はれのひ騒動から成人式を考えてみた

新年早々「はれのひ」騒動で、なんだか悲しい気持ちになり、本当に被害に遭われた方々はお気の毒としか言いようがなく思います。

でもその後の報道やネットニュースで色々な救済措置がとられているようで、世の中捨てたものでもないなぁと。正に捨てる神あれば拾う神ありですね。

今年は梅が新成人でしたので、普段よりこの手のニュースには敏感になっているのかも知れません。

で、そもそも成人式ってどうよ？と考えました。

●まず私自身の経験

私は転勤族の家に生まれたので、小学校、中学校時代は転々としており、成人式当時は名古屋の短大に通っており、寮生活。住民票は名古屋にあったので、当然通知は来たが、行った所で同級生もいないので欠席でした。多分バイトしていたと思います。

同級生で実家通いの子たちは、綺麗な振袖を着て出席して同窓生と旧友を温めていましが、不思議とそれを羨ましいとは思いませんでした。


名古屋という土地柄、普段は質素倹約なのに、そういう冠婚葬祭にはバーン！とお金を使うのだなぁと知りました。当時はレンタル着物などあまり存在せず、皆母親や祖母から代々譲り受けた、或いは新調した立派な晴れ着でしたね。

後日、母の希望で就職後に和装、洋装の所謂お見合い写真を撮られました。勿論母が全額負担しました。結局お見合いは一度もしていません。今でもその写真は母が持っています。

●夫の場合

夫は生まれは横浜、小学校高学年くらいから大阪。大学は京都。当時は下宿していてバイトと海外旅行に明け暮れ、成人式にはやはり欠席。一年大学を休学してオーストリアにワーキングホリデーに行くつもりだったので、やはりバイトを入れていたとの事。

●梅の場合

今年が正に成人式だったのですが、マレーシアで暮らしているので欠席。もしマレーシアに行ってなかったら大学入学式の時に買ったイ○ンの安物のスーツで行ったかも。但し、今の住民票がある場所には同級生はいないから式典には行かず小中学生を過ごした場所まで行ったかも。あくまで私の憶測でこのことについては彼とは話していないのでわかりません。

以上のように我が家ではあまり成人式に重みがないことがわかります。環境要因もありますが。

で、今回のはれのひ騒動についてですが、聞くところによりますと女子というのは大変ですね。
まず成人式当日の着物レンタル、着付け、ヘア、フェイスメイクなどは2-3年前から予約したりするらしいです。(最近知りました)

当日も式典に間に合うようにする為には朝4時や5時起きで用意すると。親も大変ですが、本人も大変です。

お下品かな？と感じましたが、前撮り、レンタル着物と小物、ヘアセット、メイクなどの相場を調べると大体相場が30万円っていうじゃないですか！30万円ですよ。たった一日数時間のために。写真は残ると思いますが、いやー！高い。高過ぎる！

一体いつから成人式には女子は振袖必須になったのでしょうか？少子化の影響でしょうか。

この30万円という金額は奇しくも梅がマレーシアに行く間際に大学から支給された奨学金と同額です。

もし30万円を使うのなら私は梅が女の子でも振袖には使いませんね。留学の足しにしなさいと言うか、一人暮らしの準備に使って欲しいです。今時は保証金も要らない物件も多いし、30万円あればニトリ、IKEA、Amazonを駆使して最低限の生活準備が出来るでしょう。

子どもから大人への通過儀礼は何がしかの形で私は必要かと思います。自覚と責任を持って大人になる事はとても大切な事。

でもたった一日、同窓生にきらびやかな姿を見せびらかして、保護者、祖父母の自己満足の為だけに子どもに振袖を着せるというのは私には到底解せないです。

どうしても本人が着たいというのなら、それこそバイトでもして自分で手配して自分で支払えばいいのでは？と思います。
それこそが成人たる証なのではないでしょうか。

成人式要りますか？
女の子振袖本当に着る必要ありますか？

いくら考えても私には納得できる答えが見つからないモヤモヤだけが残った今回の騒動でした。