ブラジルにいる日本人留学生の女性の方で、
ふと「将棋を教えてください」と頼まれて将棋を現地の学生に教えはじめた方がいらっしゃいます。
生徒さんは5人。これからも増やしていきたくて、
留学滞在中のうちに将棋クラブとして正式に学校に認めてもらうようにしたいらしい。
ブラジルはチェスが授業に取り入れられたりするような風土もあるので、
けっこう現実味もあるとのこと。
それに、ブラジルにはもともと日系人も多い国。
奨励会を休会中の子も、サンパウロにいる。
++++
ただし課題は、その留学生の方のいらっしゃる地域はブラジルのはしっこ。
アルゼンチンの近くです。
周りには将棋をそもそも知ってるような人も全然いません。
さて、どうするか。
++++
三つの提案をしたいと思います。
◆これからの将棋普及で必要なことは、「将棋を知らない人」に将棋を広めていくこと。
将棋を知らない人に伝えていくのが重要です。
趣味の多様化により、将棋のみに没頭するファンは明らかに減っています。
◆15級になるまでの「高速道路」をウェブ上に建設すること。
「ルールはわかった。さて遊び方がよくわからん。つまらない。やめた。」
となりやすいことは目に見えています。
ホントに基本の基本である、「頭金のバリエーション」であるとか、
金を2回打っておしまいの3手詰とかの問題が並べてあるウェブサイトは
なかなかみつかりませんでした。(あるんでしょうか??)
ぜひ、そういうのを準備してほしいです。15級くらいまで独習できるサイト。
もちろん誰もが気軽にアクセスできるように、無料で公開してください。
◆「15級までの高速道路」くらいは、各国語に翻訳してください。
日本で減るばかりの将棋ファンを増やす(というか減少を食い止める)ことをするくらいなら、
もっと人口の多い国に持っていったらいいのに、といつも思います。
ウェブページ翻訳くらいなら、有志を募れる気がします。
対価はお金じゃなくて、なにか連盟主催の特別なイベントなりに招待するとか、
コストを抑えることもできるはず。
++++
なんで海外?てかめんどいしー 日本だけでやってりゃいいよ。
自分日本語しかできないし。それに今十分楽しいし。
と思う人はきっと多いと思います。
それが普通の感覚かなぁという気もします。
++++
ちょっと日本の歴史を振り返ってみましょう。
将棋が爆発的に流行り大きなスポンサーを獲得したのはいつでしょう?
それは60年前の戦後、「娯楽のない時代」です。
その後、高度経済成長を遂げた頃のプロが一番良い時代だったのでは??
そうして現代においては、時間もかかるし時代に逆行してそうだし、
娯楽としての強みはかなり弱くなってしまったと思われます。
+
子供への普及は良いでしょう。
「教育」と絡めてイメージアップを図っておけば、
いずれ何かいいことがあるかもしれません。
が、日本は少子化。人口も減っていきます。
老年人口は増えますが、ではヒマな団塊の世代が将棋にハマるだろうか??
残念ながら、高度に経済成長してしまった国の大人には、
もっと楽しいことがいくらでもあります。
+
相撲も見てみましょう。
昔はあまり開発が進んでいなかった北海道からの力士も多かったそうです。
それでもテレビが普及した時代には大きく流行っていましたね。
そうして次第に海外力士が増え始めました。モンゴルとか。
今はウクライナやブルガリアなど、どんどん西方拡大してますね。
人気は下がる一方ながら、「相撲力士が魅力になりうるような国の人たち」を
うまいこと取り込んで、延命措置を行っています。
それでも最近はいろいろスキャンダルが噴出しはじめました。
圧倒的な人気があり力のある組織であれば、綺麗にもみ消されていたことでしょうwww
(ジャ○ーズとかオ○コンとかはいろいろあっても表沙汰にならないしねwww)
凋落が見て取れます。
+
さて。
そう考えてくるとどうも答えはひとつのような気がします。
「現在めぼしい娯楽がなくて、じきに高い経済成長が見込まれる地域に将棋を持っていくこと。」
そうしてファンを育て、現地の棋士とかも育てはじめれば。
何十年か後、おそらくますます人気の減っているであろう日本の将棋業界よりも
圧倒的な収入源になる可能性が高いのでは。
+++
アニメはすでに海外でアニメの担い手が増えてきています。
キツくて給料の低い職場は、日本人の若者は嫌いがち。
徐々に担い手は減っていて、しかも安く雇える中国はじめアジアの若者に
一部下請け仕事を任せているらしいです。ジブリでさえも。
日本にこだわる理由(=メリット)が若干見えない気が。
ウェブの発達によって、飛行機にわざわざ乗らずとも海外に普及する手段が得られている、今。
まだ経済的にも力をつけきれていない国なら、
日本への憧れもけっこう大きいはず。
日本文化紹介の機会であるとか、将棋が関係しうるあらゆる機会を捉えて、
普及を進めていけばいいのではと思います。
+
せめて「種まき」ということで、
ウェブ情報リソースだけでも充実させてほしいと思います。
あと、今回は最近就職活動しはじめたせいかお金的な話が多くなっちゃいました。
個人的には、いろんな国の人と触れ合えること自体がとても楽しいことと感じています。
でも会社の話とか聞いていて、やはり経済的利益に支えられていないことには、
何もできないし持続性もないのだなぁと思った次第。
+++
さて、えらそうにいろいろ書いてしまいました。すみません。
ご批判等等お待ちしております。ぺこり。
ふと「将棋を教えてください」と頼まれて将棋を現地の学生に教えはじめた方がいらっしゃいます。
生徒さんは5人。これからも増やしていきたくて、
留学滞在中のうちに将棋クラブとして正式に学校に認めてもらうようにしたいらしい。
ブラジルはチェスが授業に取り入れられたりするような風土もあるので、
けっこう現実味もあるとのこと。
それに、ブラジルにはもともと日系人も多い国。
奨励会を休会中の子も、サンパウロにいる。
++++
ただし課題は、その留学生の方のいらっしゃる地域はブラジルのはしっこ。
アルゼンチンの近くです。
周りには将棋をそもそも知ってるような人も全然いません。
さて、どうするか。
++++
三つの提案をしたいと思います。
◆これからの将棋普及で必要なことは、「将棋を知らない人」に将棋を広めていくこと。
将棋を知らない人に伝えていくのが重要です。
趣味の多様化により、将棋のみに没頭するファンは明らかに減っています。
◆15級になるまでの「高速道路」をウェブ上に建設すること。
「ルールはわかった。さて遊び方がよくわからん。つまらない。やめた。」
となりやすいことは目に見えています。
ホントに基本の基本である、「頭金のバリエーション」であるとか、
金を2回打っておしまいの3手詰とかの問題が並べてあるウェブサイトは
なかなかみつかりませんでした。(あるんでしょうか??)
ぜひ、そういうのを準備してほしいです。15級くらいまで独習できるサイト。
もちろん誰もが気軽にアクセスできるように、無料で公開してください。
◆「15級までの高速道路」くらいは、各国語に翻訳してください。
日本で減るばかりの将棋ファンを増やす(というか減少を食い止める)ことをするくらいなら、
もっと人口の多い国に持っていったらいいのに、といつも思います。
ウェブページ翻訳くらいなら、有志を募れる気がします。
対価はお金じゃなくて、なにか連盟主催の特別なイベントなりに招待するとか、
コストを抑えることもできるはず。
++++
なんで海外?てかめんどいしー 日本だけでやってりゃいいよ。
自分日本語しかできないし。それに今十分楽しいし。
と思う人はきっと多いと思います。
それが普通の感覚かなぁという気もします。
++++
ちょっと日本の歴史を振り返ってみましょう。
将棋が爆発的に流行り大きなスポンサーを獲得したのはいつでしょう?
それは60年前の戦後、「娯楽のない時代」です。
その後、高度経済成長を遂げた頃のプロが一番良い時代だったのでは??
そうして現代においては、時間もかかるし時代に逆行してそうだし、
娯楽としての強みはかなり弱くなってしまったと思われます。
+
子供への普及は良いでしょう。
「教育」と絡めてイメージアップを図っておけば、
いずれ何かいいことがあるかもしれません。
が、日本は少子化。人口も減っていきます。
老年人口は増えますが、ではヒマな団塊の世代が将棋にハマるだろうか??
残念ながら、高度に経済成長してしまった国の大人には、
もっと楽しいことがいくらでもあります。
+
相撲も見てみましょう。
昔はあまり開発が進んでいなかった北海道からの力士も多かったそうです。
それでもテレビが普及した時代には大きく流行っていましたね。
そうして次第に海外力士が増え始めました。モンゴルとか。
今はウクライナやブルガリアなど、どんどん西方拡大してますね。
人気は下がる一方ながら、「相撲力士が魅力になりうるような国の人たち」を
うまいこと取り込んで、延命措置を行っています。
それでも最近はいろいろスキャンダルが噴出しはじめました。
圧倒的な人気があり力のある組織であれば、綺麗にもみ消されていたことでしょうwww
(ジャ○ーズとかオ○コンとかはいろいろあっても表沙汰にならないしねwww)
凋落が見て取れます。
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さて。
そう考えてくるとどうも答えはひとつのような気がします。
「現在めぼしい娯楽がなくて、じきに高い経済成長が見込まれる地域に将棋を持っていくこと。」
そうしてファンを育て、現地の棋士とかも育てはじめれば。
何十年か後、おそらくますます人気の減っているであろう日本の将棋業界よりも
圧倒的な収入源になる可能性が高いのでは。
+++
アニメはすでに海外でアニメの担い手が増えてきています。
キツくて給料の低い職場は、日本人の若者は嫌いがち。
徐々に担い手は減っていて、しかも安く雇える中国はじめアジアの若者に
一部下請け仕事を任せているらしいです。ジブリでさえも。
日本にこだわる理由(=メリット)が若干見えない気が。
ウェブの発達によって、飛行機にわざわざ乗らずとも海外に普及する手段が得られている、今。
まだ経済的にも力をつけきれていない国なら、
日本への憧れもけっこう大きいはず。
日本文化紹介の機会であるとか、将棋が関係しうるあらゆる機会を捉えて、
普及を進めていけばいいのではと思います。
+
せめて「種まき」ということで、
ウェブ情報リソースだけでも充実させてほしいと思います。
あと、今回は最近就職活動しはじめたせいかお金的な話が多くなっちゃいました。
個人的には、いろんな国の人と触れ合えること自体がとても楽しいことと感じています。
でも会社の話とか聞いていて、やはり経済的利益に支えられていないことには、
何もできないし持続性もないのだなぁと思った次第。
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さて、えらそうにいろいろ書いてしまいました。すみません。
ご批判等等お待ちしております。ぺこり。
相撲について言えば、モンゴル・ブルガリア・エストニアが収入源になっていないでしょう。モンゴル人はNHK受信料も払わずにテレビ中継を見て、朝青龍が日本のファンから大金を取ってくるのを応援するだけです。
また、アニメの下請けを外国に出すことは、日本のアニメ業界を空洞化させ衰退させています。それに、そもそも将棋ファンは労働者ではなく、金を払う立場でしょう。逆の立場の人々を同列に語らないでください。
あなたが外国の例を出したがる気持ちはわかりますが、もっと論理的に文章を書いてください。片上五段のブログで紹介されると、公的な意味が加わるのですから。
「外国の人たちに将棋を広めれば、将来的に大きな収入源になる」という結論に、
相撲やアニメの例からは辿りつけません。
経済的利益の話にしたいのならば、
「外国でも将棋人口が増えれば、
ネット中継などにお金を払ってくれる人が増える」
ただそれだけで良いんじゃないんでしょうか。
それ以上があるとも思えませんし。
ただしその事によって目先の金銭的な利益を得ようというのが前面に出るのであればうまくいくとは到底思えません。
将棋関係者の方も多くブログやHPを開設していますが、「将棋で稼ごう」というのがあまりにあからさまなのには正直萎えます。
「将棋タウン」というサイトはどうですか?大変親切なサイトと思いますが。
まずは諸々ご批判、ご意見、ありがとうございます。
誰も見向きもしないエントリかなぁと思っていたので笑、
反応をいただけるのはとても嬉しいです。
++
さて、たしかに二つの例は、
「将棋を海外に持っていけば日本の棋士のお金が増える」
という結論には(直接には)つながりにくい例であると思われます。
ご指摘くださったとおり、
相撲では海外力士の出身国から日本への収入は特にないでしょう。
なので、相撲(=日本の伝統文化)は海外の人材を
日本に持ってくることで
人材不足を補う「延命措置」の例として
引き合いに出しました。
アニメについては、
「(アニメ大国=日本というイメージに反して)
海外の担い手が増えてきている」
例ということになります。
+++
そもそも途上国に将棋を持っていくこと自体が
(今の段階では)突飛な発想と思われるのかな、
と感じていたので、
伝統・現代それぞれにおいて代表的な日本の文化と思われるジャンルが、
海外への人材展開/海外からの人材引き抜き を
行っていることを例に挙げてみました。
+++
また、自分自身の立場としては、
「将棋=プロ棋士の金儲けの道具」
にしてしまっては絶対にいけないと思っています。
他方、ある程度はお金が還元される仕組みが必要でしょう。
やはり棋力向上に努めて真剣に努力している棋士には、
結果が伴った際には相応の見返りがあってしかるべきですし、
また、完全に自費で海外へ普及ボランティアに行くというのも
現実味がない話かと思います。
+++
日本の棋士にとってもファンにとっても、
そして海外で新たにファンとなる人にとっても、
皆に良い形で海外普及が展開されることを期待しています。
毎年、海外10数カ国から選手を招待しての国際将棋大会などが行われていますが、国内のファンと海外のファンの間での国際交流という点については過去の例を見る限り、それほど効果があがっていないように思います。
経費という点を考えれば、劇的な企画変更は難しいとは思いますが、今夏のぺんぎんさんのご活躍を見れば、アイデア次第で可能性は広がるはずです。
個人的にもいくつかアイデアはありますので、提案してみるつもりです。