2日目。
朝からいいお天気。昨日の予定を取り戻すべく、早起きして朝食を詰め込み、出発する事に。
部屋から見る朝のサロマ湖は美しく、水鳥の姿も何種類かは確認できました。
ああ、昨日のお天気が良かったら。それじゃなきゃここに数泊出来たなら。
しかし今夜からは知床のホテルに移動。居心地の良いホテルだっただけにちょっと残念です。

本当は昨日、とっかりセンターの後に行く予定だった「ワッカ原生園」。
季節ごとに様々な花が自然に咲き誇る原生園につくられた、片道約4kmの遊歩道を徒歩、馬車、レンタサイクル等で散策する人気スポットです。
わたくしども夫婦はレンタサイクルで回る事に。時間が早かったせいか人影は少なく、自転車も選び放題。
3段変速付きの27インチ自転車を借りて、いざ出発。

7月ほど多くはないとはいえ、緑の中には様々な花が咲いています。

こちら、「し~れ~とこ~のみさきに~」という歌で有名なハマナスの花。なんだか勝手に白い花を想像してましたが、思いっきり華やかなピンクでした。花期が長い花らしく、蕾もあれば可愛い赤い実をつけてたりもしました。

自転車でガンガン走ってても、ほとんど人に出会いません。時々こんな風に馬車とすれ違ったりはするんだけど。
視界に延々と広がる草原と、色とりどりの花々。草原を渡る風…は基本的に何やら生ぬるくはあるのですが、気持ちよかったです。
アスファルトの熱気とじりじり照りつける太陽が、北海道にしてはあまりにも暑い気がするという事以外は…

ちょっとわき道に入ると、そこは砂浜。
巨大な流木がまるでマンモスの骨のように転がり、その向こうにはオホーツクの海。
ちょっと見た事がない感じの風景にはしゃいで波打ち際まで行けば、逃げ遅れてずっぽりと足首まで波の中。

というわけで、もういっそスニーカーも靴下も脱いで入っちゃいましたよ。うへへ。
水が冷たくて気持ち良かったです。
足にへばりついた砂と靴の中の砂を何とか落とし、靴下はひらひらと前カゴにひっかけたままでGO。往復してるうちに乾いちゃうといいな、みたいな。
原生園の終着点は「ワッカの森」。「ワッカ」というのはアイヌの言葉で「水がわくところ」という意味だそうで、森の中には湧き水がありました。

というわけで、ダンナさまにポンプをじゃばじゃば圧してもらって、足とスニーカーと靴下をお洗濯。濡れたままのス>ニーカーを履いて、またまた裸足でGO。
靴下ははたはたと風に靡いております。
結果からいいますと、復路4キロの間に乾いたのは足だけで、靴下とスニーカーは車の中で乾かしつつ、原生園を後にいたしました。
この後、灯台を回って網走線の無人駅、「北浜駅」へ。
この網走線の無人駅のいくつかには、駅舎を利用した小さなレストランが併設されていて、そこのメニューは色々と名物になっているのだそうで。
程よく空いたお腹を抱えて、いざ美味しそうなメニューのある「北浜駅」へ。

「日本で一番海に近い駅」だというこの北浜駅、ホームのすぐ向こうにはオホーツク海が広がっています。

ホタテカレーとオホーツク海鮮ラーメン。
でっかいホタテがゴロゴロ入ったカレーは、辛口ながらもしっかりと甘くて美味。しっかり煮込んでルーに溶けた北海道産タマネギが、甘味と旨味の秘密らしいです。
海鮮ラーメンは、思いっきり海鮮だしが効いた塩ラーメンに、これまたでっかい海産物がどかどか乗っかってて超絶美味!
エアコンの全く効かない店内で、はふはふしながら食べるカレーとラーメンは大変満足なお味でした。

ところでこの北浜駅の構内、何故か天井までびっしりと、色々なものが貼り付けてありまして。
近づいてしげしげ眺めると、大半が名刺のようですが、他にも電車や飛行機の切符、記念のメモ書き、家族の写真、証明写真、ペットの写真やプリクラ、中には請求書や受験の不合格通知まで貼ってあって、全く謎の空間と化してまして。
しかしこういうものを見るとつい参加したくなる俗な性格ゆえ、てめーの手帳をごそごそ探しましたが名刺等は出てこず、代わりにこんなものが出てきましたので、いそいそとはっつけてきました。

取り込んだばかりの洗濯物にまみれたグリ王子の写真。
どうやら携帯写真が充実する前に、タッキーあたりがCMしてプチヒットした、使い捨てのちっこいストロボ写真で撮ったもののようです。
まだちょっと子猫っぽい顔立ちのグリ王子の写真に名前を書いて、絆創膏で貼り付けて参りました。
行った事もなければ多分永遠に見る筈もないであろうオホーツクの海を、この洗濯物まみれのグリ王子の写真はこれから見つめていくわけで。
駅を去るときに、何だか寂しいような嬉しいような切ないような懐かしいような不思議な気分になったりしました。自分の一部を、この日本の端っこの小さな美しい景色の中に残していくような気分でしょうかね…。
そんな不思議な気分になるためなのか、旅人達は何故かここにこうやって足跡を残していくようです。
「北浜駅」を訪れた際は、探してみて下さい。多分王子がどこかにいる筈です。

朝からいいお天気。昨日の予定を取り戻すべく、早起きして朝食を詰め込み、出発する事に。
部屋から見る朝のサロマ湖は美しく、水鳥の姿も何種類かは確認できました。
ああ、昨日のお天気が良かったら。それじゃなきゃここに数泊出来たなら。
しかし今夜からは知床のホテルに移動。居心地の良いホテルだっただけにちょっと残念です。

本当は昨日、とっかりセンターの後に行く予定だった「ワッカ原生園」。
季節ごとに様々な花が自然に咲き誇る原生園につくられた、片道約4kmの遊歩道を徒歩、馬車、レンタサイクル等で散策する人気スポットです。
わたくしども夫婦はレンタサイクルで回る事に。時間が早かったせいか人影は少なく、自転車も選び放題。
3段変速付きの27インチ自転車を借りて、いざ出発。

7月ほど多くはないとはいえ、緑の中には様々な花が咲いています。

こちら、「し~れ~とこ~のみさきに~」という歌で有名なハマナスの花。なんだか勝手に白い花を想像してましたが、思いっきり華やかなピンクでした。花期が長い花らしく、蕾もあれば可愛い赤い実をつけてたりもしました。

自転車でガンガン走ってても、ほとんど人に出会いません。時々こんな風に馬車とすれ違ったりはするんだけど。
視界に延々と広がる草原と、色とりどりの花々。草原を渡る風…は基本的に何やら生ぬるくはあるのですが、気持ちよかったです。
アスファルトの熱気とじりじり照りつける太陽が、北海道にしてはあまりにも暑い気がするという事以外は…


ちょっとわき道に入ると、そこは砂浜。
巨大な流木がまるでマンモスの骨のように転がり、その向こうにはオホーツクの海。
ちょっと見た事がない感じの風景にはしゃいで波打ち際まで行けば、逃げ遅れてずっぽりと足首まで波の中。

というわけで、もういっそスニーカーも靴下も脱いで入っちゃいましたよ。うへへ。
水が冷たくて気持ち良かったです。
足にへばりついた砂と靴の中の砂を何とか落とし、靴下はひらひらと前カゴにひっかけたままでGO。往復してるうちに乾いちゃうといいな、みたいな。
原生園の終着点は「ワッカの森」。「ワッカ」というのはアイヌの言葉で「水がわくところ」という意味だそうで、森の中には湧き水がありました。

というわけで、ダンナさまにポンプをじゃばじゃば圧してもらって、足とスニーカーと靴下をお洗濯。濡れたままのス>ニーカーを履いて、またまた裸足でGO。
靴下ははたはたと風に靡いております。
結果からいいますと、復路4キロの間に乾いたのは足だけで、靴下とスニーカーは車の中で乾かしつつ、原生園を後にいたしました。
この後、灯台を回って網走線の無人駅、「北浜駅」へ。
この網走線の無人駅のいくつかには、駅舎を利用した小さなレストランが併設されていて、そこのメニューは色々と名物になっているのだそうで。
程よく空いたお腹を抱えて、いざ美味しそうなメニューのある「北浜駅」へ。

「日本で一番海に近い駅」だというこの北浜駅、ホームのすぐ向こうにはオホーツク海が広がっています。

ホタテカレーとオホーツク海鮮ラーメン。
でっかいホタテがゴロゴロ入ったカレーは、辛口ながらもしっかりと甘くて美味。しっかり煮込んでルーに溶けた北海道産タマネギが、甘味と旨味の秘密らしいです。
海鮮ラーメンは、思いっきり海鮮だしが効いた塩ラーメンに、これまたでっかい海産物がどかどか乗っかってて超絶美味!
エアコンの全く効かない店内で、はふはふしながら食べるカレーとラーメンは大変満足なお味でした。

ところでこの北浜駅の構内、何故か天井までびっしりと、色々なものが貼り付けてありまして。
近づいてしげしげ眺めると、大半が名刺のようですが、他にも電車や飛行機の切符、記念のメモ書き、家族の写真、証明写真、ペットの写真やプリクラ、中には請求書や受験の不合格通知まで貼ってあって、全く謎の空間と化してまして。
しかしこういうものを見るとつい参加したくなる俗な性格ゆえ、てめーの手帳をごそごそ探しましたが名刺等は出てこず、代わりにこんなものが出てきましたので、いそいそとはっつけてきました。

取り込んだばかりの洗濯物にまみれたグリ王子の写真。
どうやら携帯写真が充実する前に、タッキーあたりがCMしてプチヒットした、使い捨てのちっこいストロボ写真で撮ったもののようです。
まだちょっと子猫っぽい顔立ちのグリ王子の写真に名前を書いて、絆創膏で貼り付けて参りました。
行った事もなければ多分永遠に見る筈もないであろうオホーツクの海を、この洗濯物まみれのグリ王子の写真はこれから見つめていくわけで。
駅を去るときに、何だか寂しいような嬉しいような切ないような懐かしいような不思議な気分になったりしました。自分の一部を、この日本の端っこの小さな美しい景色の中に残していくような気分でしょうかね…。
そんな不思議な気分になるためなのか、旅人達は何故かここにこうやって足跡を残していくようです。
「北浜駅」を訪れた際は、探してみて下さい。多分王子がどこかにいる筈です。