FC piaZZista

”セールスマン”が結成したフットサルチーム「FC piaZZista」の軌跡とキャプテンの私生活。

山崎豊子「不毛地帯 3」

2010年01月29日 23時57分21秒 | 小説
本日、山崎豊子「不毛地帯 3」を読み終わりました。

「虎視眈々と日本を窺う米巨大自動車企業。提携相手はどちらの社か――容赦なき国際経済戦争の現実。 次期戦闘機商戦に勝利し、中東戦争をめぐる商機を掴んで利益を挙げた壹岐は、社の経営方針転換を提唱。経営不振の千代田自動車への関与を深めようとした矢先、米巨大自動車企業フォークの社長が突如来日する。虎視眈々と日本市場を窺うフォーク社に対し、壹岐はアメリカ近畿商事の社長となって千代田自動車との提携交渉を進めるが・・・。国際経済戦争の過酷な現実に壹岐は苦悩する」

日本の戦後、高度経済成長の波が描かれる。
この巻の主題は、日米の自動車会社合併問題。
日米の商習慣の違いに翻弄されながら、壱岐常務は経済人としての実力を付けていく。
顧客やライバル会社との戦い以外に社内での足の引っ張り合い。
会社人って辛い・・・。
そんな中、ライバル会社の鮫島がウロチョロし、結局、ビッグプロジェクトを掻っ攫われる。
最終章では、車から石油へ話の中心がシフトしていく。
さらに大きな利権への挑戦。
商社マンの飽くなき闘い。
さあ、最終巻へ。

それにしても、営業マンって契約なき場合は、ただ「頑張ったな。でも、残念・・・」
契約できた場合は、皆から「よく、頑張った。会社への貢献度も大きい
などとお褒めの言葉を浴び、誇りと自信が身に付く。
会社内は、プロジェクトの大小関係なく、新規案件や困難な仕事を成功すると評価も上がり、いずれ地位も上がる。
サラリーマンは、立ち止まったら終わり。
常に成果を求められ、邁進することを求められ続ける。
辛い、家業じゃの~。
一般のサラリーマン生活は、大体40年。
この間中、仕事に誇りを持ち続け、喜びを見つけ、新しいものに挑戦し続けなきゃいけないなんて、よう考えると大変。
イヤだ、イヤだと思うとど壺に嵌まる。
どんな仕事にも楽しみを見つけ、理解者と協力者を見つければイヤと言う気持ちはなくなるのが最近分かった・・・。

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