2016年12月2日(金)、岩手蘭友会(会長・及川正道、会員19人、事務局・佐藤正人:奥州市水沢区高屋敷34-4)主催の「第12回秋の洋ラン展」が、水沢メイプル4階の催事場(水沢区横町)で始まりました。(12/4(日)午後4時まで)
壁際の展示台に、花を沢山つけたアルポフィルム・ギガンテウムという名の蘭が展示されていました。
ラン科 アルポフィルム属 Arpophyllum :約5種がメキシコから中央アメリカを経てベネズエラとコロンビアまで分布し、着生または岩生する。匍匐茎は分枝し、短く、茎は肥厚した棒状、直立し、葉鞘で包まれ1葉を頂生する。葉は線形、肉厚い革質。花茎は茎の頂部より生じ、直立、上半部に多数の小花を密に円筒状につけ「ローソクラン」の愛称で呼ばれる。
花は小さく、紫紅色、萼片は基部が合生し先は開張する。側萼片は合した基部が袋状となる。花弁は萼片より小さい。唇弁は倒立して上部に位置し、倒卵形で凹形、基部は袋状となる。蕊柱は直立する。属名はギリシア語のharpe(鎌)とphyllum(葉)の2語からなり、葉の形による。
アルポフィルム・ギガンテウム ラン科 アルポフィルム属 Arpophyllum giganteum
メキシコから南へ、コスタ・リカ、コロンビアまでとジャマイカに分布する。茎は3~5㎝間隔に生じ、細い円筒形、長さ20~30㎝、直立。葉は線形、長さ30~50㎝、革質。花茎は直立し、長さ30~40㎝、上半部に密に多花をつける。花序は長さ15~20㎝。花は唇弁を上部に倒立してつき、平開し、径約8㎜、桃紫色で唇弁は濃紫紅色。萼片は楕円形、長さ6㎜。花弁は倒披針形、萼片と同長。唇弁は蕊柱中部まで合生し、倒卵形、凹形、長さ約7㎜、基部は袋状となる。開花期は春。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・蘭ラン」より]
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