2018年、あけましておめでとうございます。
そして長年読んでくださってるありがたい読者様に教えていただいてわかったのですが、どうやら今年はデビュー30周年イヤーのようです。
箱館戦争150年、戌年といろいろ重なった記念の年です。
というわけでそちらの話もまた改めてブログ記事にしたいと思うのですが、新年ひとつめは、愛猫グリの話をさせてください。
ちょっとだらだらとりとめもないけど、自分の中で整理をつけるためにも。
今年17歳になったグリですが、1月5日の夕方、虹の橋を渡っていきました。
変調に気づいたのは私の仕事収めの27日頃。28日が休診日で、病院に連れて行けたのは29日朝。
その段階ですでに腎臓は正常値の10倍、「昏睡状態でも不思議はない数値」と言われました。
それから亡くなるまでわずか1週間。
簡単に記すとこんな状態でした。
29日 点滴 帰ってきて自力で水を飲みに行き、鶏肉とミルクを少し食べる
30日 点滴 自力で水を飲みに行き、鰤とチーズを少し食べる
31日 病院休み 自力で水を飲み、チーズを少し食べる トイレに向かおうとする
1日 病院休み クリームを食べる 立とうとするが体が支えられなくなる
2日 救急病院へ 点滴 おむつをする 寝たきりになる クリームを食べる
3日 病院休み 口元にカップを持っていくと水は飲む おしっこはおむつに
4日 水を飲んだ後痙攣 病院で点滴 その後はよく眠る おしっこは出ない
5日 水を飲まなくなる 病院でおしっこを出してもらう 心臓止まる
10月に一度ご飯を食べなくなって病院につれていった時は、腎臓の数値は高めだけどさほどでもなく、原因は老化で犬歯が抜けそうになっていたこと。
抜歯すると、元どおりもりもり食べるようになりました。
ただその頃から徐々に腎臓の数値が上がり始めていたのだろうとの事で、原因はおそらく年齢による老化。
腎臓の老化や強さには個体差があるのだそうです。
腎臓の数値を下げる薬は無く、対処療法として水分や栄養分を補充することしかできない。
それによって腎臓が動けば、その間は生きていられる。
そういう事のようでした。
治療の結果、生きていられたのは1週間でした。
グリは今年で17歳。人間でいうと84歳。
そこが彼の寿命で、天寿を全うしたのだろうということ。
「本当は年末亡くなってても不思議はなかった。よく頑張った」と先生は言ってくださいました。
ただ。
最後の日、病院に連れて行こうと玄関を出た時、脚を突っ張って必死で抵抗して
迷って玄関の中に戻ると落ち着いた。
落ち着いたから急いで車に乗せて病院に向かう途中、声を絞って一度鳴いた。
おしっこを出してもらった後、心臓が止まってしまった。
病院の治療台の上で。
家から出るのが嫌だったんじゃないだろうか。
なのに連れて行ってしまった。
一番落ち着ける家の中で死なせてやれなかった。
それがとても辛くて可哀想で。
今までの猫たちは「良いところに行くんだよ」と送ったけど
「どこにも行かなくていいからちょっと散歩したら帰っておいで」
「居たいだけ家に居てそれから行ったらいいよ」
「ずっと居たかったら一緒に行こうな」
グリにはそう言いました。
本当にそう思う。
「病院には行ってよかった。たくさんおしっこを出して貰って、楽になったと思うよ」
とゲゲ亭は言うし、訊けないからわからないけど、そうだったらいいなと思う。
「ごめんね」「がんばれ」と繰り返しながらおしっこを出してくださった先生や看護士さんや
私やゲゲ亭の声は聞こえたはず。ずっと撫でてた手の感触はわかったはず。
治療台の上でも淋しくなかったらいいなと思う。
私たちが休みで、お正月に妹一家や叔父たちに会って
私たちの仕事が始まる日に行ってしまったのはグリらしいなと思います。
賑やかに人が集まってると必ず混ざりに来る人間大好きな猫だったから。
家に連れて帰ってだんだん冷たくなっていった後も、顎の横のあたり
爪でカリカリするといつも気持ちよさそうな顔になったあたりを
ずっと撫でてたら、うっすら開いてた目や口が閉じて
だんだん普通に眠ってる顔になって行ったグリ。
病気になった後の写真は一切撮ってないから記憶の中だけだけど
最後に見たのはいつも通り、すやすや眠っている顔のグリでした。
おやすみ。
ありがとう。
また会おうね。
追記
今朝出かけようとしたゲゲ亭が
寝室に戻ってきて号泣して言う事には
「グリの箱(グリとお花とご飯が入った箱)の前にビビがじーっと座っとるがな!!」
グリおっちゃんが大好きでいつもくっついてたビビは
私が箱の中のグリを撫でている時
一度箱のふちに手をかけて立ち上がって中を覗いた後
箱にすりすりしてました。
おっちゃんが大好きなチーズすら食べなくなった時
目の前で自分がぱくぱく食べて見せて
そしたらグリがつられて食べた時には
さすがに泣いてしまいました。
いつもはチーズなんか食べないのにな、ビビ。
どこにいてもいいから彼女を見守っていてください、グリおっちゃん。
そして長年読んでくださってるありがたい読者様に教えていただいてわかったのですが、どうやら今年はデビュー30周年イヤーのようです。
箱館戦争150年、戌年といろいろ重なった記念の年です。
というわけでそちらの話もまた改めてブログ記事にしたいと思うのですが、新年ひとつめは、愛猫グリの話をさせてください。
ちょっとだらだらとりとめもないけど、自分の中で整理をつけるためにも。
今年17歳になったグリですが、1月5日の夕方、虹の橋を渡っていきました。
変調に気づいたのは私の仕事収めの27日頃。28日が休診日で、病院に連れて行けたのは29日朝。
その段階ですでに腎臓は正常値の10倍、「昏睡状態でも不思議はない数値」と言われました。
それから亡くなるまでわずか1週間。
簡単に記すとこんな状態でした。
29日 点滴 帰ってきて自力で水を飲みに行き、鶏肉とミルクを少し食べる
30日 点滴 自力で水を飲みに行き、鰤とチーズを少し食べる
31日 病院休み 自力で水を飲み、チーズを少し食べる トイレに向かおうとする
1日 病院休み クリームを食べる 立とうとするが体が支えられなくなる
2日 救急病院へ 点滴 おむつをする 寝たきりになる クリームを食べる
3日 病院休み 口元にカップを持っていくと水は飲む おしっこはおむつに
4日 水を飲んだ後痙攣 病院で点滴 その後はよく眠る おしっこは出ない
5日 水を飲まなくなる 病院でおしっこを出してもらう 心臓止まる
10月に一度ご飯を食べなくなって病院につれていった時は、腎臓の数値は高めだけどさほどでもなく、原因は老化で犬歯が抜けそうになっていたこと。
抜歯すると、元どおりもりもり食べるようになりました。
ただその頃から徐々に腎臓の数値が上がり始めていたのだろうとの事で、原因はおそらく年齢による老化。
腎臓の老化や強さには個体差があるのだそうです。
腎臓の数値を下げる薬は無く、対処療法として水分や栄養分を補充することしかできない。
それによって腎臓が動けば、その間は生きていられる。
そういう事のようでした。
治療の結果、生きていられたのは1週間でした。
グリは今年で17歳。人間でいうと84歳。
そこが彼の寿命で、天寿を全うしたのだろうということ。
「本当は年末亡くなってても不思議はなかった。よく頑張った」と先生は言ってくださいました。
ただ。
最後の日、病院に連れて行こうと玄関を出た時、脚を突っ張って必死で抵抗して
迷って玄関の中に戻ると落ち着いた。
落ち着いたから急いで車に乗せて病院に向かう途中、声を絞って一度鳴いた。
おしっこを出してもらった後、心臓が止まってしまった。
病院の治療台の上で。
家から出るのが嫌だったんじゃないだろうか。
なのに連れて行ってしまった。
一番落ち着ける家の中で死なせてやれなかった。
それがとても辛くて可哀想で。
今までの猫たちは「良いところに行くんだよ」と送ったけど
「どこにも行かなくていいからちょっと散歩したら帰っておいで」
「居たいだけ家に居てそれから行ったらいいよ」
「ずっと居たかったら一緒に行こうな」
グリにはそう言いました。
本当にそう思う。
「病院には行ってよかった。たくさんおしっこを出して貰って、楽になったと思うよ」
とゲゲ亭は言うし、訊けないからわからないけど、そうだったらいいなと思う。
「ごめんね」「がんばれ」と繰り返しながらおしっこを出してくださった先生や看護士さんや
私やゲゲ亭の声は聞こえたはず。ずっと撫でてた手の感触はわかったはず。
治療台の上でも淋しくなかったらいいなと思う。
私たちが休みで、お正月に妹一家や叔父たちに会って
私たちの仕事が始まる日に行ってしまったのはグリらしいなと思います。
賑やかに人が集まってると必ず混ざりに来る人間大好きな猫だったから。
家に連れて帰ってだんだん冷たくなっていった後も、顎の横のあたり
爪でカリカリするといつも気持ちよさそうな顔になったあたりを
ずっと撫でてたら、うっすら開いてた目や口が閉じて
だんだん普通に眠ってる顔になって行ったグリ。
病気になった後の写真は一切撮ってないから記憶の中だけだけど
最後に見たのはいつも通り、すやすや眠っている顔のグリでした。
おやすみ。
ありがとう。
また会おうね。
追記
今朝出かけようとしたゲゲ亭が
寝室に戻ってきて号泣して言う事には
「グリの箱(グリとお花とご飯が入った箱)の前にビビがじーっと座っとるがな!!」
グリおっちゃんが大好きでいつもくっついてたビビは
私が箱の中のグリを撫でている時
一度箱のふちに手をかけて立ち上がって中を覗いた後
箱にすりすりしてました。
おっちゃんが大好きなチーズすら食べなくなった時
目の前で自分がぱくぱく食べて見せて
そしたらグリがつられて食べた時には
さすがに泣いてしまいました。
いつもはチーズなんか食べないのにな、ビビ。
どこにいてもいいから彼女を見守っていてください、グリおっちゃん。