映画「あなたへ」を見てきた

2012-08-26 19:58:13 | インポート
いつもだと日曜日は夕方のミサに行くことが多いのだが、今日は久しぶりに四ツ谷の朝のミサに出て、帰りにそのまま吉祥寺の映画館に行った。このところ残念ながら足腰の調子が良くないから、一番、家から近い映画館に行くことにしたわけだ。隣の街で大抵の映画が見られるというのはこういうときは本当にありがたい。

見に行ったのは、評判や予告からこれはぜひ見ておきたいと思った、高倉健さんの新作「あなたへ」。

さすがに高倉さんも実年齢80歳過ぎだから、一見すると老けたと思うものの、物語が進んで見ているこちらも話しに引き込まれてしまうと、外見など全然気にならなくなってしまう。本物のスターの持つ魅力は外見の美が衰えても内面の深まりに変わって、更に人をひきつけて行くようだ。

物語の進行も面白いが、映像が非常に美しくて、一つ一つの場面をそれぞれ切り取ってもそのままそれが絵になるからすごい。富山、関西、長崎、その土地、その土地の、風景の美しさと旅を重ねる主人公と、ビートたけしさん演じる山頭火の歌を愛好する元学校の先生、実は今では車の置き引きさんの絡みがマッチして、今は亡き奥さんの遺骨と残された手紙だけを持って長崎まで車での長い旅に出た主人公の思いに重なるところ、素晴らしいものだと思う。

主人公が途中で出会って、手伝いを頼まれ、人手がなくて困っているのを放っておけずイカめし作りをつい手伝った二人の若い人たちとの係わりで、関西らしく六甲颪とともにタイガースを応援する人たちが出てきて、おもわず、身近なタイガースファンの知人たちが頭に思い浮かんで来たのには参った。

その二人とのかかわりが伏線になって、亡き奥さんの願いにしたがって、故郷の海に散骨するに当たってのさまざまな出会いや出来事が起こっていくのだが、これ以上はまだ見ていない皆様方のために書かないでおくことにする。

ただ、久しぶりに面白い映画、アタリの映画に出会ったと思った。



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