都会の負け犬同士

　横浜に住む弟（バツイチ）36歳に、合コン相手を紹介した。36にもなって、合コンもへったくれもないが、何しろ、女気がない生活をしているようで、ちと可哀相かと同情する。

　女性側もバツイチ、独身、35歳の二人組という、もう聞いただけで、「語るだろうな」、「飲むだろうな」の彼女達だったが、案の定、4人で焼酎もワインもボトルで空けたというからすごい。そんなに飲んだら、出会いも恋も生まれんでしょうが。

　まあ、でも、男にしろ、女にしろ、35歳過ぎても、誰に憚ることなく、自由に飲み歩ける世の中になったのは、羨ましい。今時、結婚してなくても、全然コンプレックスを感じる必要もないだろう。「負け犬」もある意味、自由の象徴だし。

　勿論、自由の裏返しである孤独や、少子化の一旦を担ってスミマセン感は、彼らにもあるのだろうが、送られてきた写真を見るからには、そういうネガティブなイメージはほとんどなく、ただひたすら酔っ払っている男女4人のへべれけな姿が・・・。都会に住む負け犬同士、これからも仲良くして下され。