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王様の絵日記

猫好き漫画家の毎日のあれこれ

かわいい

2008-12-29 23:16:29 | 日記
何がって、これがです。↓

エレキテル。
すんごいちっこい(高さ5cm幅10cm奥行き5cmぐらいの箱)んだけど、装飾もちゃんと、源内先生のショー用エレキテル。

掲示板で読者様に教えて頂いた「大人の科学」という雑誌ですが、その翌日、早速ダンナさまがいそいそと買って参りました。
で、一昨日、大掃除の合間に作り上げたらしく。


ハンドル回してはバチッ!と青い光を出し

「源内先生、出たよ~!」

と大喜びしてます。



裏側から見るとスケルトン。
中の構造が見えます。
源内先生のエレキテルとは少し素材が違っていて、擦れる枕と瓶にあたる部分に発生する、プラスとマイナスが逆になるんだとか。
こっちの方が効率的に静電気を起こせるのだそうです。
なるほど。

「もしあの作品を描いてる時にこの本があったら…」
と、後で悔しい思いをする事が時々あるんですが、この本もそうでありますね。
もう1年半ぐらい早く出てくれてたら…と思ったりします。
まあ、仕方ないか。
その時その時のベストを尽くすしかないですし。


本日はキッチンのシンク周りの大掃除を済ませた後(半日かかったよ…)、近場の焼肉屋さんで、年に2回の焼肉デーでした。
ダンナさまのオゴリであります。
ごちそうさまでした。


夜はウィングス新人大賞と、幻冬舎新人大賞の投稿作を下読みして、ざっくりした感想をメモったところで時間切れ。

おせちの下ごしらえ第一弾、黒豆を水と調味料に漬す、きんとん用のサツマイモをカットして水にさらす、かずのこを塩抜きのため塩水につける…という作業を片付けて本日は終了。
明日からはいよいよおせち作りです。



そういえば思い出したのでつけたし。

昨日、久しぶりに映画を観てきました。
「ワールド・オブ・ライズ」。
テレビのCMを観て「何か面白そう」と思って、何の予備知識も無く観に行ったんですが。

…開始後10分で隣のダンナさまに「帰りたい」と呟き、そこから1時間ぐらいの間、合計20回ぐらい「帰りたい」と思い続け、この映画最後まで観たら何かいい事あるのかとか、リドリー・スコットを信じて観続けるべきか、たった今席を立って帰るべきか、なんて、ぐるぐると考え続けて1時間。


「そうだこの映画はスパイ映画。デアマンテの参考資料と思って観るんだ!」

と思い直し、まるでBL漫画やら小説に出そうな紳士なヤクザ、ヨルダン情報局のハニさんを眺める楽しみを見つけ…と、色々と脳内小細工している間に、だんだん本筋とテーマが怖れていた方向とは違うのが分り始め、面白くなってきて、盛り上がったところで終わりました。

はー、とにかく最後まで観てよかった。
ラストはちょっと「CIAが米国が、こんな『いいヒト』なワケねー」というオチではありましたが。
まあそれもまた嘘かもしれんですし。

この題材はエンターティメントとして扱うには、まだまだリアルに重過ぎるような気がしますね。
ましてやハリウッド映画なら。
制作側の意図は分りませんが、観てるこっちがしんどいもの。

とりあえず、CMの馬鹿野郎。
こんなネタだって悟られないように作りおったな。

観ても損は無いと思いますが、オイラみたいに雑念が入る人は、先に検索でもかけて、ちょっとネタを仕入れて行った方が良いかもです。


ハニさん。すてき。
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愛媛その2・ピースに会いたい!

2008-08-24 14:15:03 | 日記
翌朝、もう一度お風呂に入って、美味しい朝御飯を頂いて、ホテルを出発。
まずは、道後温泉の商店街で月一、第四土曜日にやってるという朝市へ。

野菜や果物も沢山売られているというので、りんご好きのピースにプレゼントできたら…とりんごを探すも、季節柄、りんごはゲットならず。
仕方なく自宅用に、じゃがいもとたまねぎと愛媛産干し椎茸をゲット。
毎年、お正月のお節用に乾し椎茸を買うのですが、どこでも国産は激高。
たっぷり入って300円という信じられないお値段に、狂気乱舞です。

飲んでみたらさすが美味しいみかんジュース、みかんジャムと、竹炭+エアプランツの置物もゲット。
ピースのラベルの道後ビールを配送して貰う事にして、朝市を後にしました。


道後温泉街の入り口にいたねこ。
じゃこ天屋さんでごはんを貰ってました。


次は、資料写真を撮りに松山城へGO。
慶長期に建てられたお城を天保の頃そのまま再現して建てられたという、天守・櫓はじめ本丸は素晴らしいものでした。
鼻息も荒く、写真撮りまくり。

戦後、復元された各地の天守閣は鉄筋コンクリートの建物が多く、江戸以前の木造天守が残っているのって少ないんですよね。
平成の大改修を終えた直後とかで、ラッキーでした。

山頂の本丸へは、徒歩・ロープウェー・リフトの三種類の方法で昇り降りできます。
徒歩で昇るコースは当時の峻険な山道の角度を再現しているという事で、元気なら徒歩で行ってみる筈なんですが、先日、北の端っこ礼文島の山越えで潰してしまった足の親指の爪が現在も死亡中の為(抜けるらしいです、どうも…)昇りはロープウェーで。下りはリフトにチャレンジ。


…実はわたくし、高所恐怖症なのです。
カメラを持たない限りは観覧車も怖いし(カメラがあると大丈夫なんだな)ジェットコースターなぞ、ここ25年ばかりは乗った事もございません。

落下防止網のはるか下には山道。
怖かった。でも頑張った。



足湯をみかけると、入らずにいられないわたくし。
道後の足湯は、上がった後、足の皮膚が鏡みたいにぴっかぴかになりました。



松山城の写真撮りでちょっとエキサイトしすぎて、お昼ごはんを食べた後、砥部動物園に辿りついた時は、もはや三時半。
ここで「白くまピース」に会うのが、今回の愛媛行きの第二の目的だったのです。

「ピース」は、親が育児放棄した後、人間に育てられた白くまです。
有名なので、ご存知の方も多い筈。
わたくし、実はこのピースの大ファンで、絵本やらDVDやら、今までのスペシャル番組の録画やら、色んなものを持っていたりするわけです。
何度、滝涙を流しながらピースの番組を見た事か。
ああ、本当ならりんごを持って来たかった。
(自分でやる事はできないんですが、動物園に差し入れはできるらしい、ピースの大好きなりんご)

息せき切ってピースの檻にたどり着くも、ピースはご機嫌斜めなのか、奥に入ったきり出てこず。
ちらちら見える白い背中を見つめ続けていても仕方なく、まずはちょっと動物園を巡回。

山一つ丸ごと動物園というこの砥部動物園、とにかく広い。
これで入場料大人300円って、いいんですかね本当にって感じ。


夕方とはいえまで陽があって暑いうちは、動物たちはダレてました。


だれアライグマ。


だれヤマアラシ。


敷地のあまりの広さに回るのを諦め、ピースの檻の前に戻ったら、少し涼しくなったせいか、出てきてました、ピース!


水辺でダレダレ。


しばらくすると、自分を見ている人間たちを見るように、檻に向かってお座り。

檻の正面に回って、「ピース」と呼びかけると、声を聞くように、瞬きしたり、首を振って反応してくれます。
何と言うか、他の熊たちとは全く違う動き。
緊張感ゼロ。
ぺったりとお座りして、檻に顔を近づけて人の声を聞く姿は、まるで人間が入った着ぐるみのよう。

それでもやはり危ないからと、飼育員さんとの直接の触れ合いは禁じられてしまったピースですが、やっぱりそれでもこの子は、人間に育てられた白くまなんだなと思いました。


またきっと会いに来ますよピース。りんご持って。
どうか元気で、長生きして下さい。




翌日届いたピースラベルの道後ビールには、可愛いコースターがついてきました。









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愛媛その1・愛媛県美術館「八犬伝の世界展」

2008-08-23 13:35:31 | 日記

行って参りました、「八犬伝の世界展」。


この芳流閣の立て看(?)は、後ろの階段に沿わせてあるんだそうです。
ちょうと階段昇ってくと屋根の上に出られるような。
そういえば元の絵はこれの逆版(左右反転)のような記憶がありますね。
こーいうおちゃめな事を考えられるようです、ここの学芸員の方々は。

午前中に家を出て瀬戸大橋を渡り、讃岐に来たからには讃岐うどんを食さねばならんだろうと、まずうどん屋に突撃。
一軒目が閉まってまして、二軒目で人を掻き分けつつ(相変わらず讃岐うどんブームのようですな)なんとか醤油うどんをお腹に詰め込み。

愛媛市内の一方通行の道をくるくると回りつつ、美術館に辿りついたのは三時前。
担当学芸員の方々、ボランティアの皆様がどうやら到着を待って下さってたようで、どうもすみませんでした

碧也、人前に出るのがイマイチ苦手でして、サイン会なるものも逃げ続けて一度もやった事が無く、したがって人前でサインなるものをする事にも慣れておらず…。
ボランティアの皆様の図録を、見苦しい絵とサインで汚してしまって申し訳ございませんでしたの事…

しかも現八の痣位置とか間違えるし…(源内とごっちゃになったよ)。
あまつさえてめーのサインまで間違えるし…あああ(恥)。

そんなこんなの大変な恥を振りまきつつ、お茶をご馳走になって、展示会場へ。


「八犬伝の世界展」は、やはり、馬琴マニア八犬伝マニアにとっては大っ変面白いものでした。
「ああこれは」と思い当たる有名な版画から、「これは初めて見た」という珍しいものまで、ありとあらゆる江戸の八犬伝がずらり。
歌川国芳、月岡芳年にやっぱり「いいなーこれ」ってものが多い気がするのですが、個人的には少年時代の八代目団十郎や、セクスィー美人が読本八犬伝を眺めてる図等、つまり当時のジャニーズ系アイドルのピンナップや、グラビア系アイドルの写真にまで八犬伝が登場してるという事実にびっくりしたりいたしました。

私が子供の頃の「八犬伝」ブームも結構凄かったんですが、江戸時代のブームってそんなもんじゃなかったんですね。
大人から子供まで、まさに娯楽超大作。

高畠華宵の犬士がもっと見たかった気がしますが(毛野も美人ですが、小文吾が超色男でびっくり)、どうやら元より対牛楼しか絵にしていないらしいという事で、諦めるしかないようで、ちょっぴり残念。

為永春水の八犬伝パロディ後日譚(何か大昔一部を同人で漫画にした事あるよ私)や、犬士七福神パロディ等、当時の八犬伝パロなんかもあったりして、本当にとても充実して面白かったです。

碧也の原画も沢山飾っていただいてました。
ですが…自分の絵には恥ずかしくて近づく事が出来ず…。
手前の人形劇「新八犬伝」の道節のお人形の影から、ぱっと見ただけで逃げちゃったわたくし…。

「大変、胡乱な動きをしていた」妻の代わりに、ダンナ様がじっくり見てくれたそうです。


愛媛県美術館での開催はあと一週間。
お近くの方々はどうぞ覗いてみて下さい。損は無いですよ。


九月からは「千葉市立美術館」での開催になります。



これらのレイアウトは、そのまんま千葉の方へも行くようです。


しかしこの「八犬伝展」で、愛媛県美術館の担当学芸員の方々(「び~ぶろ」というブログを、愛媛県美術館のHPで書かれてる方々です)とお話させて頂く機会があってちょっと驚いたんですが、若手の学芸員の方々ってすごく熱心で、すごく積極的に活動なさってるんですね。
美術をいかに面白く見せるかという事に、ご自分たちも楽しみつつ、真正面から取り組んでらっしゃる姿勢は、実に刺激的であります。

美術館にも学芸員の方々に対しても、ちょっととっつきにくい印象を持ってる方が多いような気がしますが、何だかこういう方々がどんどん表に出て下さったら、ずっと身近になるような気がしますね。
素人の質問を、「新しい見方」と面白がってから説明して下さる姿勢や、「分らない事は分らないと言う」という言葉は、秋田蘭画の時に話を伺った学芸員の先生とも共通していて、本当に楽しい時間を過ごさせて頂きました。

馬鹿な質問をしたら鼻で笑うような方も、高飛車な態度でそれ以上の質問を許さない方もいらっしゃるのは確かなんですけど(結構挫けます)、歴史や美術に怖れず興味や親しみを持って行くきっかけは、こういう方々が作っていかれるんだろうなーと思ったりします。

漫画家も、その手前の半歩目になれたらいいですね。



夜は、道後温泉に一泊。


「八千代」というホテルの新館に泊まったのですが、ご飯も美味しかったしお部屋も綺麗でした。
和食にビーフシチューがくっついてきたのはびっくりだったんですが、これが美味しいの何のって。
これを食べるためだけにリピーターになるって人も多いようです。

愛媛の味付けは全体的に甘味が強くて、甘い煮つけが好きなわたくし好みであります。
鯛のかぶと煮も美味しかった



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暑いですね

2008-08-10 22:21:43 | 日記

今年の梅干し。
ようやく晴れっぽくなったので干しております。
これは2日目の梅。
あと、明日1日と一晩干したらできあがりです。

梅干し干してる3日間は全くお出かけできません。
うっかり雨に当ててしまうと、この3ヵ月近く育ててきた梅干しが、ダメになっちゃうからです。
いきなりスコール降りの夕立がある、亜熱帯寄りな昨今の日本、気を緩めるわけにはいきまんね。
夜干し予定の明日は特に要注意。


こんな日はエアコンの部屋でせっせと本を読んでおります。
新連載用の資料本、今は少し軽めなラインナップだったりはするのですが、再来週あたりにはちょっと図書館に詰める事になりそうです。

描くのはがっつり重い時代物というよりエンタメ寄りになる予定で、やや目線を下げつつ、しかも多分割と短い時間に絞って描くと思うのですが、何しろ題材はかなりメジャーなものなので、とりあえずまずは自分の理解を深めるためにお勉強。

描く舞台より更に百年ほど遡って、歴史の流れを頭に入れる事から入って、今ようやく近辺を多方向から眺めております。
まだまだまだまだ、細かく詰めて行く必要がありますね。

取材にも4カ所ほど出ねばならないかなと。
3ヶ所は県内なので、時間を見つけて日帰りで行くつもりですが、メインの1ヵ所は新幹線に乗らねば行けないところ。
今月の予定はほぼ埋まってしまってるので、来月、足を伸ばしてくるつもりです。
でもまあ、長崎や角館よりはずっと近いので、移動時間が短い分だけちょっと楽かな。


「デアマンテ」の方も、同じ長崎でも出島よりずっと資料の少ない唐人屋敷の話に入ります。
こっちは出島と違って建物の復元資料なんかも無いし、背景はなかなか苦労しそう。
幸い、唐絵目利の方々が描き残してる唐館図の良い資料が見つかったのと、琉球関係の写真資料、長崎で撮って来たいくつかの史跡、その他中国の建物写真を借りられるところから借りて作り上げていくしかないかなと。

長崎歴史文化博物館に唐人屋敷模型があったという事に後で気がついたんですが、あの模型はもしかして写真が撮れたんだろうか…。
撮影禁止のところだったのかなあ。

資料なんてほんっといくらあっても足りません。
時間も、いくらあっても足りません。
ふらふら。





隣の椅子ではあられもない姿のぐり王子。



涼しい?気持ち良さそうやね。


来週半ば~末まで、自主的に夏休みを頂いて、北の端っこまで行ってくるつもりです。

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土日なので

2008-06-22 01:56:08 | 日記
ちょっと仕事は休み気味にしたい感じです。
とりあえず今日は用事でおでかけ、帰りに「ドラッグストアーズ」(ぶたさん模様ばかり売ってるお店)のプレバーゲンでちっとお買い物。

岡山(正式には今日は倉敷)の街にでかけるのが、何と9ヵ月ぶりぐらいである事が判明。去年の年末からずーっと忙しくて、バーゲンにも行けてなかったようです自分。近場のイトーヨーカドーの中のコムサイズムやら、通販やらでちょこまか服買ったりしてたので、気づかなかったよ…。
最近映画も観にいけてないもんなあ。観たい映画も無いわけだけど。

とりあえず、ダンナ様にぶたT2枚と、自分用に涼しげなトップス2組購入。
帰りにオール100円回転寿司で晩御飯食べてきました。

この100円寿司屋さん、開店したばかりだったようで、時間帯によれば3時間待ちなんて家族もいたっぽいですが、時間が遅かったせいかすんなり入れました。

お味は……「それなり」といいたいところですが、それなりにも到達せず…。赤出汁まで入れて2人で1500円なんてー、ラーメンより安げなこのお値段は、あまりの不味さに食が進まなかったせいでもあります。
節約したい時はいいかも。
でも二度と行きたくないかも。

食べた直後から気分がすぐれず、今も胸焼け中というこの副作用っぷり。

…ねえ……実は、何てぇ生き物の……身なんすか……この…ネタ……。

知りたいような、知りたくないような(怯)。


「非常ノヒト」の参考資料、書きだしてみたらざっと70冊ぐらいでした。
これに、建物やら着物やら食べ物やら髪型やら、細かなエピソードや絵に必要な資料を足すと、100冊超えちゃうわけですな。

ほんの50ページほどしか出てこなかった長崎関係だけでも、当初15冊超えの本と1000枚近くの写真があって、もったいないし調べる程に舞台は面白いしっていうんで、もう一本「デアマンテ」の設定を作ったりしたわけですが、当然連載漫画一本ともなると、そんなもんで描ける筈もなく、すでにその3倍ぐらい増。更に現在進行形で絶賛増量中。
走るためにどんどん投入。
まるで燃費の悪い車みたいですな自分。

世阿弥の花伝書を座右の書としているわたくしは、伝統芸能の方々の芸談をまたよく参考にさせて頂いております。
以前、猿之助さんのおっしゃっていた「型は外すものだ。型無しになっては駄目だ」という言葉に深く頷いたものであります。

少女漫画である以上、何もかも型の通りには参れません。どんなにわたくしが月代を愛していようとも、「デアマンテ」の鋤さんみたいな町人髷色男はそうそう描けるものでもなく、「ねーよ」と言われても仕方ない嘘っこ総髪源内やら、シャギーミディアムの江漢やら、前髪つき直武を描いているわけです。いや、これはこれで楽しいんですけれども。

何事も、自分の中である程度ちゃんと分ってから崩すのと、調べないで適当に描いちゃうのでは、精神的な不安感やしんどさが全然違うのですね。きっと型外しと型無しぐらいには。

そんなこんなのためにも、燃費の悪い車となりつつ、今日も走っておるわけです。

明日は県立図書館を覗いて、デアマンテ関係と新作関係の資料をあたろうかと。
新作のモデルご本人は、名前が有名な割に意外と資料が少なく、その少ない資料が、結構わが県の県立図書館にあるらしい事がわかっておるのです。



庭で発見しました。今年のケロちゃん。
モズにはやにえされないように、ちゃんと隠れなさいよ。




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ラズベリー

2008-06-08 00:36:23 | 日記

庭で、ラズベリーがぽこぽこ採れております。


どんどん熟れてくるので、とりあえず何を作ろうかなと思いつつ、ベリーシフォンを作ってみました。
ラズベリーに、ちょっとだけブルーベリーとジューンベリー入り。
甘酸っぱくて美味しいです。


「漫画原稿は美術品」であるとの事で、紛失原稿で出版社を訴えた漫画家さんの話をニュースで見ました。

原稿紛失は、実は割とよくある事のようです。
自分に関して言えば、今回「八犬伝展」で、美術館から展示用に貸与を希望されたうちの一枚の八犬士のカラー原稿が、なんとちょうどその「紛失原稿」でありました。

「八犬伝」は、後半、八犬士が揃った頃からはカラーがCGになっていて、その直前のその絵だけが、最後のアナログ、紙に手塗りの八犬士のイラストだったのですが、当時の編集部(雑誌休刊の為、今はもうありません)に、紛失されてしまっていて。
美術展のご希望が、「8人揃った絵」という事だったので、替わりにコミックス未収録のセル画をお貸しする事となりました。
結果的には、読者の皆様にはほぼ初めてお見せするものなので、かえって新鮮で良かったかもしれませんが。

担当学芸員の方に説明する時もちょっと恥ずかしかったのですが、漫画界ではあまり原画って大切に管理されているものではないようなのです。
何でかなーと思って考えていたのですが、基本の認識がどうも、一点ものの「美術品」というより、どこか「版下」感覚なんじゃないかなって事に思いあたりました。

例えば江戸期の美術なんかでも、絹本等に描かれた日本画や蘭画、肉筆の浮世絵なら、それだけで一点ものの美術品なわけですが、じゃあ同じ浮世絵でも錦絵なんかの木版画はどうなんだろうっていう。
量産品として刷り上がった版画は当時は娯楽品、現在なら美術品として存在しますけど、ではもともとの絵師の描いた版下(版木を彫るために描いた絵)ってどうなっちゃったか。
なんと当時は版木にぺたっと貼り付けられて、一緒に彫られちゃって、はいさようなら、って感じだったようです(悲)。

どうも、漫画界における漫画家の原画も、どこかにそういう「版下」感覚が残っているんではないかという気がしています。

複製原画や、今度展示される原画なんかを見ていただければ分ると思いますが、私の一色(モノクロ)の原画は実に汚いです。
指示だらけで、本当に版下っぽい(カラーはさすがにそこそこ綺麗ですよ、そのまんま印刷されますから)。
まあそれも原画の迫力や面白さではあるのですが。

でもだからといって、ぞんざいに扱っていいとか紛失していいとか、そういう事じゃないわけです。なくなっちゃったら、二度と再現できないですし、編集部にはあくまでお貸ししてるだけですし。
でも、気づいたら自分自身も、印刷終わったものは非常にぞんざいに扱ってしまっていたりして、ちょっと、いや、かなりマズいなと思ったりもしています。

ちなみに、「ブラインドゲーム」のモノクロ原稿も数枚紛失されていたという事実には、他社で文庫になる際に、皆で直しのチェックをしていて気づきました。
複製原画なんて混じってるんだもん、びっくりだよ…。心臓止まるかと思ったよ。
幸い、最近の印刷技術は進んでいるのか、文庫が良い紙を使っていたからか、本になったらほとんど差が分りませんでしたが(そういう問題じゃない?)。


見た目はどうにも版下っぽいかもしれませんが、一応、精魂込めた一点ものですので、どうか大切に扱って下さいね、出版社や印刷所の皆様。

今回みたいに、せっかくありがたい展示のお話を頂いたのに「実は編集部に紛失されてまして…」じゃ、業界的にもちっと恥ずかしゅうございます。







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年仕事も忙しい時期

2008-06-04 15:57:53 | 日記
今年のらっきょうは4キロ漬け込みました。
仕事中は毎度一回はカレーの日があるし、らっきょうは必需品。
一年間、パリパリのまま食べられるように、土付きらっきょうを買って漬け込みます。
洗いらっきょうに比べて格段に手間はかかるんですが、食感を保つためには仕方ありませんね。
今年のらっきょう作業は終わり。
今月半ばには梅作業が始まります。


近所のスーパーで綺麗な紫蘇が安く出ていたので、今年初めての紫蘇ジュースを作りました。
炭酸水とか普通の水ではなく、天然発泡水ペリエで割って飲むのが今年のマイトレンド。
昨年末、京都に行った時にホテルの部屋で飲んだら激ウマで、以来ずっと我が家の定番にしているのです、ペリエ。
それまでも時々飲んでたんですが、味覚のツボはある日いきなりやって来るものですな。
最近ほとんどアルコール類を飲まなくなったので、ちょっと気分を変えたい食事の時なんかにもいいんですよね。



例えばこんなディナーの時とか↓



海老とエリンギと豆腐ようのクリームパスタ。
(あ、でもこの日はモエのロゼを一杯飲んだ…)


沖縄で食べて、あまりの美味に買って帰った豆腐よう。
お店のおばあが「漬け汁はパスタにすると美味しいよ」と教えてくれたので、豆腐ようを楽しんだ後に作ってみましたらば。


「うンまぁぁぁぁーーーい!!」


マジで感激もののウマさでしたよ。ああ忘れられない味。
何といいますかね、ウニと明太子とカマンベールチーズをミックスしたような、深いコクのある豆腐ようの漬け汁に、クリームとぷりぷり海老とエリンギが絡み合って、えもいわれぬ旨味のマリアージュつーか、個性的な素材のめくるめくハーモニーつーか、青森ねぶた祭りのはねとのダンス如きトランス状態つーか(だんだん意味不明になってきた)。

ああ、また食べたい。すぐにも食べたい。
けど豆腐ようって高いし売ってないしで簡単に食べられませんし。
誰かお土産にくれんものかのう…(おい)。
いや、この夏、デパートの沖縄フェアとか狙ってみようかと。


ところでちょっと自画自賛なんですが、最近、わたくしパスタのアルデンテって、かなり完璧なんですのよ。
うふ。
パスタの茹で上がりにぴったり合わせてソースを作り、お皿を温める一連の流れが大変うまくハマるようになりました。
すぐに食べられるように、テーブルのセッティングはダンナ様にお願いしますが。

パスタって10分程の間に、2つ3つの事を、時間合わせて同時に片付けて行くんで、昔はちょっと苦手でした。
なんか焦っちゃって。
でも、慣れるもんですな人間って。
最近じゃソースの種類ごとに太さを変えたパスタの茹で時間にも、またぴったり合わせて全ての工程が片付けられるようになりましたしね。

おかげで「パスタはお家のが一番ウマシ!」と、ダンナ様の定評も頂いてます。
うふうふ。



「非常ノヒト」最終巻、カラーカバーと、刷り出しのセリフ直しは終わりました。
残るは、アシさんが入っての本文の絵の直しと、後書き、青焼きチェックです。
仕事の流れの関係でここで一旦中断しますが、予定通りに進んでますです。
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6回め

2008-05-23 16:58:23 | 日記

「デアマンテ」修羅場中に6回目の結婚記念日を迎えました。
髪振り乱した寝起きの朝、ダンナ様から届いたデザイナーズアレンジメント。
綺麗でいい香りでした。そんなボサボサの結婚記念日。


月曜までは別件でバタバタする予定ですが、それから「非常ノヒト」3巻のコミックス準備に入ります。
最終回を描き終えた時は「あと一回、コミックスの表紙で描けるな」と思った鬼外ですが、この表紙と後書きを描いたら本当に最後です。
やっぱりお別れはちょっと寂しい。てゆか、かなり寂しい。

漫画家にとって作品とか、作品の登場人物との関係って凄く不思議です。
本当にその人が、そこに存在しているような気分になるっていうかね。

鬼外とはこれで本当にさようならなのですが、私の知らないところで彼はこれから生きていくんだろう、ぐらいの感じです。
「BLIND GAME」の文庫化で、彼らと再会して図らずも一年後の物語を描いた時とか、旧知に会ったようで本当に嬉しかったなあとか、思い出しますね。
その後を描く予定もありませんが、時々ふっと見えたりもするんですよん、孝くんや信也さんの生活風景とか。

鬼外の事も、これからそんな風に思い出したりするんでしょう。
未だに「角館観光協会」のブログで角館の四季の移り変わりを、甘酸っぱく(?)眺めたりしる自分がいるし。
いや、角館再訪計画は諦めてませんよ。いつになるか分りませんが。


そういえば近々、わけあって一度八犬士の彼らと会う予定があります。
何か描くとか、発表するとか、そういう事じゃないんですが。

彼らは元気でしょうかね。かなり懐かしいです。
つか、色々探し物、しなきゃだなあ

こちらの詳細は近々、皆様にもお知らせできると思います。



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スゴイ(源内先生)!

2008-05-04 00:43:15 | 日記
ステキなものがいろいろありました。


ぱっと見た感じローハンぽかったここは「玉陵(たまうどぅん)」。
琉球王朝歴代王様の眠る巨大なお墓です。





その玉陵の番小屋(復元)が向こうに見えるんですが、手前のこのガジュマル…。
こんなものが街中にぽこぽこある沖縄って、やっぱ亜熱帯。




もしかしたら沖縄本島で一番好きだったかもしんない、世界遺産「今帰仁城跡」。
海にせり出すように、延々と石の城壁が続きます。
この石、一個一個手で細かに積んであるんですが、全く固めてないんだそうです。
ただ細かに計算したように、精密に積み上げてあるだけ。
それでも敵が攻めにくく、守りやすいように、物凄く考えて設計されている。

約三世紀に渡って人の手で積み上げて作られ続けた城壁は、それから五世紀の時を経ても、台風や地震を経験しても、殆ど崩れる事無くそのままの姿で厳然と、この地を守っています。

なんだかスゴイ。風に吹かれながら、ちょっと感動しました。


その「今帰仁城」で見つけてしまいました。


源内先生!ホルトの木です!
しかも「ホルトノキ」なんて書いた札をぶら下げてます!
こんな、日本の端っこ(江戸時代は他国)で!

今帰仁城にはこの他にも数箇所、ホルトの木がありました。


もいっちょ、こちらは「琉球村」で。



見た瞬間、「あぎゃっ!」とか変な叫び声をあげてしまいました。
こんなもの見て叫ぶ人も少ないでしょうが。

何をしてるかって、これ「甘蔗絞り」ですよ!




「物類品隲」の「甘蔗培養竝栽培法」にある、源内先生ご本人画による甘蔗絞りの図が、まんまリアル再現!
源内先生の図自体が漢書の写しでありますし、ここ琉球は唐から学んだ方法で甘蔗を絞って精製していたようなので、こちらの方がダイレクト再現なんでしょうが、しかし!
こんな所でリアル甘蔗絞りを見られるとは思いませんでした。
いや面白かった。もう終わった連載とはいえ。感動した!

沖縄ではあっちこっちで源内先生の影を見ました。
琉球王朝が南国で異国で、尚且つ中国文化の影響を受けているところだからでしょうが。


「いやそら、15年も描いて来た人なんだから。まだ憑いてんで」

と、ダンナ様。


そうかもしれません

そんな「鬼外カルテ・非常ノヒト」最終巻(3巻)は7月24日(頃)発売予定。
どうぞどうぞよろしくです
まだお読みでない方は、1巻からまとめて3巻よろしくです

…と、ちゃっかりCM。











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カワイイ

2008-05-03 18:35:57 | 日記
猫だけじゃなく、カワイイものも沢山いました。


浜辺にいた蟹。
じっとしてるなーと思ったら…死んでました…。
ちなみにこの蟹、生きてるうちは、脚は赤いケド甲羅は緑なのでした。
エメラルドグリーンのワカメ(じゃなくて藻か?)がいっぱいくっついた岩場に住んでるから、グリーンが補色なのかも。
ちっこいのは5mm、でっかいのは20cmぐらい。
岩の間にしゃかしゃかしゃかーっと凄い速さで潜るので、写真に撮れませんでした。



ガメラ。
…じゃなくてウミガメ。「美ら海水族館」のウミガメ館。
テレビでみた時、バケツに小亀が沢山いたので、それも公開してるのかと思ってワクワクしながら行ったら、公開されてませんでした…。当然かな…。
近くで見ると、色んな顔の子がいて結構個性的だったかも。



同じく「美ら海水族館」のイルカゾーンにて、イルカの「フジ」。
尾びれを病気で失って、企業の提供した人工尾びれをつけて頑張ってるイルカ。
テレビの特集で、何度か見ました。
「美ら海水族館」に行った目的の1つは、フジに会うことだったんで嬉しかったです。
プールの中で、たまにゆるゆる泳いだり、じーっと浮いていたり。
小学生の男の子たちの群れには何故か反応して、小窓の傍まで寄って来たそうです(当の男の子たち談)。




フルーツ王国の中にあるバードエリアにて、カラフルな色のインコ。
このインコは「ネクター」(ジュースですな)が好きらしくて、200円出してジュース一杯を鳥にあげる事ができます。
当然あげたんですが、そのインコはとってもキャッシュで、飲んだらすぐにどっか行っちゃいました。
触ろうとしたら指なんてかまれて、血が出るし…

で、この子は何にもあげなかった子なんですが、人間(…の、手が)大好きで、クルクル鳴きながら指にはりついて、なかなか放してくれませんでしたの事。
むっちゃカワイイし。

バードエリアのおじさんは「食べ過ぎてゲロ吐く奴がいるんで気をつけて下さい」と言ってましたが、碧也の見るところではそれは「食べすぎでゲロ」ではなく、「吐き戻し」ではないかと。
インコ類は求愛行動の1つとして、相手に食べた餌をゲロゲロと吐き戻してプレゼントする行為がありまして、碧也も昔飼ってたインコによく餌を貰ってたもんです。こう、指にむかってゲロゲロ~っと。

んで、どうもこのインコさんたち、現在繁殖期らしくて、あっちでもこっちでもちゅっちゅとキスしたり、クルクル鳴いて求愛する姿が見られたのですが、この子は同類のインコより人間(の、手)が好きみたいで。

幸いネクターの吐き戻しを頂く事はありませんでしたが、いつまでもいつまでも指にじゃれて放してくれず、可愛いんだけど連れて帰るワケにもいかなかったので、羨ましそうにじーっと見ていた観光客のお兄さんにバトンタッチしました。

このエリアではブルーア(ベニコンゴウインコ)の資料写真も沢山撮れましたの事。
下に降りて来てくんなかったので、アオリ写真ばっかになりましたが。

江戸頃、長崎出島で飼われていたのは、本当は「コバタン」という種類の白い鸚鵡だったかと思われまして(鬼外の方で描いた、頭にトサカがあるオウム)ここにはその子もちゃんとおりました。
時代考証よりも派手さのチョイスで、「デアマンテ」のブルーアはベニコンゴウインコになったんですけれど。
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