体は男、心は女性の性同一性障害の方で、本来の性別に合わせようとすると会社に解雇される、された・・という話は良く聞くところですが、その解雇をした会社側の考えというやつを
恥ずかしくもなくブログに公開している人っているのですね。
ひどいもんですが、不当行為をする人も、する人なりの考えというのがあるのでしょう。
そこを分かりやすく表現してくれている興味深い例です。
◆性同一性障害の男性に退職してもらったことがあります
http://lifeinthecountry.info/notes/712/
せっかくなので以下に張り付けて残しておきますね
偏見を持つ人は持つ人の論理があるのでしょうが、こういう考えを仕方がないと思うか、ひどい話だと思うか・・・・
差別的行為が堂々とまかり通っている日本社会、差別が罪にならない我が国の限界でしょうか?
読んで考えてみてください。
どう思いますか?
● ● ●
以下コピーです
性同一性障害の社員に会社を辞めていただいた経験があります
解雇ではなく会社都合退職という形で。
今でこそ無職のダメ人間ですが、数年前までは社長だけどダメ人間という時期もありました。起業したわけではなくて、あるグループ内で一部の事業を請け負う会社の「形だけ社長」という立場。通常の会社で言えば部長とか本部長とか、そのあたりのポジションだったのだと思います。当初は「社長」という肩書でだいぶ勘違いをしていましたけどね..
対象となった社員は男性でした。
彼はいつも女性の格好をして、か細い声で話し、しかし咳払いは「ゴホッ!」と男性の声でした。努力していたんですね。
給料日直後はホルモン注射を打つためなのか、肌の艶もよく、胸も若干張りよく膨らんでいたように記憶しています。(ホルモン注射にそんな即効性があるかは存じませんが..)
髪型は本人はショートボブだと言いはっていましたが、単なるおかっぱ頭にしか見えません。いつもスカートを履いていましたが真夏でもストッキングを着用していたのは賢い選択。お前の生足など見たくないのだ。
そう、彼はいつもスカートを履いていましたが、デスクワーク時に足を組むときは、いつも片方の足の太ももに、もう片方の足の足首を乗せる組み方でした。うっかりデスク下に何かを落とし、それを拾おうとするならば、股間がもこりとした女性用のパンティを見ることになります。悲劇です。
彼に辞めていただいた理由は「気持ち悪いから」ではない
会社の女性スタッフ達は彼に対してとても寛容でした。女性として接していました。彼は入社以来、一貫して女性用のトイレを使いました。ここの判断は非常に難しかった。なんだ、この難問は!それでも、女性スタッフ達はそれを許し続け、不満を一度たりとも口にすることはありませんでした。なんて素晴らしい人達だったんだろう。今更だけど、ものスゲエ感謝だわ。本当にありがとう!
事務所を移転してしばらくした時に問題が発生したのです。それまでの事務所はワンフロアに我が社だけ。トイレに関しても自社の女性スタッフが許してくれるなら、本来男性である彼が女性用トイレを使っても問題ない。ない?わからない。。
しかし、移転先のビルでは同じフロアに別の会社も入っていました。ある日トイレに貼り紙が..。ビル管理会社の名前でね。「男性が女性用トイレを使用している疑いがあります。明白になった場合には警察に通報いたしますことを周知徹底願います。」
当時の我が社は、特定の男性社員にに女性トイレの使用を許可している状態でした。同じフロアの社員さんにバレなきゃいいね…とヒヤヒヤしながら。さっきの張り紙だって、うちの、あの社員のことを指しているのではないかもしれない。だけど、そうかもしれない。疑わしきは罰せずといきたいところだけど、疑われている可能性があるならば正すのが会社としてはまともな方針。
会社では男性として生きてくれないか?
私が彼に言った言葉です。
男性の服装で出社し、男性用のトイレを使用することを求めました。「仕草、振る舞い、声などを変える必要はない。髪型も今のままで構わないし化粧をしたいのならしてくればいい。ただし、対外的には男性として生きることをあなたに求めます。それが不可能ならば、うちの会社で働くことはできません。」と伝えました。女性の化粧をして男性の服装をしたらバランスが悪くて笑っちゃうかもしれないし、女性としての服装を見る限りあなたはセンス悪いからなおさらね、と内心思いながらであったことは反省しております。
当然、トイレの貼り紙のことも伝えました。「これはあなたのことだと特定されたものではないけど、もし、あなたのことだと特定されれば、あなたは警察に通報される身になるし、男性であるあなたが女性用トイレを使うことを黙認していた会社も責任を免れない。事情を勘案すれば、今後は女性用トイレの使用を禁じるのが通常だと考える。それに、男性用トイレを使用するにしても、女性の服装をしたままでは、やはり事情を知らない他社の社員を驚かせ、不快な思いをさせることになりかねないのは明らかで、会社として放置することはできない。」
結果、彼は私の要求を拒否しました。よって雇用を続けることはできないことを伝え、退職してもらいました。個人的には信義則に反する行為を改めなさいという命令を拒否する以上、懲戒解雇でも妥当だと考えます。しかし、退職後の生活等を考慮して、退職後短期間のうちに失業給付を受けられる「会社都合」での離職という形をとりました。
これ、人権を踏みにじってますか?
一人の性的マイノリティの権利を守るために、そうではない多くの人の通常の権利が侵されてはならないと考えます。特別扱いはできないのですよ、社会においては。性同一性障害だからといって男が女性用トイレを使うことを求める権利は当然には認められないのです。個人的な、そしてその周辺の、あなたを女性として許容してくれる社会においては望み通りに生きればいいでしょう。しかし一般社会においては男性は男性として生きなくてはなりません。そうしなければ、男性として生きている男性、女性として生きている女性の何らかの権利を侵してしまう可能性があることを自覚してください。
トイレを含め100%女性として扱われ、女性として生きたいのであれば、法律的な身分においても女性にならなければならないのです。莫大なお金がかかるでしょう。しかしそれはあなたが手に入れたい権利の対価なのだから受け入れるしかないのではありませんか?
性的マイノリティを否定する気はありません。個人的な話ですが、海外にいる友人の9割はオカマですよ。彼らは男性の格好をして、男性用のトイレを使います。でも、心は女性です。仕草、振る舞い、人生が女性そのものです。もちろん男性を異性として考えますので、一種の恐怖も感じながらの付き合いになりますが…
彼らは100%の女性になることは望んでいません。女性としての権利を求めてはいません。そうなるための費用を捻出することができない、という事実だけがその理由ではありません。性別は男性として生まれてきたのだから仕方ないじゃないの、と割りきっているのです。「オカマ野郎!」と怒鳴られても「それがなんなのよ、フニャチン野郎!」って怒鳴り返して、オカマ同士でハイタッチするようなたくましいメンタルなのです。現実を受け入れ、たくましく生きるしかないと言ってしまっては乱暴でしょうか?頑張って生きてください。
性同一性障害だろうが、そうでなかろうが頑張って生きるしかないのですし、人間としての権利はあんたも私も変わらないんだから。ことさらに特別な扱いや権利を求めずにひょうひょうと生きていきましょうや。
以上コピー
恥ずかしくもなくブログに公開している人っているのですね。
ひどいもんですが、不当行為をする人も、する人なりの考えというのがあるのでしょう。
そこを分かりやすく表現してくれている興味深い例です。
◆性同一性障害の男性に退職してもらったことがあります
http://lifeinthecountry.info/notes/712/
せっかくなので以下に張り付けて残しておきますね
偏見を持つ人は持つ人の論理があるのでしょうが、こういう考えを仕方がないと思うか、ひどい話だと思うか・・・・
差別的行為が堂々とまかり通っている日本社会、差別が罪にならない我が国の限界でしょうか?
読んで考えてみてください。
どう思いますか?
● ● ●
以下コピーです
性同一性障害の社員に会社を辞めていただいた経験があります
解雇ではなく会社都合退職という形で。
今でこそ無職のダメ人間ですが、数年前までは社長だけどダメ人間という時期もありました。起業したわけではなくて、あるグループ内で一部の事業を請け負う会社の「形だけ社長」という立場。通常の会社で言えば部長とか本部長とか、そのあたりのポジションだったのだと思います。当初は「社長」という肩書でだいぶ勘違いをしていましたけどね..
対象となった社員は男性でした。
彼はいつも女性の格好をして、か細い声で話し、しかし咳払いは「ゴホッ!」と男性の声でした。努力していたんですね。
給料日直後はホルモン注射を打つためなのか、肌の艶もよく、胸も若干張りよく膨らんでいたように記憶しています。(ホルモン注射にそんな即効性があるかは存じませんが..)
髪型は本人はショートボブだと言いはっていましたが、単なるおかっぱ頭にしか見えません。いつもスカートを履いていましたが真夏でもストッキングを着用していたのは賢い選択。お前の生足など見たくないのだ。
そう、彼はいつもスカートを履いていましたが、デスクワーク時に足を組むときは、いつも片方の足の太ももに、もう片方の足の足首を乗せる組み方でした。うっかりデスク下に何かを落とし、それを拾おうとするならば、股間がもこりとした女性用のパンティを見ることになります。悲劇です。
彼に辞めていただいた理由は「気持ち悪いから」ではない
会社の女性スタッフ達は彼に対してとても寛容でした。女性として接していました。彼は入社以来、一貫して女性用のトイレを使いました。ここの判断は非常に難しかった。なんだ、この難問は!それでも、女性スタッフ達はそれを許し続け、不満を一度たりとも口にすることはありませんでした。なんて素晴らしい人達だったんだろう。今更だけど、ものスゲエ感謝だわ。本当にありがとう!
事務所を移転してしばらくした時に問題が発生したのです。それまでの事務所はワンフロアに我が社だけ。トイレに関しても自社の女性スタッフが許してくれるなら、本来男性である彼が女性用トイレを使っても問題ない。ない?わからない。。
しかし、移転先のビルでは同じフロアに別の会社も入っていました。ある日トイレに貼り紙が..。ビル管理会社の名前でね。「男性が女性用トイレを使用している疑いがあります。明白になった場合には警察に通報いたしますことを周知徹底願います。」
当時の我が社は、特定の男性社員にに女性トイレの使用を許可している状態でした。同じフロアの社員さんにバレなきゃいいね…とヒヤヒヤしながら。さっきの張り紙だって、うちの、あの社員のことを指しているのではないかもしれない。だけど、そうかもしれない。疑わしきは罰せずといきたいところだけど、疑われている可能性があるならば正すのが会社としてはまともな方針。
会社では男性として生きてくれないか?
私が彼に言った言葉です。
男性の服装で出社し、男性用のトイレを使用することを求めました。「仕草、振る舞い、声などを変える必要はない。髪型も今のままで構わないし化粧をしたいのならしてくればいい。ただし、対外的には男性として生きることをあなたに求めます。それが不可能ならば、うちの会社で働くことはできません。」と伝えました。女性の化粧をして男性の服装をしたらバランスが悪くて笑っちゃうかもしれないし、女性としての服装を見る限りあなたはセンス悪いからなおさらね、と内心思いながらであったことは反省しております。
当然、トイレの貼り紙のことも伝えました。「これはあなたのことだと特定されたものではないけど、もし、あなたのことだと特定されれば、あなたは警察に通報される身になるし、男性であるあなたが女性用トイレを使うことを黙認していた会社も責任を免れない。事情を勘案すれば、今後は女性用トイレの使用を禁じるのが通常だと考える。それに、男性用トイレを使用するにしても、女性の服装をしたままでは、やはり事情を知らない他社の社員を驚かせ、不快な思いをさせることになりかねないのは明らかで、会社として放置することはできない。」
結果、彼は私の要求を拒否しました。よって雇用を続けることはできないことを伝え、退職してもらいました。個人的には信義則に反する行為を改めなさいという命令を拒否する以上、懲戒解雇でも妥当だと考えます。しかし、退職後の生活等を考慮して、退職後短期間のうちに失業給付を受けられる「会社都合」での離職という形をとりました。
これ、人権を踏みにじってますか?
一人の性的マイノリティの権利を守るために、そうではない多くの人の通常の権利が侵されてはならないと考えます。特別扱いはできないのですよ、社会においては。性同一性障害だからといって男が女性用トイレを使うことを求める権利は当然には認められないのです。個人的な、そしてその周辺の、あなたを女性として許容してくれる社会においては望み通りに生きればいいでしょう。しかし一般社会においては男性は男性として生きなくてはなりません。そうしなければ、男性として生きている男性、女性として生きている女性の何らかの権利を侵してしまう可能性があることを自覚してください。
トイレを含め100%女性として扱われ、女性として生きたいのであれば、法律的な身分においても女性にならなければならないのです。莫大なお金がかかるでしょう。しかしそれはあなたが手に入れたい権利の対価なのだから受け入れるしかないのではありませんか?
性的マイノリティを否定する気はありません。個人的な話ですが、海外にいる友人の9割はオカマですよ。彼らは男性の格好をして、男性用のトイレを使います。でも、心は女性です。仕草、振る舞い、人生が女性そのものです。もちろん男性を異性として考えますので、一種の恐怖も感じながらの付き合いになりますが…
彼らは100%の女性になることは望んでいません。女性としての権利を求めてはいません。そうなるための費用を捻出することができない、という事実だけがその理由ではありません。性別は男性として生まれてきたのだから仕方ないじゃないの、と割りきっているのです。「オカマ野郎!」と怒鳴られても「それがなんなのよ、フニャチン野郎!」って怒鳴り返して、オカマ同士でハイタッチするようなたくましいメンタルなのです。現実を受け入れ、たくましく生きるしかないと言ってしまっては乱暴でしょうか?頑張って生きてください。
性同一性障害だろうが、そうでなかろうが頑張って生きるしかないのですし、人間としての権利はあんたも私も変わらないんだから。ことさらに特別な扱いや権利を求めずにひょうひょうと生きていきましょうや。
以上コピー