ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

警察本部に同性愛の人権擁護を要請するも

2014-03-20 22:05:47 | Weblog
愛媛県警の採用試験において、同性愛かどうかを問うような設問が何度も登場する適性検査(MMPI)を利用していることについて、自分たちも非常に問題視して経過をみています。

去年、愛媛新聞にも大きく取り上げられていたことですが
今年も採用試験の時期に入っていきます。

今年からは改善されるように地元の当事者団体としてちゃんと要請しておこうということで
本日、愛媛県警本部と愛媛県人事委員会に要請書を提出してきました。

いやー、警察本部はほとんど相手してくれなかったですよ・・ひどいもんです
「一市民」からの意見として承りましたとして、調査検討後の返答も断る始末でした。

基本的には、警察官という特殊な任務につく以上、その任務を任せられる問題のない人かどうかを適性検査で調べるには、この調査が効果的だと考えているようです。

任せられない問題のある人に同性愛者は当てはまるのか?
そんなつもりはないとのことだが、そう答えるしかないだけなのかもしれない

設問の一部だけのことじゃないか、と些細なことと考えているようで
人権侵害な設問になっていること、当事者以外には差別感覚を肯定し助長させていく意味になることを伝えるのだが、MMPI検査を継続することの重要性が勝るような様子

どうしても、この検査を改善なく継続するならば
性的マイノリティへの排除意図はないことを明確にして実施してほしいとまでお願いしたが・・
さてはて

採用担当の管理官が対応してくれたので、一番関わっている人との話ができたのではと思う
でも、県警本部入口の受付ロビーでの立ち話で済まされたのでした。

当事者としてはストレスの高いやり取りでしたよー
何をめんどくさいことを言ってくるんだ、というような顔の人とのやり取りですから

警察というところはあのような対応しかできない世界なのでしょうかねえ

これではだめだ、警察本部とでは話にならないのかも!!ということで
急遽、愛媛県の人事委員会にも要請しておこうと県庁にも向かい、担当の課長と話してきました。

ここではもう少し話が出来るやり取りとなりました。

これから採用試験が始まる上で、どうしていくかも決めていく段階らしいので
十分に人権的な配慮をもって判断してもらうようにお願いしてきました。

本当に地道なやりとりで大変ですが
ちゃんと声を上げて言っておかないと、問題自体が無いことにされてしまいます。
とりあえず、頑張ってきました(疲)

以下、その要請文を貼り付けておきますね

※写真は去年2013年6月に掲載された愛媛新聞より


◆  ◆  ◆

愛媛県 御中                             
愛媛県警察本部 御中 

平成26年3月20日

レインボープライド愛媛
rainbowpride777@gmail.com
http://rainbowpride-ehime.org
                         
警察官採用試験における性的マイノリティ人権擁護に関する要請

 日頃より県民のために地域の安全にご尽力いただきまして誠にありがとうございます。私たちレインボープライド愛媛は、同性愛者や性同一性障害など性的マイノリティの人権啓発や当事者支援を行っている地元愛媛のNPOです。
 さて、愛媛県における警察官の採用試験に際し、適性検査として「ミネソタ多面人格検査(MMPI)」を使われているとのことですが、この検査では「同性に魅力を感じるか」「異性より同性に魅力を感じるか」「女性に生まれたかった」などと性的指向や性自認を問う設問が含まれており、これは「プライバシーの侵害」や「同性愛者や性同一性障害への差別の助長」に当たり、人権侵害と感じておりますので改善を求めます。

 そのほかにも「神を信じるか」といった設問もあり、内心の自由の侵害につながる甚大な危険性を伴う検査方法です。「ミネソタ多面人格検査(MMPI)」の問題は、昨年6月に愛媛新聞でも取り上げられるなど、県民も動向を注目しています。また国会でも問題が取り上げられていました。なお、性的マイノリティについては愛媛県の人権重要課題として取り組まれているものでもあります。
 今年も採用試験が始まりますが、内心の自由に関わる内容や、性的指向、性自認を問う内容を含む検査方式を、愛媛県の採用試験では用いないよう、強く要請します。

 同性愛や性同一性障害については、根深い差別偏見があり、多くの当事者は不利益を恐れ、自身を隠して生活しています。テレビでも嘲笑や侮辱といった差別を助長することも多く、正しく理解されておりません。この適性検査を継続されているということは、おそらく間違った理解をされていることと思います。私たちが作成したパンレットを読んでいただくなど、当事者たちの現状などを知っていただきたいと思います。研修会なども行うことができますので、ご相談ください。
 私たちは、性的マイノリティの理解促進に努め、県民だれもが差別されることなく、また、差別の加害者となることがなく生活できるように、多様性のある「ふるさと愛媛」を目指しています。我が町の警察が、率先してその意識を持っていただくよう望みます。

以上




コメント
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