暑い8月も残り1日となりました。今日の東京の日差しも肌を焼き尽くさんばかりです。
先日南米から貴重な資料が届きました。所蔵を見つけて、発送してもらえるかどうかの確認をして、お金を送って、という目立たない作業が今回も続きました。送金にあたって、某公的機関の手違いで手続きをやり直す羽目にもなりました。こちらのミスではなく、係員が「これで完了です」と言ってくれたのに、手続きが間違っていたのです。その二度手間の費用もこちらもち。マニュアルもあった上に、何度も何度も確認したのに、やり直すことになりました。きちんと順序立てて作業をしたのに、損をする。しかも、責任は問えないのです。理不尽なことばかりです。そういった経緯があったので、現物が届くまでに不安でしたが、無事に送られてきました。
しかし、ここでまた驚くことが!21世紀の今、資料は紙のコピーかデータDVD、またはUSBメモリーで届くのかと思いきや、マイクロフィルムで届けられました。今度は、マイクロフィルムをデータ化してくれる業者を探して、最終的に紙に印刷しなければなりません。幸いなことに東京にはいくつかの業者さんがあったので、すぐにフィルムを持参してお話を伺いました。「これまでにこういうフィルムを受注したことがありません」と驚かれていましたが、テストしてもらった結果、なんとか紙に印刷する状態に出来るようです。これまでにもさまざまな経験をしてきましたが、今回も非常に貴重な資料に相応しいエピソードが生まれました。
なにはともあれ、明日はいよいよクラーマーの練習曲の2台ピアノ版をお披露目できます。この作品との不思議な出会いも物語に出来るほどです。
2013年8月31日(土)開催!
第159回 2台のピアノの午後
クラーマー=ナポレオン (I)
― 出版百年によせて ―
J. B. CRAMER = ARTHUR NAPOLEON (I)
- THE CENTENARY OF THE PUBLICATION OF 84 NEW STUDIES -
クラーマーの84番練習曲(作品50)は、高度の技巧修得を目指すピアノ学習者の必携の書です。日本では、ビューローによる校訂版(クラーマー=ビューロー60番)が古くから普及しています。
アーサー・ナポレオンは、19世紀から20世紀にかけ国際的に活躍したブラジルのピアニストのパイオニアというべき存在です。作曲家としても多くの作品を発表し、楽器販売や出版業でも成功を収めました。
ナポレオンは、クラーマーの84番練習曲の校訂・運指を手がけたうえ、第2ピアノとしても、独奏曲としても演奏できる新練習曲を作曲しました。1913年の出版からちょうど百年。新鮮な音響への扉が開かれます。
演奏曲
ヨハン・バプティスト・クラーマー [1771-1858]
84の練習曲 作品50 より 第1番~第42番 (A. ナポレオン校訂版)
アーサー・ナポレオン [1843-1925]
84の新練習曲 第1番~第42番 (第2ピアノにて上記と同時に演奏)
開場 14:15 開演 14:30
会場 ピアノアートサロン(東京都中央区月島)
地図http://www.piano-art-salon.co.jp/map.html#QR
ピアニスト
益子 徹 ・ 西原 昌樹. Tetsu Mashiko ・ Masaki Nishihara
入場料 大人 2000円 小学生以下 500円
是非、会場に足をお運びください。
****
ホームページ
http://pccpianoduo.webnode.jp/
ホームペ―ジ(2012年3月まで)
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano
youtube
http://www.youtube.com/pccpianoduo/
cd baby
http://cdbaby.com/all/pccpiano
twitter
http://www.youtube.com/pccpianoduo/
これまでの演奏会を記録したCD-rを販売していますが、現在評判のBASEに移行して行きます。
https://pccpianoduo.thebase.in/
****
クレメンティ=リーデル 2台のピアノのためのソナチネ ピティナのミュッセより発売中!
![]() |
43/ディオニソスの祭り 作品62 【連弾】 (Piano Score) |
クリエーター情報なし | |
ヤマハミュージックメディア |