「非常ノヒト」3巻カバーと、「八犬伝の世界展」図録用の描きおろしカラーカットつきコメント描いております。
八犬士を描くのって去年の年賀状以来一年半ぶりぐらいなんですが、久しぶりに描いても彼らはあんまり迷う事はないですね。
やっぱり旧知に会った気分です。
このカットは図録に収録される他、パネルになって会場でも展示されるらしいですので、どうぞ見てやって下さい。
ずっと以前、八犬伝のコミックスにも書いたのですが、私の時代物好き、漫画家描きとしてのルーツの1つは、小学校の頃毎日どっぷりハマっていた、人形劇「新八犬伝」なのであります。
拙作「八犬伝」を小学生の頃読んでました、とか、文庫が出た時「お母さんが買ったから」(ウィキペディアによると1989年2月開始らしいですから漫画「八犬伝」。20年近く前だよ…)新たに小学生中学生の皆さんが読んでるという話を聞いて嬉しかったりしたのでありますが、今回もアレですね。
夏休みに親御さんに連れられて美術館を覗いたお子さんが、「あっ漫画がある」とか思って、そこから作品に触れるきっかけになって頂けるといいですね。
何しろ漫画ですから。小学生にはちっと難しいかもしれませんが、美術館に漫画があるだけでも、その世界自体に馴染みやすくなるんではないかと思ったりします。
きっかけって大切ですよ。何に繋がるか分りませんからね。
「非常ノヒト」3巻ですが、何と総ページ数312ページ!!
薄めのコミックスなら二冊分の厚さです。
カラーカバーを描くかたわら、刷り出しでネーム直し中。
こんな感じでぼうぼう付箋が生えてます。
発売は7月下旬予定。コミックス派の方はあと少しお待ち下さい。
そういや新連載の準備をぼちぼち始めてるんですが、今までネタ被りが嫌なのと、てめーに度胸が無いせいもあって、歴史上でも割とマイナーどころを狙ってきたんですが、次回はかなりそうでも無いですよ。
(源内先生は一般的にはメジャーな筈ですが、少女漫画では見た事ない…と思う)
「碧也、こんなもの描いてやがる…」と言われたい感じであります。
ふふ(恥)。
ネタ被りまくりの世界観を、いかに自分流に描けるか。
これもチャレンジではありますね。