ピアノ連弾 2台ピアノの世界

世界中のピアノ連弾、2台ピアノ作品を演奏しています!

9月のコンサートのご案内

2012-08-21 03:05:41 | 日記

「FUKUSHIMA HAIKU」

たくさんの方にこの作品を聴いていただきたいです。

****

今、テレビで放映されたメトロポリタン劇場のオペラ、ベルリーニの「清教徒」を見ています。狂乱の場でヒロインがあおむけに歌うシーンが壮絶です。ヒロインを演じるネトレプコが音楽院は出ているのに、劇場の床掃除のアルバイトをしながら、全てのリハーサルを見聞きして勉強していたそう。そして、床掃除をしていた女性がオーディションを受けにきて、指揮者は驚き、さらに、その素晴らしい声にまた驚いた、という逸話の持ち主だということに感激です。

さて、来月9月15日(土)、私たちの第148回目になるコンサートのご案内です。今年
没後二百年となるデュセックの作品と彼に深くかかわった音楽家たちの作品を取り上げます。

2012年9月15日(土) 開催!

第148回 2台のピアノの午後
「エレジー・アルモニーク ―デュセック没後二百年によせて―」

ELEGIE HARMONIQUE
2012 BICENTENARY OF JAN LADISLAV DUSSEK
   
近代ピアノ奏法の確立に大きな足跡を残した不世出のピアニスト、
J. L. デュセックが没したのは、今から二百年前のパリでのことです。
欧州全土をかけめぐり、酒色を好んだ彼の波瀾に富む生涯はまた、
かけがえのない友情にも恵まれ、あざやかな輝きに彩られています。
デュセックと友人たちは互いに触発し天賦の才に磨きをかけました。
   
プロイセン軍の総司令官ルイ・フェルディナント王子は、聡明果断、
たぐいまれな軍人でしたが、優れた音楽家でもありました。王子と
宮廷楽士デュセックとは、主従関係を超えた深い友情をはぐくみ、
従軍中にも親しく2台ピアノで共演するほどでした。デュセックは、
王子が戦場に若い命を散らせた瞬間にも立会っています。


ルイ・フェルディナント・フォン・プロイセン (1772-1806)
   
失意に沈みがちな晩年のデュセックを励ましたのは、ハープの名手
ナーデルマンです。デュセックは最後の力をふりしぼり、圧倒的名作
「3つのデュオ・コンセルタント」を書き上げてナーデルマンに献呈、
二人の共演で初演されました。ナーデルマンが友の墓前に捧げた
「レ・ルグレ」は、ナーデルマンの書いた最も哀切な音楽です。
  
  
演奏曲
  
ヤン・ラジスラフ・デュセック(ドゥシーク) [1760-1812]
  小二重奏曲 ハ長調
  
プロイセン王子 ルイ・フェルディナント [1772-1806]
  ピアノ四重奏曲 ヘ短調 作品6
  (アンドレアス・シュトライヒャー編曲 2台ピアノ版)
  
ヤン・ラジスラフ・デュセック(ドゥシーク)
  2台のピアノのためのソナタ ヘ長調 作品26
  
フランソワ=ジョゼフ・ナーデルマン [1781-1835]
  レ・ルグレ (追悼) 作品30
  ― ヤン・ラジスラフ・デュセックの霊前に ―

開場 14:15 開演 14:30
会場 ピアノアートサロン(東京都中央区月島)
地図http://www.piano-art-salon.co.jp/map.html#QR

ピアニスト

益子 徹 ・ 西原 昌樹. Tetsu Mashiko ・ Masaki Nishihara 

入場料 大人 2000円 小学生以下 500円

是非、会場に足をお運びください。

ホームペ―ジ
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano
youtube
http://www.youtube.com/pccpianoduo/
cd baby
http://cdbaby.com/all/pccpiano
twitter
https://twitter.com/#!/pccpianoduo

****

クレメンティ=リーデル 2台のピアノのためのソナチネ ピティナのミュッセより発売中!

http://www.musse.jp/scores/detail/PTNA-010228

ワーグナー=レーガー オペラ名曲集 [2台ピアノ版]
クリエーター情報なし
ヤマハミュージックメディア

2台のピアノの午後 「ヘンデル コンチェルトの午後(II)」開催しました。 

2012-08-20 14:16:55 | 日記

「FUKUSHIMA HAIKU」

たくさんの方にこの作品を聴いていただきたいです。

****

先日このブログでもご紹介した「二人のキャプテン」の書き込みを読んで、チェリストのレオナニード・グルチンさんから「映画も素晴らしいです」とのコメントと共に映画の映像が届きました。オープニングの北極の果てしない氷の映像とクリョ―ヒン作曲のトランペットの勇ましい音楽がこの物語の雄大さを観客に伝えてくれます。

映画版「二人のキャプテン」の映像

私の文章にロシア人の世界的な演奏家からすぐにコメントをいただけたことが嬉しいです。この「二人のキャプテン」がロシアの人々に広く浸透していることが実感できました。

また、先日演奏会に足を運んだギタリスト、岡本拓也君のコンサートはustreamでの配信もされていました。ustream配信は私たちも取り組みたいと準備を重ねているところでした。お客様に「毎月の演奏会なので、都合が合わず毎回聴くことが出来なくて残念だ」とのご意見をいただきます。youtubeで演奏を公開することで、関東近郊にお住まいでない方にも私たちの演奏を楽しんでいただいています。国外からの感想や、問い合わせも今もって多く届いています。しかし、ライブ演奏の醍醐味は録音だけでは伝えきれません。いつの日にか常時ライブ映像配信が出来るようになりたいものです。

さて、18日土曜日、午前中は雷を伴うゲリラ豪雨でしたが、午後には太陽が戻り真夏の日差しと蒸し暑さの中、無事に第147回 2台のピアノの午後 「ヘンデル コンチェルトの午後(II)を開催しました。

昨年6月のコンサートでも感じましたが、ヘンデルの神々しい音楽がクレマン・ローレのこれまた神業の編曲によって、どの曲もオリジナルの2台ピアノ作品のような響きで紡ぎだされてきます。楽譜に書かれている音符だけでは分からない、2台のピアノから出て来る音の溶け合い、楽器の掛け合いは会場を当時の教会に変えてくれます。前回も書きましたが、欧州から届いた楽譜には実際に演奏された方の書き込みが残っていて、この優れた作品を大勢の人が聴いていた事実が21世紀の今に伝えられています。私たちが演奏することで、次の世代にも継承されて行くことを願います。

****

ホームペ―ジ
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano
youtube
http://www.youtube.com/pccpianoduo/
cd baby
http://cdbaby.com/all/pccpiano
twitter
https://twitter.com/#!/pccpianoduo

****

クレメンティ=リーデル 2台のピアノのためのソナチネ ピティナのミュッセより発売中!

http://www.musse.jp/scores/detail/PTNA-010228

サン=サーンス 動物の謝肉祭 デュエッティーノ 作品11 死の舞踏 作品40 子守歌作品105 連弾版 サンサーンス
クリエーター情報なし
ヤマハミュージックメディア

明日18日のコンサート 「ヘンデル コンチェルトの午後(II)」

2012-08-17 16:13:10 | 日記

]

 「FUKUSHIMA HAIKU」

たくさんの方にこの作品を聴いていただきたいです。

****

オリンピックもお盆も終わり、残暑の毎日です。さすがに暑さで疲れが出ています。真夏の時期ですが、先週2つのコンサートに足を運びました。

1つは友人主催のファミリーコンサート。ピアノあり、歌あり、踊りありの内容盛りだくさんの楽しいコンサートでした。ピアノは2台8手、2台4手の作品も演奏されてアンサンブルの楽しさと迫力を味わって来ました。

もう1つはこのブログでも紹介したギタリスト岡本拓也君のコンサートです。ウィーンに留学中の岡本君の夏休み中のコンサートでした。バロックから現代までレパートリーも幅広く、2台ギターの曲も演奏されました。D.パブロヴィッツの「ストームバード・ソナタ」では作曲家とのやりとりも披露してくれて、ギターなのにギターではない音(機械の音、弦以外で音を出す等々)も聴かせてくれました。ピアノという楽器を揶揄する時に「猫があるいても音が出る」という言葉がありますが、ピアノでも「ピアノを弾いていることを忘れさせる音を出す必要」がある事をアンリエット・ピュイグ=ロジェ先生も著書で書かれていましたが、ギターでも同じようなテクニックがあるのですね。

いずれのコンサートからも普段開催している自分たちのコンサートへの刺激をたくさん受けて来ました。

私たちも負けずに明日第147回目のコンサートを開催いたします。是非、会場に足をお運びください。

2012年8月18日(土)開催!

第147回 2台のピアノの午後 「ヘンデル コンチェルトの午後(II)

 ヘンデル コンチェルトの午後 (II)
MATINEE WITH HANDEL'S ORGAN CONCERTOS (II)
  
ヘンデルは、壮年のイギリス時代に、オルガンと管弦楽のための
コンチェルトを集中して手がけました。いずれも、オペラやオラトリオの
前座や幕あいに、一服の清涼剤として供されたもので、現代の
私たちの耳にも心地よく新鮮に響きます。
  
昨年ご紹介した作品4に続き、今回の作品7をもって、2台ピアノ版
(旧デュラン社刊)の完結編となります。近代フランスのオルガンの
名手の手になる洗練された編曲です。王宮の祝賀行事を思わせる
晴れやかなムードと2台のピアノのかけあいの妙をお楽しみ下さい。
  
  
演奏曲
  
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル
  6つのオルガン協奏曲 作品7(全曲)
   (2台ピアノ版 全曲編曲 クレマン・ローレ)

開場 14:15 開演 14:30
会場 ピアノアートサロン(東京都中央区月島)
地図http://www.piano-art-salon.co.jp/map.html#QR

ピアニスト

益子 徹 ・ 西原 昌樹. Tetsu Mashiko ・ Masaki Nishihara 

入場料 大人 2000円 小学生以下 500円

是非、会場に足をお運びください。


ホームペ―ジ
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano
youtube
http://www.youtube.com/pccpianoduo/
cd baby
http://cdbaby.com/all/pccpiano
twitter
https://twitter.com/#!/pccpianoduo

*****

クレメンティ=リーデル 2台のピアノのためのソナチネ ピティナのミュッセより発売中!

http://www.musse.jp/scores/detail/PTNA-010228

ホルスト 惑星 作品32 2台ピアノ版
クリエーター情報なし
ヤマハミュージックメディア

オペラ「エフゲニ―・オネーギン」とカヴェーリン著「二人のキャプテン」

2012-08-08 03:54:42 | 音楽

「FUKUSHIMA HAIKU」

たくさんの方にこの作品を聴いていただきたいです。

****

最近はテレビでも名作オペラを連日放映しています。出来るだけ見るようにはしていますが、オリンピックの期間中はなかなか視聴時間が取れません。そんな中しっかりと見たのがチャイコフスキーの「エフゲニー・オネーギン」です。

スト―リは省きますが、冒頭の農民の群舞と後半の重要な舞踏会の華麗な衣装や音楽が素晴らしかったです。原作はプーシキンです。
この「エフゲニ―・オネーギン」の舞踏会のワルツをヴィクター・バビンが見事な2台ピアノ版に編曲しています。演奏を聴いた人誰もが絢爛豪華なオペラの世界に引き込まれる素晴らしい編曲です。バビンの作品は数え切れないほど存在していて、幾つかの録音も聴くことができますが、その楽譜は著作権の壁があってなかなか入手できません。いつかバビン作品を集めたコンサートを開催することも目標の一つです。

そして、その「エフゲニー・オネーギン」の放送に合わせたかのように郁朋社から出版されたヴェニアン・カヴェーリン著「二人のキャプテン」を読み終えました。

この作品は741ページもあり、革命前夜から第二次世界大戦までにいたるロシアとソ連と北極を舞台にした恋と冒険と戦争の壮大な物語です。今年2012年5月に翻訳出版されました。このブログでも取り上げたワシ―リー・グロスマンの「人生と運命」と同様に翻訳を生業とされてない方による日本語翻訳出版です。このような優れた作品が長い間日本語で読むことが出来なかったことは日本人にとって不幸であり、この作品を出版してくださった意志と努力に心より敬意を払いたいと思います。ラストのエピソードは分かっていても涙が止まりませんでした。

ここでは内容には触れませんが、主人公たちが学生時代に「エフゲニー・オネーギン」を演じるシーンの描写があります。ロシアの人々のプーシキンへの愛情が作品中に溢れています。また、この時代に頭角を現していたのであろうショスタコーヴィッチを話題にする場面もあります。

2002年10月のモスクワ劇場占拠事件の時に劇場で上演されていたのがロシア初のロングランの大ヒットミュージカル「ノルド・オスト」だったそうです。そして、そのミュージカルの原作がこの「二人のキャプテン」ということです。インターネットで検索をするとこの作品が映画化されたことやテレビシリーズらしき写真も見つけられます。そして、私たちにとって嬉しいことにこの作品の映画のテーマ音楽を作曲したのが日本でも人気のあるセルゲイ・クリョ―ヒンでした。クリョ―ヒンも2台ピアノの演奏を盛んに行っていました。クリョ―ヒンの2台ピアノ作品もいつか演奏する機会を持ちたいと思っています。なかなか情報がありませんので、クリョ―ヒンについて詳細な情報をお持ちの方は是非お知らせください。私たちが知り合ったロシア人の誰もが「そのような情報収集はロシア人でも難しいんです」と返答されるのです。

非常に豊富な内容で当時の人々の生活や戦争の悲惨さ、そして日本人には想像することも難しい未踏の北極地域の自然描写等々、どのページにも文学の表現力の素晴らしさが溢れています。この作品のクライマックスの展開において私はこのブログでも書いた「残念な出来事」のAさんを思い出しました。いまだに私たちに謝罪もない事実はいつかこの作品の登場人物の身に起こることと同じことがAさんにも起こるかもしれません。いずれにしても「人生と運命」やこの「二人のキャプテン」はソ連やロシアに興味がなくても読んでしかるべき作品だと思います。

http://blog.goo.ne.jp/pccpiano/preview?eid=5e1bb5ac251bde159c48d44b9082c160&t=1344368460622

ホームペ―ジ
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano
youtube
http://www.youtube.com/pccpianoduo/
cd baby
http://cdbaby.com/all/pccpiano
twitter
https://twitter.com/#!/pccpianoduo

*****

クレメンティ=リーデル 2台のピアノのためのソナチネ ピティナのミュッセより発売中!

http://www.musse.jp/scores/detail/PTNA-010228

チェルニー 2台のピアノのための速度練習曲(40番練習曲) Op.299b (Prhythm piano scores) (Prhythm piano scores)
クリエーター情報なし
プリズム