東野圭吾や海堂尊のような多産な作家さんの作品って
めもっておかないと何を読んだか忘れちゃうんですよね。
ジェネラル・ルージュの凱旋★★☆と半分
螺鈿迷宮★★☆2.5(4点満点)
どちらも,とにかく何か読みたいっていうときには
大きく外さない,という点でよろしい本ですね。
ジェネラル・ルージュは白鳥・田口コンビ。
こちらは,人は死にません。ジェネラル・ルージュと呼ばれるERの医師が救急医療にかかるお金を工面すべく行っていた収賄を,倫理審査委員会と田口先生のリスクマネジメント委員会がどのように扱っていくか,というちょっと変わったサスペンス(?)でした。こちらはネタがあるというようなサスペンスではなかったです。
螺鈿のほうは,白鳥・姫宮コンビもの。
もちろん病院が舞台で,医療制度についてのものですが,バチスタのような医学ミステリーそのものよりも,もう少し一般サスペンスっぽいですね。
以下,ネタばれですが・・・・
この病院,実は自殺幇助をしているんですね。最後。
あとこの本の主人公は,幼少期に交通事故で両親を亡くし,留年し続けている医学生,天馬大吉。大吉は親の保険金でそこそこに暮らしている悠長な医学生でもある。。この大吉が,怪しげな病院に幼馴染のジャーナリストの命を受ける羽目になり,ボランティアとして潜入します。
もともとは立花って言う人がこの病院に恐喝に行ったら帰ってこなくなったってところからも始まるのですが,実は立花は過去に通り魔殺傷事件を少年犯罪として起こしていた人物。その被害者が,この病院の三人娘の一人で,実はPTSDで自殺をしていた。それを苦にその母親は精神を病んでしまっていたのです。
そして,また実は,立花がそのような人生を送ってしまった原因には天馬が関係している。というのも天馬の両親を死に追いやったのは立花の父親。立花の父親は補償金を支払うために自殺をした。保険金はほぼ天馬のところに・・・といういきさつが隠れていたというものでした。
したがって,天馬がこの病院に立花を探して潜入したことには非常に因縁があったのだ・・・と。しかしまあ,結局ここの病院長は,立花の素性を知って立花を殺し,結局は妻と娘を道づれに病院ごと炎上させてしまったわけです。しかしその中で,もう一人の娘だけを,秘密の通路から逃がしていた。。。。ということで,この話はつながっていくのかもしれません。