本日の2台のピアノの午後「ヴァンサン・ダンディの世界」も無事に終わりました。
ダンディのスケールの大きな世界観を弟子のマーセル・ラベイが見事な編曲で2台ピアノでの演奏を可能にしてくれました。
「追憶」では最愛の妻を亡くした悲しみと、想い出を描いています。二人の出会いから死出の旅立ちまでさえも音楽で聴く人の心に訴えてきます。
どちらも大曲でありますが、たくさんの人に曲の存在と2台のピアノによる音楽の素晴らしさを伝えたいと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/47/50dbaced7c3b9f0b739fd98392cabd40.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/6a/cdc037e3f5846c520a35e48ac359fea0.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/1f/51890e11a4bb68365469a7edf3f491f7.jpg)
プログラムより
第 一 部
1. ヴァンサン・ダンディ
VINCENT D’INDY [1851-1931]
交響曲第2番 変ロ長調 作品57
(マルセル・ラベイ編曲 2台ピアノ版)
SYMPHONY NO.2 IN B FLAT MAJOR OP.57 [1902-03]
(ARRANGED FOR TWO PIANOS BY MARCEL LABEY)
I. 非常に遅く ― とても速く
EXTREMEMENT LENT – TRES VIF
II. 中庸に遅く
MODEREMENT LENT
III. 中庸に ― 活気づいて
MODERE – TRES ANIME
IV. 遅く ― 中庸でおごそかに
LENT – MODERE ET SOLENNEL
ヴァンサン・ダンディは,近代フランスの代表的な作曲家の一人です.このコンサートでは,ダンディが壮年期に手がけたダイナミックな管弦楽の名作2篇を,マルセル・ラベイの編曲した2台ピアノ版にてご紹介致します.長年にわたり師に仕えたラベイの編曲版は,原作の魅力を余さず凝縮したものです.ダンディは師匠のフランクより大きな感化を受け,リスト,ワーグナー,ブラームスなどドイツ語圏の名匠とも交流を持ち,個性的な意欲作を数多く残しました.ダンディは教育者としての功績にも顕著なものがあります.私塾スコラ・カントルムの校長を務め,サティ,ルーセル,マニャール,カントループ,セヴラック,サマズイユらを育てたほか,チェコのマルチヌー,トルコのサイグン,中国の洗星海(シャン・シンハイ),日本の小松耕輔,大沼哲,近衛秀麿,高木東六など,多くの外国人を積極的に弟子に迎え,直接熱心な指導にあたったことでも知られています.ダンディは,意外にも私たち日本人に近いところにいる作曲家なのです.ここでご紹介する第2交響曲は,古典と近代との相克という抽象的な主題を扱いながらも,いたずらに難解な手法で聴き手を眩惑することがありません.むしろ,万人に理解し得る明快さが首尾一貫して保たれ,私たちは壮大なる音響芸術の深みへといざなわれるのです.
第 二 部
2. ヴァンサン・ダンディ
VINCENT D’INDY
追憶 作品62
――最愛の人の思い出に――
(マルセル・ラベイ編曲 2台ピアノ版)
SOUVENIRS OP.62 [1906]
------- TO THE MEMORY OF THE BELOVED --------
(ARRANGED FOR TWO PIANOS BY MARCEL LABEY)
イザベラ夫人が急逝し,深い悲痛に沈んでいたダンディは,亡き人と共に在った幸福な日々の記憶を音に綴りました.こうして生まれた「追憶」は,圧倒的な感銘をもって人々に迎えられたということです.ここに聴かれるのは,真率の心情を普遍の芸術へと昇華させ得た音楽家の,人間味にあふれる暖かな語り口にほかなりません.大人の音楽とは,このようなものをこそ指すのではないでしょうか.
私たちのHPはこちらです。
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano/
ダンディのスケールの大きな世界観を弟子のマーセル・ラベイが見事な編曲で2台ピアノでの演奏を可能にしてくれました。
「追憶」では最愛の妻を亡くした悲しみと、想い出を描いています。二人の出会いから死出の旅立ちまでさえも音楽で聴く人の心に訴えてきます。
どちらも大曲でありますが、たくさんの人に曲の存在と2台のピアノによる音楽の素晴らしさを伝えたいと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/47/50dbaced7c3b9f0b739fd98392cabd40.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/6a/cdc037e3f5846c520a35e48ac359fea0.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/1f/51890e11a4bb68365469a7edf3f491f7.jpg)
プログラムより
第 一 部
1. ヴァンサン・ダンディ
VINCENT D’INDY [1851-1931]
交響曲第2番 変ロ長調 作品57
(マルセル・ラベイ編曲 2台ピアノ版)
SYMPHONY NO.2 IN B FLAT MAJOR OP.57 [1902-03]
(ARRANGED FOR TWO PIANOS BY MARCEL LABEY)
I. 非常に遅く ― とても速く
EXTREMEMENT LENT – TRES VIF
II. 中庸に遅く
MODEREMENT LENT
III. 中庸に ― 活気づいて
MODERE – TRES ANIME
IV. 遅く ― 中庸でおごそかに
LENT – MODERE ET SOLENNEL
ヴァンサン・ダンディは,近代フランスの代表的な作曲家の一人です.このコンサートでは,ダンディが壮年期に手がけたダイナミックな管弦楽の名作2篇を,マルセル・ラベイの編曲した2台ピアノ版にてご紹介致します.長年にわたり師に仕えたラベイの編曲版は,原作の魅力を余さず凝縮したものです.ダンディは師匠のフランクより大きな感化を受け,リスト,ワーグナー,ブラームスなどドイツ語圏の名匠とも交流を持ち,個性的な意欲作を数多く残しました.ダンディは教育者としての功績にも顕著なものがあります.私塾スコラ・カントルムの校長を務め,サティ,ルーセル,マニャール,カントループ,セヴラック,サマズイユらを育てたほか,チェコのマルチヌー,トルコのサイグン,中国の洗星海(シャン・シンハイ),日本の小松耕輔,大沼哲,近衛秀麿,高木東六など,多くの外国人を積極的に弟子に迎え,直接熱心な指導にあたったことでも知られています.ダンディは,意外にも私たち日本人に近いところにいる作曲家なのです.ここでご紹介する第2交響曲は,古典と近代との相克という抽象的な主題を扱いながらも,いたずらに難解な手法で聴き手を眩惑することがありません.むしろ,万人に理解し得る明快さが首尾一貫して保たれ,私たちは壮大なる音響芸術の深みへといざなわれるのです.
第 二 部
2. ヴァンサン・ダンディ
VINCENT D’INDY
追憶 作品62
――最愛の人の思い出に――
(マルセル・ラベイ編曲 2台ピアノ版)
SOUVENIRS OP.62 [1906]
------- TO THE MEMORY OF THE BELOVED --------
(ARRANGED FOR TWO PIANOS BY MARCEL LABEY)
イザベラ夫人が急逝し,深い悲痛に沈んでいたダンディは,亡き人と共に在った幸福な日々の記憶を音に綴りました.こうして生まれた「追憶」は,圧倒的な感銘をもって人々に迎えられたということです.ここに聴かれるのは,真率の心情を普遍の芸術へと昇華させ得た音楽家の,人間味にあふれる暖かな語り口にほかなりません.大人の音楽とは,このようなものをこそ指すのではないでしょうか.
![]() | ピアノとオーケストラのためのフランス音楽ティオリエNaxosこのアイテムの詳細を見る |
私たちのHPはこちらです。
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano/