FC piaZZista

”セールスマン”が結成したフットサルチーム「FC piaZZista」の軌跡とキャプテンの私生活。

伊坂幸太郎「あるキング」

2010年01月07日 21時07分01秒 | 小説
本日、伊坂幸太郎「あるキング」を読み終わりました。

「弱小地方球団・仙醍キングスの熱烈なファンである両親のもとに生まれた山田王求。“王が求め、王に求められる”ようにと名づけられた一人の少年は、仙醍キングスに入団してチームを優勝に導く運命を背負い、野球選手になるべく育てられる。期待以上に王求の才能が飛び抜けていると知った両親は、さらに異常ともいえる情熱を彼にそそぐ。すべては『王』になるために――。人気作家の新たなるファンタジーワールド」

当代きっての売れっ子作家。
今まで「鴨とアヒルとコインロッカー」と「ゴールデンスランバー」を手に取り読んだことがあるが、なんせ、つまらなくて・・・。
「ゴールデンスランバー」に関しては、未読・・・。
ノスタルジーさやファンタジーさが爆発する伊坂ワールドは、現実主義者の小生にはどうも合いません。
2回も失敗すると3度目の正直に挑戦する勇気も削がれるが、総ページ数221ページという手頃さからまたしても手にしてしまう。
2日で読んでみたものの全く理解できませんでした・・・。
作者が何を書きたく何を訴えたかったのか?
”あるキング”なる超越した人間を伝記形式よろしく、年代毎にありえないエピソードと共に語られる。
221Pの間に如何ともし難い記述が乱舞する。
例えば、主人公の”王求”が小学校時代に虐めにあうと全く理解不能であるが、親父はいじめっ子を殺めてしまう。
なんとも短絡的であり、現実離れ甚だしい。
その後も親父は、いけしゃあしゃあと”王求”を中心に生活する。
それが、突然、自首。
なんでこんな気持ちの変化が起こったかの詳しい記述も無く、不可解。
また、王求自自身も小学校4年生の時に友達の親に至近距離からボールを打って、顔面に当てて殺してしまう。
そのトラウマなのか闇の声があちらこちらから聞こえてくる。
こんなこと、あるわけねーよ。
終焉に至っては、突飛な出来事と共に本を閉じさせる。
これを、面白いと思い、的確に面白さを指摘できる奇人に会いたいものだ。
完全に伊坂嫌いになってしまった1冊であった・・・。

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