いつも必死な翻訳者日記

フリーの実務翻訳者が綴る日常

鏡のはるたんと、仕事のお母さん

2010-03-06 23:54:43 | お仕事日記


「じゃあ、この後、下行くからね」
小声で母に伝え、
気づかれないよう、悟られないよう、そーっと部屋を出る。

はるたんを母に託し、階段を下っていくたび、
自分は母親としての責任を放棄しているのではないかという気持ちになる。

そんな罪悪感
それと引き替えに、楽しみが待っていれば…まだ良いのだろうか。
パソコンの前に座る。
難解な文章と向き合う。ゴールは遠い。
あぁ、1ページを進めることの辛さよ。
でも、1歩1歩、1文1文 進んでいくしかない。
まるでマラソンのような、自分との孤独な闘い。

「私は、好きで仕事をしているわけじゃない」
と、何度も思った。

 いや、これには語弊がある。
 私は、好きで この仕事をしているのだ。
 この仕事ができることに、120% 満足しているのだ。(けれど…。)

仕事というものはそれで良いのだとも思う。仕事は仕事なのだ。
ただ、するからには前向きな気持ちで、
決して“苦痛だ”なんて思って仕事はしない!((のが理想。))


私の公式スタンス

☆私にとって=早期に仕事復帰できた。将来を見据えた時にbetterな選択?
☆私の両親にとって=可愛い初孫との幸せな毎日。
☆はるたんにとって=よりたくさんの人からかわいがってもらって幸せ。
(まぁ、一番はっきりしているのは、はるたんと私の父が相思相愛で、お互いに幸せだということだ)

あぁ、なんてHappyで前向きじゃん?

よく考えてみれば、私の今の状況、どの道を選んでもいばらの道なのだ。
たぶん、こうやって今、実家の家族の協力を受けながら
仕事をするという選択肢は、最善。
このまま行こう。何よりも、はるたんの毎日の最高の笑顔のために。


〈解説〉
並行してやっていた2社からの仕事
(しかもその1本は、分量が多い上にタイトなスケジュール)
が終了した。(参考:「スタートダッシュで最後まで」)

締め切り数日前の晩、
目が覚めてしまった後、眠りきれずに激しく泣くはるたん。
私に抱っこされつつも、体を反らせたりして大泣きするはるたんを
暗い部屋の中、どうしよう、と、ボーッと思いながら、
私の気持ちを映す鏡のようだとハッとする。
はるたん、私の代わりに泣いているみたいだ。一瞬そんな錯覚に陥る。
(この時 はるたんが眠れなかったのは、
 私の自分では気づいていなかった焦りが原因だったと思う)
知らず知らずのうちに、卑屈な思いが頭に宿っていなかっただろうか…。
日々の気持ちの持ち方も反省したのだった。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。