ぺんぺんぐいん

ぺんぎん歩きは卒業したよ。

はいほい

2008-02-16 21:42:41 | いろいろ
椅子が壊れた。いい椅子だった。

3年間、ぼくが社長座りし続けたのがその原因だ。

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その椅子はリビングの少し大きめのダイニングテーブルの片隅におかれたパソコンの前にいつも置いてあった。

ぼくはこの椅子が好きだった。

ほかの椅子はどうも大きめでわずかに高級な作りになっていて、居心地が悪い。
すべてアメリカに住んでいた時にそのまま持って帰ってきたものだ。

この椅子は、小さかった。背もたれがついていて、
仕事やらレポートやらでパソコンを使うことの多い自分は実質上この椅子を独占していた。

ぎこ、ぎこ。

退屈してくるとぼくはいつも椅子を揺らした。

そうして、4本あるはずの椅子の足のうち2本だけで支えるようにして
バランスをとるのがもっとも自分が落ち着くポジションだった。

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そんなことはどうでもいい。

とにかく椅子が壊れてしまったのです。

ある日を境に、骨組みがすぽすぽ抜けてはずれてしまうようになった。

普通に座っている分には大丈夫だが、社長座りをしようとする瞬間に椅子は崩れ落ちてしまう。

++

ぼくは小学校の頃から社長座りが好きだった。

授業参観の日もひとり社長座りをして、よく怒られた。

中学・高校の頃も、珍しく授業中に起きている時は、たいてい社長座りだった。
そうして詰将棋を解いたりしていた。

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はやく椅子を買いたい。

安物っぽくて、しかし案外丈夫で、社長座りが心地よいような、そんな、小さな椅子。

それだけ。

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