ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

同志社大サークルによる同性愛差別イベントのこと

2014-08-29 21:57:33 | Weblog
いわゆる「ホモネタ」という、嘲笑的差別助長行動ですが
同性愛のことについて、茶化されても馬鹿にされても仕方がない・・といった扱いはあちこちに転がっている。

同志社大学のサークルでは「肝試しホモ試し」と称して、同性愛者らが集まる場に潜入し
どうなるか体験するようなものを企画して、ツイッターなどで参加を呼び掛けていたという。

ネットにより多数の目に留まることになり、人権問題として看過できないものであることが指摘され
大学としてもサークルを活動停止するという処置となり、マスコミ報道もされるにいたった。

◆同志社サークルが「肝試しホモ試し」企画 差別批判殺到で謝罪、サークル登録も取消
http://www.j-cast.com/2014/08/22213822.html

こういうことが放置されない時代が来たのですね。
社会的にも大きな変化が身についてきはじめたという表れだろうか?

同性愛をネタにすることは特に問題と思ってない人は多いが、
認識が変わっていく一段階を見たような気がした。

インターネットの諸問題が取り上げられることも多いが、良いこともあるようだ。
こういったものは表に出ないで、嫌らしく笑い飛ばされて終わることが多かったのだ。

以下は、サークルが発表した反省文とのこと。
サークルのサイトなどは既に削除されていて何もない。同志社大としての何かもネットにはない。


反省文

 このたびは、私たちのサークルである同志社大学登録団体モチコミ企画が、あまりにも軽率な考えのもとで「肝試しホモ試し」といったタイトルの企画を発想し、実行しようとTwitterにて広報をしたことで、皆様に不愉快な思いをさせ、傷つけてしまい、ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございませんでした。
この企画における差別的要素に気づくことができなかったこと、この企画の発想自体がとても危険な可能性をたくさん孕んでいることにTwitter上の皆様のご指摘でようやく気づくことができ、私たち自身の考え方における問題点(自分たちでは気づかないうちにセクシャル・マイノリティの方々を差別視してしまっていたこと)に気が付きました。こういった企画を立ててしまったのは、私たちの世間への認識の甘さ、発想自体がそもそも軽率であり危険であるということに気づくことができなかった点、今回問題となった企画において対象としてしまった方々への配慮が足りなかったこと、もし本当に行っていたらその方々はどういった被害を受け、どういった気持ちになるのかまで考えられていなかったことが理由として挙げられます。また、その企画をサークル内で共有、審査することなく様々な立場や、様々な価値観を持つ多くの人々が使用しているTwitterで広報してしまうといった、サークル内での管理体制の甘さも原因です。それに加えて、Twitter上での謝罪も、始めは場当たり的な謝罪しかせず、ご指摘していただいた事に関して、それはなぜ言われているのかを考えられていなかったことも今回の問題に深く関わっています。
今回のこの私たちが起こしてしまった問題に対して、数多くのご指摘をいただいた事で、私たちが今回どれだけ軽率であったのか、どれほど皆様に不愉快な思いをさせ、傷つけてしまったのかを強く感じました。それと同時に社会的な問題に関して無知であったことや、すぐになぜこうなったのかを考えられなかったことを恥じ、各方面のご迷惑をかけてしまった皆様へ謝罪したいという気持ちでいっぱいです。本当に申し訳ございませんでした。
現状としましては、サークルの活動を停止し、今回の問題についての情報をすべて共有して、私たちが改めるべき点を浸透させている段階です。今後こういった軽率で危険な企画が生まれないように、サークルとしては企画に対して充分な審査を行うことを徹底し、伝え方や発信の仕方がその手法で本当に適切かどうかも含めて必ず話し合いを行います。そして、サークル内の個人の価値観や考え方について問題のある点は改めるように、その都度しっかりと注意できるよう、サークルの幹部と今回の企画を発想し行おうとした2人にまずは徹底させます。合計の人数が多い集団ですので、まずは上に立つ幹部、そしてそこから個人へと今回の問題をうけて改めなければならない点を浸透させ、表面上改めるというだけでなく、根本から早急に見直します。また、今までのように皆様が平等に楽しめる企画を考えるのみならず、人の役に立てるような企画も行うことで、このサークルの質を向上させ、精進していきたい所存です。
 本当に申し訳ございませんでした。心よりお詫び申し上げます。
コメント
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