ピアノ連弾 2台ピアノの世界

世界中のピアノ連弾、2台ピアノ作品を演奏しています!

バンコクでの洪水被害者のためのチャリティコンサート

2011-11-26 11:32:07 | 日記

12月11日にバンコクのタイ文化センターの小ホールにて今回の洪水被害者のためのチャリティコンサートが開かれます。出演者にはこのブログでも紹介した大阪の国際コンクールでファーストプライズを獲得したKant Kosoltrakul君も出演します。ピアノ教師はロシア人の Irena Novikovaさんです。お時間のある方は是非足をお運びください。

http://www.facebook.com/irena.charity

私たちのHPはこちらです。
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano/

クレメンティ=リーデル 2台のピアノのためのソナチネ ピティナのミュッセより発売中!

http://www.musse.jp/scores/detail/PTNA-010228

 

 

レスピーギ ピアノ連弾作品集
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12月のコンサート 第139回2台のピアノの午後「リスト 名曲の午後」

2011-11-22 13:30:47 | 日記

11月20日のコンサート終了後帰宅すると、オーストリアより楽譜が届いていました。切手が布で作られていて、素敵だったので写真を取りました。来年1月の第140回のコンサートでこの素晴らしい作品を披露する予定です。

今年最後のコンサートは生誕二百年に寄せての4回目のリスト作品を取り上げます。是非、会場に足をお運びください。

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2011年12月18日(日)

第139回2台のピアノの午後

リスト 名曲の午後
―生誕二百年に寄せて―
  
MATINEE WITH LISZT MASTERPIECES
2011 FRANZ LISZT BICENTENARY
  
  
2011年、リスト・イヤーのしめくくりに、リストの代表的なピアノ名曲を
2台ピアノ版でお送りいたします。編曲を手がけたのは、年少の友人として
リストと親交の深かったサン=サーンス、そして、リストの最晩年の弟子で
20世紀を代表するピアニストの一人、エミール・フォン・ザウアーです。
リストの真髄を知る二人の名匠の手により、耳になじんだ名品にいっそうの
深みと豊かな彩りが添えられ、あざやかに生まれ変わります。
  
  
演奏曲
  
フランツ・リスト
  
 ピアノソナタ ロ短調
  (カミーユ・サン=サーンス編曲 2台ピアノ版)
  
 「詩的で宗教的な調べ」より「孤独の中の神の祝福」
 「2つの伝説」より「波を渡るパオラの聖フランチェスコ」
 「巡礼の年第3年」より「エステ荘の噴水」
  (エミール・フォン・ザウアー編曲 2台ピアノ版)

開場 14:15 開演 14:30
会場 ピアノアートサロン(東京都中央区月島)
地図http://www.piano-art-salon.co.jp/map.html#QR

ピアニスト

益子 徹 ・ 西原 昌樹. Tetsu Mashiko ・ Masaki Nishihara 

入場料 大人 2000円 小学生以下 500円

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クレメンティ=リーデル 2台のピアノのためのソナチネ ピティナのミュッセより発売中!

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ワーグナー=レーガー オペラ名曲集 [2台ピアノ版]
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第138回2台のピアノの午後 開催しました。

2011-11-22 01:55:22 | 日記

20日の日曜日に無事に第138回目の2台のピアノの午後「ジャーマン・バロック・トレジャリーズ」を開催しました。18世紀のドイツの作曲家の華やかな音楽が現代によみがえりました。

当日のプログラムより。

いずれの作品も現代のピアノで演奏されても華やかな音色が息づくものでした。いずれも2台の鍵盤楽器の掛け合いと呼吸が熟考されています。特にミューテルの作品は当時の音楽会で大勢の聴衆を喜ばせたに違いありません。バッハの弟子、クレーブスも含め、多くの作曲家が同時代の寵児モーツァルトの作品に負けない素晴らしい2台の鍵盤楽器の作品を書き残していたのです。もっともっと広く演奏されて欲しい作品群です。

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クレメンティ=リーデル 2台のピアノのためのソナチネ ピティナのミュッセより発売中!

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サン=サーンス 動物の謝肉祭/デュエッティーノ/死の舞踏/子守歌[連弾]
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明日開催!第138回2台のピアノの午後

2011-11-19 13:48:55 | 日記

夕べ遅くから東京も激しい雨になりました。明日までには止みそうですが、せっかくの週末に残念です。明日はいよいよタイ国からの帰国して初めてのコンサートです。ドイツのバロック音楽を2台のピアノでお楽しみください。

第138回 2台のピアノの午後

11月20日(日)

会場 ピアノアートサロン(東京都中央区月島)

開場 14:15 開演 14:30

入場料 大人 2000円 小学生以下 500円

ジャーマン・バロック・トレジャリーズ
GERMAN BAROQUE TREASURIES
  
   
18世紀のドイツでは、バッハやヘンデルのほかにも多くの作曲家が活躍し、
2台チェンバロのデュオのためにも優れた楽曲が競うように生み出されました。
  
往時に各々に盛名をはせた4人の名匠たちが、2台の鍵盤楽器のために
書き下ろしたオリジナル作品は、そのままモダンピアノで演奏できます。
  
対話と協調、機智と愉悦にあふれる彼らの音楽は、300年の時を経ても
瑞々しい魅力をたたえ、現代の私たちの耳にも新鮮に響くことでしょう。
   
   
ヨハン・マッテゾン [1681-1764]
2台のチェンバロのための組曲 ト短調
  
ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス [1713-80]
2台のチェンバロのための協奏曲 イ短調
  
クリストフ・シャフラート [1710-63]
2台のチェンバロのための二重奏曲 ハ長調
  
ヨハン・ゴットフリート・ミューテル [1729-90]
2台のクラヴィーアのためのソナタ 変ホ長調 

ピアニスト

益子 徹 ・ 西原 昌樹. Tetsu Mashiko ・ Masaki Nishihara 

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ホルスト 惑星 作品32 [2台ピアノ版]
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バルザックの小説で

2011-11-18 03:34:02 | 日記

タイ国バンコクでのコンサートの様子を全曲youtubeにアプロードしました。
お客様の熱狂ぶりなどをこちらでお楽しみください。
http://www.youtube.com/pccpianoduo/

タイ国訪問前から水声社より発刊されたバルザック小説選集を読んでいました。その2巻目の「音楽と狂気」の中の2つの中編が非常に興味深く、音楽に関わる人は目を通しておくべき内容だと思いました。

タイトルは「ガンバラ」と「マッシミラ・ドーニ」です。内容に関しては書評などを読んでいただくとして、特に「マッシミラ・ドーニ」では私たちもコンサートで取り上げたロッシーニの「エジプトのモーゼ」について主人公の語りを借りて詳細に語られます。ロッシーニ自身、その音楽、メロディー、歌い手、舞台装置、当時の観客の様子などが詳らかにされています。どんな音楽評論よりも内容の深いものです。スタンダールの「ロッシーニ伝」でもここまでは語られていませんでした。人間観察の鋭さはバルザックの右に出るものはいません。

最近では以前よりもなお一層読書の習慣がなくなっている日本です。あるクイズ番組で有名大学生がバルザックと併せて3名の歴史的小説家の出身地が「フランス」だと回答できませんでした。なにおかいわんや、ですが、ここに紹介することで一人でも興味を持ってくだされば幸いです。バルザックの小説には当時の音楽界の様子が普通に描かれています。アドルフ・アダンの「ロンジュモーの御者」を演奏した際にはバルザックの「ロンジュモーの御者は二枚目だと決まっている」という文言をプログラムに載せることが出来ました。たくさん本を読んでください。

いよいよ明後日は第138回目のコンサートです。ドイツのバロック音楽をお楽しみください。

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チェルニー 2台のピアノのための速度練習曲(40番練習曲) Op.299b
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プリズム

11月20日のコンサート 第138回2台ピアノの午後 

2011-11-13 03:48:20 | 日記

先週5日のバンコクのコンサートからもう1週間が過ぎたとは信じられません。撮影した映像の編集作業に取り組んでいますが、洪水騒ぎの最中とは信じられない暖かい拍手に励まされます。

その後タイ国では幸いなことに世界各国のポンプの支援などもあり、水の排出も進んでいて予想よりは洪水の南下の速度は落ちているようです。雨季も終わり雨も降らず、ロイクラトーンのお祭りも盛大に行われたようです。今回の洪水は悲惨な災害ではありますが、地理が分かっている人にはチャオプラヤー川沿い以外の被害のない地域について報道しないマスコミに驚かされます。プーケットやサムイ島など、全く洪水とは関係のない数多くの観光地まで人が足を運ばない状況になりました。日本の震災時に西日本の観光客まで減少したことと同様のことが起きてしまったのは残念です。各地で起こる災害と日々の生活との折り合いをつけることは難しいです。

土曜日にある演奏会に行きました。プログラムの中で震災と音楽について触れてありました。音楽で怪我も治らないし、お腹も膨れないし、生活の足しにもなりません。でも、音楽は心の支えになります。もともとあらゆる芸術は人間の魂の苦悩や悲しみの救済のために存在するものですから、衣食住と同じ範疇で語ることでもありません。良い音楽を聴いて、ぐっすり眠れるだけでも充分なのでしょう。プログラムの文言にあるとおり、心のこもった素敵な演奏会でした。

早いもので次のコンサートまであと1週間です。お時間のある方は是非会場まで足をお運びください。

第138回 2台のピアノの午後

11月20日(日)

会場 ピアノアートサロン(東京都中央区月島)

開場 14:15 開演 14:30

入場料 大人 2000円 小学生以下 500円

ジャーマン・バロック・トレジャリーズ
GERMAN BAROQUE TREASURIES
  
   
18世紀のドイツでは、バッハやヘンデルのほかにも多くの作曲家が活躍し、
2台チェンバロのデュオのためにも優れた楽曲が競うように生み出されました。
  
往時に各々に盛名をはせた4人の名匠たちが、2台の鍵盤楽器のために
書き下ろしたオリジナル作品は、そのままモダンピアノで演奏できます。
  
対話と協調、機智と愉悦にあふれる彼らの音楽は、300年の時を経ても
瑞々しい魅力をたたえ、現代の私たちの耳にも新鮮に響くことでしょう。
   
   
ヨハン・マッテゾン [1681-1764]
2台のチェンバロのための組曲 ト短調
  
ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス [1713-80]
2台のチェンバロのための協奏曲 イ短調
  
クリストフ・シャフラート [1710-63]
2台のチェンバロのための二重奏曲 ハ長調
  
ヨハン・ゴットフリート・ミューテル [1729-90]
2台のクラヴィーアのためのソナタ 変ホ長調 

ピアニスト

益子 徹 ・ 西原 昌樹. Tetsu Mashiko ・ Masaki Nishihara 

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ラフマニノフ 前奏曲嬰ハ短調 作品3-2「鐘」 [ピアノソロ/2台ピアノ(作曲家自身によるアレンジ版)]
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プリズム

「1」が6つ並んだ日。

2011-11-11 03:24:02 | 日記

気温30℃を超えるタイ国から戻って来た途端に日本は冷え込んで、立冬を過ぎたことを実感します。今日は2011年11月11日。「1」が6つ並びます。日本の震災の日から8ケ月経ちました。災害が頻発している今年。この日に何か意味があるのかどうかは分かりませんが、心をリセットして、全てに新たな気持ちで向き合えたらと思います。

バンコクでのコンサートのプログラムです。ワルツのリズムとメロディーが頭から離れません。

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フローラン・シュミット ユモレスク 作品43 ディオニソスの祭り 作品62【連弾】
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7日 無事に帰国しました。

2011-11-07 12:57:06 | 音楽

写真とビデオの編集作業が楽しみです。

私たちの過ごした範囲は洪水は一切ありませんでしたが、じわじわと近付いてきていました。早く水が引いて行くことを願うばかりです。

 

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レスピーギ ピアノ連弾作品集
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6日 サムットプラカーンに行きました。

2011-11-03 04:24:04 | 日記

6日の写真はこちらでまとめてご覧ください。

カオサンのマクドナルド。

夢のような時間を過ごし、プロモーターのご家族とご一緒に食事と歓談を済ませたら、もう11時を過ぎていました。益子は仕事の関係で早朝便で帰国です。睡眠時間もそこそこに出発です。私と西原は夜の便なので、午前中にチャオプラヤー川河口のサムットプラカーン県のバンプーに向かいました。

 

桟橋で鳥の餌付けも出来るようです。

ROYAL THAI ARMYが管理する建物(BANG PU RECREATION CENTER)は舞踏会も開ける大きな宴会場を持っていました。「ここで夕べの曲を演奏してお客様に踊ってもらいたいね」と強烈な日差しと暑さの中で、タイ湾の凪の海を眺めていました。入口には国王と女王の写真が飾ってありましたが、国王はクラリネットを、女王はピアノを演奏されている写真です。音楽を愛する国民性が感じられます。

 

午後は出発まで時間を潰し、夕方空港へと向かいました。バンプーへの道すがらもそうでしたが、高速道路のあちこちに洪水を避けるためあらゆる車が駐車してありました。普段はチェックインも出国審査も長い長い行列で2時間以上はかかるのですが、今回は空港に着いてからほんの10分で全て終了。搭乗までの長い長い時間を空港内で過ごすことになりました。

いよいよ帰国です。

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サン=サーンス 動物の謝肉祭/デュエッティーノ/死の舞踏/子守歌[連弾]
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5日 盛況のうちにバンコクでのコンサート終了。

2011-11-03 04:22:16 | 日記

5日の写真はこちらでまとめてご覧ください。

 http://www.facebook.com/media/set/?set=a.2316978838934.2117689.1083372618&type=1&l=9dd21d90cd

いよいよ本番当日です。早朝の王宮前広場の様子です。水は全く来ていません。芝生がきれいでした。

マーブンクローン前

この日もSPAS MUSIC SCHOOLでの練習です。

会場のゲーテインスティトゥート。

譜めくりをお願いしたMongkolさんのご令嬢ジャジャさん。

会場受付にて。Mongkolご夫妻。奥様はバンコクのインターナショナルスクールで音楽を指導されています。「曲のチョイスが素晴らしい」と誉めてくださいました。

いよいよ本番です。本番の様子はyoutubeで公開する予定です。

3度目のバンコクでのコンサート。幕開けはR. N . C. ボクサの手によるヨハン・シュトラウス一世のワルツ集。静かな前奏から、誰もが耳になじんだワルツの旋律がきらびやかに繰り出されます。すると突然会場の雰囲気がウィーンの舞踏会へと様変わりしました。ボクサの研究家でフランスのパリ在住のハーピスト、ミッシェル・フォールさんも今回のコンサートでボクサの作品を演奏することを非常に喜んでくれました。偶然ですが11月7日がフォールさんの誕生日。今回も期せずして素敵なプレゼントを欧州のフォールさんに届けることが出来ました。

続いてショスタコーヴィッチが友人のハーピスト、ヴェーラ・ドゥローヴァに委嘱されて2台ハープ用に編曲したバラキレフの「ポルカ」を軽妙に演奏しました。楽しい雰囲気のお客様のため息が譜めくりをしている私の耳まで届きます。大人のための静かなサルゼ―ドの「タンゴ」から一転してアイルランドのトリンブルの軽快な「バターミルクポイント」では、客席から思わず笑いが漏れ聞こえます。前半最後の3曲はいずれも壮大で、ユーモアと機知にあふれた名曲です。この3曲を続けて聴いた皆さんの夢心地の拍手の暖かさは3人のそれぞれの作曲家の元へも届いたものと確信します。ユーラシアの大空と人々の生き生きとした暮らしがイメージできるチェレプニンの「ロンド」。中間部の中国音階が郷愁を誘います。ラフマニノフの名旋律の数々を散りばめたチェコの名ピアニストで作曲家、昨年3月にお亡くなりになったヴラスチミル・レイセクの「スペインのラフマニノフ氏」。音楽への愛情とユーモアがすみずみまで込められています。前半のトリはタンスマンの「ヨハン・シュトラウス二世のワルツによるファンタジー」です。ワルツ王の有名な旋律がタンスマンの独特の節回しで豪華絢爛によみがえります。コンサート前半はシュトラウス一世のワルツで始まり、シュトラウス二世のワルツで締めくくりました。

休憩中にもたくさんの方から笑顔でお声を掛けていただきました。洪水の影響で集客は気にしないようにしていたのですが、このような状況に関わらず、「ネットの掲示板を見てきました」というバンコク在住の日本人の方も会場に来てくださいました。心より感謝いたします。ありがとうございました。

後半はジョップリンの「ストレーニュアス・ライフ」をフランスの音楽家ジャノー氏が2台ピアノに編曲したお洒落なラグタイムで始まります。そして、ロシアのローゼンブラットの「タンゴ」はこれまでと打って変わって聴衆を怪しげで妖艶なタンゴの世界へいざないます。続いて4曲は南米の作品が続きます。ミニョーネの「サイ・サイ」と、ピシンギーニャの「ラメント」を2台ピアノ用に編曲したラダメス・ニャターリ。ブラジルを代表する二人の大作曲家はそれぞれの奥様と日常的に2台ピアノを楽しんでいたとのことです。楽しく、かつ哀愁を帯びたブラジル音楽はバンコクの宵の空気に自然と溶け込んで行きます。ピアソラの「レビラード」は私たちのコンサートにもいらしたパブロ・シーグレルの編曲です。本場アルゼンチンのタンゴでコンサートはいよいよ佳境に入ります。1950年代よりピアソラと共演したホセ・ブラガートはイタリア移民のアルゼンチンのチェリストで、現在96歳です。「グアラニアとパラグアイのギャロップ」はチェリストが作曲した作品とはとても思えないほど、2台のピアノの掛け合いと独立したリズムでパラグアイのフォークソングを融合させています。そして、この夢見るようなダンスの世界旅行の掉尾を飾ったのは作家としても有名なポール・ボウルズの「ナイト・ワルツ」です。アフリカのモロッコ、タンジールを拠点にしながら、スリランカに家を買い、タイ国だけでなく、日本をふくむアジア各国も旅したボウルズはバンコクに関する書物も書いています。1949年作曲のこの「ナイト・ワルツ」はモロッコの砂漠の夜を思い起こさせるミステリアスな雰囲気があり、ポールとジェーンが二人でいつまでも静かに語り合っている姿が浮かんできます。演奏が終わるとともに、迫りくる洪水に不安なバンコクの夜は静かに更けて行きます。

とても暖かい拍手に後押しされて、アンコールを1曲。ブラジルのゼキーニャ・ジ・アブレウの「海よりも愛す」をミニョーネが2台ピアノに編曲した、静かな愛の名曲を演奏しました。洪水の影響でバンコクから避難しているため会えなかった方々もいますし、過去2回のコンサートで譜めくりをしてくれたモンゴル人ピアニストのセンゲルさんは子供さんが誕生し、ご主人の国アメリカに滞在中のためお会いできませんでした。インターネットを通じてこのコンサートの様子は当日会場を訪れることの出来なかった皆さんにもお伝えしたいと思います。

終演後の花束贈呈。

ロビーでお客様と歓談しました。皆さん笑顔でとても楽しんでくださったことを伝えてくださいました。

ピアニストの益子は日本での仕事の関係で翌早朝にはタイ国を出立します。名残惜しいひとときです。

3月の震災の時、日本への応援ソングがタイ国から届きました。同時期、タイ国南部では今回と同様の洪水で増大な被害に見舞われました。当時バンコクのサイアムではタイ人が日本への募金を呼びかけ、日本人が南部の洪水被災者への募金を呼び掛けている姿がみられていました。この洪水で私たちも出発ぎりぎりまで連日報道を細かくチェックしながら、訪タイするかどうかの判断を苦慮していました。しかし、悲惨さをあおるような映像に惑わされずに、コンサート開催を決意しました。震災以降私たちも感じていたように、バンコクの皆さんが「このような時期に来てくださって感謝します」と笑顔で挨拶してくださいました。その言葉をきちんと受け止めて、2台のピアノの奏でる音楽の力で少しは応援をすることができたでしょうか。「またいらしてください」との言葉を実現できるようこれからも日々精進して行きたいと思います。

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ホルスト 惑星 作品32 [2台ピアノ版]
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4日ロビーコンサート無事終了。

2011-11-03 04:20:40 | 日記

4日の写真はこちらでまとめてご覧いただけます。
  http://www.facebook.com/media/set/?set=a.2316933877810.2117688.1083372618&type=1&l=ede611ee26

3日の夜にカオサンを散策。さすがに人出は普段の3分の1くらいでした。日本人は全く見かけませんでした。皆洪水が迫っていることを感じてない様子です。

朝食の後、チャオプラヤー川を望むテラスで撮影。雄大な風景です。普段は数え切れないほどの大小の船が川面を行き交っています。

午後6時からピアノ演奏するロビーの様子。

練習場所に向かうためプロモーターのMongkol Chayasirisobhonさんが迎えに来てくださいました。ホテルの入り口で。

4日は午前中からスクムヴィットのシーロムヴィレッジのSPAS MUSIC SCHOOLでの練習です。10の練習室をお持ちです。前回も利用させてもらいました。洪水で避難された方も多く、通えない生徒さんが多いので学校はお休み中。オーナーの Pariphol Aksharamatさんもバンコクから離れていました。しかし、私たちのために教室を開放してくださいました。今年の1月に訪れたときは工事中だった奥の部屋も完成し、以前このブログでもお伝えした4台のピアノが置いてある部屋で十分な練習が出来ました。入口にはベーゼンドルファーが飾ってあります。その心遣いに感謝するばかりです。前回のコンサート終了後にお礼として送ったラフマニノフとチェルニーの2台ピアノの楽譜も活用されていました。特にチェルニーの「2台のピアノのための速度練習曲」の楽譜はコピーをリング製本したものも一緒に置いてあって、実際に生徒さんと一緒に演奏されていることが分かりました。とても嬉しい出来事でした。

 

 前首相アピシット氏や日本人が多く住んでいるスクムヴィット地区。日本の報道では水があふれていましたが、私たちの滞在中は水は全く見当たりませんでした。ただ、観光客も在住者も日本人の姿は少なかったです。

演奏前に1枚。

 

 

ソロと連弾を演奏しました。曲目は以下の通りです。

EVENING LOBBY CONCERT AT
RAMADA PLAZA MENAM RIVERSIDE HOTEL, BANGKOK, THAILAND
4 NOVEMBER 2011
  
F. Chopin : 3 Waltzes (opp. 69-1/69-2/70-2) [Solo]
J. S. Bach (Arr. W. Gillock) : Jesu, Joy of Man's Desiring [4 Hands]
W. Gillock : Playing in the Park / Jazz Prelude / Sidewalk Cafe [4 Hands]
E. Satie : Gymnopedie No. 1 / Gnossienne No. 5 [Solo]
G. Auric : Bagatelles (Excerpts) [4 Hands]
F. Liszt : Consolation No. 3 [Solo]
Christopher Norton : Microjazz Duets (Excerpts) [4 Hands]
G. Gershwin (Arr. P. Grainger) : Embraceable You [4 Hands]
      
       
ショパン: 3つのワルツ (作品69-1/69-2/70-2) [独奏] 
バッハ(ギロック編曲): 主よ、人の望みの喜びよ [連弾]
ギロック: 公園であそぼう/ジャズ・プレリュード/歩道のカフェ [連弾]
サティ: ジムノペディ第1番 / グノシェンヌ第5番 [独奏]
オーリック: バガテル集(抜粋) [連弾]
リスト: コンソレーション第3番 [独奏]
クリストファー・ノートン: マイクロジャズ・デュエッツ(抜粋) [連弾]
ガーシュウィン(グレインジャー編曲): エンブレイサブル・ユー [連弾]

続きます。

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チェルニー 2台のピアノのための速度練習曲(40番練習曲) Op.299b
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3日 バンコクに無事に着きました。

2011-11-03 04:17:34 | 日記

 3日の写真はこちらでまとめてご覧ください。

 飛行機は予定通り成田を出発しました。やはり、洪水の影響で機内は普段よりも乗客率は低いようです。(サーズの時に訪タイしたときよりは混んでいました。)インドシナ半島に入ると眼下にくっきりとにごった川や湖が見えて、この雨季の桁違いの雨量が理解できます。

 
今回はホテルまでは自分たちだけで行くことに。エアポートリンクの改札の前で。パヤタイ駅まで行って、タクシーでホテルに向かいました。
宿泊先はチャオプラヤー川沿いの「ラマダ・プラザ・メナム・リヴァーサイド・ホテル」です。丁度一週間前に大潮による堤防決壊が心配されました。BTSのサパーンタクシン駅とを結ぶシャトルボートも欠航中でした。
部屋に入ると4日のロビーコンサートの案内が置いてありました。各部屋に配布されていたようです。この歓迎ぶりに洪水の不安をおしのけて訪タイすることを選んで良かったと思いました。3月の震災後の日本人が来日した外国人に感じたように、バンコクの方々も「この時期に来ていただいて感謝しています」と皆さん暖かい言葉を私たちにかけてくださいました。
ホテルのロビーとピアノ。
5日のコンサートのポスターもホテル内の数か所に掲示してありました。
川沿いのテラスのディナーレストランです。
続きます。
*****
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クレメンティ=リーデル 2台のピアノのためのソナチネ ピティナのミュッセより発売中!

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ラフマニノフ 前奏曲嬰ハ短調 作品3-2「鐘」 [ピアノソロ/2台ピアノ(作曲家自身によるアレンジ版)]
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3度目のバンコクでのコンサート 明日出発

2011-11-02 11:36:00 | 日記

早いもので11月となりました。

先月後半、テレビではタイ国の洪水のニュースが連日流されていて刻々と変わる状況を見守っていました。地理が分かっているので、工業団地とバンコクの距離も知っています。チャオプラヤ―川の近辺も実際に歩いて知っています。それでも、あまりにも悲惨な映像の連続でコンサート開催についての発言は控えていました。ある旅行会社のバンコク支店のブログでテレビでは伝えない情報を毎日アップロードしていて、一部では熱烈に支持されていました。私たちが利用するBTSの駅の状況も詳しく知らせてあったので、そのブログにお礼のコメントをしてしまいました。

先ほども航空会社に電話しましたが、何も問題がないとのことで、予定通り明日バンコクに向けて出発します。プロモーターとも連絡が取れていて、練習場所も確保出来ました。宿泊ホテルでのロビーコンサートも開催します。

今回もたくさんの写真でコンサートとバンコクの状況を皆さんにお伝えできるよう小まめに動こうと思います。それでは、行って参ります。

***

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フローラン・シュミット ユモレスク 作品43 ディオニソスの祭り 作品62【連弾】
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