ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

徳島のLGBT問題講師、その後の地元は?

2018-12-27 01:53:04 | Weblog
去年の夏(2017年)、新聞沙汰にもなったLGBT問題講師のこと。
そのあとの地元の状況は、大変厳しいものになっています。

問題の講師自身は公的な役割ができなくなり責任が問われたことになったことは当然のこととして、その講師を指導員と認定していた行政にも責任が問われることになってしまいました。

良かれと思って性的マイノリティの人権啓発を進めてくれていた県や市の担当職員の皆さんは、問題講師を信じて一緒に取り組んだばかりに責任をとらされ、移動となったりしたそうなのです。

そのこともあって、性的マイノリティについては当面取り扱わない、関わりたくないといった方向になったところも多く、問題をきっかけに啓発の機会までも失ってしまうことになってしまいました。その影響もあってか、徳島県では人権重要課題に性的マイノリティはまだ入っていません。去年の見直し時にもまた見送りとなってしまったようです。

問題ある活動の影響とは、このように大きなものになっていくのです。性的マイノリティ全体の信用を失い、協力をしてくださっていた行政関係者にまで迷惑をかけることになってしまったことは、今まで積み上げてきた活動の信頼を大きく損なう重大な問題で、自分の地域で起きてないからでは済まされないことでしょう。

去年にカラフル連絡網(全国LGBT活動者の会)で勉強会を東京で行った時に問題講師の弊害を注意喚起したことがありましたが、一番に注意しておきたかったことは活動者として各地域に対して責任ある活動ができるか?行政を巻き込む責任問題となるようなことにしてはならない!ということでした。
問題講師のビジネスが良いか悪いかとか、犯罪とまでなってなければよいか?とかそんな問題のレベルではないのです。

LGBTの中での自浄能力が、少しでも発動できていたことの記録としての勉強会でしたが、その勉強会を問題だと判断しレッテルを張る人がいたり、辺境の四国内での活動家同士による権力闘争とまで言われたこともありました。他人事にできているうちのことでしょうが、活動をしているものとして、そのような意識でいてはならないはずです。

徳島から離れた東京や大阪など他の地域ほど、この問題をより認識できないでいる人も多い。徳島でだけ起き、終った過去の事件ではないだろう。



過去記事参考
https://blogs.yahoo.co.jp/deep8822/66304396.html
https://blogs.yahoo.co.jp/deep8822/66305196.html
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