長いようで短いようで

先週結婚20周年を迎えた。20年か～～。長いな～～。結婚してすぐ子どもが生まれていたらもうすぐ成人式なんだろうな・・・。うちは子どもが遅くてよかった～。まだまだ若者気分でいられるから。（なんちゃって）でも気持ちだけ若者気分で現実はそうでないと思い知らされたのが、家族で少しお祝いをした翌日のこと。夫の会社で不幸があり、久しぶりに礼服を引っ張り出してきた夫。お腹周りにたっぷりとついたお肉が邪魔でズボンのボタンが留められない！

「20年も前の体型とはそりゃ違うよー。洋服のお直し出しとく？」「もう歳なんだから諦めたらどやねん。」などと言うたら、「うるさい！歳、歳言うな！このズボンが入るようになるまで、またお腹引っ込めたるねん！」と、夫。ここにも一人現実を受け入れていない若者気分のおっさんが一人・・・。やはり年月というものはちゃんとその取り分を取っていくんだから仕方ないよー。

夫も私も歳の話になった時、実年齢を言うと「へー、そんな風には見えませんね。若いですね。」と、よく言われる。でもそれは半分くらいはお世辞で後の半分くらいは社交辞令なのだ。つまり私たちより若い人は皆自分よりずっと年上の人の歳相応の像なんてつかめていなくて、まあ、無難に「若いですね」と言っておけば相手が機嫌を損ねないだろうと思っているだけなのだ。それを真に受けて「私ってまだ若く見られるんやわ、えへん。」とかヘンな自信を持たない方がずっと賢明なのである。

ところがこの「若いですね。」の響きは歳を重ねるごとに妙に甘美な台詞に聞こえ、誉められているような、くすぐったいような感覚に捉われることもしばしば。あかん、あかん。自分で若々しくいようと思う気持ちはきっと大切なんだろうが、それと他人が簡単に口にする「若いですね。」のお世辞とは似て非なるものなのだ。ま、とりあえず、きっちり20年分歳はとりましたが、何だかんだあった20年はあっと言う間に過ぎていって、それはそれで何かしら縁のようなものが結びつけてくれたんだと思う。感謝。

2日前の朝霧。珍しかったので撮ってみた。自転車漕ぐのもちょっと怖かった。