Strawberryな生活

気になったことや,お気に入りのものなど,生活のメモとしてブログに残してみることにしました♪

埋もれた旋律が浮かび上がるカツァリスのワルツ

2015年12月31日 | ピアノ
ショパンの別れのワルツ64-2(9番)の練習中,
カツァリスを聞いていたら,アシュケナージには聞こえてこない旋律が65小節目から出てくる。
これが有名なカツァリス独特の弾き方らしい。アレンジではなくて,内声の和音から一音を強調して,それを繋いでいくことで,
右手の旋律とは別の美しい旋律が浮かび上がってくる。左手の和音だけではなくて,時に右手の音ともつないで旋律が作られている・・・ってことが楽譜と照らし合わせて初めてわかった。埋もれた旋律が見出されたって感じ。ショパンはどこまで意識していたのだろうか。。。

すごい・・・と思って聞いていたら,もっと有名なのは64-1(7番),69-1や2にも。
64-1では何度も繰り返される右手のテーマが隠れ,どこからか新しい旋律が浮かび上がっている。
69-1も左手の音と,右手の和音から一音を取り出してつなげて,特有の旋律。
69-2は大人しめ,何度かリフレインするテーマをスタッカートで弾いてみたり・・・と楽しいアレンジが。
64-1は特に,本当にもう見事としか言いようがなくて,真似してみたいと思って,どの音を強調させているのか楽譜を見ながら少し拾ってみたけれど,とてもとても真似できない,この音が?って音を拾って旋律が流れていく。
こんなことができるんだと驚きと関心。
どこかのショパン専門ブログに,カツァリスにとってショパンのワルツは簡単すぎて,様々な遊びを加えて弾くことができるということが書かれていたけれど,まさにその通り,こんな新しい旋律が隠れているなんて,魔法のよう。。。
Chopin - The Waltzes - No. 7 in C Sharp Minor, Op. 64, No. 2


カツァリス先生のピアノ,癖になります!・・・というわけで,即,バラード・スケルツォのCDを頼んでしまいました!

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12月のピアノレッスン #01.02:ワルツ69-1,イ短調

2015年12月25日 | ピアノ
約30年ぶりのピアノレッスン2回終了

初めてのレッスンは,
バーナムミニブックで指の形(親指は寝かさず45度で点で弾く)の練習,手首を高くして,一音一音を脱力しながら,そして軽く早く弾ける練習をして,
それから,ショパンのワルツ遺作イ短調を軽く見てもらって,
メインはワルツ9番の告別(別れのワルツ)です。

告別は切ない抒情的な曲。左手こそ,3拍子でワルツのリズムだけれど,これってワルツ?踊れないよね?ってくらい暗めの曲。でもこの手の曲が私はだ~い好き
レッスンでは,
この音は華やかに,光るように目立たせて,
この音は影の音だから,小さく,指を残して,
ここはかろやかに可愛く,ちゃんと音を切って,ここはスラーだから一息にメロディアスに,ここは垂直に軽く弾いていって,白昼夢の中にいるようなゆる~い感じで,
最後は名残惜しくゆっくり・・・と先生の事細かな指示で,楽譜は書き込みいっぱい。でも,何にもメロディーを奏でていなかった平坦な曲から,徐々にメロディーが立ち現れてきて,「音楽」「曲」になっていく感じ。

また,途中からはリズムを間違えているところや,2ページ目の華やかになるところの音を切る場所や,符点の弾き方を治してもらって・・・確かに独学では無理だったなぁとひたすら思えるレッスンでした。

ショパンのCD

2015年12月13日 | ピアノ
ピアノ再開ということで,お気に入りのショパンのCDを聞きなおしてみたり,新たに買ってみたり・・・。

・・・やっぱり性格って出るんですよね,抒情的なショパンが大好きな癖に,すっごく甘く弾いているピアニストのショパンは苦手。
ある程度,すっきりと,時々切なく繊細に弾いてくれているピアニストが好きです。
その点では,ショパン入門として人気のルービンシュタインがお気に入り。

芸術に触れて右脳を活性化!って思っても,
甘すぎたり,歌いすぎている感じのピアニストはまだ苦手で,
ぱりっときれいに弾いてくれるポリーニやアシュケナージなんかが好きです。
普段聞き流すには柔らかい音のルービンシュタインがよいけれど,
ピアノのお手本として聞くには,音がクリアーなのでこの人たちはよい気がするんですよね。

だけど,自分の中ではまだ甘さテイストが入っている方のルービンシュタインですら,
技巧に寄っているという評価もあったんですね。
ポリーニと比べたら,柔らかい音で十分情緒的だと思うんですけどね。
それに,エチュード以外は酷評も多いポリーニおじさんだって,バラードとか素敵に弾いていると思うんですが。。。

いかにもショパン初心者という感じですが,自分の覚書に持っているショパンCDのリスト,検討中のものを書いておきます。◎はお気に入り

ワルツ  :カツァリス◎,アシュケナージ(リパッティ検討中)
エチュード:ポリーニ◎
ノクターン:アシュケナージ,ルービンシュタイン(1936年版)(ポリーニ購入検討中)
スケルツォ:ルービンシュタイン,(ポリーニ購入検討中)
マズルカ :ルービンシュタイン(1936年版)◎…録音状態は悪いです,覚悟がいります(笑)
ピアノコンチェルト:ルービンシュタイン

だけど,私のような初心者,素人でも,やっぱりリパッティのワルツ集,ポリーニのエチュードなどの評判が確立しているのはよく分かりますね。
そうそう,ルービンシュタインが私の大好きなノクターンno.20を録音していないのは残念。

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テクニックと音色をつくるためのバーナム,大人の使い方!

2015年12月12日 | ピアノ
ピアノ再開にあたり,先生は,「大人だし,時間もあまり取れないようなので曲の中で,その曲に必要なテクニックを身に着けて行けばよい」という感じだったのですが,私の「テクニックもやりたい」という希望を伝えたところ,出てきたのが「バーナムミニブック」

これ,ピアノまったく初心者の子どもの導入前の一冊ですから,
3歳,4歳に使うような本ですよね(笑)
・・・棒人間で走るようにとか歩くようにとか身体の動作を使って,様々なピアノの弾き方を学習するためのテキストです。
しかし,なんと侮るなかれ,実はなかなかに色々な使い方ができるようで,今度の先生は「表現のためのテクニックを養い、音色を作るための教材」として使って下さるようです。

中身はアルペジオや和音・腕の大きな移動,グリッサンドなど,ピアノに必要なテクニックが入っていて,テキストはハ調ですが,そのたびに先生がフラットやシャープを足してくださるようです。
突然これとバイエルとかを渡されたら残念ですが,まあ,ショパンとセットということで(笑)。

今回体験レッスンでも指摘されたことですが,大人になって時々思い立ったように弾いてみるときは,ただ,指を動かして,曲を弾くことを楽しむピアノという感じで,ガンガンとソナチネを弾いていました。つまり,歌を奏でるということに気を回していなかったなあと。

先生に言われたように,今までのタッチポイントよりももう少し指先側で指を立てて弾いてみると,今まで自分で聴いたことのなかった軽い音色が出て(・・・電子ピアノでもそんな気がしました(笑))指も早く動かせたりすることも分かって・・・。

子どものころはほぼ古典派で止まっているけれど,めでたく今回はロマン派ショパン中心で練習を進めてもらえるようなので,これから手首や腕,指のポジションを確認しながらバーナム練習してみるのが楽しみです!

ピアノの体験レッスンに行ってきた!その2

2015年12月11日 | ピアノ
さてさて,前回に引き続き,二箇所目のピアノの体験レッスン。
こちらは前のところよりは少しアットホームな教室のよう。

これまでのピアノ歴は事前にメールで伝えてあったので,
いまの仕事とかを普通に聞かれて,はじめるとすればどれくらいの頻度で来られるかとか,発表会に出た回数とかを聞かれ,前回と同じように,「では何か弾いてみて」と。
ただ,今回はすぐに弾くのではなくて,
先生が,「そうだ,まずじゃあ,音階弾いてみて。それで少し分かるから」と。
それで2オクターブを行ったりきたりして,
「親指が寝ちゃってるわね」「こういう風にしてみて!」
「スタッカートでやってみて!」「少し手首をあげて」と手首の下に先生の腕を入れてくださったりというのがあってから,曲を弾いたので,前回よりはリラックスして弾けました。
そして,休符では鍵盤から手を離すことや,流れるように弾くコツなどを教わって。
時間もそれなりにあったのかな?


・・・で,どういうのがやってみたいですか?と言われて,
いつかはショパンのエチュードとかが先々弾きたいということを伝えると,
「じゃあ,ショパンで行きましょう。エチュードは少し難しいから,ワルツで何か好きなのは?」と聞かれ,
以前に華麗なる大円舞曲は弾いたことがあったけれど,とても今は弾けそうにないことを伝えると,何曲かさわりを弾いてくださって,op.69-1別れのワルツになりました。

たぶん,それから(?)先生は思い出したように,レッスンはお家に帰ってからお決めになりますか?」ってことだったのですが,「いえ,もう大丈夫です」と私にしては珍しく即断となったのです。

最初からショパンをやってもいいっていうことと,その中でちゃんとテクニックにも気を配って基礎もやってくださりそうな感じだったので,なんとなく即決できたというわけです。



ピアノの体験レッスンに行ってきた!その1

2015年12月07日 | ピアノ
ピアノ熱が冷めないうちに・・・というか,とりあえず,近場にある教室に細かい料金とかを問い合わせるメールをしたら,「一度無料体験レッスンにいらっしゃいませんか?」というお誘い(営業)。まだそこまで早急に始めようという感じでもなかったのですが,何か勢いがなければ諦めてしまうだろうという思いもあって,あとは,一人で練習して変な癖とかつけるくらいなら,時間のあるお正月休みの前に少し教えてもらっておいた方が,せっかくの休みを有意義に使えるかと。。。ということで,体験レッスン,ひとつだと分からないだろうから,2つ(笑),行ってきました。

さてさて,まず候補は少し料金お高めだけど,時間も遅くまでやっているし,何かとシステマティックな感じのA教室と,Aよりは若干リーズナブルなB。最初に料金なんかを尋ねて,お声掛け頂いたのはB。

まず先に行ったのがA。ここは受付の人が担当の先生をべた褒め。
確かによい先生だったのだと思う。特に嫌なところはなく,体験レッスンの時間,しっかりレッスンをしてくださって,その後に受付からシステムの説明があった。

先生にお会いして,「どんなものを目指していますか?」という質問に,ショパンのエチュードとかが数年後に少しくらい弾けたら・・・と恐る恐る伝えて,その後はすぐに「じゃあ,なにか持ってきたものを弾いてみてください」と言われ・・・。
体験に用意していったのは,ソナチネのモーツァルトのソナタ。ド~ミ~ソ,シ~ドレド~っての。
誰もが知っているやつ。右手も左手もそこそこ動かすので,状態がよく伝わるかなと思って…。

その日は,1か所目のレッスンというのもあったためか,緊張して,固くなってしまった。
その後,右手だけ。左手だけで弾いてみて…と言われ,
右手は,大事な音に力を乗せ,後は脱力して弾くと弾きやすくなるってこと。最後の和音なんかも,左右の小指を少し強めに弾くときれいに音が聞こえること,
その後,右手だけ,左手だけ。
フレーズの切れ目や,左手のソシレソ,ソドミソの弾き方。指が一番自然な場所にまで腕を移動させて,腕を使いながら弾くことなんかを教えてもらって,ところどころ両手で確かめてから,最後に両手で弾いてみるって感じでしたがい,色々と言われたことに注意しようって思ったら,結果,最後は,最初よりもがたがたと破綻(笑)してしまったけれど,これはこれでちゃんと言われたことを直していけばきれいに弾けるのかなって感じ。

「腕や指の固さが取れれば,もう少しまた弾けるようになるでしょう」とのことで,時間は終わり。
最後に,「どうなさいますか(レッスンは開始しますか?)?」と尋ねられ,「少し考えてお返事します」と応えて,「もし始めるとどんな感じの楽譜とかからでしょうか?」と尋ねると,パラパラと「大人の~~」系の楽譜を数冊,パラパラと見せながら,「私が用意している楽譜の中から何曲か弾きますから,その中から気に入ったものや,テクニックものとかもやりたければ…」という感じでした。

弾いてみせてくださるし,それはそれは素敵な音がしたのですが,
なんか,「ピアノのレッスンって,こんな感じだったかな」
「教えてもらった曲はきれいに弾けるようになりそう。つまり,今まで弾いていたものはきれいに弾けるようになりそうだけれど,それ以上の曲が弾けるようになるのかなあ…疑問」という感じ。
何より,私は今後どういう曲をやりたいのか,どんな楽譜を使っていくことになるのかといった話をしたかったのですが,でもレッスンのやり方が大事と思う人の方が多いようだから,体験レッスンはこういう感じなんだろうなと思ったり。
たぶんレッスンを開始すれば,もちろんそういう話もできるのだけれど,現時点でそういうのを聞きやすい感じではなかったということかな,今思えば。・・・なので,今後の方向性についてあまりピンと来ないままで,可もなく不可もなくという感じで家路についたのでありました。

まあ,いずれにしても,もう一つ体験レッスンが残っています。しかも,結構忙しい毎日に本当に通い続けられるんだろうか…と不安いっぱい。さて,しかし,書いてみると結構長くなってしまったので,二軒目の続きはまた後日。。。