツ・ガール。

少年と少女が出合って、恋を知って変化していく過程を追うのは、読むのも描くのもとても好き。
これぞ少女漫画の醍醐味!って気もするんですよね。

鉄臭くってスイーツな硬派軟派道を、変わらず驀進しております。

というわけで、今回のBGMはコレ。

Jewel
クリエーター情報なし
NAYUTAWAVE RECORDS


以前にも一度「勝手に乱虎BGM」なんて言ってた、BENIさんのアルバムです。
収録曲の「君となら」が、もうすっげー好きなんですよ。
胸にじんじん響きます。



上にも1つ引っ張り出させて頂いたんですが
(あ、コメントの方、留学おめでとうございます!米国での生活が落ちつかれましたら、ウィングスもコミックスもアマゾンで是非!!
更新できない仕事の間も毎日、暖かい拍手と励ましのコメントをありがとうございました。

月の三分の一の日数、がっつり篭って机に張り付いて朝から深夜まで仕事オンリーな日々だったわけですが、毎晩、まるで家族からのお手紙を開く出稼ぎのおっちゃんのように、楽しみに拍手ページを開いては、ほっこりと元気を頂いてました。

他にご質問いただいてた虎の家族構成の件とか、設定資料引っ張り出して後日お答えしますんで、もうちょっとお待ち下さいね。
父も母も兄も、ちゃんとフルネームと設定があるんですよ。
虎があっという間に戦国に来ちゃったんで、出す暇も無かったわけですが。

「花族ワルツ」コミックスも、この修羅場中に校了しました。
あとは無事に本になるのを待つだけです。
アマゾンの画像、早く出ないかな~。


お盆はちょこっと会津まで遠出してくる予定なんですが、それまでの間にはまたポチポチっと更新します。
作った小出し画像と、こぼれ話もまだあるし。

明日は打ち合わせが1本あるだけで基本オフなんで、何か落描きでもしよっかな~とか思ってます。

今一番の悩みは、梅干を干すタイミングをすっかり逃しちゃってる事だよ…。
天気もイマイチだし時間も無いから(丸々3日間の晴天と、笊にはりつく時間が必要)今年はお盆過ぎになっちゃうなあ…。
た、台風とか、来ないといいな…。


いつも拍手、拍手コメント、ありがとうございます。
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