ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

痛恨の誤探知、官邸のシナリオ外れ

2009-04-05 01:49:43 | Weblog
今日の昼のニュースの落ち着かなさ・・それは、強烈なジョークのようだった。

12時過ぎに、北朝鮮が発射と一斉に速報
テレビも臨時ニュースに切り替わり、NHKやフジテレビは特番

まるで、待ちわびたドラマの始まりのごとく、最高のテレビショーの幕開けという感じだった。

迎撃ミサイルが据えられた、各場所からの中継を挟み 興奮を煽る

この地上ミサイル(PAC3)が発射されるシーンがテレビに映るなんて絵は本当に想像したくない
けれど、まるでカメラはその時を期待して向けられているみたい。

フジテレビの須田アナが興奮してニヤ付いてるようにも見える。

とうとう打ち上げたか!!・・速報が出た数分後になんと訂正報道

「先の発射報道は誤探知による誤り、発射は誤り!」

えっー??マジ?

誤探知って、一秒が命取りのミサイル相手に
いざという今が探知間違いって、それ大丈夫なの?やばいやばいでしょ!?

もう、そこからはテレビショーは、シュールなジョーク番組に変容

「私たちの取材間違いではありませんっ!!」テレビは必死に弁護

誤情報を流した各地の地方自治体。

職員たちが何人も待ち構えてて、FAXで県内に伝えるんですね・・
いまどきFAXですか!!??これまた必死な人海戦術・・

なんだか、予定調和の演習をみせられているみたい

そりゃ待ち構えてて、シナリオどおりにミス無く演習どおりにこなすべく待機してるなら、そうなるよね。

見間違え、チェックせずにみんながみんな興奮しちゃったって、そりゃ

この国って、大丈夫じゃないのね やっぱり
待ち構え、予定通りでない有事の時は、絶対どうしようもないだろうね、こりゃ

首相のリーダーシップをみせるための、絶好のシナリオだったはずの土曜日
騒ぎすぎ国民を煽るテレビ、思惑はずした官邸・・

この失態を、同罪のマスコミがなんとなく控えめに追求しているようだし

もう、すごいものを見せられました。

下記の産経の記事。  ぐーるぐる目眩がきます。


##########

崩れたシナリオ 誤報に振り回された首相官邸 4月5日1時13分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090405-00000505-san-pol

 すべてはシナリオ通りに進むかと思われていた。

 3日夜に外遊先のロンドンから帰国したばかりの麻生太郎首相は4日午前8時半から桜が満開となった国会周辺を約40分間かけてウオーキングし、「普段通りの朝」を演出した。

 だが、公邸にはすでに首相秘書官らが待機していた。首相はニヤッと笑ってソファに座り、北朝鮮のミサイル発射準備状況について報告を受け、発射後の対応について最終的な打ち合わせをした。

 想定では、首相は公邸で待機し、ミサイル発射の一報が入れば、速やかに(1)日本領域の安全確認と航空機、船舶の安全確認(2)情報収集態勢の強化(3)国民への迅速な情報提供-と3つの指示を出し、首相官邸地下の危機管理センターに移動。官邸のエントランスで記者団の取材に応じ、国民に安心を訴えるメッセージを発する手はずだった。

 午前10時。朝鮮中央通信が「運搬ロケット『銀河2号』の打ち上げ準備が完了し、まもなく打ち上げる」と報じた。日本で「まもなく」と言えば1時間以内を指す。官邸は緊迫した空気に包まれた。

 午後零時16分、官邸1階の報道室がどよめいた。

 「北朝鮮のミサイルが発射されました!」

 吉牟田剛報道室長が声を上ずらせ、「先ほど北朝鮮から飛翔体が発射されたもようです。テレビ、ラジオ等の情報に注意してください。続報が入り次第お知らせします」と書かれたプレスリリースを詰めかけた記者に配布。各自治体にも緊急情報ネットワークシステム「Em-Net(エムネット)」で同様の文面が一斉送信された。

 首相も予定通り公邸を出て官邸に向かった。

 この直後だった。「誤探知でした!」。首相は秘書官の言葉に耳を疑ったが、いまさら公邸に引き返すわけにはいかない。首相は官邸エントランスに詰めかけた記者団とは目も合わせず、危機管理センターに入った。「あと1分連絡が遅ければ首相は誤報を元にカメラの前に立ち、世界中に赤っ恥をかくところだった」。政府高官はそう言って胸をなで下ろした。

 「発射」公表から全面撤回まで約5分。なぜこのような失態を演じることになってしまったのか。

 原因は航空自衛隊が新型地上レーダー「FPS-5」(千葉県旭市)がとらえた航跡探知情報をミサイルが発射されたものと解釈し、首相官邸に伝えたためだ。浜田靖一防衛相は河村建夫官房長官に「すべて防衛省の責任です。明日(5日)以降万全を期すようにします」と陳謝し、テレビカメラの前でも「国民に大変なご迷惑をおかけし、心からおわびを申し上げたい」と涙目でわびた。

 だが、ある政府高官はこう打ち明ける。

 「ミサイルが発射されれば、日本に落下したり上空を通過するのに10分間もかからない。情報の確度を上げようとすれば、公表はミサイル着弾後になる。まさに薄氷を踏むような決断の連続なんだ…」

 首相も誤報と知った直後はさすがに不機嫌だったが、慌てふためく防衛省幹部の様子に同情したのか、次第に矛を収めていった。4日中のミサイル発射の可能性がほぼ消えたことを確認すると首相は河村氏に穏やかな声でこう言った。

 「まあ、明日も変わらずしっかりやってくれ!」(石橋文登)





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする