王様の絵日記

猫好き漫画家の毎日のあれこれ

発売です・非常ノヒト3巻

2008-07-24 23:45:44 | お仕事
先日は早売りのガセを飛ばしてしまってすみません
あまりにも出る気配が無いので担当さんに訊いてみたら、本日配本の明日(25日)発売だそうです。
暑い中、本屋を巡って探して下さってた皆様、すみません。
「非常ノヒト」3巻、今度こそ本当に発売です。
どうぞどうぞよろしくです。

さてさて本日土用丑。食べましたよ、うなぎ。

近所のコープの前で実演販売されてた、愛知産生鰻の炭焼き。
買った時は焼きたての熱々でした。



そして本日もやっぱりひつまぶし。
鰻丼よりこっちの方が好きなのです。
2杯目はちょっとワサビをきかせて、熱々の緑茶をかけて、お茶漬けでいただくのが美味しいのです。




「非常ノヒト」最終巻発売を記念して、ダンナさまがお花をくれました。
永遠の青・プルシアン・ブルーをイメージしてくれたそうです。

「おつかれさまでした」という一言が書かれたカードつき。


「ありがとうねー」

と言うと、ダンナさまがにこにこしながら一言。

「でも、そのカード、本当はこんな風にしたかったんだよね↓」



「おつかれさまでした   源内&直武より


      


…ワタシハ、パンピーデアルトコロノワガオットガ、トキドキ、オソロシイ…

…いやあ、あの…、そんなオタ臭…いや、手の込んだ事、して下さらなくて結構っす…げふっげふっ




とりあえず、今度こそ確実情報。


「非常ノヒト」第3巻(最終巻) 7月25日発売です

どうぞ、ご感想等、お聞かせくださいませ。














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非常ノヒト最終巻できました

2008-07-19 03:32:06 | お仕事

デアマンテ修羅場中ですが緊急告知。
本日、最終巻出来てきました。



「厚っっ!」
「重っっ!!」
「辞書かこれは!」

と、アシさんたちもビックリの迫力の分厚さ。
すでに厚めの1巻と比べてもこの厚み。



新書館のコミックスの通常ページ数(192ページ)のコミックス「太夫(1巻)」と比較するとこのぐらい差があります。

読み応えは結構なものかと。



発売日がいつか詳しく聞いてないんですが、先に告知した24日よりは早いんじゃないかと思って緊急告知です。
早ければ週末~週明けの20日過ぎには店頭に並ぶのかも。

どうぞお買い逃しの無いように!
鬼外カルテ・非常ノヒト、完結を読んでやって下さい。
発売直後にゲットしないと手に入りにくいかもなので、とりあえずこのページを見て下さる方にお知らせでした。

文庫待ちの方もいらっしゃるようですが、もしかしたら10年後かもしれないので、既刊分もですが、特に新刊近辺についてはコミックス版をおすすめしますです。

レスはまた後日!
おやすみなさいです。



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そろそろネームに専念せねば

2008-07-13 03:21:03 | お仕事

今月末配信のスピカは表紙担当。
これはその一部。
アンケートに答えるとこの壁紙が貰えますので是非どうぞ。
金剛とかなの、日常の1ページみたいな絵です。

今ちょうど「デアマンテ」はオランダ商館の話でして、この時代(フランス革命直前ぐらい)のヨーロッパのコスチュームの商館員たちが出てきます。
資料はいくつか用意したんですが、あまり描き慣れない衣装なので(江戸と西洋が画面に共存する、大変面白い絵なんですが)ちょっと戸惑い気味。
こういう時はとりあえず、動く人物たちを見て目を慣らそうと、近い時代の映画を観ましょう企画開催中。

「マスター・アンド・コマンダー」(こちらちょっとだけ後の年代なんですけどね)と、「マリー・アントワネット」を借りて来て貰ったんですが、時間切れで「マスター…」の方しか観られませんでした。

この映画、予告ではマスターが子供たちコマンダーを連れて大玉砕みたいな印象で、まあ派手なハリウッド映画なのかなあ…と思って、何となく食指が動かずにいたんですが、本編は何とも地味にがっつり作ってある映画でした。

ハリウッドには付き物かと思っていたラブも無いし(いや、個人的には艦長と船医のラブストーリーが素敵だと思いま…バキッドカッ←口封じ)、話の盛り上がりも締め方も、ハッタリすぎずにきちんと作ってあって、つまり娯楽作品というよりも、良作の歴史映画でありました。

最初は気をつけて衣装の動きを見てたんですが、途中から話に入っちゃって、結局そこんとこの目的落ちちゃったし。

目がねっ子船医のスティーヴン先生と、彼と艦長ジャックとのラ…(バキッドカッ)もとい、お互いの立場とプライドを尊重しあう友情がツボでしたね。
この時代、命の危険を伴う船医というポジジョンに、あえて飛び込むお医者さんというのは、すべからくこういう人々なんであろうかと思ったりしました。
好奇心が強く、未知のものを学んで記そうとする、博物学者としての側面を持ってる人々。
ケンペル、ツュンベリー、シーボルト。
はるばる嵐の海を越え、日本にやって来たお医者さんたちや、彼らに触発された日本の若いお医者さんたち、そして本草学者たち。
博物学の世紀のそんな人々の影を、映画の中でしっかりと見られたのがとても楽しく、何とも愛しかったです。
クルムスのターヘル・アナトミアなんかも、一緒に船に乗ってたしね。

正直、海洋冒険物は全く食指が動かない部類だったのですが、しっかり作ってある映画だけに、とても興味深く、面白かったです。
こういう、ちょっと展開が地味寄りでも、作りこんである映画って、やっぱり好きだなあ。
気持ちもとても綺麗に描かれていたし。
良い映画でした。

「マリー・アントワネット」の方はどうなんだろう…。
あまりこのあたりの時代に詳しくない自分ですが、予告でショートケーキ馬鹿食いするギャル臭いアントワネット様(見間違いでなければ)を見て、何となく観に行く元気が失せてたんだけど。
(ところでこの時代にはもうショートケーキってあったんですかね…てっきりケーキ=クグロフあたりだと思ってたんすが…)
もしかしたら「マスター…」の予告みたいに、予告的見掛け倒し(良い意味で)だったりするんだろうかしら。
どっちにしろ時間切れなんで、今は観られないけど。


↑ちなみにこれは、現在デアマンテに登場中の、イケメン商館医、カールです。
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終了。

2008-07-08 03:34:10 | お仕事
「非常ノヒト」3巻の青焼きチェック終了しました。



さすが310ページ超え。迫力の折数です。




ぎゅっと押さえてもこの厚み!
普通のコミックスの1.5倍ありますよ。




刷り出しでチェックしたにも関わらず、まだこんだけ直しが出るし。
時代物恐るべし。

刷り出しの時から何度も何度も読み直していると、読みすぎてだんだん感覚が麻痺してくる感じです。
一番最初のプロットの頃から、一体何度この物語を辿った事か。
冷静な目で自分の描いたものを反芻しつつ、矛盾や間違いを探していく。
これはなかなかに辛い作業です。
気分はドMですよもう。
最初に話を思いついて、頭の中でどんどん世界を広げている時が一番楽しいんだよなあ。
組み始めると、楽しいばかりではいられないし…。

でも、とにかくこの物語を描き上げられてよかったと思います。
1つの物語や、シリーズにきっちりとエンドマークをつけられるかどうかは、様々な条件や幸運や多方向からの協力が無いと出来ない事なので…。

どうやら今年がデビュー20年目のようなのですが(最初の1~2年はあんまり仕事してなかったのでピンと来てないし)、この物語の完結で、1つの大きな節目を迎えた感じです。
どうやったら今後も自分らしく戦えるか、エンターテイメントとは何なのか、創作とは何なのか等、もっともっとしっかり考えろ、自分、と思ったりしますね。

それでも私はこれからも、許される限りは責任もって全ての物語を作って行きたいと思っていますが、そのために何より必要なのは読者様のご協力なのであります。
どうぞこの一冊を書店でお手に取って頂いて、新たな物づくりに繋がるよう、応援して頂けると嬉しいです。

…とりあえず、これで「鬼外カルテ」に関する作業はほぼ全て終了しました。
あとはもう一度カバーの色校を確認して、今月下旬の発売を待つだけです。
15年間ありがとうね、鬼外。
あなたと出会えて、一緒に物語を紡げて、作者は幸せでありました。


今日(もう昨日)は七夕でした。
すっかり忘れてたんだけど、ダンナ様がお土産買ってきてくれました。



右下のお生、天地逆なんだけど、よく見たら笹に短冊なのであります。
カワイイ

何かお願いごとすれば良かったなあ、と日付が変わってから思ったのでありました。
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仕事あけ、しかももうすぐ梅雨明け

2008-07-05 19:12:26 | お仕事
今回は先行しているので、アップせずに終了。
作業としては私は下描きをアップ、アシさんはペン入れ中って感じ。
ちょっと遅れを取った私は、次回の仕事までにちょっとペンを進めておかなければと思ったり。



初公開、下描き原稿のコピーです。
私は人物の下描きを水色の色鉛筆で描くので、コピーでは殆ど写らなかったのですが、新しくフルカラーのコピー機を導入したら、色の調整で写るようになりました。
いつも思うんだけど、下描きの鉛筆線の方がふわっと立体的でいい感じなんだよなあ…。
ペン入れるとどうしてもちょっとぱっきりと硬くなっちゃうし。

アシさんの背景もこの段階でほぼ完璧に入っていて、ペン入れ中であります。

時代物の背景をアシさんに描いて貰う場合、復元建物や遺構や自然物など、自分で取材して撮って来た写真資料のトレス等ならそのままなので楽なんですが、写真が無い場合や、あっても手を加える場合は、指示がなかなか大変です。
文献をひっくり返して必要な記述を探したり、図や近い資料写真と照らし合わせたりして、一枚の絵を起してもらうための説明に、随分時間を取られます。

4人いるアシさんたちはみんな背景が描けるので、下描きの最中は私も下手すると半日ぐらい誰かに説明したり、資料探しをしてる感じ。
その間に人物を描いて行くわけですが、すぐに中断されるのでなかなか集中できなくて大変です。
描くのはあまり遅い方じゃないんですが…。

アシさんたちがペン入れに入ると、そういう雑用が減る分だけ、私の仕事のペースもちょっと上がります。

うちのアシさんたちは、もう長く勤めてくれてる人が多いのと、みんな基礎画力が高い上に、パースや光の方向等の知識がしっかり入ってるので、説明と数点の資料の組み合わせから、難しいものでもかなり完璧に絵に起してくれます。
トレス背景とパース背景の差が殆ど無いぐらいの絵に出来るっていうのは、やっぱ凄いレベルですよね。
わたくしの漫画を読む時は、ストーリーやキャラとともに、背景等もしっかり眺めてやって下さいませませ。
頑張ってますわよ。


徹夜あけの朝、裏庭の植物に水をやっていたら、キュウリの葉っぱの真ん中にケロちゃんが居ました。
夜はここをベッドにしてるのかしら。
お昼の水遣りの時にはもういませんでした。

くれぐれも、モズには気をつけなさいよケロちゃん。



コメント (3)
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