ピアノ連弾 2台ピアノの世界

世界中のピアノ連弾、2台ピアノ作品を演奏しています!

インターネットでの配信紹介

2010-08-27 14:00:04 | 日記
私たちの演奏活動を始めたころは雑誌や新聞に投稿したり、友人・知人に知らせることが宣伝の全てでした。
インターネットでもホームページを作るのもmp3で楽曲を数分紹介するためのサイトに登録して、公開するだけでも今では考えられないくらいの時間と手間がかかりました。

mixiなどのSNSが流行り、早速コミュニティも作りましたし、youtubeやblogで活動を紹介できるようになったので、実際に会場に足を運べなくても、私たちの演奏を楽しみに待っている方もいらっしゃいます。

アメリカのCD販売ショップ「CD BABY」に自分たちの作品を委託するのも最初は不安と期待が半々でした。嬉しいことに登録してすぐの頃よりお客様の反応があり、ここ数年はダウンロードでの作品購入される機会が増えて来ています。

昨年春からの楽譜出版などで、インターネットでの作品配信の作業が少し等閑(おざなり)になっていたのでこれからは気持ちを引き締めてもっと密に作業して行きたいと思います。

私たちのホームページです。
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano/

国内のネットショップでのCD販売はこちら
http://6814.teacup.com/pccpiano/shop

世界中の音楽家のSNS 「MY SPACE」はこちら
http://www.myspace.com/tetsumasaki

YOUTUBEでの映像はこちらでお楽しみください。300本以上公開中。
http://www.youtube.com/pccpianoduo


アメリカの「cd baby」はこちら。ダウンロードでの購入も可能です。
http://www.cdbaby.com/all/pccpiano

i-tunesでもダウンロード購入可能です。
「tetsu & masaki」で検索してください。i-tunesのダウンロードはこちらです。
http://www.apple.com/jp/itunes/download/



ホルスト/惑星 作品32 作曲者による2台ピアノ版

ヤマハミュージックメディア

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9月5日のコンサート

2010-08-27 01:22:30 | 日記
私たちの123回目のコンサートはブルグミュラーとチェルニーです。


9月5日(日) 第123回 2台のピアノの午後

ブルグミュラーとチェルニー
BURGMULLER & CZERNY IN DUO
  
会場:ピアノアートサロン(東京都中央区月島)

開場 13時15分 開演 13時30分

入場料 大人 2000円 小学生以下 500円

ピアニスト 益子 徹・西原 昌樹

ブルグミュラーとチェルニーの練習曲集は、学習者の広い支持を集めています。ブルグミュラーは、各曲のタイトルと共に、なつかしく思い出す方も多いことでしょう。おさらい会の定番として皆さんの耳に長くなじんでいる曲も、2台のピアノがあれば、驚くほど新鮮に生まれ変わることをご存知でしょうか。
  
ブルグミュラーの原曲を第一ピアノとし、第二ピアノのパートを加えた2台ピアノ版はいくつか種類がありますが、今回は、アルフレッド・バトラー版をお届け致します。1970年代に日本に紹介され、現在でも広く親しまれているバトラー版(アメリカ)は、芸術性と遊び心の両立した本格的な2台ピアノ版として、高く評価されています。
   
チェルニー24番練習曲(初級速度教本)は、敏捷性や左手の強化に特色があり、チェルニー30番・40番練習曲の併用教材として、近年あらためて注目されています。今回は、近代イギリスの作曲家、フレデリック・コーダーの作曲した第二ピアノのパート(「24の性格的小品集」として独奏曲としても演奏可能)を付けて演奏致します。
 
演奏曲
 
ブルグミュラー25の練習曲 作品100(アルフレッド・バトラー編曲 2台ピアノ版)
 
チェルニー初級速度教本(24番練習曲) 作品636(フレデリック・コーダー編曲 2台ピアノ版)

****
こちらはチェルニーの40番速度練習曲の2台ピアノ版の楽譜です。

チェルニー 2台のピアノのための速度練習曲(40番練習曲) Op.299b
カール・チェルニー
プリズム

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私たちの活動は全部自分たちの手作りです。
助成金の申請などもしていますが、なかなか難しいです。去年からは楽譜出版や社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)での読み物連載などを始めましたが、立場はインディーズです。日本では手作りのコンサートを続けてる方は大勢いらっしゃいます。コンサートを開催するためのご苦労は皆さん同じだと思います。

幸いなことにインターネットの時代においてはメジャーではなくても、音楽活動を世界中に向けて発信でき、会ったこともない世界各地の音楽家から直接感想を聞かせていただけます。もちろん、日本においても私たちの活動に関する言及はいくつもいくつも目にしています。コンサート会場にいらしたお客様の熱い拍手や作品への感想も励みになります。

こうしてブログに記録を残していけば、私たちの活動内容を喜んでくださる方の目に触れる機会が日ごとに増えるでしょう。

1曲でも多くの優れた作品を、一人でも多くの連弾ピアノ、2台ピアノの音楽のファンの方に届けて幸せな気持ちになってもらえるよう、これからも演奏活動を続けて行きます。


2台ピアノ

2010-08-25 14:09:56 | 日記
毎日暑いですね。
幸いなことにブログを更新していない日も読んでくださってる方が多くいらっしゃいます。
検索の言葉もさまざまで皆さんの音楽への興味が幅広いことが分かります。

テレビではバイロイトでのワーグナーのオペラを放送していて、レーガー編曲の2台ピアノ版楽譜発売のために実際に演奏した時の感動を思い出しました。

ピアノスコア ワーグナー=レーガー オペラ名曲集 [2台ピアノ版]

ヤマハミュージックメディア

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この暑い夏の日々も楽譜探しや、音楽団体を訪問したり、海外の音楽家からメールが届いたりと毎日音楽と関わっています。9月5日のブルグミュラーとチェルニーのコンサートも近づいてきました。コンサートがとても楽しみです。北海道ではアレンスキーの2台ピアノ作品も演奏されるようで、日本各地で2台ピアノや連弾作品が弾かれることを嬉しく思います。

私たちのHPです。
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano/

連弾ピアノ、2台ピアノ作品のコンサート

2010-08-16 02:03:10 | 日記
8月15日の呼び方はいろいろ論議されているのですね。
東京はとても暑い一日でした。今はアジア各国に友人知人がいますので、
いつも様々なことを考えます。

さて、私たちは自分たちのコンサートだけに意識を集中しすぎないように、各地で開催される連弾ピアノ、2台ピアノのコンサートの情報も出来るだけ多く入手することを心がけています。
以前は雑誌の広告やコンサート会場、練習スタジオなどに置いてあるチラシなどで情報を得ていましたが、ここ数年はインターネットで録音を聴くだけでなく、映像を見ることも容易に出来るようになりました。youtubeで知り得た作品や作曲家、音楽家はたくさんいます。また、私たちのことをインターネットで知った方からのメッセージも世界中から届きます。

タンスマン夫妻、レイセク夫妻、バビン夫妻、ミニョーネ夫妻など作曲家でもあり演奏家でもあるピアノデュオの作品や演奏会のプログラムに私たちはどれだけ感銘を受け、後世に伝えたいという気持ちに駆られたかは筆舌に尽くしがたいものがあります。出来るだけご本人やご家族、著作権継承者に連絡をして、作品に感激をしたのでコンサートを開催したい旨をお伝えして、演奏の許諾を得るようにしています。そして、演奏会の録音やプログラムをきちんとお届けし、報告を怠らないように気をつけています。
公の記録や情報では見かけたことはありませんでしたが、ブラジル在住のハダメス・ニャタリの未亡人のネリー・ニャタリさんにご連絡を差し上げたときに、「ハダメスと二人で2台ピアノを楽しんでいました」との言葉がさりげなく添えられたお返事が届きました。この素敵な言葉もここでご紹介しておきます。

アンリエット・ピュイグ=ロジェ先生の演奏記録、原智恵子さんや井上園子さんのコンサートの記録、たなかすみこさんや陶野恭子さん、中根裕子さんの演奏会の記録や言葉などは繰り返し繰り返し取り上げますが、私たちが感銘を受けたコンサートは昭和の時代から数え切れないほど存在します。
最近では北海道で開催されたポーランド文化協会のコンサートで取り上げられた2台ピアノ作品の演目は可能なら聴きに行きたい内容でした。9月には東京で大学生による2台ピアノ作品のみのコンサートが開催される記事を見つけました。ホルストやレイセクの作品が弾かれるのがとても嬉しいです。
http://www.rokuren.com/data/concert/Duo/duo_2010p.html

偉大な諸先輩方から私たちが受け継ごうとしているように、私たちの演奏記録や映像、ホームページやこのブログの内容から「連弾や2台ピアノ作品を弾いてみたい、コンサートの参考にしたい」という方が一人でも多くいらっしゃると嬉しいです。

私たちのホームページです。
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano/

サン=サーンス 動物の謝肉祭/デュエッティーノ/死の舞踏/子守歌[連弾]

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ブルグミュラーと70年代日本での2台ピアノ事情

2010-08-09 13:43:36 | 日記
先日お話ししたブルグミュラーのアルフレッド・バトラー編曲の2台ピアノ版楽譜を編纂されたたなかすみこさんの言葉がすばらしく、ここにご紹介します。この言葉は今後も折に触れて繰り返しご紹介して行きたいと思います。

ブルグミュラー 曲集第I集巻末の言葉
(この文章はピティナでの「みんなのブルグミュラー」でも紹介されています。)
ブルグミュラーのこの曲集は、練習曲とは思えない程情緒豊かなので既に国内でも良く広められております。
この2台ピアノ用(アルフレッド・バトラー編曲)の譜面は1935年以来アメリカのボストン・ミュージック社により出版されておりましたが、惜しくも昨年末で絶版となりました。それでこの度、新興ミュージック社と両者の新契約成立のもとに、私が解説・編著出来ます事はまことにうれしく光栄に存じます。」(1973年4月付)

第II集巻末の言葉(原文通り)
あとがき
第I集は1973年4月10日に初版(翌年8月に再版)この第II集は2年余あとの’76年に出版となりました。
第I集の出版記念音楽会の想い出について
’73年の6月25日に虎ノ門ホール(1600人席)でのプログラムは、第IーII集からの組み合わせを工夫して2人で2曲ずつをピアノ二重奏で全曲約1時間かかりました。他に第IIピアノの代わりに電気オルガンを使用、或いはバトラーの意向によって下記のように変化したもので2曲。
1)No.14 シシリアのワルツは弦楽(ヴァイオリン、ヴィオラ、セロ)付。第IIピアノの中に取り扱われる楽句が当時親しまれたクライスラー作曲のテーマ(レコードには作曲者自身のヴァイオリン・ソロとゴドスキーのピアノ伴奏で吹込まれている)が出て来て、華麗な曲になっています。
2)No. 25 お姫様の乗馬は第IIピアノのメイン・テーマをトランペットで吹きますと更に活気に充ちたマーチの表現で変化がつけられました。
編集者や奏者のアイディアで編曲したものは次の3曲(演奏時間は以上の2曲と次の3曲で30分かかる)
3)No.13 さよなら、にフリュートの助奏を入れました。
4)No.19 アベマリアには聖句をつけてコーラス(女声3部で40人参加)で歌い、リリックソプラノのadribのソロも配したので聖歌にふさわしいまことに優雅な曲となりました。
5)No. 10 やさしい花は前奏と終わりの部分でウェーバーの自由射手(讃美歌=主よみてもて)のテーマをコーラスが合流しました。
第IIピアノにはそのメイン・テーマが美しく浮きぼりにされていて、心までがやさしく香りそうなこの曲をプログラムの終わりにして弦楽 管楽器 電子オルガン コーラス等で50人の協力による大合奏で飾りました。とにかくバトラーの編曲のすばらしさと、秀れた演奏の表現と相まって、当日の発表は第成功裡に終了しました。

美しい虹の かけはしで心のつながりを!
終わりに、御家族や、お友達同志、生徒と先生が心をあわせて二重奏をして、このやさしくて美しい音楽をおたのしみください。
                      1976年4月  たなか すみこ

****
なんと素敵なコンサートだったことでしょう!このコンサートの現場に居合わせていたかったです。先日陶野郁雄さんにお話しを伺った陶野恭子さんのコンサートも70年代には毎年開催されていました。こうして、少なくとも二人の音楽家が現在でも見られないような充実した内容で連弾や2台ピアノのコンサートを開催されていたことがはっきりしました。
それは、もっと大勢の音楽家が連弾や2台ピアノにきちんと向き合って演奏活動をされていたことを容易に想像させてくれます。

私たちが演奏活動を始めた時でさえ「なぜピアノ2台なのですか?」との質問が多くされたことは以前にも書きました。来年で演奏活動を開始して10年を迎える現在でも「2台ピアノは珍しい」「あまり重要ではない」との文言が多くみられることに残念な気持ちを抱えていることも書きました。でも、陶野恭子さんのお話しや、このたなかすみこさんのお言葉はアンリエット・ピュイグ=ロジェ先生の残された言葉と全く同じで私たちの活動を支えてくださいます。逆に言うと、これらの素晴らしい演奏会の実績を調べたり、認識しないまま連弾ピアノや2台ピアノ作品に取り組んでる人も多いのでしょう。どのようないきさつでこのような素晴らしい言葉が広く伝えられずに来てしまったのかはわかりません。

でも、こうしてこのブログを通じて過去の素晴らしい演奏家の残された実績をご紹介することによって一人でも多くの人が正しい情報を入手し、きちんと過去の音楽家の優れた芸術を継承して行ってくれるようになれば嬉しく思います。

今、先日演奏したダンディの「追憶」を聴きながらこの文章を書いています。
こころに響く音楽を皆さんにご紹介出来たことを喜んでいます。
独りよがりな思い込みや、不遜な思いは排除して、虚心で音楽と向き合いたいと思います。

2台のピアノの午後 ブルグミュラーとチェルニー

2010-08-08 04:30:02 | 日記
9月5日(日) 第123回 2台のピアノの午後
ブルグミュラーとチェルニー
BURGMULLER & CZERNY IN DUO
  
ブルグミュラーとチェルニーの練習曲集は、学習者の広い支持を集めています。
ブルグミュラーは、各曲のタイトルと共に、なつかしく思い出す方も多いことでしょう。
おさらい会の定番として皆さんの耳に長くなじんでいる曲も、2台のピアノがあれば、
驚くほど新鮮に生まれ変わることをご存知でしょうか。
  
ブルグミュラーの原曲を第一ピアノとし、第二ピアノのパートを加えた2台ピアノ版は
いくつか種類がありますが、今回は、アルフレッド・バトラー版をお届け致します。
1970年代に日本に紹介され、現在でも広く親しまれているバトラー版(アメリカ)は、
芸術性と遊び心の両立した本格的な2台ピアノ版として、高く評価されています。
   
チェルニー24番練習曲(初級速度教本)は、敏捷性や左手の強化に特色があり、
チェルニー30番・40番練習曲の併用教材として、近年あらためて注目されています。
今回は、近代イギリスの作曲家、フレデリック・コーダーの作曲した第二ピアノのパート
(「24の性格的小品集」として独奏曲としても演奏可能)を付けて演奏致します。
 
 
演奏曲
 
ブルグミュラー
25の練習曲 作品100
(アルフレッド・バトラー編曲 2台ピアノ版)
 
チェルニー
初級速度教本(24番練習曲) 作品636
(フレデリック・コーダー編曲 2台ピアノ版)


ブルクミュラー25の練習曲 全音ピアノライブラリー
ブルグミュラー
全音楽譜出版社

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7月に開催した「ソナチネ アルバムの午後」に続き、ピアノを習った方なら一度は練習したブルグミュラーとチェルニーの作品を2台ピアノでお届けします。
特にアルフレッド・バトラー編曲のブルグミュラーの2台ピアノ版は1973年に日本でも新興ミュージック社より出版されていました。現在は残念ながら絶版のようですが、解説を担当されているたなかすみこさんの言葉が素晴らしく、次回にご紹介したいと思います。
私たちも連載をしている社団法人全日本ピアノ指導者協会・ピティナさんの読み物「みんなのブルグミュラー」(執筆・飯田 有抄さん)の連載第17回でも触れられています。
http://www.piano.or.jp/report/02soc/bma/

2台のピアノの午後 ヴァンサン・ダンディの世界

2010-08-07 17:46:11 | 日記
本日の2台のピアノの午後「ヴァンサン・ダンディの世界」も無事に終わりました。

ダンディのスケールの大きな世界観を弟子のマーセル・ラベイが見事な編曲で2台ピアノでの演奏を可能にしてくれました。
「追憶」では最愛の妻を亡くした悲しみと、想い出を描いています。二人の出会いから死出の旅立ちまでさえも音楽で聴く人の心に訴えてきます。

どちらも大曲でありますが、たくさんの人に曲の存在と2台のピアノによる音楽の素晴らしさを伝えたいと思います。





プログラムより

     第 一 部


1. ヴァンサン・ダンディ
VINCENT D’INDY [1851-1931]

交響曲第2番 変ロ長調 作品57
(マルセル・ラベイ編曲 2台ピアノ版)

SYMPHONY NO.2 IN B FLAT MAJOR OP.57 [1902-03]
(ARRANGED FOR TWO PIANOS BY MARCEL LABEY)

I. 非常に遅く ― とても速く  
EXTREMEMENT LENT – TRES VIF

II. 中庸に遅く
         MODEREMENT LENT

III. 中庸に ― 活気づいて    
         MODERE – TRES ANIME

IV. 遅く ― 中庸でおごそかに
         LENT – MODERE ET SOLENNEL

ヴァンサン・ダンディは,近代フランスの代表的な作曲家の一人です.このコンサートでは,ダンディが壮年期に手がけたダイナミックな管弦楽の名作2篇を,マルセル・ラベイの編曲した2台ピアノ版にてご紹介致します.長年にわたり師に仕えたラベイの編曲版は,原作の魅力を余さず凝縮したものです.ダンディは師匠のフランクより大きな感化を受け,リスト,ワーグナー,ブラームスなどドイツ語圏の名匠とも交流を持ち,個性的な意欲作を数多く残しました.ダンディは教育者としての功績にも顕著なものがあります.私塾スコラ・カントルムの校長を務め,サティ,ルーセル,マニャール,カントループ,セヴラック,サマズイユらを育てたほか,チェコのマルチヌー,トルコのサイグン,中国の洗星海(シャン・シンハイ),日本の小松耕輔,大沼哲,近衛秀麿,高木東六など,多くの外国人を積極的に弟子に迎え,直接熱心な指導にあたったことでも知られています.ダンディは,意外にも私たち日本人に近いところにいる作曲家なのです.ここでご紹介する第2交響曲は,古典と近代との相克という抽象的な主題を扱いながらも,いたずらに難解な手法で聴き手を眩惑することがありません.むしろ,万人に理解し得る明快さが首尾一貫して保たれ,私たちは壮大なる音響芸術の深みへといざなわれるのです.



第 二 部



2. ヴァンサン・ダンディ
VINCENT D’INDY

追憶 作品62
――最愛の人の思い出に――
(マルセル・ラベイ編曲 2台ピアノ版)

SOUVENIRS OP.62 [1906]
------- TO THE MEMORY OF THE BELOVED --------
(ARRANGED FOR TWO PIANOS BY MARCEL LABEY)

イザベラ夫人が急逝し,深い悲痛に沈んでいたダンディは,亡き人と共に在った幸福な日々の記憶を音に綴りました.こうして生まれた「追憶」は,圧倒的な感銘をもって人々に迎えられたということです.ここに聴かれるのは,真率の心情を普遍の芸術へと昇華させ得た音楽家の,人間味にあふれる暖かな語り口にほかなりません.大人の音楽とは,このようなものをこそ指すのではないでしょうか.




ピアノとオーケストラのためのフランス音楽
ティオリエ
Naxos

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私たちのHPはこちらです。
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2台のピアノ ヴァンサン・ダンディの世界

2010-08-05 12:16:28 | 日記
毎日暑い暑い、と言っていても明後日7日はもう立秋です。
その7日土曜日に第122回目のコンサートを開催します。

興味のある方は是非足をお運びください。


8月7日(土)
第122回 2台ピアノの午後
「追憶~ヴァンサン・ダンディの世界」


ヴァンサン・ダンディは、近代フランスの代表的な作曲家の一人です。
ダンディは師匠のフランクより大きな感化を受け、リスト、ワーグナー、ブラームスなど
ドイツ語圏の名匠とも交流を持ち、個性的な意欲作を数多く残しました。

 ダンディは教育者としての功績にも顕著なものがあります。
私塾スコラ・カントルムの校長を務め、サティ、ルーセル、マニャール、カントループ、
セヴラック、サマズイユらを育てたほか、チェコのマルチヌー、トルコのサイグン、
日本の小松耕輔、大沼哲、近衛秀麿、高木東六など、多くの外国人を積極的に
弟子に迎え、直接熱心な指導にあたったことでも知られています。

 このコンサートでは、ダンディが壮年期に手がけたダイナミックな管弦楽の名作2篇を、
マルセル・ラベイの編曲した2台ピアノ版にてご紹介致します。ダンディの高弟として
長年にわたり師に仕えたラベイの編曲版は、原作の魅力を余さず凝縮したものです。


会場 ピアノアートサロン (東京都中央区月島)
開場 14:15 開演 14:30
入場料 大人 2000円 小学生以下 500円

ピアニスト 
益子 徹・西原 昌樹

演奏曲  

ヴァンサン・ダンディ (1851-1931)

交響曲第2番 変ロ長調 作品57 (1902-3)
追 憶 ―最愛の人の想い出に― 作品62 (1906)

2台ピアノ版

全曲編曲 マルセル・ラベイ

詳細はHPをご覧ください。
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano/

サン=サーンス 動物の謝肉祭 連弾楽譜

2010-08-04 14:44:00 | 日記
サン=サーンス 動物の謝肉祭/デュエッティーノ/死の舞踏/子守歌[連弾]

ヤマハミュージックメディア

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今年は3冊の楽譜が出版されました。これで5冊となります。
クレメンティ=リーデルも出版できると嬉しいです。

5冊目のサン=サーンスの楽譜は初めての連弾楽譜となりました。
有名な動物の謝肉祭のみならず、死の舞踏、デュエッティーノ、子守唄が収録されています。この1冊で上級者から初心者まで連弾ピアノを楽しめます。

ところが、この楽譜があまり配本されていないのか書店や楽器屋さんで見かけないのです。もしかして、売れすぎて目にいしていないのかも!?しれませんが、私たちでは楽譜の販売促進が出来ないのでネット上で宣伝をしておきます!
通信販売でも入手可能です。通販を利用できない方は書店や楽器屋さんで注文できます。是非是非手にとって実際に演奏してください。

連弾や2台ピアノは楽しい!です。
大曲、難曲だけでなく、先生と生徒、生徒同士、親と子、兄弟姉妹で、恋人や夫婦で、友人同士で、初心者と上級者、初心者同士でも楽しめます。あらゆるレベルの作品が存在します。私たちの演奏曲目をご覧いただければお分かりになると思います。
一人でも多くの方に連弾ピアノ、2台ピアノ作品を楽しむ喜びを感じて欲しいと思います。

HPはこちらです。
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