ぺんぺんぐいん

ぺんぎん歩きは卒業したよ。

蒲田

2006-01-05 01:20:32 | いろいろ
行ってきました。「行けない」の連絡くれた方、来てくださった方、ありがとうございました~

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ベンツ君とたくさん指した。今奨励会のページ見てたら彼は実は奨励会最年少者だ。

トーナメントの決勝戦で彼と当たったので、34金型意味不明戦法を採用。
(対局中の会話)
「どうだ。」
「これ、やられた相手絶対不愉快になりますよ。
「でも王座戦で使っちゃったよ。」
「・・・(呆れる)」

(一応断っておくと、別に相手をナメて使ってるわけではありません。)

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で、またもや勝って、その後は遊び将棋へ移行。
1分切れ負けをたくさん指した。彼は速い。将棋もわりと強い。右玉をやられた時に何回か負けた。

さらに、混乱系変則ルールも導入してやってみた。

(その1)
飛車と角の初期配置を交換する。で、角は飛車の動きを、飛車は角の動きをするようにする。

「角行」と書いてある駒は最初2八に置いてあって、飛車の動き方をする。
「飛車」と書いてある駒は最初8八に置いてあって、角の動き方をする。
つまりゲームとしては全く同じ本将棋なんだけど、駒の表示が入れ替わってる。よって非常に混乱しやすい。

 
(その2)
全く同じことを金と銀、桂と香についても行う。

つまり最初の1段目の配置は「桂香金銀玉銀金香桂」になってるんだけど、
位置と同時に動きも入れ替わっているため、ゲームとしては本将棋と全く同じ。見た目が違うだけ。


まあ将棋の実力とは関係ないんだろうけど笑、頭は鍛えられるんじゃない?

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以前、羽生元7冠が記者に「いずれ将棋がもしも解明されてしまったらどうしますか?」と聞かれて
「簡単です。例えば桂馬を一つ横に動けるようにすればいいんです」って答えてた記憶がある。
「ルールを変えても強い人が本当に強い人だ」とも。完全に正確ではないですけど。

この場合は見た目が変わっただけだから、作業は簡単。
「盤面を見る」→「角と飛車、銀と金、桂と香の動きを頭の中で変換させていく」という作業のみが求められる。

たまにはこうした「ルールの枠を少しはみ出た土俵」でやるのも、面白い試みですね。
特に大人になってしまうとこういうのを「くだらない」で片付けてしまうので、小学生のうちにやってみるのがいいかと笑

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しかも、ある程度の水準に達すると、もう「駒の表示」を見ないで将棋が指せるんです!

見るのは、「ある位置にあった駒がある位置に動いた」ということだけ。
で、あとは頭の中の盤面で動かす。こうすると絶対混乱しません。だって文字を見てないんだもん。
(終盤、持ち駒を打つようになると上記のように変換作業が必要になっちゃいますが。)

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人間の蓄積によって成り立っている世界の中では、「知識」が非常に大きな力を持つ。

法律の世界なら法律により詳しい人が強い。
研究論文に至っては、先行研究を「知らない」のは論外。
あるいは礼儀作法やマナーなら、知らないとできないものばかり。

でも、将棋を定める枠組みというのは簡単なルールがあるだけ。とっても単純な原理の上に成り立ってて、全てはそこから演繹される。

自分で何か手筋を発見する、自分で研究して形勢判断の精度を高める・・
そういうことが世の中の他の分野に比べれば断然簡単にできるし、そうやって自力で理解を深めていった人が、強くなるんだと思う。

「いかに将棋の根本的な原理の理解を深めるか」、これに尽きる。

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そう考えてくると、ちょろっとルールを変えたことで見えてくる世界に着目してみるのもアリですね。

今回も、いろいろと面白いことに気付いたので また後日にでも書きます~