デジカメコレクション デジカメ大好き

デジカメでいろいろ撮ってます 腕が悪いくせにカメラのせいにして買ったカメラが150台超えました

頂上の間

2023年09月23日 | 博物館 展示会
和のあかり×百段階段~極彩色の百鬼夜行~もいよいよ最後の部屋、「頂上の間」。今までの部屋は部屋の絵を手掛けた画家の名前だったのに、ここだけは頂上の間。とは言ってもここが1階、企画展中は開けられないけど、窓を開ければ普通に庭の立木が見えるらしい。しかも部屋の看板もちょっとショボい。



最後の部屋で、まず出迎えてくれたのが「越谷張子だるま」。ハナブサデザインの作品、だるまアートです。そもそも起きあがり小法師というオモチャに、中国禅僧の祖「達磨大師」が座禅を組んだ姿を描いたものですが、今ではダルマという名の方が広く知られている気がします。



一般的なダルマの下に



彩色されたダルマが並ぶ



千代紙が貼ってあるのかな



目が花



梅干しのようなダルマの



目は梅の花



歌舞伎調の隈取も





直線の多いものや



モノトーンのダルマもある



お土産売り場ではこんなダルマも売られていました。きっと今年はよく売れて、阪神ファンは目を入れたことでしょう。



明日はいよいよ最終回
神々の園です


希莉光あかり

2023年09月22日 | 博物館 展示会
maria様コメントありがとうございます。鏑木氏の絵でパッと浮かぶのは切手になった「築地明石町」ですが、たしかに美しい和風美人画ですね。

対岸の現世、現世の際にあるとされるこの部屋は、異界への誘いのような妖しい影、天井を埋めるアルファベットがお経のようにみえてくる。そしてその先にも異界への目印のように、ほのかな灯りが揺れる。

和傘あんどん



夢殿



たしか聖徳太子も



ここであの世と行き来したとか



いよいよ異界への入り口かというところに、胸撫でおろす安堵の光が、それが倉敷光作所製作の希莉光あかり。元々は岡山・倉敷美観地区でお盆に軒先に吊るされる倉敷切子灯篭。切子が希望と癒しの光を意味する希莉光になったそうです。





黒いテーブルに
その姿を反射させるものと









切込模様を中の光が映すもの









これぞ和のあかりの真骨頂ですね。お盆の灯篭がこんなに心和み、安心感を与えてくれるものとは思いませんでした。この灯りのおかげで、見物客もみんな現世に帰ってこれて、この部屋も救われた気がします。



対岸の現世

2023年09月21日 | 博物館 展示会
目黒雅叙園百段階段の部屋もあとふたつ、ここは清方の間、この部屋につけられたタイトルは対岸の現世、ということは最後の部屋との間には三途の川があるということか。



枯れ木がライトアップされていて



横に見慣れた植物の実 鬼灯



たんぽぽの綿毛





枝の下には水が撒かれ



雫を透して怪しげな影が浮かぶ



鬼灯が紅く光り出し



瓢箪の中にも火が灯る



唐辛子はまるで火の玉のよう



彼の岸の象徴 彼岸花



かんざし作家榮氏の作品
細いワイヤーに合成樹脂で膜を作る



梵鐘とおぼしきものが
周囲に和かな光を放つ



近づくと紙細工のようだ
精巧な組み方に驚く



部屋中央 アルファベットが
刻まれた円筒が



鏑木清方氏の天井画を英字で照らす



続きはまた明日



津軽びいどろ

2023年09月20日 | 博物館 展示会
今日も星光の間、ガラス器の続きです。心なしかこの部屋はお客さんの数が多い、やはり異界の展示物より美しいガラスの器の方が目を惹くのか、それとも他の部屋は暗いからお客さんが見えないだけかなあ。さて今日は皿、盃編、昨日もチラッと出た津軽びいどろの盃からスタート。









アジサイだそうです





ひまわりも



海かな 渦かな





これはよくわからない
人の顔にも見える



次は大皿



紋様が美しい



異界に吸い込まれそう



これも紋様も美しい
時空の歪みか



美しい器に気を取られ
天井画撮るのを忘れてた
板倉星光氏の四季草花



明日は異界に戻ります



水が紡ぐ詩

2023年09月19日 | 博物館 展示会
さて和のあかり×百段階段2023 ~極彩色の百鬼夜行~もちょっと箸休め。次の星光の間には著名なガラス工房の作品が並びます。水が紡ぐ詩か・・・たしかにガラスの器には水がよく似合う。今日はグラス編、なるべくローアングルで撮ってみました。





美しいグラスが光に浮かぶ



底に富士山が見えるグラス



欄間絵を入れようとしたら
人が通っちゃいました



これは廣田硝子の作品







これは琉球ガラス
しまんちゅ工房





他にもいろいろとグラスが並ぶ







テーブルライトもガラス製





やはり異界の気配なし
明日に続きます




白き狐の世界

2023年09月18日 | 博物館 展示会
次の部屋は静水の間、部屋の名は画家橋本静水氏からとったもの、奥の間に黄檗丸洗いの床柱がある部屋です。しかし今はここも白き狐の世界。



これがその床柱
金箔押しの秋草も見事
光り輝くものが気にかかる



露出を落として近づいた



これは高山 しげこ氏の作品
「漉き紙の灯り」



月をモチーフしてるらしい
紙でできているとは思えない



横には陶芸で作られた妖怪たち





宝船に乗って



反対側には藍染花



フラワーデザイナー
米川 慶子氏の作品です





部屋の奥は薄に覆われ
欄間にも秋草図



薄月の下、白い狐が



異界へ招く




異界の四季

2023年09月17日 | 博物館 展示会
今日は草丘の間、欄間には四季草花絵、瑞雲に煙る松原の風景が描かれて、障子建具は非常に手の込んだ面腰組子の部屋らしいのですが、展示と照明でほぼ隠されて、今は異界の四季、サブタイトルは歌舞伎に観る四季。「藤娘」「紅葉狩り」など、歌舞伎の演目のワンシーンで四季が表現されています。



不気味な人形たちがお出迎え





これは造形作家
よねやまりゅう氏の
異形の妖怪たち





部屋中央には七夕飾り作家
櫻井 駿氏の作品



表が龍で、裏は孔雀



壁に目を移すと



不気味な能面





その横には般若面が
紅葉狩り



夏の草花をあしらった反物と



吉原桜



最後は艶やか



藤娘



秋田杉の格天井と
花鳥図だけは見えました



部屋を進むごとに
徐々に不気味さが増してきた


鬼の住処

2023年09月16日 | 博物館 展示会
ひとつ上の階は漁樵の間、床柱に中国の漁樵問答の一場面が精巧な彫刻 で再現されています。室内はすべて純金箔、こんな絢爛豪華な部屋が鬼に占拠されるとは・・・。



薄暗い廊下を抜けると


青白くオブジェが光る



これはペットボトルアーティスト



本間 ますみさんの作品
孔雀の羽がみごと



格天井には四季草花図
欄間には五節句



床柱には漁樵の彫刻



徐々に部屋は赤くなり



一気に燃え上がる



なにかに怯えている様子



そこに鬼が現れて



怯えすくむ親子に



鬼が振り返る



部屋を炎が包み込み





四季草花図も五節句も



真っ赤に染まる



明日はまたひとつ上の部屋




異界へと続く道

2023年09月15日 | 博物館 展示会
さていよいよ各部屋の企画展へ、まず最初はいちばん下の十畝の間、荒木十畝による四季の花鳥画が描かれて、黒漆の螺鈿細工が随所に見られる重厚な造りの部屋だそうです。ちょっとここでまた疑問が、いちばん上の部屋が1階らしいので、七つ部屋があるからここは地下7階か?まあとりあえず入ってみました。



そこは青いライトに浮かぶ部屋



鳥居に亜熱帯の植物が絡みつく



下は水鏡に



青い光が水に揺れ



樹々の影が壁を這う



これが荒木十畝氏の花鳥画



暗いし青くて、よく見えない



傍らを彩るのは「籠染灯籠」



真鍮板の円筒に



浴衣生地の和柄模様



伊勢型紙がエッチングされた
内照式オブジェです



異界へ引き込まれそうな感覚充分
明日は「鬼の住処」です



階段の仕掛け

2023年09月14日 | 博物館 展示会
百段階段を昇降して少し不思議に感じたのが、昭和初期の古建築物、そしてその時代を彩る画家たちの荘厳な装飾絵、これだけで充分お金が取れるだろうに、なぜ手間をかけて企画展を開催するのでしょう。ホテル側の粋な計らいで、見に行く方としては一挙両得だけど。その細やかな演出は部屋に入る前の階段にも施されていて、企画展に臨む気持ちをいっそう高揚してくれます。

まずは当時のトイレ



窓には怪しい影が
置物は当時からのものか



そして横の小窓の隙間から



鬼が覗く



入口の無い部屋にあかりが灯り



不気味な金魚ちょうちんが
風に揺れる



笹の葉の間から狐の面が



こちらを睨む



この小部屋には



新潟県の長岡花火を
モチーフとした「かみはなび」





そして天井には



紙細工の魚が泳ぐ



網目を映した影が



魚のうろこのよう



長押の角を黒猫が歩く



明日から各部屋に入ります