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王様の絵日記

猫好き漫画家の毎日のあれこれ

道東の旅2007 2日目 その1

2007-08-12 00:35:30 | 日記
2日目。

朝からいいお天気。昨日の予定を取り戻すべく、早起きして朝食を詰め込み、出発する事に。

部屋から見る朝のサロマ湖は美しく、水鳥の姿も何種類かは確認できました。
ああ、昨日のお天気が良かったら。それじゃなきゃここに数泊出来たなら。
しかし今夜からは知床のホテルに移動。居心地の良いホテルだっただけにちょっと残念です。


本当は昨日、とっかりセンターの後に行く予定だった「ワッカ原生園」。
季節ごとに様々な花が自然に咲き誇る原生園につくられた、片道約4kmの遊歩道を徒歩、馬車、レンタサイクル等で散策する人気スポットです。

わたくしども夫婦はレンタサイクルで回る事に。時間が早かったせいか人影は少なく、自転車も選び放題。
3段変速付きの27インチ自転車を借りて、いざ出発。


7月ほど多くはないとはいえ、緑の中には様々な花が咲いています。

こちら、「し~れ~とこ~のみさきに~」という歌で有名なハマナスの花。なんだか勝手に白い花を想像してましたが、思いっきり華やかなピンクでした。花期が長い花らしく、蕾もあれば可愛い赤い実をつけてたりもしました。


自転車でガンガン走ってても、ほとんど人に出会いません。時々こんな風に馬車とすれ違ったりはするんだけど。
視界に延々と広がる草原と、色とりどりの花々。草原を渡る風…は基本的に何やら生ぬるくはあるのですが、気持ちよかったです。

アスファルトの熱気とじりじり照りつける太陽が、北海道にしてはあまりにも暑い気がするという事以外は…


ちょっとわき道に入ると、そこは砂浜。
巨大な流木がまるでマンモスの骨のように転がり、その向こうにはオホーツクの海。
ちょっと見た事がない感じの風景にはしゃいで波打ち際まで行けば、逃げ遅れてずっぽりと足首まで波の中。


というわけで、もういっそスニーカーも靴下も脱いで入っちゃいましたよ。うへへ。
水が冷たくて気持ち良かったです。

足にへばりついた砂と靴の中の砂を何とか落とし、靴下はひらひらと前カゴにひっかけたままでGO。往復してるうちに乾いちゃうといいな、みたいな。

原生園の終着点は「ワッカの森」。「ワッカ」というのはアイヌの言葉で「水がわくところ」という意味だそうで、森の中には湧き水がありました。


というわけで、ダンナさまにポンプをじゃばじゃば圧してもらって、足とスニーカーと靴下をお洗濯。濡れたままのス>ニーカーを履いて、またまた裸足でGO。
靴下ははたはたと風に靡いております。

結果からいいますと、復路4キロの間に乾いたのは足だけで、靴下とスニーカーは車の中で乾かしつつ、原生園を後にいたしました。

この後、灯台を回って網走線の無人駅、「北浜駅」へ。

この網走線の無人駅のいくつかには、駅舎を利用した小さなレストランが併設されていて、そこのメニューは色々と名物になっているのだそうで。
程よく空いたお腹を抱えて、いざ美味しそうなメニューのある「北浜駅」へ。


「日本で一番海に近い駅」だというこの北浜駅、ホームのすぐ向こうにはオホーツク海が広がっています。



ホタテカレーとオホーツク海鮮ラーメン。
でっかいホタテがゴロゴロ入ったカレーは、辛口ながらもしっかりと甘くて美味。しっかり煮込んでルーに溶けた北海道産タマネギが、甘味と旨味の秘密らしいです。
海鮮ラーメンは、思いっきり海鮮だしが効いた塩ラーメンに、これまたでっかい海産物がどかどか乗っかってて超絶美味!
エアコンの全く効かない店内で、はふはふしながら食べるカレーとラーメンは大変満足なお味でした。


ところでこの北浜駅の構内、何故か天井までびっしりと、色々なものが貼り付けてありまして。
近づいてしげしげ眺めると、大半が名刺のようですが、他にも電車や飛行機の切符、記念のメモ書き、家族の写真、証明写真、ペットの写真やプリクラ、中には請求書や受験の不合格通知まで貼ってあって、全く謎の空間と化してまして。

しかしこういうものを見るとつい参加したくなる俗な性格ゆえ、てめーの手帳をごそごそ探しましたが名刺等は出てこず、代わりにこんなものが出てきましたので、いそいそとはっつけてきました。


取り込んだばかりの洗濯物にまみれたグリ王子の写真。
どうやら携帯写真が充実する前に、タッキーあたりがCMしてプチヒットした、使い捨てのちっこいストロボ写真で撮ったもののようです。
まだちょっと子猫っぽい顔立ちのグリ王子の写真に名前を書いて、絆創膏で貼り付けて参りました。
行った事もなければ多分永遠に見る筈もないであろうオホーツクの海を、この洗濯物まみれのグリ王子の写真はこれから見つめていくわけで。

駅を去るときに、何だか寂しいような嬉しいような切ないような懐かしいような不思議な気分になったりしました。自分の一部を、この日本の端っこの小さな美しい景色の中に残していくような気分でしょうかね…。
そんな不思議な気分になるためなのか、旅人達は何故かここにこうやって足跡を残していくようです。

「北浜駅」を訪れた際は、探してみて下さい。多分王子がどこかにいる筈です。


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道東の旅2007 2日目 その2

2007-08-12 00:33:49 | 日記
腹ごしらえを済ませた後、網走監獄へGO。

現在使用中のリアル網走監獄(つか刑務所)は別の場所にあるそうで、ここは建物と人形で当時の様子を再現した史跡となっているようです。


網走つーと何やらもう地の果てみたいなイメージがあったのですが(網走市在住の皆様すみません)、大層な観光地で大層な人出でありました。


…それにしても暑い。暑すぎる…。

と、思いつつ監獄入り口に設置された温度計を見ましたらば。


34℃!?


思わず2度見してしまいましたらば。


34℃!!


マジっすか!?

ここって北海道ですよね!?
何普通に岡山みたいな気温になっちゃってるんですかおい!!

しかも、どこに行ってもエアコンなんてありませんよ。監獄内部はもちろん、休憩所にも売店にも食堂にすらも!!

じりじりと太陽に焼かれつつ、「資料館」らしきものを指してダンナ様。


「あそこだ…。あそこまで頑張れば、涼しいに違いない…」


…で、よろよろと辿りついたそのコンクリートの建物の中も、当然エアコンなんぞ入ってなく。夢、無残に砕け散り。
そういえば今日1日、どこのお店に入ってもエアコンはおろか扇風機すら無かったよ。気温34℃(室内は多分もっと行ってる)で全くの無冷房だなんて、もしや北海道の人々は恐ろしく暑さに強かったりするんではないかと、ふらふらする頭を抱えつつ辺りを見回すと、まるで亡者の行進のように虚ろな目で呆然と歩く観光客の群れ。

「暑い…。何やこれ…」「死んでまう…」「…み、水…」

蝉の声に混じって、恨みがましい関西弁やら名古屋弁やらが聞こえて来たり。

ふと見ると、各館の入り口あたりに1mほどの氷柱が置いてあります。これで涼めって事ですか…と呟きつつ、半分溶けた氷をすりすり触ってまた炎天下に。


食堂では、こんな人々と一緒に監獄の給食を模した監獄ランチが食べられます。本日のメニューは、麦飯に焼き魚に大根の煮物と味噌汁。500円也。

パンフレットを団扇がわりに、会話も無く虚ろな顔で不味そうにプラスチック容器の飯をつつく家族連れを見ながら、同じ無冷房でもせめてオホーツクの海を眺めながらの美味しいランチを選んで正解だったわーとしみじみ。

やっぱ「臭い飯」を体験を楽しむには、それなりの環境と心の余裕が必要ですわよね。だってわたしたち観光客ですもの。

というわけで、地獄の監獄見学を終え、次の目的地「オホーツク流氷館」へGO。
ここでは流氷の天使・クリオネと、可愛いフウセンウオを見るのが目的だったのですが

「今度こそ、絶対に涼しいに違いない!だって『-18℃・流氷体験ゾーン』があるんだぜ!!」

…と、何か目的がすっかり変わっちゃってるダンナ様。

クリオネもフウセンウオも大変可愛らしかったですが、「オホーツク流氷館」内部もやはりエアコンは効いてませんでした。
そして一番の人気スポットはやはり『-18℃・流氷体験ゾーン』。
入り口に用意された防寒具には目もくれず、着の身着のままで-18℃の体験ゾーンに飛び込む観光客の皆さん。

「やー涼しい」「天国だわー」

狭いゾーンに沢山の人がきゅっと詰まって、体験というよりどう見てもただ涼んでます。

人々の体温で流氷が溶けはしないかと心配しつつ自分達もちゃっかり涼んで部屋を出ると「もう一度入るーー!」と泣いてる子供なんぞに遭遇。
エアコンの無い日常に慣れてないわたくしども、かなり脆弱であります。


ホテルに向かう途中の海沿いの道、沈む夕陽を見る。やー、本当に暑い1日でした。

明日は今回の旅行のメインイベント、知床五湖ウォーキングです。ちょっと心配なのは、五湖全てが開放されてるかどうかって事。
少なくとも本日の段階では、二湖までの遊歩道しか開放されていないとか。本来、真夏のこの時期にはもう山深く戻っている筈のヒグマが、ここ数年はなぜか五湖はじめ人里近くに居残っているのだそうです。
遊歩道の近くにヒグマの痕跡があれば、最悪の場合全面封鎖もありうるのだそうで。

明日どうなるかは、明日の朝のヒグマの痕跡次第。できるだけ多くの湖が見られますように。








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道東の旅2007 1日目

2007-08-11 00:36:40 | 日記
1日目 

早~く起きて、ヨレヨレしながら岡山発の飛行機に乗る。
8時40分、羽田着。朝御飯のホットドッグを食べながら2時間の時間つぶし。

12時55分、紋別空港着。
地上に降りる前、道路が濡れてる事に気づき、悪ーい予感がしてたらやっぱり雨。しかも小降りじゃなく結構本降り。予報では曇りだったのにな、あーあ。

雨があがるのを待ちつつ、お昼ご飯。

オホーツクの海の幸てんこもりの海鮮丼。
美味しいのは美味しいんだけど、この日の北海道、何故か妙に暑くてムシムシ。去年は千歳空港に降りた途端「涼しい~!!」と感動したもんですが、今年は「ありゃ…あんまり岡山と変わらんような…」というのが正直な感想でして。
そんなムシムシな日にこのお店、エアコンすら入っておりません。調理場の人も汗ダラダラ。

海鮮丼は…

…正直、海老が…海老がですね、あと生の蟹もですね…微妙に逝きかけてる香りがして…ちょっと危険な雰囲気というか…うふ。

…まあ、こう、わずか10分程でさくさくっと胃に詰めて、持参のビオフェルミンも一緒に胃に詰めて、目的地にGO。
幸い、雨は少し小降りになってました。

まずは第一の目的地「オホーツクとっかりセンター」へ。
このセンター、何らかの理由で保護された野生のアザラシを世話している所でして、間近でアザラシを見られたり、触れたりできるというパラダイスだとか。
「黒目がち」の生き物にめっきり弱い碧也、アザラシも大好きで御座います。うきうきと入った途端、こんな光景に遭遇。


ワモンアザラシ(だったと思う…)の、みにらちゃん。保護された時はまだ真っ白い毛の赤ちゃんアザラシだったそうですが、今もまだ十分ちっこいです。
怪我したアザラシ、弱ってるアザラシ、赤ちゃんアザラシ等が入る建物の2メートル程のプールの中で、すいすい泳ぎ回ってました。名前を呼ぶと、黒々とした大きな目でちょっとカメラ目線。碧也、早くもメロメロ。

更に奥に進むと、アザラシがてんこ盛りのプールが。ここでは食事中のアザラシを間近で見たり、触れ合ったり出来るとか!




ちょうどご飯タイムだったのは、ゴマフアザラシの「アグ君」でした。

飼育員のお姉さんが「アグくーん」と呼ぶと「はーい」と手を上げてお返事。
カッ…カワユスで御座いますわよ奥様!!


生まれて初めてナマモノのアザラシに触れました。
水枕のようにぽよんぽよんの体に、ざらりとした固めの毛がぴっちりと生えています。

白状しますが実は碧也白い毛が抜け落ちるとアザラシはイルカみたいにつるんつるんの体になるものと信じておりました。ええ、今日の今日まで。
違ってましたごめんなさい。ごっつい毛がみっしりと生えておりまして、逆毛立てると本人も痛いそうであります。なるほど、近くで見たり触ってみなきゃ分からない事もあるもんですね。

アグ君の写真をアップで撮ろうと顔を近づけたダンナ様のほっぺに、何故かアグ君がいきなり

ぶちゅーっ

にこにこ笑いながらも金縛りに会ったように動けないダンナ様。飼育員のお姉さんや子供達に笑われておりました。

お姉さんの説明にいちいち反応して動くアグ君の可愛い表情の写真を撮ろうと、ダンナ様が顔を近づける度にぶちゅーっぶちゅーっと、出血大サービスのアグ君。

  「ずるい!私にもちゅーしてー!」

と、吹き飛ぶ理性、溢れる本能のまま顔を近づけたら、アグ君、ちゃんとちゅーしてくれました。よかった、女嫌いじゃなくて。ヨダレがベタベタでちっと魚臭かったけどすんごい幸せでした。


最初はちょっと尻込みしてる子供たちも、ちゅーされるとこんな笑顔。
可愛いっすねー。

雨が本降りになりつつあって人影が減ったせいか、私達夫婦があまりに幸せそうにアザラシと触れ合っていたせいか、「3時からまた給餌がありますから良かったらどうぞ」と飼育員のお兄さんがわざわざ声をかけて下さいました。

で、お言葉に甘えてもう一度柵の中にGO

今度は体長2m越え、体重300kg越えの横綱級(でも女の子)のアゴヒゲアザラシ、「のんちゃん」の登場です。

おっきい体だけど、ちゃんと「はーい」も出来ます。

手触りはゴマフアザラシのアグ君と全く同じ。毛並みもそっくりです。
雨がかなり大粒になってきたせいか、柵の中には飼育員さんとのんちゃんと我ら夫婦だけ。おかげでお姉さんにはしっかり話が聞けましたが、早くご飯が食べたいらしいのんちゃんは、どうも私どもの存在が邪魔っけだったよう。
お姉さんと話していたら、二度ばかりのんちゃんに尻尾と体で回転アタックされ、その度に跳ね飛ばされました。
やー、さすが重量級。女の子だけれども。

アザラシに跳ね飛ばされる経験つーのもそうそう出来るもんじゃないので、幸せでした。そうそう、のんちゃんはオイラに口ちゅー(つか髭ちゅー)してくれました。
もう、顔の下半分、のんちゃんの髭に包まれてわさわさでしたよ。しかもご飯の魚の汁とヨダレと雨でびとびとのベタベタ。とっても魚臭い。でも幸せ

最後にもう一枚、ダンナ様撮影の可愛いのんちゃんのアップ。

笑ってるみたいだよね。


本降りの上、暗くなってきたので予定を切り上げ、サロマ湖畔のホテルに直行。
部屋から湖が一望できるこのホテル、天気が良ければ湖に沈む夕陽が一枚の大きな絵に見えるように、一面を窓にして、椅子を窓の方に向けてしつらえてあります。
野鳥観察ができるように脚がついた双眼鏡まで用意してあるし。

なのに雨。湖は濁ってしまってます。

この時期にスコールみたいな雨が降るのも、こんなに気温が高いのも、例年には無かった事だそうです。
そういえば岡山でも頻繁にバケツをひっくり返したような雨が降るよ。西日本はすでに温暖湿潤気候ではなく亜熱帯気候に入ってるとも言われてますが。

やっぱ温暖化なのかなあ…。














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しばらく旅に出ます

2007-08-10 02:06:31 | 日記
明日(11日)から。
北の大地で自然と野生動物に触れてまいりますよ。

ここんとこ髷結った人たちの事ばかり考えたり、そういう人々が生きる時代や街の事ばかりせっせとインプットしてましたので、ちょっとギャップがありそうな数日間なんですが。
脳内ワールドを見つめすぎて脳味噌が疲れきってるので、しばらくオフにするのもいいかもしれません。
…つっても脳内に新連載の彼らを連れたまま行きそうなんですけどね。そのためギリギリまで本読んで色々と叩き込んでるわけで…。

…や、まあ久々のオフなんで、とりあえず仕事を思い出したり考えたりするのは日に数時間程度に留めておきたいと思ってます。意外と全然思い出さないかもしんないし(爆)。

新連載の準備は着々と進んでおります…脳内でですが。とりあえずメインとサブのキャラ数人についてはもう担当さんにお話し済み。ものすごく大きい話の流れも打ち合わせ済み。細部微細部はまだまだこれからですが、今月末配信の「スピカ」には予告イラストが載る予定です。
…旅から帰ってきてからすぐに描かねばならぬわけですが


3日めの梅です。初日と比べると色が濃くなってます。昼間干して、日が陰ったら梅酢に戻す2日間でこれだけ色がつくのです。白く見えるのは塩です。

しかし今年の梅は本当にちょっとダメダメだ…。皮が薄くなりすぎて、ひっくり返すときにザルにくっついてばりばり破れるし
毎年同じ生産農家さんから買ってる梅なのに、何故か出来上がりは年によって随分違う気が。とにかく3日めの夜なんで、現在夜乾し中。良い梅干になりますように。

というわけで、明後日から行ってきます。

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さよなら顔だけの男

2007-08-07 23:09:38 | 日記
去年の12月に面食いして連れ帰った彼ですが、馬鹿の上に体が弱く、入退院を繰り返していたのですが、先日また体を壊しやがったのでついに堪忍袋の尾が切れました。

メーカーにいくら言っても埒が明かないので購入したお店に相談したら、何と無条件で他メーカーの新品の新製品に替えてくれましたよ。
こっちの方がお値段高いのに、何だかんだで無理矢理割引をつけてくれ、しかも何故かちょびっと返金までしてくれた上、5年保証もここから新たにスタートですって。
何だ何だ、ちょっと気持ち悪いぞ。もしかしてあの顔だけの馬鹿野郎は大きい声では言えないような欠陥商品なんですかい?

というわけで、新しい彼を紹介します。


三ツ星ビストロ君
顔はイマイチでちょっと野暮ったいんだけども、真面目で堅実派の彼です。

何しろね、体のつくりが既に違いますよ。ガッチリ派であちこちがしっかりしてる。連れ帰った後ダンナさまと2人で弄くり回して、顔だけ君との様々な差に驚いたりしました。
使ってみてもその差は歴然。機能も格段に違うけど、レンジの加熱時間やオーブンの予熱時間なんて半分ですよ。焼きムラも水漏れも全然無いしさ…。ハラショー。

あまりの差にちょっと色々びっくりです。しかしアレでもコレと同じく、メーカー最上位機種だったんだよなあ…。値段も高かったよな…。

仕事中、食事当番で否応無しに顔だけ君を使うハメになったアシさんたちも、あまりの使えなさにぶちキレつつ、それでもプリンだけは得意な彼に「ぼくぷりんはつくれるよ」なんて舌足らずなアテレコなんてしてたもんですけど。

さよなら馬鹿ロリエ君。それでも最後はピカピカに磨いて、販売店に持って行きましたよ。この次は賢く頑丈に生まれておいで。…って、マジで考えてくださいメーカーさん。脆弱な不良品のゴミを増やしすぎるのも地球環境破壊ですぜ。

いや、家電は顔だけで選んじゃいけませんわね。とはいえこの9月に各メーカーから出る新機種は美形揃いみたいなんで、機能と顔、両方選べるのはちっと羨ましいです。あと一ヶ月後に壊れてくれてたらなあ…って、まだ面食いしてるんですかお前

まあ許容範囲かなあ…。
ホントはシルバーのがっつり四角いのが好きなんだけれども。


梅を干し始めました。初日なんでまだまだ色が浅いです。
しかし今年の梅は何故かとっても皮が薄く、干したりひっくり返したりするだけでぱりぱり破れっぱなし。
壊れ梅だらけですよ。まあこんな年もあるさと思いつつ、ちょっと悲しい。

新連載準備のため、相変わらず黙々と本を読んでます。メインと脇のキャラ設定はかなり固まってきましたよ。担当さんとも話してたんですが、なかなかよく動いてくれそうな彼らで嬉しい限りです。

さあまた本読み。頑張ります
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だるいだるいの日

2007-07-16 23:49:07 | 日記


中越沖地震の被災者の方々、お見舞い申し上げます。

まさに地震列島という感じになってきましたね、最近の日本。緊急避難リュックと猫ゲージをスタンバイせねば…と思いつつ日々が過ぎている感じの我が家です。ダメじゃん…。

昨日で仕事をいったん切り上げ。トーン等の処理が若干残ったけど、先行してるんで(今描いてるのは8月発売号分)続きは月末の仕事に繰り込む事に。
しかし何だか最近、仕事アップがずるずると後ろに延び気味であります。「みんなトシになってきたからペースが落ちてきた」とはアシか××よ姉談。うむ。それはあるのかも。ちょっと気入れて頑張らねばなりませんな。

ところで今月発売号分の原稿は2週間も前に発送済みなんですが、最後の必要処理作業(これをしないと写植が打てず印刷所にも入稿できない筈)について、未だ編集部から連絡がありませんよ。ちょっと大丈夫ですかウ○ングスさん。私、用事があるんで明日は終日出かけちゃいますよ?

ほっといても仕事するせいか、どこの編集さんも連絡はもともと少なめな感じなんですが、あまりにも無いのはちょっと困っちゃうなあ。先行してる分ならいいけど、その原稿既にギリギリになってるんじゃ…。恐る恐る問い合わせメールしましたが返事がありませんよ…。
どうするんだろ…ううう



今回の仕事中、突然マイフェイバリット小説のうちの一本、杉本苑子の「傾く滝」が猛烈に読みたくなりました。

舞台は江戸、天保の頃。歌舞伎役者・八代目市川団十郎と、仇持ちの浪人・宮永直樹のラブ…ストーリーと言っていいのかな。うむむ。その昔、時代・歴史小説ばかり読んでいた高校生の頃、図書館で何気なく借りて読んで、ものごっつ衝撃を受けた小説でありまして、その後何とか手に入らないだろうかと神田神保町まで探しに行ったけど絶版で手に入らず、泣く泣く何度も図書館で借りては読んでおりました。後に、杉本さんの別作品が大河ドラマになったのをきっかけに文庫化され、ようやく手に入ったという、かなり思い入れの深いフェイバリット小説なのであります。

同人時代、最後の発行物だったかな、「SUKI」というタイトルで自分の好きなものばかり取り上げた本を出したのですが、その中で1ページだけ、こっそり漫画化してしまったりもしましたが、もう15年以上は手にとってなかったその小説が、何故いきなり読みたくなったのかはちょっと不明。しかし家の新築の引越し以降、趣味の本は全てダンボールに詰めて、納戸その他に仕舞ったまんま。その量も膨大なんで、きっと今はすぐにはとてもじゃないけど探せないザンスと思ってアマゾンで購入しようと思ったら、もう絶版になってやんの。そりゃ文庫の発行が1985年ですから、当然っちゃ当然かもしれないけど。

諦めきれず仕事明け、手近にあったいくつかのダンボール箱を開けて探したら、その中にありました「傾く滝」。うおお感涙。杉本作品はおそらく大半持ってるんですが、どこにあるか分からず。しかしこれ一冊だけ、何故か別の箱に入ってたようでした。サンキュー大雑把な4年前の私。

んで、徹夜明けなのに寝もせずむさぼり読んでちょっと満足。以前よりずっと大人になってるので、読んだらまた印象が違うだろうなと思ったら、全く変わらなかったのも驚きではあります。

私は時代の空気感や社会背景、価値観なんかを、少女の頃に杉本作品はじめ大量の時代小説を読んだ事で学んだようなものでして、今それがとっても役立っていると思ってます。文献や図説や研究書などの所謂史科資料本の読み込みは、実際に仕事に入る時に必要な作業でして、その時は小説の類は省く事にしています。しかし例えば「前髪を払う」だの「茶断ちをする」だのという何でもない言葉や、武家社会の仕組みや仇討ちの過酷なシステムなんかは、こういうしっかりした考証に基づいて細部まで書き込まれた時代小説を沢山むさぼり読む事で、自然と認識の中に入ったんだよなあ、なんてしみじみと感じました。

漫画家になったら、いつか描きたいと思っていた時代を、今比較的自由に描かせて貰ってるのは、ある意味とても幸せな事なんだと思ったりしますね。ジャンルが少女漫画なんで、やっぱりある程度の制限はありますけど。

「傾く滝」文庫の奥付の初出年を見たら、何と1969年の発行でした。ほぼ40年前ですよ。ちょっとびっくり。時代物っていうのはある意味色褪せないものですね。今漫画化しても、結構いけると思いますよコレ。


庭のブラックベリーが次々と熟れてます。何を作ろうかな。美味しいんだけど種が多いので、ジャムにするの大変なんだよね。








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2007-06-19 00:10:07 | 日記
長船にある刀剣博物館に行って参りました。


目当てはコレ。「煌く名刀展」。

様々な時代小説の登場人物の佩刀、もしくはそれと同銘の刀を、全国から集めてあります。
虎轍や妖刀村正をはじめ、歴史上や架空の登場人物が持つ本物の刀を、その小説と並べて展示。中にはその刀についての小説の描写もついていたりして、見比べて「なるほど」と頷きながら眺めました。実際にその刀を横にして読むと、眠狂四郎が初めてその刀を手にした時の心情になってみたりして。

「うおお、欲しいよう…」
「絶対無理だから」

と、くねくねしながら歩くわたくしども。何だかんだ話し合いながら丁寧に見ているオヤジ二人組、お目当ての刀の前に張り付いたまま30分経っても微動だにしないリュックしょったお兄ちゃん等、日本全国から集まってきたオタクどもが醸す、ねっとりとした空気が立ち込める会場でございました。

刀装も好きですが、刀身の美しさにはいつも圧倒されます。直刃の静謐な美しさ、乱れ刃の妖しい色気、反りの角度や切っ先の形等、一つたりとも同じものがないその個性や、様々な表情も魅力です。俺様が武士だったら、きっと生涯かけて愛する一振りに出会えたかなあ、なんて思ったりしますね。

ここでは刀制作の実演もやってたりするようですが、時間が遅かったので刀師の方々もちょっと少なく。彫金師のお兄さんと少しお喋りして、資料になりそうな本を何冊かゲット。
っても、戊辰戦争でも描かない限り必要なさそうな図譜だったりするけど、まあいいか…。

そのまま備前に行って備前焼作家さんの窯出しを覗きたかったのですが、タイムオーバー。岡山市内に戻って、資料(こっちは本当に必要なもの)を買いに、専門書が多い書店へ。何だかんだ買ってたら、本だけで大散財。だってだって、欲しかったグレゴリー・コルベールの写真集なんてあるんだもの!

悩んで悩んで悩んで買った、一冊16000円也。高っけー!しかも資料じゃないし!まあいいか…。ってホントかよ…

晩御飯を食べて、蛍を見に北房へ。


ここは「ホタルの里」と呼ばれる町でして、山のふもとを流れる川で、時期によっては銀河のような蛍の乱舞がみられます。


美しいんだけど、光が弱すぎて携帯での撮影は無理。これは道路に落っこちてた蛍を掌に乗っけて撮った写真です。この後、彼はふらふらと川の方へ戻っていきました。


これははりきって三脚持って行ったダンナ様撮影の写真。シャッターを開きっぱなしで置いておくと、こんな風に撮れるんだそうです。

幽玄な光の乱舞ですねえ

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梅しごと

2007-06-17 00:26:42 | 日記

紀州から今年の梅、届きました。これは前日の写真。まる1日こうやって追熟させて、黄色くなったら漬け始めます。家中に甘い香りが立ち込めます。

追熟の最中、母の洋裁教室にやってきた生徒さんたちが「んまー、立派な梅」等としげしげ見られてました。毎年、和歌山の生産農家から買っているというと時々お値段を訊かれますが、えーと別に安いわけじゃないんですよ。スーパーマーケットで売ってる梅の三割り増し程度の値段であります。低農薬で作られている…というのが売りの生産農家さんなんですよね。それじゃなくても南高梅生産農家のネット販売価格は結構強気です。その分、スーパーの梅とは比べ物にならないぐらいの肉付きの良さなんですが。



南高梅の特長は種が小さくて肉厚な事。見て下さい、このぷりぷりのお尻
箱の中で熟れすぎて潰れた生梅を1つ食べてみたら(熟れてるので大丈夫。青梅を食べると中毒起こします)ほんのりと甘くスモモのような良い香り。この甘みと肉厚で美味しい梅干ができるわけです。



塩は「赤穂の天塩」。色々試しましたが、やっぱりこれが一番です。魚の塩焼きと梅漬けには赤穂の天塩。パン作りにはゲラントの塩。お握りには藻塩。お肉には岩塩。料理毎に相性が良い塩があるので色々使い分けてます。

我が家の梅干は塩分15%。塩分をやや控えめにしているので気をつけてないとカビが出ちゃいます。これからの作業としては、まず梅酢の上がりを見て、充分上がれば重石を半分にします。2~3日に一度は蓋をあけてカビが浮いてないかチェックします。赤紫蘇を入れるのは次の仕事明け、7月に入ってからになるかな。時期がずれると、紫蘇が店頭から姿を消してしまうので大変です。

土用干しまで、まだまだ先は長いぞ頑張ろう。

昨日は東京から担当さんがやって来られました。さっくりと美味しい南仏田舎料理をつつきながら、新連載と別の仕事の話をする…と言いながら、猫の話ばっかしてました。

深夜、我が家の猫を見られるため、担当さんがお家訪問。というよりお猫様探訪。入り口近くで待ち構えていたグリを撫で回す猫好き担当Tさん。だけど申し訳ない事に、Tさんが一番会いたがってらしたハナちゃんのモデル猫・ビビ姫は、予想通り全く姿を現さず。どこに隠れているのかさえも分からず。チビさんはダンナさまに抱かれて、大暴れしながら顔見世だけは出来ましたの事。ふう。

Tさんがお帰りになった後も、ビビ姫はなかなか出てこず。碧也が服を着替えてお化粧を落としたら、ようやく出てきました。
やっぱり、わたくしの化粧は非常事態ですかあなたにとって



Tさんにでかい猫認定されたグリ王子。



ライオンの仔なみですって。


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結婚記念日なんですのよ

2007-05-19 09:42:03 | 日記
ずっぽり仕事に入りまして、修羅場明けでもまだコミックスカバー(姫様の花束3巻)のカラーの締め切り中なので、秋田の3日目は来週に入って書きます~。レスももうちょっと待って下さいね。

本日は、5回めの結婚記念日でした。やー、ついこの間結婚したばかりのような気がするんですけど、もう5年も経ったんですね。

宅急便だというのでドアを開けますと、ダンナ様の名前でこれが届きました。「レ・ミルフォイユ」のアレンジメントです。ここのブーケ・ロンはすごく可愛らしいんですよね。

結婚記念日ディナーは〆切りが落ち着いた来週末あたりに行く事にしてるので、本日の夕食は手作り餃子だったりします。

「ギョーザっていってたからどうしようかと思ったんだけどさー」

といいながら、スパークリングワインの小瓶を手に帰ってきたダンナ様。ホットプレートで餃子四種類が焼きあがるのを待ちながら、スパークリングワインで乾杯。去年小樽で買った小さな和製アールヌーボー風のワイングラスはシャンパンによく似合います。「モエ」よりは少し甘めだけど美味しいワインでした。


これもダンナ様からのプレゼント。ちっこいダイヤが3つ連なったシンプルなピアスです。こういうちっこいのとか、さりげないピアスが好きな碧也。嬉しいけど落っことさないようにしなきゃ。

5年前の今日、ぎっくり腰に耐えて式を乗り切ったねとか、あの日は朝から雨降りだったのに、ガーデンウェディングの間だけは綺麗に晴れて、披露宴の間は大雨でブーケトスの頃には虹が出てたねとか、色々と懐かしい事を話しながら夜のお散歩をしました。5年なんてあっと言う間ですね。しみじみ。


本当はケーキでも食べたかったんですが、昨日焼いた鯛焼きが残ってたのでそれを食べました。中身は桜あんと抹茶あん。つぶ餡が苦手なので、碧也作の鯛焼きはつねにこし餡になる予定。

さてさて、カラー描きに戻らねば。しかし眠いのだ。
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行って来ます

2007-05-03 21:44:50 | 日記
昨夜のこと。

ダンナさまと、いつもの夜のお散歩コースを歩いて家に戻ってまいりまして、「ヤマボウシが随分大きくなったねー」なんて庭木を指差した先の空が真っ赤。しかも炎がちらちら見えたりしまして「もしかして、火事?」「マジで?」と、慌ててそっちの方角へ走る私ども。しかしまだ消防車のサイレンは聞こえず。

住宅密集地の火事でした。同じ町内ながら、会合では顔を合わせる事の無い地区なので、どなたのお家かは分からず。炎と火柱が凄くて、消防車が来るまでの数分の間に、あっと言う間に2階の屋根と天井が焼け落ちました。為す術もなく呆然と見つめている近隣の人々と私ども。どうやら留守宅の火事だったようで怪我人は無く、密集地ながら類焼は無かった様子でした。今日は何となく湿度が高く、また風も穏やかだったのが幸いだったのかも。昨日みたいに物凄い風とか、一昨日までの数日間みたいに部屋の湿度計が測定不能マークを出すほど乾燥していたらどうなった事かと思うとぞっとします。みるみるうちに家を飲み込んでいく火勢を見ていると、火って本当に怖いんだ、と初めて恐怖を覚えましたよ。

その後のローカルニュースによると、出火原因はまだ不明との事。ですが、近所にもGWで留守宅が多く、実際その家も全員外出されていたようなので、不審火じゃなきゃいいな…と思ったりします。

火事現場はサイレンを聞きつけたらしい近隣の人々でいっぱいになりましたが、携帯で燃える家の写真を撮ってる人が多くてちょっとびっくりしました。その写真、一体どうするつもりなんですかと聞いてみたい…。悪趣味だと思うんですけどね。いや、野次馬はわたしたちも一緒なんですが。


ワッフルを焼きました。イーストではなく、あえて自家製酵母で焼いたのですが、初めてだったのでこれで良いのかどうか、今ひとつ分からず。美味しかったのですが、焼き色がイマイチな気がしたんですよね…(温めもかねてオーブントースターで焼き足しました)。この次はイーストで発酵させてみよう。

何で突然ワッフルなのかと言いますと、これ↓

ビタントニオのワッフルメーカー。

以前からホットサンドメーカーが欲しかったのですが、このメーカーのこのタイプなら、ホットサンド、ワッフルの他、ちっこい鯛焼きとワッフルコーンまで作れてしまうのです。デザインも良いし、ネットでお安い店を見つけたので即決で購入いたしました。
賞味期限ぎりぎりのあんこ消費の目的もかねて、鯛焼きなどもせっせと作ってみたいと思います

駅前のデパートで北海道・九州のおいしいもの展をやっていたので、これを買って帰ってきました。

「一口香」という長崎のお菓子です。
去年、長崎に行った時買ってみて、とっても美味しかったので再びゲット。これ、中が空っぽで皮部分だけという面白いお菓子なんですよね。でもすごく美味しい。長崎といえば「チョーコー」の甘口醤油が恋しくて、こういう物産展がある度に覗いてみるのですが、未だ出会えた事がなく…。長崎ではメジャーなお醤油らしいのですが、手に入る方法ありませんかね…。

さてさて、明日から秋田・角館に取材に行ってきます。東北は初めてなので、気温とかさっぱり分からないんですよね…。持ってった服で寒かったらどうしよう、とか。とりあえず腰には気をつけて、行って来ます。
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