©毎日新聞 農家が持ち込んだ岸根ぐりの集荷作業をする従業員ら=山口県岩国市美和町で2022年10月25日午前10時49分、大山典男撮影
1粒30グラム超 国内最大級の大きさ 山口の「岸根ぐり」出荷
(毎日新聞 2022/10/26 13:30)
山口県岩国市美和町のJA県岩国統括本部栗選果場で25日、特産のブランド栗「岸根ぐり」の出荷式があり、東京や大阪、京都、福岡の4市場に約500キロが送り出された。
同本部によると、平家の落人が栗の接ぎ木の技術を広めたとの伝説が残る岩国市と和木町では現在、農家約350人が約120ヘクタールで栗を栽培。このうち7、8割を岸根ぐりが占めるという。
岸根ぐりは同市美和町原産で、明治後期から大正前期に大粒の実を結ぶ古木を選んで接ぎ木して育成された晩生品種。1粒が30グラム以上にもなり「国内最大級の大きさ」が売りものだ。今季は夏の猛暑で生育が遅れ、クマやイノシシの被害もあり、同本部は約10トンの出荷を見込む。
式には地元の美和西小の3、4年児童16人も参加し、児童代表が来賓らと一緒にテープカットし、初出荷のトラックを見送った。4年の片岡咲希さん(10)は「祖父が持ってくる栗を祖母と母が栗ごはんにしたり、煮しめに入れたりしてくれる。美和名産のおいしい栗なので多くの人に食べてほしい」と話していた。【大山典男】
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