ピアノ連弾 2台ピアノの世界

世界中のピアノ連弾、2台ピアノ作品を演奏しています!

パブロ・シーグレル氏ご来場

2011-01-31 14:52:27 | 日記

1月30日、雪も舞った寒い午後、無事に第129回2台のピアノの午後「ジョン・トンプソンの世界」を開催しました。

プログラムより


第 一 部

1.         ジョン・トンプソン JOHN THOMPSON [1889-1963]

現代ピアノ教本 第1巻 (全50曲)(作曲者編曲 2台ピアノ版)

MODERN COURSE FOR THE PIANO, THE FIRST GRADE BOOK (COMPLETE)
(ARRANGED FOR TWO PIANOS BY THE COMPOSER)

 
トンプソンの「現代ピアノ教本」は,ピアノ教育の現場で圧倒的な支持を集め,全世界で最も広く利用される入門教材となっています.日本版(全音楽譜出版社刊)も,目にもあざやかな赤色の表紙で親しまれており,2010年現在で,実に188刷を重ねるまでのロングセラーとなっています.「現代ピアノ教本」全5巻の中で特に重要とされる第1巻に,トンプソン自身の作曲した第二ピアノパートが存在することをご存知でしょうか.入門,初歩の段階からの合奏の意義を説くトンプソンは,魅力的な2台ピアノ版により自説の実践と立証を図ることに成功しています.このコンサートでは,「現代ピアノ教本」第1巻をはじめとするトンプソンの2台ピアノ作品を幅広くご紹介致します.2台ピアノによって,トンプソンの豊かな音楽性があらためて明らかとなることでしょう.今後,日々のレッスン,おさらい会,本格的なコンサートなどさまざまの場で,トンプソンをいっそう有機的に活用いただく契機となれば幸いです。

第 二 部

2.         ジョン・トンプソン

JOHN THOMPSON

一年生の2台ピアノアルバム(ジョン・トンプソン編曲)

 TWO–PIANO ALBUM FOR THE FIRST YEAR(ARRANGED FOR TWO PIANOS BY JOHN THOMPSON)

 I.   小さな木馬 (アームズ)  THE LITTLE ROCKING HORSE (J. J. AMES)

II.  樺の木を揺らして (チャールズ・レスリー)SWAYING SILVER BIRCHES (CHARLES LESLIE)

III.  ホー・ケーク・シャッフル (チャールズ・レスリー)HOE CAKE SHUFFLE (CHARLES LESLIE)

IV.   おもちゃのふね (モーティマー・マニング)  TOY SHIPS (MORTIMER MANNING)

V.    七人のこびとの行進 (ロイス・ロング)PROCESSION OF THE SEVEN DWARFS (LOIS LONG)

VI.   森の夜明け (ジョン・トンプソン)FOREST DAWN (JOHN THOMPSON)

VII.  鹿皮靴のおどり (ロイス・ロング)  MOCCASIN DANCE (LOIS LONG)

VIII. スイングしながら (ジューン・ワルド)IN THE SWING (JUNE WALDO)

IX.   ブラウニーたちの謝肉祭 (ジョン・トンプソン)THE BROWNIES’ CARNIVAL (JOHN THOMPSON)

X.   海神の洞窟 (ロイス・ロング)  NEPTUNE’S CAVE (LOIS LONG)

XI. 物語の時間 (ウィリアム・ブルークTHE STORY HOUR (WILLIAM BROOKE)

XII.  タンブラン (ジャン=フィリップ・ラモー)LE TAMBOURIN (JEAN–PHILIPPE RAMEAU)

【トンプソンによる序文】 「本書は,ジョン・トンプソンによる第一課程用12の独奏曲集に第二ピアノをつけたアルバムです.例えば,最初の<小さな木馬>で,通常のレッスンで独奏曲として教えてから,教師やより進んだ生徒が第二ピアノをつけて演奏します.初期からの合奏の訓練の効用は明らかです.簡素な第一課程の独奏曲が,二重奏になるとずっと立派に響き,まるで第三課程や第四課程のような色彩感と音量が得られます.これは若いピアニストにとって魅惑的でやりがいのある経験であり,聴き手にも大いに喜ばしいことです.(中略)このアルバムは,一年目の発表会に音楽的興味と魔法のような魅力をも加えることにおいて,ことのほか有用であることがわかるでしょう.これらの楽曲を弾けば,初級者であっても上級の生徒のライバルになることができます.お客さまが喜ぶことはまちがいありません.初めて公開の場で演奏するとき,これ以上に理想的な手段を見つけることは困難です」

3.         ジョン・トンプソン JOHN THOMPSON

コンチェルト・アメリカーナ(作曲者編曲 2台ピアノ版)

CONCERTO AMERICANA(ARRANGED FOR TWO PIANOS BY THE COMPOSER)

I.      南部に    DOWN SOUTH

II.    西部へ    OUT WEST

III.   東部で    BACK EAST

「コンチェルト・アメリカーナ」は,アメリカでは,レッスンや発表会の場で長年にわたり広く用いられている名曲です.親しみやすいアメリカ民謡にふれながら,コンチェルトの様式を学ぶことができるように作られている点に特色があります.スピーディーな展開,ユーモアとウィットに富む洗練されたアレンジが魅力的で,ピアノを学ぶ子供たちはもちろんのこと,おとなたちをも楽しませてくれます.

4.         ジョン・トンプソン JOHN THOMPSON

序奏とボレロ  INTRODUCTION AND BOLERO FOR TWO PIANOS

最後に,トンプソンの作風の幅広さと力量を証する名品をご紹介しましょう.「序奏とボレロ」は,トンプソンのオリジナルの2台ピアノ作品です.第一ピアノ独奏による即興的な味わいの「序奏」に引き続いて,2台のピアノの合奏により,野趣に富むきびきびとした「ボレロ」が華やかに繰り広げられます.

***

第1部では小品を50曲演奏しました。
演奏の途中で月島にあるピアノアートサロンに素敵なお客様がいらしてくださいました。
ピアソラ五重奏団のピアニストで作曲家でもいらっしゃるパブロ・シーグレル氏です。




西原昌樹、パブロ・シーグレル氏、益子徹。

これまでに私たちはシーグレル氏作曲の2台ピアノ作品、氏が編曲されたピアソラの2台ピアノ作品を何曲か演奏してきました。 
今年1月10日のバンコクのコンサートでもシーグレル氏の「サンドゥンガ」を演奏しました。それらの情報をお知りになった氏が私たちの演奏活動に興味を持って下さり、お忙しい中時間を作ってコンサート会場にいらしてくださったのです。会場にいらしていた他のお客様もアルゼンチンからの著名なお客様の突然のご来場にしばらく興奮がおさまりませんでした。バンコクでの映像を編集したDVDを直接お渡しすることができたのは幸運でした。

こうして、今年最初のコンサートは企画の内容と共に忘れられない時間となりました。
トンプソンの2台ピアノ作品はまだまだ存在しています。今回だけでなく、アメリカの優れたピアノ教育者でピアニストであるジョン・トンプソンの作品を皆様にお届けする機会を持ちたいと思っています。

私たちのHPです。
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano/


クリスタルピアノの2台ピアノ

2011-01-30 04:03:20 | 日記


この写真はX-JAPANのYOSHIKIとTOSHIが25日におこなったディナーショーでの2台ピアノ演奏シーン。
曲目は「クリスタルピアノのキミ」。新聞記事では「初のピアノ連弾を披露」と書かれていて、またもや2台ピアノの広まりはマスコミの思い違いによって阻まれてしいまいました。YOSHIKIは以前(もう10年以上前かな?)あの小室哲哉とも大々的に2台ピアノのコンサートを敢行。テレビでも盛んに宣伝されていましたが、あまり話題には上りませんでした。

芸能界でも実は意外と2台ピアノの演奏はされています。先頃亡くなられた羽田健太郎さんは2台のみならず、3台ピアノコンサートもされていて、何度もテレビでコンサートは公開されています。

ヴァラエティ番組の企画でこの二人もピアノが弾けないのに2台ピアノに挑戦。

これも10年経つのですね。勝俣とウッチャンのもてないブラザーズによる「春よ、来い」。中央は松任谷由実です。
この写真はミレニアムコンサートの物のようですが、大阪城ホールのユーミンのコンサートでこの二人が伴奏を初披露しました。
そのコンサートを見たがっていた大阪在住の友達のために「そのコンサートの発売日は東京では大物の発売がないから、こっちでチケット取ってあげるよ」と言って、チケットぴあに5分も並ばずに発売開始後数分でチケットが取れた、まさにその日だったのです。友達からは「円型ステージの真横の席で、真正面で二人の演奏を見ることができたよ」と大喜びの感想が届いたのでした。

ユーミンといえばご主人の松任谷正隆さんもかなりのピアノ弾きです。バンドマスターの武部聡志さんと何度も2台ピアノの演奏をされていて、テレビでも放映されています。ユーミンの曲だけでなく、松田聖子の「制服」を演奏したこともあるそうです。この記事を書くために検索したら正隆さんは今週1月25日にこうつぶやいてました。

“武部とピアノでデュエットをした。けっこう遊べた。YMODE2011で放送予定。あ・・・宣伝をしてしまった。これでよかったかな?テッシー? ”

日常的に2台ピアノを楽しんでいらっしゃることがよくわかります。

今日は本番の日です。寒波に襲われている日本列島ですが、寒さに負けずにコンサートをしっかりと開催したいと思います。

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チェルニー 2台のピアノのための速度練習曲(40番練習曲) Op.299b
カール・チェルニー
プリズム

第129回 2台のピアノの午後

2011-01-29 14:45:15 | 日記

明日1月30日(日)のコンサートです。

第129回
2台のピアノの午後 「ジョン・トンプソンの世界」

後援 社団法人全日本ピアノ指導者協会

開場 14:15 開演 14:30
入場料 小学生以下 500円 大人 2000円
会場 ピアノアートサロン(中央区月島)

ピアニスト
益子 徹・西原 昌樹

トンプソンの「現代ピアノ教本」(Modern Course of Piano) は、ピアノ教育の現場で
圧倒的な支持を集め、全世界で最も広く利用される入門教材となっています。
日本版(全音楽譜出版社刊)も、目にもあざやかな赤色の表紙で親しまれており、
2010年現在で、実に188刷を重ねるまでのロングセラーとなっています。
  
「現代ピアノ教本」全5巻の中で特に重要とされる第1巻に、トンプソン自身の作曲した
第二ピアノパートが存在することをご存知でしょうか。
入門、初歩の段階からの合奏の意義を説くトンプソンは、魅力的な2台ピアノ版により
自説の実践と立証を図ることに成功しています。
  
このコンサートでは、「現代ピアノ教本」第1巻をはじめとするトンプソンの2台ピアノ作品を幅広くご紹介致します。2台ピアノによって、トンプソンの豊かな音楽性があらためて
明らかとなることでしょう。今後、日々のレッスン、おさらい会、本格的なコンサートなど
さまざまな場で、トンプソンをいっそう有機的に活用いただく契機となれば幸いです。
  
  
演奏曲
  
ジョン・トンプソン (1889-1963)
 現代ピアノ教本 第1巻
   (全50曲 作曲者による2台ピアノ版)
 一年生の2台ピアノアルバム
 コンチェルト・アメリカーナ (2台ピアノ)
 序奏とボレロ (2台ピアノ)

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レスピーギ ピアノ連弾作品集
クリエーター情報なし
ヤマハミュージックメディア

バンコクでのコンサート報告(3)~本番の1月10日~

2011-01-19 11:24:59 | 日記

タイ国滞在3日目。もう、この日は本番です。

朝食を取って一休みした後に、昨日も練習場所を提供してくれたSPASに向かいます。
この日は送迎がなかったので、ソイ23の入り口でバイクタクシーを3台頼み、SILOM VILLEAGEへ颯爽と風を切ってバイクで走ります。日本では十分歩ける距離ですが、いくら涼しくてもここはタイ国。タイ人と同じようにバイクタクシーを使います。この日は昨日と違って空き部屋があったので、個別練習をたっぷりやった後合同練習に入りました。




本番通りに演奏しました。

SPASのあるSILOM VILLEAGEには小学校もあり、ワインショップ、書店、レストランなどがある現代的なコミュニティです。練習の後に、レストランで食事を済ませて、通りの向かいにある楽器屋さんに寄りました。世界中の楽譜が取り揃えられた大きな店舗でピアノも数台陳列されていました。帰りもバイクタクシーを頼んでタノンスクムヴィットまでタイ国の日差しを浴びながら走りました。

午後はそれぞれが本番まで休養を取りました。

夕方5時、ホテルのロビーに集合して、MONGKOLさんの出迎えを待ちます。会場のドイツ文化センター ゲーテ インスティトゥートまではホテルから直線距離は近いのですが、平日夕方の渋滞が心配でした。幸いなことに渋滞はひどくなく、ほどなくルンピニーのドイツ文化センターに到着しました。


この建物の2階が会場です。左奥に図書館や語学学校があり、1階の食堂では多くのタイ人生徒さんたちが食事をされていました。私たちも会場入りの前にここで辛くて美味しいタイ料理をいただきました。

本番前にピアノの位置を整え、ビデオとICレコーダーを設置し、時間いっぱいまで演奏します。今年はお客様が来て下さるでしょうか!?譜めくりのために去年も来てくれたバンコク在住のモンゴル人ピアニストTsengelさんも顔を見せてくれました。


Tsengelさん。モンゴル語、ロシア語、英語が堪能で、私たちとは英語での会話です。


本番直前に記念撮影。

開演時間が近づくにつれて、お客様も増えていきます。特に西洋人のかたが去年よりも多いように感じました。もうこの時間になると、私も写真を撮っている余裕はありません。舞台の裏と受付の間を走り回って、司会もされるMONGKOLさんとピアニストの連絡を取り続けていました。続々と階段を上がっていらっしゃるお客様を目にすると演奏するわけでもないのに緊張してしまいます。

8時になりました。MONGKOLさんによる英語の挨拶の後、いよいよピアニストが舞台に出ます。コンサートの始まりです!!

A JAZZY NIGHT IN BANGKOK
10. JANUARY, 2011 at GOETHE INSTITUTE, BANGKOK, THAILAND

ガーシュイン(T. O. リー編曲)   HE LOVES AND SHE LOVES
ジョップリン(ジャノー編曲)       エンタティナー/ストップタイム
ウィリアム・グラント・スティル     サマーランド
中根裕子                   さくら貝の唄/竜神のバラード
フランソワーズ・セルブニエール  IN PEACE WITH YOURSELF/クロワッサン・ジャズ
ローランド・バティック            NEW IMPRESSIONS

(休憩)

ピアソラ(ブラガート編曲)       ブエノスアイレス組曲
シーグレル                 サンドゥンガ
アブレウ(ミニョーネ編曲)      ティコ・ティコ・ノ・フバー/ 埃を立てて
ナザレー(ミニョーネ編曲)     ゼニチ/エスコレガント
バルボア(ニャタリ編曲)       たそがれ
ミレール(ニャタリ編曲)        サーカス
ジョニーアルフ(ニャタリ編曲)   私とそよ風
トム・ジョビン(ニャタリ編曲)     ある夜

アンコール

中根裕子                さくら貝の唄

***

大きな拍手で迎えられたピアニストはガーシュウィンのお洒落な作品を弾き始めました。この曲はフレッド・アステアとオードリーヘップバーンが共演した「パリの恋人(Funny Face)」の中の作品を中国系アメリカ人作曲家のT. O. LEE氏が2台ピアノ用に編曲したものです。次に演奏したジョップリンの作品はフランスジャズ界の巨匠フランソワ・ジャノー氏が編曲。ラべック姉妹が演奏したことで有名です。次の「SUMMERLAND」は黒人作曲家ウィリアム・グランド・スティルの珠玉のスピリチュアル作品です。その次に日本人作曲家・中根裕子先生の2作品を演奏しました。会場の雰囲気、タイ国の夕暮れのイメージに合う作品と確信して今回のコンサートの演目に取り上げましたが、見事に会場のお客様の心を捉えたようです。フランスのセルブニエール氏の2作品はフランスジャズ界の鬼才ミシェル・ペトルチアーニに捧げられた「IN PEACE WITH YOURSELF」と小粋な「クロワッサン・ジャズ」
です。前半の終わりはオーストリアの名ピアニストで作曲家のローランド・バティック氏の新作の「NEW IMPRESSION」で締めくくりました。この作品はピアノ独奏版もあり、作曲者ご本人が演奏もされていますが、2台ピアノ版もクラシックからジャズ、現代音楽の要素がすべて織り込まれている素晴らしい作品でひときわ大きな拍手をいただきました。

休憩時間中にも新しくお客様もいらっしゃいます。また、皆さんが楽しそうに談笑されているご様子も良い雰囲気でした。

いよいよ後半です。後半は南米のアルゼンチンとブラジルの音楽をお届けしました。

ピアソラとシーグレルの作品はそれぞれの個性あふれる音楽は皆さんを南米への旅へといざなったようです。そして、アブレウの有名な「ティコ・ティコ・ノ・フバー」の演奏を始めた途端、お客様は一段とヒートアップされ、それにつられて、ピアニストの演奏もエキサイトし、そのおかげでまたお客様も盛り上がる、という相乗効果で「埃を立てて」、ナザレーの「ゼニチ」「エスコガレント」の4曲はフランシスコ・ミニョーネの楽しい楽しい編曲で、4人の作曲家によるボサノヴァの名曲はトム・ジョビンの師匠でもあるラダメス・ニャタリのこれ以上ないお洒落な編曲の2台ピアノ版でお届けすることができました。こうして終盤は怒涛のごとく一気に終曲まで進んで行ったのです。

ミニョーネもニャタリもご夫妻で2台ピアノを楽しんでいらっしゃたことをそれぞれのご夫人、マリア・ジョセフィーナ・ミニョーネさんとネリー・ニャタリさんから直接伺っています。お二人ともこれらの作品をバンコクで演奏することをとても喜んでくださっています。現在、お二人がお住まいのリオ・デ・ジャネイロは大雨による洪水が起きていて大混乱しています。私たちの帰国後に連絡が取れていないので心配をしていますが、早くコンサートの成功をお伝えしたいです。

アンコールは中根裕子先生の「さくら貝の唄」をもう一度演奏しました。沈みゆく夕陽を南の海、例えばプーケットのビーチで眺めているような気持ちになる静かで美しい旋律をお客様も息を呑んで聴き入って下さり、感嘆の声と共に優しい拍手で会場が包まれました。

この演奏終了後の大きな拍手は忘れられない心のこもったものでした。
鳴り止まない拍手の中、司会のMONGKOLさんのアナウンスでピアニストに花束贈呈が行われました。プレゼンテーターはチュラロンコーン大学の元教授のイタリア人Paolo Piazzardi氏です。今は引退をされていますが、在タイ国のイタリア大使館でもイタリア語を教えていらっしゃったそうです。



会場の出口では皆さんが笑顔で「楽しかったです。」「また来て下さいね。」「次の演奏会も必ず聴きにきます」とたくさんの声をかけて下さり、この“JAZZY NIGHT"の名に相応しいコンサートを楽しんでくださったことをとても嬉しく思います。

着替えを終えた我々はMOINGKOLさんに去年宿泊したIBIS HOTELに誘われて、楽しかったコンサートのことを時間を忘れて何時までも語り合いました。

しかし、翌朝8時10分の便での出立は決まっています。早朝5時半にはホテルを出なければならず、何時までも尽きない楽しい楽しい会話も終わらせなければなりませんでした。皆さんとの別れの名残りを惜しみながら、ホテルに戻りました。

***

こうして、私たちの2度目のバンコク公演は終わりました。翌朝スワンナプーム空港までは私たちと同じように遅くまで起きていらっしゃったMONGKOLさんが次のご予定が詰まっているのにも関わらず短い睡眠時間なのにご自分の車で送ってくださいました。空港では3人ともMONGKOLさんとハグをして3度目のコンサートの実現による再会を約束したのでした。

お世話になった全ての方々に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。この素晴らしい体験をまた次のコンサートに生かして、今年もたくさんの本心から音楽を愛する人々と出会いたいと思います。次のコンサートは1月30日、東京の月島で行います。

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レスピーギ ピアノ連弾作品集
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バンコクでのコンサート報告(2)~ロビーコンサート~

2011-01-18 13:31:58 | 日記

マーブンクローンで買い物をしてホテルに戻る途中に良い雰囲気のタイマッサージ店を見つけたので、ピアニスト二人は初挑戦することにしました。


お店の入り口で。受付を済ませた後、少し奥まったお部屋でマッサージを受けました。

 
ホテルの入り口で。

ホテルの前の南国情緒のあるタイ料理屋さんで夕食を取った後、夜8時よりいよいよロビーコンサートの始まりです。


ピアノ独奏。


ピアノ連弾。

演奏曲目
ピアノ独奏
バッハ        主よ、人の望みの喜びよ
ショパン       ノクターン 作品9-2

ピアノ連弾
フォーレ       子守唄(組曲「ドリー」より) 
グリーグ       エレジアック・メロディー
シューベルト    軍隊行進曲
モシュコフスキー スパニッシュ・ダンス
サン=サーンス  白鳥 (「動物の謝肉祭」より)

ピアノ独奏
ベートーヴェン   悲愴 第2楽章
ショパン       ノクターン 作品20
プーランク      愛の小径

ピアノ連弾
中根裕子     ゴマババ(抜粋)
中根裕子     白アザラシ・コチックの話(抜粋) 

バーだけでなく、フロントもある広いロビーにピアノの音色がよく響きます。演奏中に写真を取りに来た方もいらっしゃいました。特に最後に弾いた中根裕子先生の連弾作品はタイ国の宵の空気に良く馴染んで、無国籍の音楽が果てしない空間の広がりを感じさせてくれました。バー専属のジャズピアニストMichealさんも私たちの演奏を楽しんでくださいました。 


ピアノを囲んでの記念撮影。

 
コンサート終了後、MONGKOLさんが奥様のDUANGDAOさんを伴って、食事に誘ってくださいました。
向かった先は今、バンコクで急成長中のFOODCENTERです。レストランとスーパーマーケットを併設している24時間営業の総合施設です。先日に続いて深夜にも関わらず、来店客も多く、熱気のある調理場から次々と料理が運ばれていきます。コンサートの疲れも吹き飛ばすエネルギッシュな雰囲気の中、何時までも楽しい会話に花が咲きました。

食事中の写真が多くて、食べ歩きの旅に行ったかのようです。それくらいタイ国の料理は豊かです。ピアニストの二人も数々のタイ料理に舌づつみを打ち、すっかり魅了されてしまいました。

 続きます。

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チェルニー 2台のピアノのための速度練習曲(40番練習曲) Op.299b
カール・チェルニー
プリズム

バンコクでのコンサート報告

2011-01-17 13:11:42 | 日記

寒い毎日です。
8日にタイ国に向かいまして、9日の夜、レンブラントホテルでのロビーコンサート、10日夜にはドイツ文化センター・ゲーテ インスティトゥートでの"A JAZZY NIGHT IN BANGKOK"と題したコンサートを開催して、11日早朝バンコクを出立しました。

乾季のタイ国・バンコクは朝晩は非常に快適な気候で過ごしやすく、練習場所にも恵まれ、出会った皆さんすべてが歓待してくださり、食事も美味しく、滞在時間は僅か58時間の短い演奏旅行でしたが、充実した時間を過ごしてきました。

帰国の機中で「間もなく成田空港に着陸いたします。現地の気温は6度、6度でございます」とのアナウンスが流れたときには、飛行機がバンコクにひき返してくれないかと本気で願ったほどです。

写真を通じて皆さんにこの演奏旅行をご紹介いたします。


成田空港のラウンジで出発前の一休み。


スワンナプーム空港の税関にて


出迎えてくださったプロモーターのMONGKOLさんと。深夜にも関わらず食事をしながらの歓談。


宿泊先のレンブラントホテルのロビー。右奥がピアノの置いてあるバーです。


バーの正面から見たところ。


練習場所の音楽教室SPASのあるSilom Village。スクムヴィットのソイ23の奥にあります。

 
SPASの看板。


教室の様子。ピアノのある部屋が4つ、キーボードのある部屋が2つです。


ピアノが2台ある部屋での練習。この奥では教室の拡張工事が行われていました。
私たちが練習をしている間に他の部屋もすべて埋まり、タイ国の若者たちが音楽の勉強に熱心に取り組んでいる様子がはっきりとうかがえました。


教室の掲示板。私たちのコンサートのポスターも貼ってありました。子供たちのパーティの写真もたくさんありました。ピアノ教師の一覧表に日本人の名前もありました。


教室のオーナPariphol Aksharamatさんと。ピアノの指導もされています。「youtubeで映像をみましたよ。」と初対面なのに仰っていただき感激でした。特にチェルニーの「2台のピアノのための速度練習曲299b」には強い興味をお持ちのようでした。「今は2台のピアノの部屋がひとつなのでもっと増やします」と熱く語ってくださいました。


練習後の昼食をバンコクで人気のMKレストランで。丁度1時で恒例のMKダンス(店員さんが踊るのです)に遭遇。タイスキを美味しくいただきました。


レストランの前で記念撮影。

この後、マーブンクローンに立ち寄って買い物をしてホテルに戻りました。

続きます。

 

私たちのHPです。
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バンコクへ出発です。

2011-01-08 11:11:04 | 日記

寒い寒い週末です。

いよいよ今日の夕方成田から気温30度を超えるタイ国へと向かいます。去年の2月の時の何倍ものメールを送信して、世界中にコンサートのお知らせをしました。昨日もアルゼンチンやブラジルからも応援メールが届きました。

タイ語の英語の音楽掲示板やレンブラントホテル(スクムヴィット ソイ18)のSNSでも告知をしてもらっています。9日夜のロビーコンサートはクラシック、10日はジャズ、ボサノヴァという幅広い選曲で連弾、2台ピアノを演奏します。

たくさんの方々に会場に足を運んでもらいたいと思います。

HPはこちらです。

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レスピーギ ピアノ連弾作品集
クリエーター情報なし
ヤマハミュージックメディア

バンコクのホテルでのロビーコンサート

2011-01-05 02:53:17 | 日記

いよいよ8日の土曜日はタイ国へと向かいます。

正月返上で世界中にコンサートのお知らせメールを打っていました。タイ国始め、アメリカ、ブラジル、フランス、ギリシャ、もちろん日本国内からもコンサートの成功を願うメッセージが届いています。関係者への事務連絡やタイ国在住の友人への連絡を含めると、短期間にかなり多くのメールを送信しました。

幸いなことに10日の本番の前に宿泊ホテルとなる、レンブラントホテルのロビーコンサートの依頼を受けました。ピアノが1台と言うことで、ソロと連弾曲を演奏します。http://www.rembrandtbkk.com/

 

予定曲:

独奏

ベートーヴェン : 悲愴 2楽章

ショパン : ノクターン

プーランク : 愛の小径 他

連弾

サン=サーンス : 白鳥、子守唄

フォーレ : 子守唄

シューベルト : 軍隊行進曲

モシュコフスキー : スパニッシュ・ダンス

グリーグ : エレジアック・メロディー

中根 裕子 : ゴマばば、白アザラシのコチック(抜粋)

ホテルは日本人の多く住んでいらっしゃるスクムヴィットのソイ18にあります。無料ですので、お近くの方、お仕事帰りの方もお気軽にお立寄りください。夜8時から開催します。私たちの演奏が気に入ったら、是非翌10日のドイツ文化センター ゲーテインスティトゥートの2台ピアノのコンサート 「A JAZZY NIGHT IN BANGKOK」にもいらしてください。

日本は寒いのにバンコクは連日30度を超えています。体調管理が難しいです。近い将来にタイ国以外のアジアでもコンサートを開催したいと思っています。もちろん、日本国内でもご要望があれば伺います!!欧州や南北アメリカ、アフリカ大陸などもいつか演奏旅行で訪れたいものです。

私たちのHPです。http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano/

ホルスト 惑星 作品32 [2台ピアノ版]
クリエーター情報なし
ヤマハミュージックメディア

新年明けましておめでとうございます。

2011-01-01 15:46:13 | 日記

本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

2011年1月1日

 

昨年は想像以上にたくさんの音楽家、関係者と会ってお話することができました。今年も頑張らなければいけません。元日から世界中にメールしています。すぐにあちこちから返事が届きます。年賀状もいただきました。

もう来週8日にはバンコクへ向かいます。10日の本番前日には宿泊ホテルでのロビーコンサートがあります。8時から1時間です。ピアノ1台なのでソロと連弾を演奏します。

http://www.rembrandtbkk.com/

日本人街のホテルです。無料なのでお近くの方は是非お越しください。

1月中旬にはヤマハからレスピーギの連弾楽譜が出ますし、ピティナのミュッセからもクレメンティ=リーデルのソナチネ楽譜が出ます。30日には129回目のコンサートです。

今年も健康で元気な状態で連弾、2台ピアノに取り組んで行きたいと思います。もっともっとたくさんの方々に数え切れないほどの素晴らしい作品があることを知ってもらえるように頑張ります。

私たちのHPです。

http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano/

 

ラフマニノフ 前奏曲嬰ハ短調 作品3-2「鐘」 [ピアノソロ/2台ピアノ(作曲家自身によるアレンジ版)]
クリエーター情報なし
プリズム