磁器装飾アトリエ&教室 ピアットスカーナ(東京)な暮らし

伊フィレンツエ18世紀からの伝統技法で磁器に装飾しています。「自由な発想で普段の生活は魅力的に変えられる」を合言葉に。

結び方も色どり:Marzopiattoscana 2019

2019-03-16 17:34:03 | 伊の街(セストフィオレンティーノ)


来客時に、お出しする頻度の高い食器。
レッスンの後のお茶の時間に、一番使い勝手のよい形。
すっかり我が家の日常にも溶け込んでいる。



思い起こせば2005年、ジノリ伝統の柄、イタリアンフルーツの描き方を学んだ。現場にほど近い環境で、「描くことが呼吸しているようだ」と感じられ、そこに存在できたことに感謝して、この食器を両親のために描いた。
「ありがとう、お父さん、お母さん、私は元気です」と手紙を添えて、イタリアから航空便で送った。連絡ツールが今のように便利でなかったから、断片的な近況を時々伝えられる程度だったから、1回に込める熱量は凄かった。



扉のすきまから、我が家のレッスン中にシャッターをきる。誰も気づいていないのか、それとも、「分かっていますよ~、でもね集中。」といったところだろうか。私もこうして描いていた。ときどき仲間と一緒の写真を撮ってもらいながら。



今日のおやつは、「Yuisaipie 結彩パイ」。
Usu-kihada(愛媛県の母恵夢が出した新ブランド)/みかん、小豆、いちご、抹茶、紅芋、ショコラ、レモンの7種の風味あるお味。優しい触感だけれど個性的。


仲間たちはどうしているだろうか。やりたい仕事に関われているだろうか。皆の力は様々な場面で輝いているだろうか。生徒さんが退出した後の教室で、結彩パイを頂きながら、そう思った。ヘンテコリンにねじれてしまったままの、あの環境で。
私は1人で周り道をしているかもしれなけれど、小さなことから驚くほどに叶っている気がする。こうして今日、ブログを書いていることも。
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