ぺんぺんぐいん

ぺんぎん歩きは卒業したよ。

はろはろ

2006-01-22 01:12:25 | いろいろ
相田みつを展を見てきました。

ホントは非常に技術のある書家だということがわかったり、
仏教に支えられていた人だったんだなぁと初めて知ったり、などなど 知らなかった一面に出会いつつ

厳しさをも根底に含む真の「やさしさ」が感じられて、
人の弱さをも直視するその眼差しには深い感銘を受けました。

出会えて、よかった。ってちょっと思った。

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あの無骨でオロオロしてるような書体。
あれも長年の末に創り出したもので、また何度も書き直したりして作品を書いていったらしい。

「どんなに上手い字を書いても、見る人は、
 へえ、こいつはなかなか上手いなあ、
 と感心はしてくれるが、
 うーん、いいなあ、と感動はしてくれない。
 だから自分は若い頃から技術だけの勝負をしようとは思わなかった。」


いろんな意味で耳が痛い。ジャグリングの人も将棋の人も、特に奨励会の子にも、参考になる言葉かも?

ただし。
その横に相田みつを美術館の館長さんでもある、みつをの息子さんのコメントの中には、
「しかし、しっかりとした技術がなければそのような表現には辿りつけないのです。そこが、難しいところですね。」
とも書いてあった。

技術は身につけなければならない。
しかし、それは表に出して見せ付けるために身につけるものではない。

ただ、首をうなだれるばかり哉。

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テーマは観音賛歌。写真家とコラボして仏像の写真もたくさん展示されてました。

仏像、意外といいですね。

「この人の肌は何色なんだろう?」とか、
「その肌は、硬いのかな、柔らかいのかな。」とか、
「まぶたは、重いのかな。どこに力が入っているんだろ。それとも完全脱力?」とか、
なんとかかんとか 

眺めていると、不思議と飽きない。
吸い込まれていくように、想像の世界に入り込んでしまいました。

++++++

おみやげ屋さんで、ミニ色紙を買っちゃった。
去年の秋にお世話になった、日本が大好きなケーキ職人のおじさんに送ってあげようと思う。

遠く離れた国にも、みつをの言葉が届いたら。ちょっと嬉しい。


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