ピアノ連弾 2台ピアノの世界

世界中のピアノ連弾、2台ピアノ作品を演奏しています!

4月のコンサートのご案内 第155回2台のピアノの午後

2013-03-28 01:27:33 | 日記

今日も真冬のような寒さの東京です。日が暮れてから雨は上がりましたが、吐く息は白くなりました。

今年もさまざまな作曲家の記念年に当たります。巷ではヴェルディとワーグナーでしょうか。今月のガブリエル・ピエルネと共に生誕150年を迎えるイシドール・フィリップの作品を4月にご紹介します。イシドール・フィリップの手掛けた2台ピアノ作品は数多く、これまでにも演奏してきましたが、生誕150年の本年は数回に亘って彼の音楽を掘り下げたいと思います。本年2度目となるイシドール・フィリップ関連のコンサートはバッハの作品をまとめてお届けします。

***

2013年4月14日(日)開催

第155回 2台のピアノの午後

アスペクツ・オブ・バッハ
― イシドール・フィリップ生誕150年によせて (II) ―
  
ASPECTS OF J. S. BACH
THE 150TH ANNIVERSARY OF ISIDOR PHILIPP (II)
  
近代フランスを代表する名ピアニストで、多くの作編曲を
手がけたイシドール・フィリップは、2013年に生誕150年を
迎えます。今回は、バッハのオルガン作品から、中規模の
フーガとコラール前奏曲に基づく編作を取り上げます。
  
フィリップは、サン=サーンス、ヴィドール、ブゾーニら友人や、
門弟のシュヴァイツァーらと親しく交流し、バッハへの理解と
愛着を深めました。フィリップのバッハ編曲は、長年の経験で
体得したバッハの魅力を、皆にわかりやすく伝えるものです。
  
  
演奏曲
  
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ [1685-1750]
  
  前奏曲とフーガ ヘ短調 BWV534
  前奏曲とフーガ ト短調 BWV535
  前奏曲とフーガ ト長調 BWV541
  前奏曲とフーガ ニ短調 BWV539
  前奏曲とフーガ イ長調 BWV536
  前奏曲とフーガ ホ短調 BWV533
  いと高きにある神にのみ栄光あれ BWV663
   
    (2台ピアノ版 全曲編曲 イシドール・フィリップ)

開場 14:15 開演 14:30
会場 ピアノアートサロン(東京都中央区月島)
地図http://www.piano-art-salon.co.jp/map.html#QR

ピアニスト

益子 徹 ・ 西原 昌樹. Tetsu Mashiko ・ Masaki Nishihara 

入場料 大人 2000円 小学生以下 500円

是非、会場に足をお運びください。

****

ホームページ
http://pccpianoduo.webnode.jp/

ホームペ―ジ(2012年3月まで)
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano
youtube
http://www.youtube.com/pccpianoduo/
cd baby
http://cdbaby.com/all/pccpiano


twitter
https://twitter.com/pccpianoduo

これまでの演奏会を記録したCD-rを販売していますが、現在評判のBASEに移行して行きます。
https://pccpianoduo.thebase.in/

****

クレメンティ=リーデル 2台のピアノのためのソナチネ ピティナのミュッセより発売中!

http://www.musse.jp/scores/detail/PTNA-010228

チェルニー 2台のピアノのための速度練習曲(40番練習曲) Op.299b (Prhythm piano scores)
クリエーター情報なし

プリズム

 


「紀元千年~ガブリエル・ピエルネ生誕150年によせて~」を開催しました。

2013-03-27 01:20:14 | 日記

早いもので間もなく4月です。桜も満開になりました。今週は少し冷え込んで冬に戻ったような東京です。

私たちの演奏活動は任意団体の扱いのため、なかなか正当な評価がなされません。注目をしてくださっている方々も多くいらっしゃるのですが、大きな後ろ盾がないのです。それが問題ではないのですが、これまで集めて来た資料やプログラムのアイディアなどの管理をする上では不利な部分があります。私たちのコンサートを後援してくださっている一般社団法人ピアノ指導者協会(ピティナ)の方にも相談して何か良い方策を取りたいと考えています。

取り上げている作品は2台ピアノ、連弾ピアノというジャンルではありますが、作曲家の時代や国は広汎です。youtubeやcd baby、facebookなどを通じて海外の音楽家との交流も盛んです。NPOにすることも考えています。演奏会の開催、楽譜の購入、著作権の支払いなども自分たちで賄っています。こうした私たちの演奏活動をきちんと次の世代にも伝えたいと思います。たくさんの情報に目を通して、より良い環境を整えたいと思います。

****

少し報告が遅くなりましたが、3月16日土曜日に無事に第154回目となるコンサート「紀元千年~ガブリエル・ピエルネ生誕150年によせて~」を開催しました。

今回ガブリエル・ピエルネの作品を集めてコンサートを開催出来たことをとても光栄に思います。いずれ劣らぬ華やかで勇壮な作品で、皆さんにも是非広く弾いていただきたい作品ばかりです。ピエルネが2台ピアノ作品に知悉していることは「前奏曲(サマリテーヌより)」がプレイエル社を継いだ、音楽家でもあるギュスターブ・リヨンに献呈されていることからも分かります。数多くのハープを製作したリヨンは1台のピアノで2つの鍵盤を持つダブル・プレイエル・ピアノを世に送り出した人物です。詳細は分かりませんが、かなり深い親交があったと言うことでしょう。そして、いずれも作曲家本人が2台ピアノ用に編曲しています。指揮者でもあったピエルネによる編曲は作曲家自身の手によって、省く音は省き、その上で響きを重視した演奏しやすい作品に仕上がっています。

「交響的序曲」と「神聖なる行進曲」の表紙にはピエルネがこれらの作品を2台ピアノだけでなく、ピアノ独奏用、ピアノ1台4手用にも編曲した3種類の楽譜が出版されていたことが明記されています。何度も書きますが、ピアノ連弾や2台ピアノは最近広まったのではなく、以前からたくさんの音楽家に愛されていたのです。

最後に演奏した「紀元千年」は総演奏時間40分を超える大作です。現代の演奏会の形式ではなかなかこういう大作を取り上げる機会が無いとは思いますが、1898年という世紀末に発表されたこの作品を21世紀の今、どの作曲家とも違う精神世界を音にしてお届け出来たことは非常に意味のあることだと思います。

主の復活から千年後に下される最後の審判は「主よ憐れみたまえ」で静かに始まります。天変地異を思わせる重いテーマが繰り返され、時折鳴り響くのはいかずち(雷)でしょうか?人々の怖れと不安と祈りの声が聞こえてくるようです。続いての「ふうてん祭とロバ祭」では一転して狂喜乱舞して乱痴気騒ぎをしている人々の様子が描かれます。途中騒ぎ疲れた人々は眠りに着いたのでしょうか?しかし、再び目覚めた罪深き人々はより大きな騒ぎを起こして壮大な終焉を迎えます。「神にまします御身をわれらたたえ」は神の降臨を目の前に見せてくれるような静かな畏敬の念を感じる音色です。そして、この曲の最後まで流れ続ける音型が繰り返し、繰り返し、傷ついた心を癒すように聴こえてきます。これまでに演奏して来たどの曲とも違うイメージを持った広大さを2台のピアノが表現します。最後のLARGOに入ると、神の審判がいよいよくだされたように和音の連打が続き、太陽の光と神を包む光輪が迷える人々を明るく照らし出してるようです。そして、救われたであろう人々を包み込むような静かな静かな音楽がこれから訪れる完全な静寂を予感させながら消えて行きます。

こうして、今回のコンサートは終了しました。このような優れた作品をここにご紹介できたことを心から喜んで、これからの活動の大いなる糧にしたいと思います。

****

ホームページ
http://pccpianoduo.webnode.jp/

ホームペ―ジ(2012年3月まで)
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano
youtube
http://www.youtube.com/pccpianoduo/
cd baby
http://cdbaby.com/all/pccpiano
twitter
https://twitter.com/pccpianoduo

ライブCD販売サイト
http://pccpianoduo.thebase.in/
****

クレメンティ=リーデル 2台のピアノのためのソナチネ ピティナのミュッセより発売中!

http://www.musse.jp/scores/detail/PTNA-010228

ラフマニノフ 前奏曲嬰ハ短調 作品3-2「鐘」 [ピアノソロ/2台ピアノ(作曲家自身によるアレンジ版)] (Prhythm piano scores)
クリエーター情報なし
プリズム