ピアノ連弾 2台ピアノの世界

世界中のピアノ連弾、2台ピアノ作品を演奏しています!

12月のコンサートのご案内 第151回2台のピアノの午後

2012-11-30 02:32:39 | 日記

今年は全国的に寒さが厳しいようです。先週の今頃は羽田空港から30℃を超えるバンコクへ向かう飛行機の中にいたことが信じられません。彼(か)の国では今週はロイクラトーン(灯篭流し)のお祭りが始まりました。チャオプラヤー川には先週よりもなお一層華やかな飾り付けをしたボートが行き交っているようです。

まだ、バンコクでのコンサートの余韻も全く冷めていない状況なのですが、年内最後のコンサートも来週に迫ってまいりました。151回目のコンサートになります。

2012年12月8日(土)開催!

第151回2台のピアノの午後

フレンチ・クラシック・ディスカバリーズ
FRENCH CLASSIC DISCOVERIES
   
明るく晴れやかな古典期のフランス音楽をあつめました。
作曲家の個性にあふれるオリジナル作品や、オペラのメロディを
とりこんだ作品など、華やかな楽曲が多彩にそろっています。
  
  
演奏曲
   
ブノワ・ポレ [1753-1823]
  二重奏曲 第2番 ヘ長調
   
ルイ=ニコラ・セジャン [1786-1849] 
  デュオ・コンセルタント 変ホ長調 作品10
   
シャルル=ロラン・ライン [ca 1830]
  ボワエルデューの「二夜」の主題による二重奏曲
  
アンリ=ジョゼフ・リジェル [1741-99]
  オペラ「アルミード」「テレマーク」の主題によるポプリ 作品35

開場 14:15 開演 14:30
会場 ピアノアートサロン(東京都中央区月島)
地図http://www.piano-art-salon.co.jp/map.html#QR

ピアニスト

益子 徹 ・ 西原 昌樹. Tetsu Mashiko ・ Masaki Nishihara 

入場料 大人 2000円 小学生以下 500円

是非、会場に足をお運びください。

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クレメンティ=リーデル 2台のピアノのためのソナチネ ピティナのミュッセより発売中!

http://www.musse.jp/scores/detail/PTNA-010228

ホルスト 惑星 作品32 2台ピアノ版
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4度目のバンコクでの2台ピアノのコンサート(4)~本番です~

2012-11-29 12:03:55 | 日記

 

いよいよ本番です。昨日と打って変って曇り空でかなり涼しく感じます。

タイ国在住の友人が駆けつけてくれました。

譜めくりをお願いしたYAMAHAの生徒さん。16歳でピアノ学習歴は10年とのことです。思わず「日常的に英語で生活しているの?」と訊ねたほど立派な英語を話されて、ピアニストの要望をきちんと理解してくれました。質問には「いいえ」とタイ人らしいはにかんだかわいらしい笑顔で応えてくれました。譜めくりの大役を果たしてくれて感謝しています。コップクン・マーク・クラップ。

今回の会場はこれまでのゲーテ・インスティトュートのあるルンピニー界隈と違って西洋人の居住地から少し離れているせいか、西洋人のお客様の姿より日本人とタイ人、しかも子供さん連れのお客様が目立ちました。開演時間になりました。曲目は以下の通りです。

HAPPY TUENS IN BANGKOK

ロッシーニ : 静かに、静かに (「セビリアの理髪師」より)

ベルリーニ : なつかしい景色 (「夢遊病の女」より)

ドニゼッティ : 君よ来たれ (「カテリーナ・コルナーロ」より)

ヴェルディ : 天国は開かれた (「ナブッコ」より)

R. N. C. ボクサ : クレムリン

ヘンデル : ハレルヤ・コーラス(「メサイア」より)

(以上、全て R. N. C. ボクサ編曲)
 
(休憩)
 
Thanpuying Puangroi Apaiwong: ホワイト・ロータス(タイ国で有名な楽曲です)

グレインジャー: オールウェイズ・メリー・アンド・ブライト

フォスター(モートン・グールド編曲): おおスザンナ

リチャード・ロジャース(宮尾幹成編曲): ドレミの歌

アロン・ブベルニコフ: ジョーク

マルコス・ヴァーリ(ニャタリ編曲): 一人でいることを学ばなくちゃ

ポール・モーリス: グアヤキル (エクアドル)

アン・マクデアーミ : シルバー・ムーン

アメージング・グレイス(トニー・フィーノ編曲)

アンコール
ヘンリー・マンシーニ : ムーン・リバー

HAPPY TUNES IN BANGKOK
   

G. Rossini : Piano, pianissimo (from The Barber of Seville)
V. Bellini : As I view these scenes so charming (from The Sleepwalker)
G. Donizetti : Come on, as I call you (from Caterina Cornaro)
G. Verdi : To me the firmament is clouded (from Nabucco)
R. N. C. Bochsa : The Kremlin (Medley on Russian folk songs)
G. F. Handel : Hallelujah Chorus (from Messiah)
(All pieces of the first half arranged by R. N. C. Bochsa)
 
(Intermission)

Thanpuying Puangroi Apaiwong  : White Lotus "เพลงบัวขาว" (famous folk song in Thailand)
P. Grainger : Always Merry and Bright
S. Foster (arr. M. Gould) : Oh! Susanna
R. Rodgers (arr. M. Miyao) : Do-Re-Mi
A. Bubelnikov : Joke
M. Valle (arr. R. Gnattali) : If you went away
P. Maurice : Guayaquil
Anne Macdearmid : The Silver Moon
Amazing Grace (arr. Tony Finno)

ENCOR
H. Mancini : Moon River

今回は前半はオペラの名曲を中心に、後半は世界各国の作品を集めて幅広い時代とバラエティに富んだ音楽性のプログラムを組むことが出来ました。楽譜を入手するために数年越しの時間と手間がかかった幾つかの作品がこのコンサートのために歩調を合わせたかのように今年になって全てが手元に届きました。演奏会が終わった今になって考えるとこの偶然を音楽の神様に感謝するしかありません。

前半の全ての作品の作・編曲を手掛けたR. N. C. ボクサは私たちの日本でのコンサートではこれまでにも数多く取り上げたハーピスト、作曲家、編曲家、音楽家です。昨年の「Dancing Night in Bangkok」ではシュトラウス一世のワルツ集を取り上げて、海外公演でも初の演奏披露。お客様の反応も良かったので、自然と今年のプログラムにはボクサの作品群が並ぶことになりました。ボクサはモーツァルトから各国オペラの作品を網羅してハープソロ、ハープとピアノの二重奏曲などに編曲しました。ハーピストたちには現在でも有名なボクサですが、他の楽器の演奏家には少し印象が薄いかもしれません。しかし、過去数限りなく出版されていた楽譜が続々と再発売され始めています。私たちの演奏がこの類まれなる音楽家に再び光を集めるお手伝いになれば光栄です。ボクサ研究家のフランスのハーピスト、ミシェル・フォールさんは去年に引き続きバンコクでボクサ作品を演奏することを喜んでくださっています。

Robert Nicolas-Charles Bochsa(1789~1856)

ロッシーニ、ベルリーニ、ドニゼッティ、ヴェルディの誰もが知るこの4人のイタリア人作曲家のオペラの中から、今回は選りすぐった作品を取り上げました。選曲も曲順も練りに練ったものです。人気がある有名な歌だけを並べることは避けています。「静かに、静かに」は地味な音楽に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが「セビリヤの理髪師」のオープニングを飾るに相応しい、聴けば聴くほど味わいの出て来る作品です。ロッシーニに導かれて、引き続き演奏した彼の後輩たちである3人の作品もそれぞれの作曲家の個性に満ち溢れています。「クレムリン」は欧州各地を旅したボクサがロシアを訪れた時の思い出を込めて作られたに違いない作品です。「赤いサラファン」「夜鳴きウグイス」などロシアで生活する人なら誰でも知っている愛唱歌が散りばめられています。この名曲を今回バンコクで演奏出来たことは非常に感慨深い思いがあります。作品の音楽性を理解して、広大なロシアの世界観を演奏で表現しないと色彩あふれるメロディーが平板な一本調子になってしまいます。今回演奏した作品の中で短い時間に繰り広げられた物語の多彩さはこの作品が一番でしょう。今回の演奏をきっかけに2台ピアノのデュオのレパートリーになって、世界中で弾かれることを期待したいです。

ヘンデルの「ハレルヤ・コーラス」はあらゆる作品の中でも知らない人はいないと言える堂々たる作品の一つです。実は本番前のリハーサルを座席で聴かれていたモンゴールさんはこの曲のイントロが始まった瞬間に立ちあがり、演奏と共にしばらく「ハレルヤ」を歌い続けられました。とても嬉しい出来事でした。これらの歌曲を歌唱が伴わない状態でも、まるでピアノ自体が歌っているようにメロディーが紡ぎだされるこのボクサの作曲の手腕は唯一無二のものです。演奏家の力量が演奏に反映される素直な作風ですので、きちんと作品の音楽性を捉えた演奏が大事です。

華やかなオペラとロシアの旅と神への賛歌で前半は終了しました。後半は時代はぐっと現代に近づいて、音楽による世界旅行は続きます。

今回、バンコクでタイ国の2台ピアノ作品を演奏出来たことは非常に光栄なことです。昨年の公演のリハーサルで訪れた練習室で見つけた楽譜が女性作曲家Thanpuying Puangroi Apaiwong さんのWhite Lotus "เพลงบัวขาว" (ブア・カウ)です。タイ国では知らない人がいない情感あふれた愛唱歌を演奏し終えた瞬間に誰よりも先に拍手をされたのはタイ人のお客様だったかもしれません。オーストラリア出身のP. Grainger の「Always Merry and Bright」は昨年演奏したトリンブルの「バターミルクポイント」を彷彿とさせる楽しい作品です。小気味良い音の響きが聴く人の気持ちを浮かれさせます。

フォスターの「おお、スザンナ」とロジャースの「ドレミの歌」の2つを演奏した時の会場の熱気は最高潮に達しました。西部の荒れ地を馬に乗って駆け付ける恋するアメリカンの心情を2台のピアノで見事に表現したモートン・グールドは私たちの演奏を誉めてくださるでしょうか?ピアノを弾いているのに、ピアノの音とは違う音を出せたでしょうか?馬の蹄の地面を蹴る感じや、バンジョーをかき鳴らす様子を上手く表現出来たでしょうか?演奏後の拍手がその答えだったと信じます。続けて映画「サウンド・オブ・ミュージック」で世界中のだれもが口ずさむ「ドレミの歌」を演奏しました。この曲の楽譜をご覧になったモンゴールさんは英語の歌詞で「DO a deer a female deer~」とまたもや歌い始めました。この作品は我々の友人である宮尾幹成氏の編曲で2002年に「リチャード・ロジャース生誕100年」のコンサートで宮尾氏と共に演奏したことがあります。その時と全く変わらないお客様の喜びのこもった拍手を忘れることはないでしょう。

この後は大人のためのお洒落な曲が続きます。会場の小さなお客様には少し難しかったかもしれません。アロン・ブベルニコフ作曲の「joke」はミヨーのスカラムーシュを彷彿とさせる作品です。楽譜にもアロンさんのご令息パーヴェル・ブベルニコフさんの「午後のお茶のお伴になるデザートのような演奏を望む」との言葉が添えられています。マルコス・ヴァーリ作曲のささやくようなボサノバをブラジルの巨匠ラダメス・ニャタリが2台ピアノに編曲した「一人でいることを学ばなくちゃ」は原曲をより華やかに飾った編曲で、ネリー夫人と2台のピアノの演奏を楽しんでいらした巨匠の手腕は素晴らしいです。素敵なご夫婦であったお二人の演奏に近づけたら光栄です。フランスの女性作曲家ポール・モーリスの「グアヤキル」は組曲「コスモラーマ」の中の1曲で南米エクアドルの港湾都市「グアヤキル」の情景を描いた作品です。短い演奏時間に赤道直下の港の人々の生活の様子が目に浮かぶ楽しい作品です。続いてアイルランドの女性作曲家のアン・マクデアミの「Siver Moon」で旅の終わりが近づきます。アイルランドの民謡を織り込んでいるこの作品のフレーズはポップスの名曲でロッド・スチュアートの歌った「セイリング」に影響を与えているように感じます。この音楽の旅は奴隷運搬船の航海の無事を神に感謝したジョン・ニュートンの歌詞で有名な「アメージング・グレース」で厳かに締めくくります。21世紀になってトニー・フィーノ編曲の2台ピアノ楽譜が出版されたこの作品は、今後あらゆる2台ピアノのコンサートで弾かれていくことでしょう。

アンコールは映画「ティファニーで朝食を」の主題歌で、あらゆるジャンルの歌手が歌っている「ムーン・リバー」をお届けしました。タイ国の人々にとってはチャオプラヤー川が世界へ旅立つために超えて行くべき川になるのでしょう。

こうして、2台のピアノでお届けした旅は終わりました。おかげさまで熱い熱い拍手をいただきました。

終演後にモンゴールさんによるピアニストへのインタビュー。「このプログラムでは日本では演奏しないのですか?」との質問もありました。もちろん、日本国内だけでなく、世界中どこにでもこの音楽の旅をお届けしたいです。この素直な感想はとても嬉しく、このブログを目にした方で「コンサートを聴きたい!」と思われた方は是非そのお声をお届けください!!

 

花束贈呈。贈呈主は翌日この会場でデュオコンサートを開催されるSALLY PINKASさん。

バンコク在住の日本人ご一家に囲まれて。

モンゴール夫人と。演奏が終わったばかりなのに「次回もすぐに来てください」とおっしゃって「おお、スザンナ!」を歌い出して私たちを喜ばせてくれました。このM・グールドの2台ピアノ版「おお、スザンナ!!」には皆さん驚かれたようです。

アメリカのピアノデュオ、SALLY PINKASとEVAN HIRSCHのお二人とご一緒に。

こうして、4回目のバンコクでのコンサートは無事に終了しました。

~旅先での出会い~

25日、帰国するためホテルでモンゴールさんの出迎えを待っていました。その時、20人くらいいらっしゃる南アジア人のご家族が中庭に出られてお弁当を広げていらっしゃいました。その中で一番小さな男の子が私たちの近くのアイスクリームのケースから離れず、私たちに向かって「アイス、アイス」とほほ笑みかけます。その彼が来ていたTシャツがかわいらしかったので、ご家族に許可を得て写真を撮らせてもらいました。「江南スタイル」で世界中を席巻した韓国のpsyのTシャツです。youtubeの再生回数が現在8億回を超え世界記録を更新中です。写真ではよくわかりませんが、シャツについているボタンが光るんです。ご家族にお訊ねしたところ、スリランカからいらしたそうです。「写真を撮っていい?」と言うと笑顔がなくなって緊張気味の彼。手に持っているのは昼食よりも食べたがっていたアイスクリームです。

タイ国を訪れるようになって、世界中の人々と接する機会がこのように増えて来ました。狭い集まりの内側だけに目が向きがちな日本人的な発想から少し離れて、日本国内だけでは感じとれない世界の動きや、会話を交わすことで受ける刺激を些細なことでも逃さずきちんと身につけて、今後の音楽活動に生かして行こうと思います。

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チェルニー 2台のピアノのための速度練習曲(40番練習曲) Op.299b (Prhythm piano scores) (Prhythm piano scores)
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4度目のバンコクでの2台ピアノのコンサート(3)

2012-11-28 03:05:33 | 日記

コンサート開催のタイ国訪問も4度目ともなると、マーブンクローンにも観光にも出かけず、食事を済ませた後はそれそれが別行動です。近くならBTSもMRTも普通に使います。

私はピアニスト二人と別れて、今バンコクで一番人が集まる場所!と謳われている「アジアティック ザ リバーフロント ASIATIQUE THE RIVERFRONT」に足を運びました。BTSのサパーンタクシン駅で降りてチャオプラヤー川のボート乗り場に向かいます。ここから無料送迎ボートが出ているのです。

チャオプラヤ―川沿いのホテルの送迎ボートが引きも切らずに接岸しては大勢のお客さんを乗せて、また離れて行きます。

数え切れないほどのボートがこのような電飾でチャオプラヤー川を行き交います。乗客は皆さん写真やビデオを手に撮影されています。昨年はこの川沿いのラマダプラザ・メナムホテルに宿泊したにも拘わらず、洪水による危険水位のため一般のボートは運航を止めていたので、このような華やかな風景は一切見ることが出来ませんでした。

ボートに揺られること15分ほどで「アジアティック ザ リバーフロント」の船着き場に到着しました。

1500以上のお店が軒を連ねる一大テーマパークの様相です。タブレットでビデオ撮影をし始めたところ、中国人らしい女性二人に「写真を撮ってください」と頼まれてスマホで撮影してあげました。皆さん、とても楽しそうです。会場を一回りした後は、チャルンクルン通りに出てバンコクの市営バス(ロットメ―)に乗ってサパーンタクシン駅に戻りました。市営バスは観光客はあまり利用しないのですが、慣れると安くて便利です。行き先が分からなくても車掌さんに訊ねると分かる範囲で教えてくれます。今回は冷房付きでしたが12バーツでした。ただバスは走行中にドアが開き、お客さんの乗り降りが終わる前にドアを開けたまま走りだします。

そして、昨年はさすがに人が少なかったカオサンに向かいました。今年は往年のにぎわいが戻っていました。

こうして、早朝6時前から始まったバンコク滞在の長い長い初日は過ぎて行きました。翌日の本番を前に夜ふかしもせずにホテルに戻り眠りに着きました。しかし、出発前の日本の急激な冷え込みとバンコクの暑さとの気温差で意外と体には負担がかかっていたのでした。
 

本番当日、24日の土曜日の7時前に熱と汗まみれで私は目覚めました。どうやら風邪をひいてしまったようです。個人旅行も含めて何度もタイ国には来ていますが、発熱は初めてです。念のために用意しておいた風邪薬と漢方薬を飲んで、午前中にあちこち出掛ける筈の予定も全て諦め、お昼過ぎまでベッドの中で休んでいました。その甲斐あって午後には熱も下がり、本番への準備に取り掛かったのです。外は曇り空。昨日より気温はかなり低くなり、発熱した身にはとても助かりました。

さあ、いよいよ4回目のバンコクでのコンサート、「HAPPY TUNES IN BANGKOK」の本番です!

~続きます~
 

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ラフマニノフ 前奏曲嬰ハ短調 作品3-2「鐘」 [ピアノソロ/2台ピアノ(作曲家自身によるアレンジ版)] (Prhythm piano scores)
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4度目のバンコクでの2台ピアノのコンサート(2)

2012-11-27 12:08:06 | 日記

ピアニストの二人が個別練習を始めてすぐに私はモンゴールさんに本番会場を見せてもらいました。この会場の他の方のコンサートをyoutubeなどで事前にチェックしていましたが、やはり実際に見ると広さも、色彩も天井の高さも全然違います。私は大急ぎで練習中のピアニストをホールに呼んできました。

そして、ピアノはYAMAHAのCFXとリスト生誕二百年記念限定モデル(世界生産25台シリアルナンバー入り)のベーゼンドルファーでした。

リスト肖像画入り譜面台。

ピアノの移動の手伝いも申し出たのですが。ピアノ本体に触れることを許してもらえず、見守るばかりでした。会場と最高級ピアノに驚き、興奮した私たちは早朝にバンコクに降り立った疲れも吹き飛び、翌日の本番への思いを強くしたのです。

再び個別練習に戻っている間に練習室を数えました。奥に行けば行くほどドアが増えます。そして、そのドアの数は50を超えていたのです!!

個別練習を終えて、会場で本番通りの合わせ練習をしました。

充分な練習を終えた私たちは、夕方になってレッスンに集まって来た大勢のタイ人のご家族と子供たちの元気いっぱいの姿を目にしました。20世紀後半までのタイ国ではピアノを学ぶ環境は整っていなかったようですが、21世紀の現在はこのような日本以上に立派なピアノ教室も存在し、世界各国のピアノコンクールでもタイ人の入賞者の名前を見ないことはありません。どの子どもたちも楽しそうにピアノを演奏していました。国民性もあり、日本的な練習方法とは違う指導方法を取っている様子が子供たちの笑顔から感じられます。

モンゴールさんは私たちの本番の翌日にピアノデュオのコンサートを開催されるアメリカ人デュオのSALLY PINKASとEVAN HIRSCHのお二人を出迎えに行かれました。デトロイトから日本を経由してバンコクにいらしたお二人は25日の日曜日にピアノ連弾と2台ピアノの演奏会を開催されます。シューベルト、コープランド、ミヨーなどを演奏されるそうです。ベトナムのホーチミンでも演奏会を開き、その後東南アジアの休日を満喫されるとのことでした。お二人とお会いしてご挨拶を済ませた私たちは本番への思いをいだいてフォーチューンタウンを後にしたのです。

~続きます~

 

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フローラン・シュミット ユモレスク 作品43/ディオニソスの祭り 作品62 【連弾】
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4度目のバンコクでの2台ピアノのコンサート(1)

2012-11-27 03:11:02 | 日記

昨年は洪水騒ぎの中、恐る恐る訪タイをしたのですが、今年は特に大きなニュースもなく今年最後の3連休の始まる22日木曜の深夜発のタイ国際航空でバンコクへ向かいました。4度目にして初の羽田便利用です。

 

23日早朝にスワンナプーム空港に無事到着。プロモーターのモンゴールさんは5時前からお待ちくださったそうです。4度目の公演です。宿泊ホテルへ向かう車中も楽しい会話が続きました。

シーロムのBangkok Christian Guest Houseに宿泊です。まだ早朝ですから、モンゴールさんはリハーサルの出迎えまで仮眠をとるためご帰宅。我々は朝食を取ったあと、8時から営業しているサイアムのマッサージ屋さんへと向かいました。ピアニストの二人はすっかりタイ・マッサージに夢中で、今回も足しげく通いました。

午後になり、今回初めて利用するMRT(地下鉄)のプララーム9駅前のフォーチューンタウン地下1階のYAMAHAでのリハーサルに向かいました。金曜日と言うこともあり、バンコクの渋滞はいつも通り。車中から眺める街並みは1年前とは変わっているところも多く見受けられました。ラチャダピセ―ク通りに入ると車はなかなか動きません。フォーチュンタウンの建物はもう目の前ですが車は進みません。その時にモンゴールさんの電話が鳴りました。それはバンコク在住の日本人向け情報誌のウェブサイトに掲載された私たちのコンサートのチケットを希望された日本人からのお電話でした。モンゴールさんから携帯電話を渡された助手席の私は突然営業マンに早変わり。「当日会場でチケットをお取り置きしておきます」と、モンゴールさんに見守られながら見事に集客に貢献しました。

フォーチュンタウンは東京池袋の西武デパートさえも凌駕する非常に巨大なショッピングモールでした。グランド・メルキュールホテルも隣接しています。リハーサルの前にまず食事を済ませ、地下1階のSiam Ratchada Music Auditorium YAMAHA に到着しました。

FORTUNE TOWNの建物のほんの一部。一枚の写真ではとても収まりません。

Siam Ratchada Music Auditorium のタイ語表記。YAMAHAの傘下になっているようです。

会場入り口に貼られたポスターの前で。

受付を抜けて中に通された我々は通路から見だけでは想像できない広大な施設にしばらくして驚かされることになります。まずは2台ピアノが設置してあるレッスン室に通されたのですが、通路を通るだけでも20を下らない練習室のドアが分かります。「最初は個別練習をしたい」とのことでピアノが1台の部屋もお借りして二人は練習を始めました。

入口に展示してあったピアノ。夕方にはたくさんの子供たちが思い思いに演奏していました。

通路から見た練習室の様子。これだけでも十分多いのですが、後でもっと驚くことに!

一番大きいと言われた2台のピアノが設置してある練習室。

2台ピアノの部屋に飾ってあるプミポン国王の写真の下で。

1台のピアノの練習室。

ピアニスト二人の個別練習中に私はこの広大なYAMAHAの中を散策して、練習室が50部屋以上もあり、この施設の中に翌日24日の本番のステージがあることを知るのです。

~続きます~

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レスピーギ ピアノ連弾作品集
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ショスタコーヴィチカタログ

2012-11-14 13:53:31 | 日記

私たちが過去に演奏したショスタコーヴィチの作品は多くありますが、2010年にアメリカの出版社Scarecrow Pressから発売されたDmitri Shostakovich Catalogue: The First Hundred Years and Beyond 」著者Derek C. Hulmeの383ページに演奏記録が掲載されていました。非常に光栄なことですし、欧米で取材をされている方々は公平で偏見のない調査をしてくださっていることがわかりました。日本語版が出版されて欲しいものです。残念ながら2006年と2007年のコンサート記録が混同されているのですが、記載されている作品の一つ「馬アブ」からの楽曲は来週バンコクのコンサートで取り上げる「JOKE」の作曲家アーロン・ブベルニコフ氏の編曲です。

先週末10日の土曜日にはドビュッシーの生誕150年によせて、ドビュッシーの作品を集めたコンサートを開催しました。私たちにとっても演奏活動を開始して150回目となる(海外公演を除く)記念すべき回に偶然生誕150周年のドビュッシーを取り上げることが出来ました。プログラムは若かりしドビュッシーの作品を集めて、その個性の輝きを感じさせる構成でした。

シューマンの作品を2台ピアノに編曲した「カノン形式による6つの練習曲」ではシューマンへの敬愛も感じられ、後の作曲活動の礎になったことでしょう。デュティーユが2台ピアノ版に編曲した「月の光」。有名過ぎるこの曲をデュティーユが意味もなく2台ピアノ版に編曲するはずもなく、原曲を損なわず、しかも、2台ピアノのアンサンブルを理解していないと演奏できない見事な作品に仕上がっています。ピアノ連弾曲で有名な「小組曲」。アンリ・ビュッセルが2台ピアノ4手だけでなく、管弦楽と2台ピアノ8手にも編曲しています。ピアノ連弾のコンサートでは必ず弾かれる、と言っても過言ではない「小組曲」。ただ、どの演奏家も全く同じような演奏をしているように感じるのは気のせいでしょうか?今回二人のピアニストは既存の演奏のイメージから離れて、自由に楽しくこの2台ピアノ版「小組曲」を演奏してくれました。何百回も聴いた「小組曲」とは違う音楽の世界を満喫出来ました。

最後に取り上げた「弦楽四重奏曲 ト短調 作品10」はダンディの作品を2台ピアノ版に編曲したギュスターヴ・サマズイユの2台ピアノ版にて演奏いたしました。フランスのデュラン社の過去の出版カタログに掲載されているこの作品を入手するべく、フランスを中心に各方面に問い合わせをしました。出版記録が残っているにもかかわらず、その楽譜の存在にはなかなかたどりつきませんでした。しかし、ドビュッシーの生誕150周年にこの作品を演奏したいと言う強い希望を持ち、諦めることなく楽譜の探索を続けました。最終的にはクロード・ドビュッシー・ドキュメンテーション記念館にサマズイユの手書き楽譜が所蔵されていることが分かり、著作権保持者に楽譜入手と演奏の許可をいただきました。その結果、無事にこの日、演奏を実現することが出来ました。本来ならこのような優れた作品が市場に出回って、誰もが気軽に演奏できなければならないと切に願うのですが、現実は理想とかけ離れています。簡単に入手できる楽譜ばかりが重宝され、同じような作品が並ぶ演奏会が開催され続けてしまうのです。私たちのもとにも「楽譜のコピーをください」という問い合わせは今もって途絶えずに届きますが、著作権もあり、また一つの作品を入手して演奏するまでの労力、代価、時間は膨大になります。また、それを知っているにもかかわらず、剽窃まがいのプログラムを組み、無断で楽譜を使おうとした人までいました。このような事情により、楽譜やプログラムについての対応は慎重にならざるを得ません。

閑話休題。この弦楽四重奏の2台ピアノ版はサマズイユの手腕により、オリジナルの2台ピアノ版として十分通用する作品に仕上がっています。作品の端々に後のドビュッシー作品でも聴かれるフレーズが織り込まれています。ピアノを弾く人で弦楽作品を聴かれる方は多くないのが現状ですが、20世紀初頭まではこのように、弦楽作品を鍵盤楽器に編曲したものが数限りなく出版されていました。若き日のドビュッシーの才能あふれる世界観の一つをこの作品でお伝え出来たのではないかと思います。

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ワーグナー=レーガー オペラ名曲集 [2台ピアノ版]
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バンコクのコンサートのポスターが届きました。

2012-11-09 14:36:41 | 日記

バンコクのコンサートのポスターが届きました。3つのコンサートが21日から25日の間に開催されます。私たちは24日の土曜日です。

 

会場はバンコクMRTラマ9世駅のフォーチュンタウンの地下1階のオーディトリアムで夜7時30分開演です。
詳細はこちらをご覧ください。

http://www.dmmusic.org/Nov24.html

HAPPY TUNES IN BANGKOK

演奏曲

ロッシーニ : 静かに、静かに (「セビリアの理髪師」より)
ベルリーニ : なつかしい景色 (「夢遊病の女」より)
ドニゼッティ : 君よ来たれ (「カテリーナ・コルナーロ」より)
ヴェルディ : 天国は開かれた (「ナブッコ」より)
R. N. C. ボクサ : クレムリン
ヘンデル : ハレルヤ・コーラス(「メサイア」より)
(以上、全て R. N. C. ボクサ編曲)
 
(休憩)
 
Thanpuying Puangroi Apaiwong: ホワイト・ロータス(タイ国で有名な楽曲です)
グレインジャー: オールウェイズ・メリー・アンド・ブライト
フォスター(モートン・グールド編曲): おおスザンナ
リチャード・ロジャース(宮尾幹成編曲): ドレミの歌
アロン・ブベルニコフ: ジョーク
マルコス・ヴァーリ(ニャタリ編曲): 一人でいることを学ばなくちゃ
ポール・モーリス: グアヤキル (エクアドル)
アン・マクデアーミ : シルバー・ムーン
アメージング・グレイス(トニー・フィーノ編曲)

HAPPY TUNES IN BANGKOK
   
G. Rossini : Piano, pianissimo (from The Barber of Seville)
V. Bellini : As I view these scenes so charming (from The Sleepwalker)
G. Donizetti : Come on, as I call you (from Caterina Cornaro)
G. Verdi : To me the firmament is clouded (from Nabucco)
R. N. C. Bochsa : The Kremlin (Medley on Russian folk songs)
G. F. Handel : Hallelujah Chorus (from Messiah)
(All pieces of the first half arranged by R. N. C. Bochsa)
 
(Intermission)

Thanpuying Puangroi Apaiwong  : White Lotus "เพลงบัวขาว" 
P. Grainger : Always Merry and Bright
S. Foster (arr. M. Gould) : Oh! Susanna
R. Rodgers (arr. M. Miyao) : Do-Re-Mi
A. Bubelnikov : Joke
M. Valle (arr. R. Gnattali) : If you went away
P. Maurice : Guayaquil
Anne Macdearmid : The Silver Moon
Amazing Grace (arr. Tony Finno)

今回はタイ国の作品「ホワイト・ロータス」も演奏しますし、お客様が喜んでくださる楽曲が目白押しです。当日バンコクにいらっしゃる方は是非会場に足をお運びください。また、このプログラムで日本や世界各地に演奏旅行に行けることも実現させたいものです。また、本日は「joke」の作曲家アーロン・ブベルニコフさんのご令息パーヴェル・ブベルニコフさんのお誕生日です。

****

明日はいよいよ第150回目となる2台ピアノのコンサートです。こちらにも是非足をお運びください。

2012年11月10日(土)開催!

ドビュッシー生誕150年によせて
 ― 若き日のドビュッシー ―
  
CLAUDE DEBUSSY IN HIS YOUTH
- THE 150TH ANNIVERSARY OF DEBUSSY 2012 -
   
ドビュッシーの記念年である本年、国内外でさまざまな取り組みが
なされています。私たちは、ドビュッシーの初期作品に、新しい角度から
光を当てることを思い立ちました。伝統の踏襲と革新の萌芽とが危うい
均衡を保つ初期の諸作からは、現代でも新鮮な発見が多くあります。
  
シューマン作品のドビュッシーによる2台ピアノ用の編作は、名曲で
あるにもかかわらず紹介される機会が少ないものです。ドビュッシーの
友人ビュッセルと、その弟子である現代フランスの巨匠デュティユーが、
ともに2台ピアノの編曲に携わっている事実も、もっと知られてよいでしょう。
  
「弦楽四重奏曲」は、有名な「牧神の午後」と並ぶ野心作です。
ドビュッシーと親交のあったサマズイユの手になる2台ピアノ版の存在に、
私たちはかねてより着目してきました。意義ある記念年に、この優れた
編曲版を演奏できる幸運に恵まれたことを、うれしく思っております。
   
   
演奏曲
  
シューマン カノン形式による6つの練習曲 作品56 [1845]
             ― 2台ピアノ版 [1891]
        編曲 クロード・ドビュッシー [1862-1918]
  
ドビュッシー 月の光 [1890]
          ― 2台ピアノ版 [1947]
         編曲 アンリ・デュティユー [1916- ]
  
ドビュッシー 小組曲 [1889]
            ― 2台ピアノ版 [1904]  
                 編曲 アンリ・ビュッセル [1872-1973]
  
ドビュッシー 弦楽四重奏曲 ト短調 作品10 [1893]
              ― 2台ピアノ版 [1914]  
                 編曲 ギュスターヴ・サマズイユ [1877-1967]

開場 14:15 開演 14:30
会場 ピアノアートサロン(東京都中央区月島)
地図http://www.piano-art-salon.co.jp/map.html#QR

ピアニスト

益子 徹 ・ 西原 昌樹. Tetsu Mashiko ・ Masaki Nishihara 

入場料 大人 2000円 小学生以下 500円

是非、会場に足をお運びください。

ホームペ―ジ
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano
youtube
http://www.youtube.com/pccpianoduo/
cd baby
http://cdbaby.com/all/pccpiano
twitter
https://twitter.com/#!/pccpianoduo


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クレメンティ=リーデル 2台のピアノのためのソナチネ ピティナのミュッセより発売中!

http://www.musse.jp/scores/detail/PTNA-010228

 

サン=サーンス 動物の謝肉祭 デュエッティーノ 作品11 死の舞踏 作品40 子守歌作品105 連弾版 サンサーンス
クリエーター情報なし
ヤマハミュージックメディア

近況と11月のコンサート

2012-11-05 14:26:11 | 日記

早いものでもう11月になってしまいました。10月は多忙でブログの更新も滞ってしまいました。24日のバンコクのコンサートも近づいています。宿泊ホテルも決まりました。今回のホテルにはピアノがないので、残念ながらロビーコンサートはお預けです。

世間には一体どれだけの音楽ファンがいるのか分からないことを感じた10月でもありました。「どうしてプロの演奏家にならないのですか?」と言うくらいレベルの高い演奏を聴く機会もありました。最近は音楽以外のことに重点を置いて、社会人になっているのにまるで学生の学園祭のような気持ちでコンサートを開催して喜んでいる方々も多く見受けられますが、きちんと音楽に向き合っている人たちも変わらず多くいることを感じられた10月でした。

夏以降には何故かyoutubeへの投稿コメントやチャンネル登録をする人が急に増えて来ました。ここのところ新規のアップロードも滞っているのですが、嬉しい現象です。「この曲を演奏してくれてありがとう」という文言が海外の方から多く届けられるのは非常に励みになります。

今週の土曜日は150回目となるコンサートです。今年生誕150年の記念の年となるドビュッシーの作品を取り上げます。

2012年11月10日(土)開催!

第150回 2台のピアノの午後

ドビュッシー生誕150年によせて
 ― 若き日のドビュッシー ―
  
CLAUDE DEBUSSY IN HIS YOUTH
- THE 150TH ANNIVERSARY OF DEBUSSY 2012 -
   
ドビュッシーの記念年である本年、国内外でさまざまな取り組みが
なされています。私たちは、ドビュッシーの初期作品に、新しい角度から
光を当てることを思い立ちました。伝統の踏襲と革新の萌芽とが危うい
均衡を保つ初期の諸作からは、現代でも新鮮な発見が多くあります。
  
シューマン作品のドビュッシーによる2台ピアノ用の編作は、名曲で
あるにもかかわらず紹介される機会が少ないものです。ドビュッシーの
友人ビュッセルと、その弟子である現代フランスの巨匠デュティユーが、
ともに2台ピアノの編曲に携わっている事実も、もっと知られてよいでしょう。
  
「弦楽四重奏曲」は、有名な「牧神の午後」と並ぶ野心作です。
ドビュッシーと親交のあったサマズイユの手になる2台ピアノ版の存在に、
私たちはかねてより着目してきました。意義ある記念年に、この優れた
編曲版を演奏できる幸運に恵まれたことを、うれしく思っております。
   
   
演奏曲
  
シューマン カノン形式による6つの練習曲 作品56 [1845]
             ― 2台ピアノ版 [1891]
        編曲 クロード・ドビュッシー [1862-1918]
  
ドビュッシー 月の光 [1890]
          ― 2台ピアノ版 [1947]
         編曲 アンリ・デュティユー [1916- ]
  
ドビュッシー 小組曲 [1889]
            ― 2台ピアノ版 [1904]  
                 編曲 アンリ・ビュッセル [1872-1973]
  
ドビュッシー 弦楽四重奏曲 ト短調 作品10 [1893]
              ― 2台ピアノ版 [1914]  
                 編曲 ギュスターヴ・サマズイユ [1877-1967]

開場 14:15 開演 14:30
会場 ピアノアートサロン(東京都中央区月島)
地図http://www.piano-art-salon.co.jp/map.html#QR

ピアニスト

益子 徹 ・ 西原 昌樹. Tetsu Mashiko ・ Masaki Nishihara 

入場料 大人 2000円 小学生以下 500円

是非、会場に足をお運びください。

ホームペ―ジ
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano
youtube
http://www.youtube.com/pccpianoduo/
cd baby
http://cdbaby.com/all/pccpiano
twitter
http://cdbaby.com/all/pccpiano

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クレメンティ=リーデル 2台のピアノのためのソナチネ ピティナのミュッセより発売中!

http://www.musse.jp/scores/detail/PTNA-010228

ホルスト 惑星 作品32 2台ピアノ版
クリエーター情報なし
ヤマハミュージックメディア