ピアノ連弾 2台ピアノの世界

世界中のピアノ連弾、2台ピアノ作品を演奏しています!

第131回 2台のピアノの午後 「リスト 交響詩の午後」(上) 

2011-02-22 02:27:52 | 日記

19日のコンサートの録音編集も無事に終わりました。フランス宮廷の雅な音楽が耳に残ります。

次回は3月13日(日)です。今年はフランツ・リストの生誕二百年です。昨年の「ファウスト交響曲」に続いてリストの2台ピアノ作品をとりあげます。

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2011年3月13日(日)

第131回 2台のピアノの午後

リスト 交響詩の午後(上)
―生誕二百年に寄せて―

MATINEE WITH LISZT'S SYMPHONIC POEMS
2011 FRANZ LISZT BICENTENARY
  
開場 14:15 開演 14:30
入場料  大人 2000円 小学生以下 500円
会場 ピアノアートサロン(中央区月島)

ピアニスト
益子 徹・西原 昌樹


2011年はフランツ・リストの生誕200年にあたります。

リストが壮年期に手がけた12篇の交響詩は、壮大な規模と多彩な内容をそなえ、
他の追随を許しません。後続の作曲家たちに与えた影響も多大です。
全曲、リストの事実上の伴侶であったヴィトゲンシュタイン伯爵夫人に献呈されました。

これらの交響詩はリスト自身により全曲の2台ピアノ版が作られ、家族、友人、来客、門下生たちと折々に演奏することを楽しみとしていたことが作品を実際に演奏し、聴くことによってもわかります。それは、逆に、超絶技巧から離れたリストが、くつろいだ楽しみのために作った版ともいえるでしょう。
いずれにしても、リストも2台ピアノ作品の作曲や演奏を愛していた音楽家の一人であったことはまちがいないでしょう。

リストの交響詩を抜粋で取り上げているコンサートは現在でも世界各国で行われていますが、わたしたちは12篇の交響詩を3回のコンサートに分けて全曲とりあげます。

今回は、最も広く親しまれている「前奏曲」を含む、最初の4篇をご紹介いたします。
2台のピアノの掛け合いも素晴らしく、聴いている人の心を高揚させ、感情を揺さぶる美しいメロディーが溢れる珠玉の名曲群を是非お楽しみください。
  
  
フランツ・リスト
 12の交響詩 より
  山上にて聞きしこと
  タッソー 嘆きと勝利
  前奏曲
  オルフェウス
 (作曲者による2台ピアノ版)

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ワーグナー=レーガー オペラ名曲集 [2台ピアノ版]
クリエーター情報なし
ヤマハミュージックメディア

第130回 2台のピアノの午後

2011-02-21 01:17:36 | 日記

 2月19日の土曜日、第130回となる「フレンチ・クラシック・レアリティーズ」を無事に開催しました。フランス革命の時代を生きた作曲家たちの華やかな宮廷音楽を2台のピアノでお届けしました。

プログラムより

第 一 部

1.         ジャン=ピエール・バウア
JEAN–PIERRE BAUR [1715-?]

ハープとチェンバロのための2つのソナタ
TWO SONATAS FOR HARP & CEMBALO

ソナタ 変ロ長調 作品8-3  
SONATA IN B FLAT MAJOR OP.8–3

I.      ALLEGRO

II.     ANDANTE                                                   

III.    TEMPO DI MINUETTO

ソナタ 変ロ長調 作品8-4
SONATA IN B FLAT MAJOR OP.8–4

I.      ALLEGRO

II.     ANDANTE                                                   

III.    TEMPO DI GAVOTA (RONDEAU)

ブルボン王朝の末期から,大革命を経て,王政復古期までのフランス音楽の器楽の名品をご紹介します.激動の時代,人々の心を和ませてきた爽やかな楽曲の数々は,二百年の時を超えて現代の私たちの耳にも新鮮に響くことでしょう.コンサートは,まだ王侯貴族たちが太平の世を謳歌していた時代の典雅な音楽で幕を開けます.バウアは当時の上流社会で人気を博したハーピストで,このソナタはブルボン家の公妃に献呈されました.瀟洒で洗練された独特の味わいを持つ名品です.

2.         ブノワ・ポレ
BENOIT POLLET [1753-1823]

二重奏曲 第1番 変ホ長調
DUO NO.1 IN E FLAT MAJOR

I.      ALLEGRO MODERATO

II.     RONDO (ALLEGRETTO)                                             

ブノワ・ポレは,ジャン=バチスト・クルムフォルツの弟子で,美しいハープ曲やギター曲を多く書き残しました.ポレの娘のマリー=ニコル・シモナンはナポレオンのジョゼフィーヌ皇后つきのハーピストとなりました.ここでご紹介する二重奏曲は,新しい時代の到来をことほぐような華やぎがあります.

第 二 部

3.         グザヴィエ・デザルグ
XAVIER DESARGUS [1768-1832]

「月明かりに」による幻想曲
FANTASY ON THE AIR “AU CLAIR DE LA LUNE”

19世紀の前半にハーピストとして活躍したデザルグがハイドンから主題をとって変奏を加えた曲は,後世の名ハーピスト,マルセル・グランジャニーに大きな影響と霊感を与え,その結実としてグランジャニーは傑作「ハイドンの主題による幻想曲(作品31)」を手がけることとなりました.このエピソードからも,デザルグが確固とした手腕を持った第一級の作曲家であったことがわかります.ここでは,有名な古謡が多彩に変容されますが,ロマンティックで爽やかな味わいの一篇に仕上がっています.

4.         ギヨーム・ガテ
GUILLAUME GATAYES [1774-1846]

クルムフォルツのソナタによる2つの二重奏曲
TWO SONATAS BY KRUMPHOLTZ ARRANGED FOR DUOS

ソナタ ヘ長調  
SONATA IN F MAJOR

I.          ALLEGRETTO

II.         ANDANTE                                                   

III.        ALLEGRO SCHERZO

ソナタ ハ長調
SONATA IN C MAJOR

I.          ALLEGRETTO

II.         ANDANTE                                                   

III.        SCHERZO (ALLEGRETTO)

ジャン=バチスト・クルムフォルツは,古典期のフランスを代表するハープの名手で,フランス大革命の翌年に妻の不貞に絶望するあまりセーヌ川に投身して果てた悲劇の人でもありました.ギヨーム・ガテはギターとハープの名手として活躍した人ですが,クルムフォルツの音楽に深い愛着を持ち,素晴らしい手腕で二重奏用に編作しました.平明な中に憂愁と悲哀を加え,ただ一つの和音であざやかに光と影を転換させる手法は,クルムフォルツが得意としたものです.ガテは原作の本質をふまえ,2台の楽器でしか表現し得ない深みを与え,偉大な音楽家に捧げるオマージュとしています.

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チェルニー 2台のピアノのための速度練習曲(40番練習曲) Op.299b
カール・チェルニー
プリズム

ベートーヴェンの2台ピアノ作品

2011-02-17 03:34:34 | 日記

YouTubeにアップロードした作品数が350本を超えました。映像の再生回数も40万回を超えました。世界中の方からコメントが届きます。YouTubeを通じて素晴らしい繋がりをたくさん経験してきました。今は次の作品発表の方法を模索しています。

昨年12月の2台のピアノの午後「ベートーヴェンの午後」で演奏した「悲愴」と交響曲第3番「英雄」の映像もアップロードしました。「悲愴」は後年、ロシア宮廷に招聘されてロシアピアニズムの礎を築いたピアノの名手のアドルフ・ヘンゼルト。「英雄」はベートーヴェンの愛弟子でピアノ協奏曲第5番「皇帝」のウィーン初演のソリストのカール・チェルニーです。若きチェルニーが師の交響曲をまるでオリジナルの2台ピアノ作品であるかのように仕上げた作品です。チェルニーの若さ溢れる優れた音楽家としての手腕を皆さんに知っていただきたいです。

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YouTube
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ワーグナー=レーガー オペラ名曲集 [2台ピアノ版]
クリエーター情報なし
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第130回 2台のピアノの午後

2011-02-15 13:38:28 | 日記

昨夜は東京も大雪でした。
バンコクのコンサートのDVDの感想がフランスからも届きました。「妻と子供たちと一緒に何度も見て演奏を楽しみました」と「クロワッサン・ジャズ」「イン・ピース・ウィズ・ユアセルフ」の作曲家フランソワーズ・セルブニエールさんからの嬉しいメッセージでした。

今週の土曜日はもう次のコンサート本番です。お時間のあるかたは是非会場に足をお運びください。

***

第130回 2台のピアノの午後
フレンチ・クラシック・レアリティーズ
FRENCH CLASSIC RARITIES
  
2月19日(土)
開場 15:15 開演 15:30
(普段より1時間遅い開始になります)
入場料 大人 2000円 小学生以下 500円
会場 ピアノアートサロン(中央区月島)

このコンサートではブルボン王朝の末期から、大革命を経て、王政復古期までの
フランス音楽の器楽の名品をご紹介します。
激動の時代、人々の心を和ませてきた爽やかな楽曲の数々は、
二百年の時を超えて現代の私たちの耳にも新鮮に響くことでしょう。

ピアニスト 
益子 徹・西原 昌樹

演奏曲
  
ジャン=ピエール・バウア (1715-?)
ソナタ 作品8-3、8-4
  
ブノワ・ポレ (1753-1823)
二重奏曲第1番 変ホ長調
  
グザヴィエ・デザルグ (1768-1832)
「月明かりに」による幻想曲
  
ギヨーム・ガテ (1774-1846)
クルムフォルツのソナタによる二重奏曲

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レスピーギ ピアノ連弾作品集
クリエーター情報なし
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韓国ドラマでのチェルニー

2011-02-11 15:40:29 | 日記

建国記念日の祭日です。東京もずっと雪が降っています。雪を見ながらバンコクのDVDの焼き増し作業を続けています。郵送した先から「届きましたよ。ありがとう」との御礼の返事も届き始めました。

私たちは10年前のコンサート開催当初から、取り上げた作曲家の関係者、問い合わせた方々などに、演奏会終了後の報告を兼ねてプログラムやカセットテープなどを送っていました。おかげでたくさんの絆が出来、今に至っているわけです。報告やお礼の挨拶をすることは常識だと思っていましたが、そういうことを考えもしない人がいることを知って驚いたこともあります。その驚きを反面教師に、きちんとした運営を続けていきたいと思っています。「非常識な対応があったことは、きちんと表に出したほうがいいですよ。悪いことをしたと気付いてないことが一番の問題ですから」とのアドバイスもある音楽団体の方に頂いているので、いつか私たちの経験したことを、皆さんにご紹介する機会を持ちたいと思います。

今日はギリシャのピアノデュオのコンサートの案内も届きました。2月23日です。
Χρήστος Σακελλαρίδης & Beata Pincetic: δύο πιάνα

ΕΡΓΑ

Ástor Piazzolla
Suita Porteña de ballet

Darius Milhaud
Scaramouche (1937)

Richard Rodney Bennett
Divertimento (1975)

William Bolcom
The Serpent’s Kiss (ragtime, 1969/1994)

Samuel Barber
Souvenirs (1952, επιλογές σε μεταγραφή για δύο πιάνα των Gold και Fizdale)

Χρίστος Παπαγεωργίου
Χορός (1998)


ちゃんと母国の作曲家Christos Papageorgiou氏の作品も取り入れて演奏するようです。参考になります。

さて、見るとはなしにつけていたテレビで、昼間ですから韓国ドラマが流れていました。韓国のドラマでは日本以上にピアノのシーンが多いことはこのブログでも何度も取り上げていますし、検索のキーワードでも多くみかけることでわかります。今日は「ガラスの城」というドラマでとても嬉しいセリフがありました。
本筋ではないのですが、不倫相手の子供と仲良くなりたい女性の会話です。

「ピアノは今何を練習してるの?」
「チェルニーの30番」
「楽しい?」
「ううん」
「私も30番は楽しくなかったな。でも、40番になったら楽しくなったし、とても上手に弾けるようになるのよ」云々。

このような会話の後、ちょっとぎこちなかった二人は初めておずおずと手をつなぐのでした。チェルニーの名前をこんな素敵な会話で聞けたのはとても嬉しかったです。日本の脚本家にも見習って欲しいものです。

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チェルニー 2台のピアノのための速度練習曲(40番練習曲) Op.299b
カール・チェルニー
プリズム

バンコクのコンサートの映像

2011-02-09 04:00:31 | 日記

寒い夜です。さっきは東京でも雪が降っていました。

バンコクのコンサートの映像をDVDに焼いて作曲家やそのご家族、タイ国でお世話になった方々に送る作業を毎日続けています。
先週は中根裕子先生のお宅に伺って、富美代先生もご一緒にバンコクでの作品演奏の報告を兼ねてコンサートの映像を鑑賞しました。「さくら貝の唄」「竜神のバラード」の作曲家ご本人を目の前にして映像を見るのは非常に緊張しました。

幾つかの映像をyoutubeにアップしましたのでご覧下さい。
http://www.youtube.com/pccpianoduo

今月19日のコンサートは第130回となります。2001年2月24日に第1回のコンサートを開催してから10周年になるのです。早いものですね。手探りで始めたコンサート活動です。当初は録音もカセットテープでしたが、終演後に楽しみと不安を抱えながら聴きいったものです。youtubeなどに映像を公開するようになるなんて想像もしていませんでした。今ではピアニスト以外のスタッフは私一人!というミニマムの人数での活動なので、海外公演の撮影が無事に録画できただけでも奇跡です。

なにしろ自分たちだけが頼りなので、迷いが生じた時にはアンリエット・ピュイグ=ロジェ先生の日本での演奏活動の始まりは幼稚園であったことや、アルゲリッチがショパンコンクールで優勝した時の第2位のブラジルのモレイラ・リマ氏が現在もトラックの荷台にピアノを乗せて、地方を回って環境のよくない場所でもその荷台の上で演奏したり、観客が演奏中に走り回っていても気にせずに演奏を続けている映像を通じて知った幾つかの事実を心の支えに、これまで続けてこれました。1月9日のホテルのコンサートのピアノも決して状態は良くなかったのですが、会場やピアノがどんな状況でもその時の最善を尽くすことに集中して弾き終えました。

今年はリスト生誕二百年で、リストの作品を取り上げる機会が増える予定です。1曲でも多くの作品を演奏して、たくさんの方々に優れた作品の存在をより広く知ってもらいたいと思います。

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ホルスト 惑星 作品32 [2台ピアノ版]
クリエーター情報なし
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初心者、入門者、初級者のための2台ピアノ作品

2011-02-04 02:59:41 | 日記

1月30日のコンサートの録音編集が無事に終わりました。トンプソンが2台ピアノの楽しさについて楽譜に書き残した素敵な言葉をもう一度紹介します。

【「一年生の2台ピアノアルバム」のトンプソンによる序文】
「本書は,ジョン・トンプソンによる第一課程用12の独奏曲集に第二ピアノをつけたアルバムです.例えば,最初の<小さな木馬>で,通常のレッスンで独奏曲として教えてから,教師やより進んだ生徒が第二ピアノをつけて演奏します.初期からの合奏の訓練の効用は明らかです.簡素な第一課程の独奏曲が,二重奏になるとずっと立派に響き,まるで第三課程や第四課程のような色彩感と音量が得られます.これは若いピアニストにとって魅惑的でやりがいのある経験であり,聴き手にも大いに喜ばしいことです.(中略)このアルバムは,一年目の発表会に音楽的興味と魔法のような魅力をも加えることにおいて,ことのほか有用であることがわかるでしょう.これらの楽曲を弾けば,初級者であっても上級の生徒のライバルになることができます.お客さまが喜ぶことはまちがいありません.初めて公開の場で演奏するとき,これ以上に理想的な手段を見つけることは困難です」

先だって日本人作曲家の言葉もご紹介しましたが、アメリカの教育者も同じように2台ピアノの芸術性、音楽性、重要性をこうして残してくださっています。「重要ではない」「珍しい」と言った2台ピアノ作品への誤った認識が早くなくなることを心より望みます。

ここにその素晴らしい言葉を過去の記事から再掲します。機会があれば何度でもご紹介したい言葉です。

****

1冊目は昭和60年に東京音楽書院から発売された坪根春枝さん監修の「2台のピアノによるグルリットアルバム」です。

はじめに

発表会も終りに近づいて、高学年の方達が、二台ピアノやコンチェルトを弾かれるのを、うらやましく、又、一寸退屈しながら聞いた方は、多いのではないでしょうか。
この本は、ピアノをはじめたばかりの方でも、音楽界でできるように、ツェルニー100番
程度の曲を集めてみました。
二台ピアノは、連弾よりもずっと華やかな音で楽しめます。相手に迷惑をかけないように
、一生懸命に練習をするでしょうし、演奏者が離れているので、よく聞き合わなければならず、二台の音がぴったりとあった時のよろこびで、ピアノの練習も楽しくなると思います。
この本では、今、ピアニスト、ピアノの先生として活躍中の方々が、10~20年前、中学・高校時代に、二台ピアノ用に書いて楽しんだ曲もまぜて出版することにしました。音楽的には、幼い面もあるかわりに、心から楽しんだ若さがあると思います。
皆さんも、ピアノのレッスンに通い、宿題だけをするのではなく、仲間と好きな時に、もう一台分を書き添えて、楽しんでみたらいかがでしょうか。
ピアノが二台ない場合は、近頃売られている電気のキーボードを使うことをお勧めします。
せまいところでも使うことができる上に、色々な音色も楽しめます。あなたの今後の発表会にお役に立てば幸いです。
                                坪野春枝

この本に作品をのせた方は須田さゆりさんです。

****
2冊目は昭和57年に共同音楽出版社から出版された酒田富治さん監修の2台のピアノの為の「こどものピアノ二重奏曲(3)」です。



まえがき

ー2台のピアノによる合奏の楽しさをー

ピアノ連弾の楽しさを経験したこどもは、2台のピアノで演奏する合奏に強い興味を示します。この機をとらえて、合奏をさせますと、音楽に対する喜びと楽しさは、一段と深くなります。
こどものそうした欲求に応じ、初期の中から巾広い演奏経験をもたせたいと念願していましたが、いままでに出版されているものには、国の内外を問わず、初期での二重奏曲は、連弾以上に見当たりません。
そこで、連弾曲の場合と同じように、初歩の段階から弾ける、易しくて面白い二重奏曲と念願して編曲したものの中から、更に厳選し、整理編集したものが本書です。
本書では次のことに留意しました。
(1) 大譜表を使用する段階の程度から演奏できます。
(2) I(第1ピアノ)と II(第2ピアノ)が同じ程度に編曲したもの。ーこれらの曲は、連弾と同じように、I ・II交代で演奏します。
(3) I ・IIが同じ程度でなく編曲したものーこれは、程度が少し違う子供でも二重奏が楽しめるようにとの配慮からです。
(4) 1つの楽曲を独奏で、連弾で、二重奏でといろいろな形を通して味わえるようにと、「こどものピアノ曲集」や「和音から入るピアノの本」「子供の連弾」などの曲を多数取り入れました。

昭和57年 早春
                             酒田富治

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レスピーギ ピアノ連弾作品集
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第130回 2台のピアノの午後 「フレンチ・クラシック・レアリティーズ」

2011-02-01 01:34:14 | 日記

まだ30日のコンサートの興奮が止みません。夢のような時間をまた過ごしました。

しかし、歩みを止めるわけにも行きません。次回2月19日のコンサートは第130回目の記念コンサートとなります。

第130回 2台のピアノの午後
フレンチ・クラシック・レアリティーズ
FRENCH CLASSIC RARITIES
  
2月19日(土)
開場 15:15 開演 15:30
(普段より1時間遅い開始になります)
入場料 大人 2000円 小学生以下 500円
会場 ピアノアートサロン(中央区月島)

このコンサートではブルボン王朝の末期から、大革命を経て、王政復古期までの
フランス音楽の器楽の名品をご紹介します。
激動の時代、人々の心を和ませてきた爽やかな楽曲の数々は、
二百年の時を超えて現代の私たちの耳にも新鮮に響くことでしょう。

ピアニスト 
益子 徹・西原 昌樹

演奏曲
  
ジャン=ピエール・バウア (1715-?)
ソナタ 作品8-3、8-4
  
ブノワ・ポレ (1753-1823)
二重奏曲第1番 変ホ長調
  
グザヴィエ・デザルグ (1768-1832)
「月明かりに」による幻想曲
  
ギヨーム・ガテ (1774-1846)
クルムフォルツのソナタによる二重奏曲

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サン=サーンス 動物の謝肉祭/デュエッティーノ/死の舞踏/子守歌[連弾]
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