いつの頃からか、百貨店にそんなに行かなくなった。そんなに昔の話ではない。
ここ10年か、15年くらいの間に・・・だ。
子どもの頃、休日に家族総出で百貨店に繰り出すのは、ちゃんとした(少なくとも私にとっては)
レジャーだった。近所では決して売っていないような洋服や玩具をゆっくり時間をかけて選び、
大食堂でお子様ランチを頼んで、屋上の遊具で遊んで、きれいな雑貨やアクセサリーを見て、ショウウィンドーに飾られているマネキンを見るだけでも、それはそれは非日常の世界へいざなってくれる、いわば百貨店はマジックボックスだったのだ。
社会に出て、一人暮らしを始めても、結婚しても、私の百貨店に対する思い、それはたぶん憧れに近いようなものだったけれど、その思いは損なわれることはなかった。
お給料が出ればその日のうちに百貨店に足を運び、バーゲンと聞けば、いそいそと出かけ、友の会に入会して積み立てをしてみたり、5%オフのクレジットカードなんかも作ったりしていた。
そう、梅が生まれて、体型が元に戻ったときだって、ベビーカーを押しながら、店員さんに梅の面倒を見てもらいながら、試着室に入る時のワクワクは続いていた。
もちろん今だって百貨店に入る時のあの独特の高揚感は忘れてはいない。
なんとも言えず洗練されたあの空気に包まれるだけで、自然と胸が高鳴る。
だが。
だが。
最近はどうもそのワクワク、ドキドキの高揚感が、ちょっと少ないのだ。
いや、ちょっとどころではない。
だいぶんすり減ってきているではないか。
なぜ?
なんで?
先日、らすかるさんと久しぶりに阪急百貨店を上から下までぐるりと歩いてみた。
なるほど、増床されただけあって、なかなかの品ぞろえではないか。
ちなみに阪急は別にメンズ館があるので、私たちが見て歩いたのは物産展の他は、もっぱら婦人用品ばかりである。
なのに。
着る服がない。
もっと言えば、あの「欲しい!」という欲望がない。
ないと言えば嘘になるかもしれない。
正直に言えばあの値札で買うのはやっぱりもったいないと思ってしまうのだ。
理由はたぶん一つや二つに絞れるものではないと思うのでいくつか思いつくままに書きだしてみる。
●自分の体型や年齢が変わって百貨店に陳列されている品々との間にいろんな意味で乖離現象が起きていること。平たく言えば似合う服が限られているということ。
●そもそもオシャレな服なんか買ったって、着て行く機会がないこと。デートに誘われたり、結婚式の二次会の予定が入っていたり、そういう派手な場所に行くチャンスがぐっと減ったこと。
●百貨店と同じようなデザインで、少し妥協すればネットでその半値、いや1/3くらいの価格でそれなりのものが手に入るようになってきたこと。
●あまりにも普段着がユニクロやその他の安物一辺倒で通していて、それに慣れ切ってしまい、外見はおろか、内面までブス子になり下がっていること。
●地球温暖化に伴い、私の中では大阪は5月から10月までを暫定的に「夏」と定義しており、秋冬物にお金をかけるのはもったいないと(出番が少ない)と思ってしまうこと。
●そもそも女性雑誌を読まないので、頭の中でどんなものが流行っているのかを把握できていないこと。
●上記と矛盾するがそんなすぐに流行ったり廃ったりするものに流されてたまるか!という屁理屈をこねてみること。
●スキンヘッドに似合う服装のお手本がどこにもないこと。
●自分の体型の変化(加齢に伴う変化)に自分の意識が追いついておらず、ついつい、似合いもしない若い人向けの服にばかり目を奪われ、実際に試着した時の、あのがっかり感があまりにもひどいので、少々試着に対してチキンハートになっていること。
●梅が成長するに従って、彼にかけるお金が増えたのにもかかわらず、収入は以前のままなので、どうしても私のファッションよりもそちらを優先せずにはいられないこと。
ざっと思いつくだけでもこーーんなに百貨店を敬遠する理由があるわけだ。
百貨店の方が変わったのではない。
私自身や、私を取り巻く環境が私を百貨店から遠ざけているのだ。
なんだ、これ?
浮気男の言い逃れみたいじゃない?(笑)
でもね。やっぱりこの世の中から百貨店がなくなってしまうのは、とっても寂しいと思う。
梅田や難波や天王寺、ああ、どこでもいいや。
ターミナルと呼ばれる駅の界隈には、いつ行ってもフレッシュで、最先端のファッションをほうら、これでもか!と見せつけてくれる百貨店があって欲しいと思う。
たとえ、それが単なるノスタルジーだとしても。
どれもうんうん、そうそう、と頷けるものでした。
昨日例のカーヴィーダンスの先生がテレビに出ていたのですが、
彼女は背が低いことがすごくコンプレックスで女性の体形の悩みに取り組み始めたらしいです。
あの先生が体形を保つために大切なこととしてあげていたいくつかのこと。
・体型を隠すような服を着ない。
・自分の裸を鏡に映して常に体形チェックの習慣を。
・お風呂で温まるより寝汗をかく。(これよくわからん。)
・恋愛に代表される常にワクワクドキドキ、ときめく心を持つ。
わ~、身につまされる。
でもやっぱりデパートはお買いものしなくても楽しいよ。また行こうね。
ありがとう[E:sign01]
カーヴィーダンス、かなり流行ってますね。
>体型を隠すような服を着ない。
OH,NO!これは耳が痛い。
>自分の裸を鏡に映して常に体形チェックの習慣を。
これも自分の現実から目を逸らしてるかも!
>お風呂で温まるより寝汗をかく。(これよくわからん。)
マジでわからん!(笑)
>恋愛に代表される常にワクワクドキドキ、ときめく心を持つ。
これよ、これ、これ!
今の私に足りないものはこれだわ、きっと(笑)
カーヴィーの先生とか見てると
本当にいつまでもきれいでいたいという女性の根本的な願望と
いったいいつまで現役でいなきゃいけないんだという若干の疲れという
アンビバレントな感情にさいなまれます。
まあ、デパートは楽しいのでそれも
ワクワクドキドキの一つとして取っておきたいです[E:notes]
今では商品の展示場、または美味しいものを
手に入れる場所になってしまった・・・
そう、デパートはち~とも変わってないんですよね。
このご時世でもセール品以外は一円たりとも値を下げないし。
でも、あの「看板を背負ってるんだ!」という
キリリとした雰囲気もちゃんと残ってますね。
テナントの集合体のビル、モールは
「隣のお店?そんなの知らないよ~」って
シラ~っとした寂しさが漂っているもの。
これからますます生き残るのが大変な百貨店、
頑張ってほしいです、かといって、やっぱり私も買いモノはしないだろうけど。
ホントに子どもの頃、あんなに憧れていた場所がなんだかよそよそしく感じてしまうのは悲しいですよね。[E:down]
たぶんどこの百貨店もおっしゃる通り生き残るのは難しいと思います。
でもやっぱり、ないのは寂しい。
じゃあ、買い物しろよ!(デパ地下以外で)って自分で自分に突っ込みたくなりますよ。
まあ、ウィンドーショッピングでも、たまにはしないと女子力が廃るのは事実なんですけどね・・・。[E:coldsweats01]