今一番待ち遠しいのは

2019-09-11 15:28:04 | Weblog
昔の我が国の古典文学に登場する、千年も前に生きていた少女達だって、続き物の物語の最新作をワクワクして待ち遠しい思いでまってたのよね。

今は21世紀に生きる、昔の女の子の成れの果てのうちのおばはんも、やっぱり今だに続き物の連載の最新作が待ち遠しくてしょうがないみたいなのよ。

お久しぶりで〜す。御無沙汰さんのケータイのマリーで〜す。といってもあたしの今の機体は、古くなっては来たけどアイポン7よ。うちのおばはん、インターネットに何度も外部から侵入されちゃって大被害を被ってから仕方なく、型落ちの値引き品になっていたあたしを買い入れてくれたのよ。アイポンともなると、多少古くなっても高機能、高性能だからって信用してくれたのよね。

ほんでもってそれ以来の相棒ってわけ。あたしに替える前は何度もドコモさんとか警察のサイバー担当とか、あっちこっちにお世話になってそれでもらちがあかなかったのがあたしに変えてからは変なものは全然入ってこなくなったわよ。さすがだっていつも褒めてくれてるわ。

若い子なら次から次へと新しい機種をほしがるかもしれないけど、うちのおばはんにはあたしが一番手頃なところだったみたいよ。やたらに複雑じゃないもんね。

ほんなわけで、あの人、今は明日出る続き物の連載が待ち遠しいところなんだわさ。千年も前の少女もワクワクしながら続きを待っていたみたいに、年を取ってきても相変わらずわくわくしながら待ち遠しい気持ちいっぱいなわけよ。

何を待ってるんだって?それがねえ、21世紀のおばはんときたら、21世紀版の絵巻物というか、漫画っていうらしいんだけど、物語を絵に書いてあるのよ。昔はこんなのは子供向けだったはずなのに、今じゃさあ、いい歳のおばはんが楽しみに待っている始末なのよ。

内容自体は現代の話なんだけど、平安時代みたいな妖怪のたくさん登場する話なの。といっても昔ながらの怪奇な話じゃなくて、21世紀風にもっとヒューマンな内容なのよね。なんか知らないけど、うちのおばはん、このところずっと、ハマっちゃってるんだわさ。よっぽど面白いらしいわ。タイトルは、不機嫌なモノノケ庵ていうのよ。新刊なんか表紙絵が家族三人でまるでホームドラマチックなの。明日発売で、連載中の話も明日出るのよ。重ねて待ち遠しいじゃないの。

うちのおばはん、よっぽどでないとやたらに漫画にハマったりしないのに、今回はそのよっぽどみたいよ。

何十年も昔の鉄腕アトム以来じゃないかしら。あの人、アトムのある日は、英語の家庭教師の先生が家に来る日なのに、アトム見たさでそわそわしてたもんだったわ。
懐かしいなあ。

というわけで、今日の話はここまで。ほんじゃ、またね。