ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

性同一性障害のドラマ「私が私であるために」

2006-10-14 01:32:22 | Weblog
ビデオでひととおり見た。10/10日本テレビで放送の
性同一性障害のドラマ「私が私であるために」

本当は女の子なのに、無理に男だろ!なんて怒鳴られて、服を脱がされ・・
実際に女の子なら絶対にしないだろう男らしさの教育を受けさせられる辛さ

俺たちゲイの10代も自分の立場が定まらず、いかげしっくりこないものだけど
それ以上に耐えられない状況だろうなあと想像した。

ドラマの気になったシーンを思い出してみましょう。

お姉さんの結婚が、性同一性障害の兄弟がいるという理由で相手の家族の
反対にあって破談

俺なんかは、相手の恋人が本当に自分を愛しているのなら
自分の兄弟のことを守ってくれるはずだろうと持ってしまうけど。
いくら家族同士の縁といってもさー

その程度で破談になるような関係なら、相手も相手、夫婦生活でも
二人では乗り越えられないでしょう?
先が思いやられるから早く分かってよかっただろうね。

そのときの姉が、自分がこの目にあったのは弟が自分勝手だからだと
責めるのだけど、もう少し理解してくれている姉だと思ってたのでびっくりした。

俺の妹にはね、兄の俺がゲイだから結婚に支障が出るなんてことがあっても
俺は知らないからな、なんて先に言ってあります。

俺の存在がみっともない?なんて展開があったら暴れるよ(笑)

そんなこと大した問題じゃない、と思ってくれるような人じゃないと
妹もなにかと幸せにはなれないような気がするし・・
って厳しい勝手な兄かなあ?

妹は理解があるから、俺の意思を分かってくれていると思うけど
母親とかは真剣に不安がっているんだよね。
隠すようなことをするほうがみっともなくなると思うけど。
ていうか、家族でしょう?

雛形の役、怖かったー
元彼が結婚することになって、その奥さんが雛形なんだけど
育児ノイローゼなのか、元彼女のことが気になりだして旦那を追及したら
あいつは本当は男で、付き合うとか恋愛の相手ではなかった、とか
とんでもない言い訳をするんですね~

そんな夫を騙したオトコ女!と雛形は鬼の形相で責めて来ます。
そこまで言うか・・?何でも他人のせいにするタイプ。
夫婦生活も先が思いやられそうです。結構こんなすごいキャラも登場します。
雛形ってああいう役が似合うね~

保育士の彼、自分が好きになってた相手が男だと知って
「俺を騙してたのか?近づくな!」
うーん、この人も相手の何を見て好きになってたのかな?
俺には理解不能。だからラストも俺は意味不明。
このあたりシナリオが下手なせいだと思うけど。

そして、父親の葛藤
息子、という幻想の中でいろいろ望みもあっただろう父親
迫るものがありました。

頑固な父親(橋爪功)も最終的には子供の幸せを考えてくれるのですね。
親は本当にありがたいことです。
このシーンは俺は大泣きしちゃったな~

親へのカミングアウトシーンは俺たちと一緒。身に迫るものが・・

こういったドラマは、見る人に自分とは違う立場の主役の気持ちを想像させ
理解者を広げるには効果的ですよね。

職場の上司の発言など、無理解な発言を平気でする嫌なシーンなどをみて
気がつくことも多いですよね。

同性愛者のドラマもこうやっ出来ればいいのにね。なんで出来ないんだろ?

さて、今回のドラマの新聞テレビ欄
こんな風に書いてました。

###私はどうしても女になりたい!究極の家族の絆・男女の愛を問う話題作!
女にしか見えない3人の魂の叫び!!###

女にしか見えない「しか」ってね(辛)
相変わらず日本テレビ、ひどい表現で視聴者を釣ろうとします。
やっぱ何も変わってないね。

「私が私であるために」
http://www.ntv.co.jp/d-complex/contents/20061010_m.html
番組ホームページに掲示板があります。
感想がたくさん載っていて興味深いですよ。
同性愛者のドラマもこんな感じで語られたら素敵でしょうね。
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